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| ■まちづくり |
| もりおかの環境 |
地球は太陽からの熱を吸収する一方で,一部の熱は宇宙に逃がしています。このバランスを保ち,生命が生きるために適した気温(現在の平均は15℃)を維持しているのが大気です。
大気中に含まれる二酸化炭素(CO2)などには熱を吸収,反射する性質があるため,地球の適温が保たれています(これを温室効果と呼んでおり,CO2などの気体は, 温室効果ガス と呼ばれています)。
ところが,私たちがエネルギーを得るために石油や石炭を大量に燃やし始めたため,CO2は徐々に増え,自然のバランスが崩れてしまいました。 温室効果ガスの濃度が高まれば,それだけ熱が放出されず気温が上がります。地球は余分な毛布に包まれた状態となっているのです。
現在の大気中のCO2の濃度は,18世紀に起きた産業革命以前と比べて約30%増え,過去100年間で地表の平均気温は約0.6℃上昇しています。そのため,世界中で氷河が溶け出したり,南極周辺の氷が小さくなったりする事態が起きています。日本でも大型の台風が数多く上陸するなど,温暖化の影響と見られる異常気象が起こっています。
温室効果ガスが増えつづけると,2100年には平均気温が1.4〜5.8℃上昇すると予測されています。氷河期の頃の世界も今より3〜6℃低かっただけと言われ,しかも気候の変動は数万年単位のゆっくりとしたものでした。ところが,現在は,地球が過去に経験したことのない急激な温度変化が起こっているのです。温暖化は地球の気候と生態系を乱し,海面の上昇,洪水や干ばつの増加,それに伴う食糧危機など,世界的に深刻な事態を起こすと考えられます。
日本への影響も深刻です。気温が2℃上昇した場合,日本にもこれだけの影響が現れると予測されています。
ここ100年間で,すでに海面の水位は10〜25cm上がっています。2℃の気温上昇で海水の膨張や極地・氷河の氷解が進むと,海面はさらに15〜95cm上昇。東京都心部をはじめ,日本沿岸にある都市圏の多くが水没の危険地帯となります。
集中豪雨による水害の生じる地域が増える一方,干ばつによる渇水の生じる地域が各地で増加します。そのため,飲料水,農業用水の不足がますます深刻になります。
気温上昇に適応できない動植物は,行き場を失い絶滅する恐れがあります。ブナ林の多くが消滅し,一部の魚介類が減少。南西部ではジャポニカ米が栽培できなくなり,食料不安となる可能性があります。
マラリアなどの媒介となる蚊などの生存範囲が拡大するため,熱帯地方特有の伝染病が日本でも流行する恐れがあるほか,熱射病の発生や,高齢者の死亡率が増加します。これまでに見られなかった害虫や雑草も増えていきます。
家庭で電気,ガス,灯油,ガソリン,水を消費すると多くのCO2が発生します。発電のため石油を燃焼させたり,みなさんの家庭でガス,灯油を燃焼させたり,自動車を運転してガソリンを燃焼させるためです。また,上下水道を浄化するのに多くの電力を必要としており,その発電のために多くのCO2が発生します。
CO2はみなさんが普段,何気なく使っている製品にも多く関係しています。なぜなら,その製品の製造,流通,廃棄の各段階でCO2が多量に発生しているからです。
例えば,ティッシュペーパーの場合,原料の木材を海外から運び,工場で製品を製造し,みなさんの家庭まで運ばれ,最後はごみとして処理されます。これらの全過程で多くのエネルギーが消費され,多くのCO2が発生しています。
このような,家庭生活から間接的に排出されるCO2まで含めると,日本で排出されるCO2の約半分は家庭生活に関係しているのです。そこで, 不要なものは買わない,買ったものは大切に使う,ごみは分別してリサイクルに出す(資源循環) といったことがCO2の減少につながるのです。もちろん,家庭生活を営むのにエネルギーは必要不可欠ですが,必要以上のエネルギーの浪費は地球温暖化を進めてしまうことに注意してください。
わたしたちの生活の中で,取り立てて贅沢というほどではない「チョット便利」「チョット気持ちいい」ことの「ウラ」には,多くのエネルギーの浪費があります。できることから,少しずつ見直してみませんか?
見ていないのにテレビをつけたままにしていませんか?見たい番組をチェックして,その番組だけを見るようにしましょう。
また,テレビは画面が大きくなったり多機能になると消費電力も増加します。使用目的やお部屋の大きさに合ったタイプを選びましょう。
※枠内数値の出典:(財)省エネルギーセンター
掃除機はスイッチの入った瞬間に大きな電力がかかるので,スイッチのON,OFFを繰り返すと消費電力が増えてしまいます。部屋を前もって片づけておいて,一気に掃除機をかけてしまうのが賢明です。
掃除機のフィルターや集塵パックにほこりやごみがたまったままだと,吸い込む力が低下しモーターに負担がかかります。フィルターや集塵パックはこまめに掃除しましょう。
庫内に食品を詰め込み過ぎると冷気の循環が悪くなり4〜5%余分に電力を消費しますし,物を探すのに時間がかかって冷気が逃げてしまいます。冷蔵庫で冷やさなくてもいいものを確認しましょう。
直射日光や暖房,コンロの熱で周りの温度が上がると電力を余計に消費します。風通しよく,周囲に適度な隙間を開けましょう。正しく設置すればずっと省エネが続く,簡単で効果の高い方法です。
トイレの便座ヒーターは意外に電気を消費します。外出時は電源を切るようにしましょう。
また,使用しない場合は便座のフタを閉じると消費電力を抑えられます。
電気ポットでの長時間の保温はせず,再度沸騰させるようにしましょう。また,サイズが大きいほど消費電力は大きくなりますので,自分に合ったサイズを選びましょう。
部屋が暖かいときや,からだが暖まってきたら,コタツの温度を低めに切り換えましょう。また,電気カーペットは一人のときは部分暖房に切り換えましょう。
設定温度を適温にしましょう。冷房時は28℃,暖房時は20℃が目安です。また,暑いときは上着1枚脱ぎ,寒いときは1枚着込むなど服での調節を行うようにしましょう。
エアコンのフィルターにほこりが詰まると空気の流れが減少してファンを動かす電力が増加し,冷暖房効率が低下します。1日8〜10時間運転すると約2週間で風量が5%ほど低下します。月に1回か2回は清掃しましょう。
テレビ,ビデオ,CDプレーヤーは,リモコンでスイッチをOFFにした後も,「待機電力」によってエネルギーが消費されています。家庭で消費する電力の約1割が待機電力に使われています。長時間使わないときや就寝時には,主電源を切るか,コンセントを抜きましょう。
いれ過ぎると汚れの落ちも悪くなり電気のムダ,少な過ぎても電気と水のムダ。容量の80%ぐらいで洗濯するのが一番効率的です。
お風呂のお湯は,夏ならひと晩たっても25℃くらいあります。このお湯は捨てずに洗濯に使いましょう。お湯は水より洗浄力が強く,洗剤も溶けやすいので少ない量ですみます。
食器を洗うときや歯磨き,洗顔のときなども水の出しっぱなしはせずに溜めて使うようにしましょう。
3分間蛇口(13mm管)を開けっ放しにした場合,水道水54Lが無駄になります。
炒めものに使う油の量は,炒め煮,ソテー,焼き飯は材料の5%程度。中華風の炒めものは8〜10%が目安です。過剰に油を使用しないよう心がけましょう。
使用済みの油を,そのまま流しに捨てないようにしましょう。河川を汚す原因になります。新聞紙や凝固剤に吸わせて,可燃ごみとして処分しましょう。
| 食品 | 捨てる量 | 魚が住める水にするのに要する水量 |
|---|---|---|
| 天ぷら油 | 40ml | 12,000(L) |
| コーンスープ | 180cc | 4,600(L) |
| おでんの汁 | 200cc | 4,000(L) |
| ラーメンの汁 | 300cc | 1,600(L) |
| 米(とぎ汁) | 3カップ | 1,600(L) |
| 味噌汁 | 180cc | 1,400(L) |
| ビール | コップ1杯 | 3,000(L) |
| 牛乳 | コップ1杯 | 2,800(L) |
| ジュース | コップ1杯 | 2,800(L) |
水質汚濁につながるものはたくさんあります。そのまま流しに流さないようにしましょう。例えば米のとぎ汁は植物の水やりに使うなど下水に流さないように工夫しましょう。
人待ちや荷下ろしのときなど,自動車をしばらく停止するときのエンジンの掛けっぱなしはエネルギーの無駄です。エンジンストップしましょう。「アイドリング・ストップ」は大気汚染防止や騒音・悪臭の防止などにもつながります。
また,不要な荷物の積みっぱなしは燃費が悪くなるのでやめましょう。
同じ食べ物でも,私たちが食べるまでに消費されるエネルギーは違います。例えば,ハウス野菜は,ハウスの温度管理のために,露地野菜よりも多くのエネルギーを必要とします。また,遠洋でとれた冷凍魚は輸送のために近海ものの魚より多量にエネルギーを浪費します。
そこで,生鮮食品では,育成,採取,輸送にかかるエネルギーの少ない旬で地場の食品を利用することがCO2の削減につながるのです。野菜などは旬のものの方が栄養価が高く,健康にも良いと言われています。
スーパーなどでお買い物をするときは,買い物袋を持参してレジ袋は断りましょう。一枚の袋でも積み重なると大量のごみのもとになります。
シャンプーや洗剤は詰め替え用を利用しましょう。容器を買わなければその分ごみになる量が少なくなり,環境への負荷が減ることになります。
ビール,酒はビールビン,一升ビンなど繰り返し使える容器のものを購入し,使用後は販売店に返却しましょう。ビールビンは年間約60億本使用され,そのうち約93%が回収され12回程度使用されるリサイクルの優等生です。
子供用のノートや文房具などは再生紙のものを使いましょう。
環境ラベル などが表示されているものは環境にやさしい商品です。購入するときは意識的に環境ラベルのついている商品を選びましょう。
トイレットペーパーやティッシュペーパーは使いすぎないように,またできるだけ再生紙利用のものを使いましょう。紙の無駄使いをなくすことが森林資源の保護につながります。森林は二酸化炭素の吸収源でもあり大切な資源です。