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盛岡の先人たち

第13回:村上(むらかみ)  昭夫(あきお)(1927〜1968) / 詩人・H氏賞受賞者

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村上昭夫(むらかみあきお)の写真 村上昭夫は1927(昭和2)年1月5日、東磐井郡大原町(現:大東町)清水田にて村上三好、たまかの長男として生まれた。 1939(昭和14)年4月、私立岩手中学校(現:岩手高校)に入学、昭和20年の卒業後に満州国ハルピン省へ渡り、ここで終戦を迎えた。過酷な抑留生活の後、翌年に帰国し盛岡郵便局に勤務した。しかし結核を発病し、岩手サナトリウムで治療にあたった。昭夫はここで蝸牛と号して俳句を始めており、後に詩作に転じている。この結核との闘病生活は最期まで続いた。
 1954(昭和29)年、岩手県詩人クラブが結成され、その会員となり積極的に活動に参加した。また岩手日報学芸欄の「日報詩壇」へ投稿を続け、1959(昭和34)年に誕生した詩誌「La」の会には入会後、連作“動物哀歌”を発表している。
 1967(昭和42)年、処女詩集『動物哀歌』が、「La」の会の同人たちの尽力により出版される。昭夫はこの詩集によって、同年の土井晩翆(どいばんすい(賞を、翌年には優れた詩集に贈られるH氏賞を受賞した。
 抑留生活や闘病生活により、逃れることのできない死の恐怖と対峙し、死を凝視する。その思いを昭夫はこう語っている。
 “「死」という未知なものが、さまざまな動物や植物、それに、実にたくさんの人間の形態となって姿を見せました。それらのものを懸命になってノートや原稿に、書きしるしました。それが『動物哀歌』となって、世に出ました。” 


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