風しんについて

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広報ID1006608  更新日 令和6年4月23日 印刷 

風しんの流行に注意が必要です!

~全国的に風しんの流行が続いています~

2018年7月頃から関東地方を中心に風しん患者が大幅に増加しており、特に30歳代から40歳代の男性の患者が多くなっています。
また、30歳から50歳代の男性においては、風しんの抗体価が低い方が2割程度存在する事がわかっています。

妊娠中(特に妊娠20週頃まで)の女性が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴や心疾患、白内障や緑内障などの障害(先天性風しん症候群)が起こる可能性があります。

風しんは予防接種で予防可能な感染症です。母子健康手帳等でご自身の予防接種歴等を確認し、必要な方は積極的にワクチンの接種についてご検討をお願いします。
また、お子さんの麻しん風しんの混合ワクチン(定期予防接種)についても、忘れずに接種してください。

盛岡市では、妊娠を希望する女性、又は風しんの抗体価が低いことが判明している妊婦の配偶者等に対して風しん抗体検査を無料で実施しています。助成対象には条件がありますので、「盛岡市風しん抗体検査受診者様へ」をご確認ください。

イラスト:風しん患者発生状況のグラフ(岩手県)
風しん患者発生状況のグラフ(岩手県)

風しんとは

風しんにかかっている人の鼻や喉の分泌液中の風しんウイルスが、周囲の人の鼻や口に入ることで感染します(飛沫感染)。
風しんの主な症状は、発疹、リンパ節の腫れ、発熱の3つです。リンパ節の腫れは発疹出現の数日前から始まり、3週間から6週間続きます。また、小さな紅色のやや盛り上がった形の発疹が顔や耳の後ろから出始め、首、体、手足へと広がり、約3日で消失します。発熱は、38度から39度で同様に3日間程度続きます。
感染しても症状が現れない人や症状が軽くて気づかない場合もありますが、成人では、子どもに比べて症状がひどくまた長く続くことがあります。                                                                                    発疹出現の1週間前から出現後1週間後ぐらいまで感染性があるとされています。(感染力は麻しんや水痘ほどは強くありません。)
風しんには特異的な治療方法はなく、対症療法が中心で、ときに見られる合併症として、脳炎、血小板減少性紫斑病などがあります。また、風しんでもっとも警戒すべき病気は「先天性風しん症候群」と言われています。

先天性風しん症候群

妊婦、特に妊娠初期の女性が風しんにかかると、胎児がウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、精神や身体の発達の遅れなどの障がいをもった赤ちゃんが生まれてくる可能性があります。これらの障がいを先天性風しん症候群といいます。
生まれてくる生命を守るために、妊娠前までに予防接種を受けて風しんを予防することが大切です。

予防方法

風しんにかかってしまう前に、予防接種を受けましょう!感染防止には、2回接種が大切と言われています。

風しんの感染を防ぐもっとも有効な方法は、ワクチンの予防接種です。

風しんを含むワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を1回接種した人に風しんウイルスに対する免疫ができる割合は95%、2回接種した人に免疫ができる割合は99%と考えられています。また、接種後年数の経過とともに、免疫が低下してきた人に対しては、追加のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果もあります。

風しんを含むワクチンには、風しんワクチン、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)があります。

子どもの場合は、1歳から2歳の間と小学校入学前1年間の2回、予防接種法に基づく定期接種を受けることができます。また、成人の場合も、これまで予防接種を受けたことのない場合は、男女を問わず予防接種を受けることをお勧めします。
ただし、妊娠中には、胎児への影響を考え、麻しんや風しんの予防接種を受けることはできませんので、妊娠前に接種を終えておきましょう。また、免疫を抑える薬を処方されている人や強いアレルギーの既往がある方など、基礎疾患がある人は接種前に主治医に相談しましょう。
 
予防接種とともに、手洗いやマスク着用等の咳エチケットについてもあわせて実施し、風しんを予防しましょう。

疑われる症状が出現した時

発疹、リンパ節の腫れ、発熱など風しんが疑われる症状が出た場合は、あらかじめ医療機関に連絡の上、早めに受診して、医師の診断を受けてください。
また、咳エチケットを徹底し、外出を避けるなど周囲の人に感染させないよう気をつけましょう。
学校保健安全法では、風しんは第2種の学校感染症に定められており、発疹が消失するまで出席停止とされています。また、風しんの流行状況によって学校医の判断により出席停止の指示が出る場合がありますので、学校に確認してください。

なぜ、大人の風しんが増えているのか?

~子どもの頃に予防接種を受けていない大人は、感染しやすい!~

生年月日などによる風しんワクチンの定期接種状況
生年月日など ワクチンの接種状況
昭和37年4月1日以前生まれの男女 定期接種が行われていませんでしたが、大半の人が自然に感染することで免疫があります。
昭和37年4月2日~昭和54年4月1日以前生まれの男性 中学生の時に女性のみを対象として、学校で集団接種が行われていたため、自然に風しんに感染する機会が減少しましたが、男性は定期接種制度が行われていないので、風しんの免疫がない人が多い世代です。
昭和54年4月2日~昭和62年10月1日生まれの男女 男女とも中学生の時に予防接種を受ける対象となっていましたが、中学生の時に個別に医療機関で予防接種を受かる制度であったため、接種率が低く、風しんの免疫が無い人が多い世代です。
昭和62年10月2日~平成2年4月1日生まれの男女 男女とも幼児のときに予防接種を受ける対象となり接種率は比較的高いのでですが、自然に風しんに感染する機会がさらに減少したため、接種を受けていない人には風しんの免疫が無い人が比較的多い世代です。

風しん抗体検査の助成を実施します

盛岡市は、感染症の発生の予防とまん延防止を目的として、風しん抗体検査の費用を全額助成しています。

風しん抗体検査の無料対象者および検査手続きなどは以下のとおりです。

対象者

本事業の対象者は、風しん抗体検査を受ける日において住民基本台帳法(昭和42年法律第81号)の規定により、住民基本台帳に記載されている者(市内に居住していることを確認できる者を含む。)で、次の(1)のいずれかに該当する者とする。ただし、(2)に該当する者は除く。

(1)本事業の対象者

  • 妊娠を予定している女性
  • 「風しん抗体価が低い(注1)妊娠を予定している女性」の配偶者(注2)及び同居者(注3)
  • 「風しん抗体価が低い(注1)妊婦」の配偶者(注2)及び同居者(注3)

(2)本事業の対象から除く者

  • 過去に本事業による抗体検査を受けたことがある者
  • 本事業以外の風しんに係る抗体検査を受けた結果、十分な量の風しんの抗体(注4)があることが判明し、当該予防接種を行う必要がないと認められる者
  • 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性(追加的対策に係る風しん抗体検査等事業の対象者)

◆受検の際の注意◆

「妊娠を予定している女性」と「その配偶者及び同居者」の同時受検は対象外となります。

(「妊娠を予定している女性」の抗体価が低いことが「配偶者及び同居者」が対象となる条件であるためです。)

(注1)、(注4)抗体価については、別紙の示す通りとする。
(注2)配偶者には、婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。
(注3)同居者とは、生活空間を同一にする頻度が高い者とする。
(注5)盛岡市の追加的対策事業については、次のリンクページをお読みください。

助成金

全額(無料ですので自己負担はありません。)

検査対象期間

令和6年4月1日(月曜日)から令和7年3月31日(月曜日)まで

検査申込方法

盛岡市が指定する風しんの抗体検査の実施医療機関に、健康保険証、運転免許証などの氏名、生年月日および住所などがわかるものを持参して所定の用紙に記入の上申し込んでください。

(注1) 各医療機関によっては予約が必要な場合がありますので、必ず事前に電話などでご確認ください。
(注2) 事業対象者(1)イ、ウで検査を申し込む場合は、抗体価の低い女性及び妊婦の情報確認が必要となりますので、必ず抗体価がわかる書類をご持参ください。

検査方法

採血による検査(HI法)です。
検査結果については、受診した医療機関で結果などを聞いてください。

添付ファイル

必要な様式をダウンロードしてご利用ください。

成人男性の風しん抗体検査・予防接種(追加的対策事業)

昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性は、令和7(2025)年3月31日までの間に限り、風しん抗体検査・予防接種を公費で受けられます(クーポン券が必要となります)。

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このページに関するお問い合わせ

保健所 指導予防課 感染症対策担当
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8244 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。