つつが虫病などのダニ媒介感染症に注意しましょう

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広報ID1006619  更新日 平成31年2月18日 印刷 

ダニ類によって媒介される感染症は、春から秋に多く発生すると言われており、特につつが虫病は、例年、5月から6月に市内医療機関からの届出数が増加する傾向にあります。
このような感染症を予防するためには、ダニ類に咬まれないような対策を行うことが重要です。

つつが虫病とは

つつが虫病は、つつが虫リケッチア(微生物)をもつつつが虫(ダニの一種)の幼虫に刺されることによって感染します。
刺されて5日から14日の潜伏期の後に、全身倦怠感、食欲不振、頭痛、悪寒、発熱などの症状で発症し、リンパ節の腫れや発疹が出現することもあります。また、刺し口に特徴的なカサブタが見られることがあります。
有効な抗菌薬による治療が適切に行われると改善しますが、重症化すると、肺炎や脳炎を起こすことがあります。
心配な症状が出た場合には、早めに医療機関を受診し、発病前の外出状況(野山、田畑、河川敷など)や刺し口について、医師に伝えるようにしましょう。

その他のダニを介して起こる感染症

つつが虫の他にも、次のようなダニを媒介して起こる感染症があります。

1 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

平成25年1月に、国内で初めて報告された感染症で、ウイルスをもつマダニに咬まれることによって感染する。(他に、患者の血液や体液からの感染も報告されている)。6日から14日の潜伏期の後、発熱、消化器症状(嘔吐・下痢・腹痛・下血など)、血小板や白血球の減少などの症状が見られ、重症化することがある。

2 日本紅斑熱

日本紅斑熱リケッチアをもつマダニに刺されることで感染する。
2日から8日の潜伏期の後、頭痛、全身倦怠感、高熱などで発症し、高熱とほぼ同時期に紅色の発疹が手足などから出る。つつが虫病に似ている感染症ですが、一般的に、つつが虫にくらべ重症化しやすいと言われる。

3 ライム病

ライム病を起こす細菌(スピロヘータ)をもつマダニに刺されることによって感染する。数日から数週間の潜伏期の後、刺し口周辺の発疹、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱などのインフルエンザ様症状が見られ、次第に、皮膚症状、神経症状などさまざまな症状がみられるようになる。感染から数カ月ないし数年を経て、慢性期に移行すると、さらに重度の皮膚症状や関節炎などを起こす。

4 野兎病

ウサギなどの野生動物も感染する病気で、野兎病菌をもつマダニやアブに刺されたり、感染している動物の血液や汚染された生水などとの接触によって感染する。1日から7日(稀に2週間から1カ月)の潜伏期の後、突然の発熱、悪寒、関節痛などの風邪のような症状が見られ、リンパ節の腫れや発疹が現れることがある。 

ダニが媒介する感染症を予防するには

ダニ類が媒介する感染症を予防するため、以下の点に注意しましょう。

1 草むらや山林、田畑などにに立ち入る時

  • 素肌を露出しない服装(長袖・長ズボン・手袋・長靴など)を心がける。
  • 必要に応じて、虫除けスプレーなどを噴霧する。

2 帰宅後

  • 衣服は早めに着替えて洗濯する。(ダニ類がついている可能性があります)
  • 早めに入浴し、体をきれいに洗い、ダニ類に刺されていないか確認する。

3 山野に入った後に、発熱、発疹などの症状が見られたら…

  • 早めに受診し診察を受ける。
  • 受診の際は、山野に入ったことや刺し口の有無などについて医師に伝える。

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保健所 指導予防課 感染症対策担当
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8244 ファクス番号:019-654-5665
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