盛岡市保健所長記者発表(令和3年5月27日)

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広報ID1035608  更新日 令和3年6月3日 印刷 

保健所長の写真

発表事項

今、急速に盛岡市内において新型コロナウイルス感染症の患者さんが急増しています。本日は、1点目、今現在の感染症の発生状況や動向、また考えられる原因・背景について説明させていただくため、2点目、そして改めて市民の皆さまや市と普段から往来のある皆さまにご注意いただきたいこと、お願いしたいことをお伝えするため、このような場を設けさせていただきました。

現在の状況ですが、報告日を基準とした流行曲線になります(資料2ページ)。今、岩手県も盛岡市もコロナ禍が始まって以来最大の波を迎え撃っているということがお分かりいただけるかと思います。波も高く、持続していて、色味がかかっているところも厚みがあるということです。縦にも横にも厚みがあるということは、それだけ医療体制だったり、保健体制だったりに負荷がかかっているという状況です。全く今までと違う状況です。

これを1週間あたりの人口10万人に換算すると、盛岡市においては昨日時点で22人になります(資料3ページ)。これはどのくらいの数字かというと、国の新型コロナウイルス感染症対策分科会におけるステージ3の目安の1つである15人を超えており、20人あたりが2週間以上続いています。都道府県と直接比べられる訳ではありませんが、数字で言えば京都府(24人)に近く、神奈川県(20人)よりも多い数字となります。

ではなぜ患者さんが急増しているのか。大きく3つあると考えています。(資料4ページ)

1つ目として、年度末・年度始めから続く飲食の場面における感染の増加です。3月後半から4月前半にかけて感染経路不明の小さいクラスターが散発しておりました。その中には、家族クラスター、職場クラスター、歓送迎会クラスター、大きいものでは教育保育施設クラスターがありました。だいたいこのような背景には飲食の場のクラスター、いわゆる探知されにくいクラスターが連鎖の上流にあることが多いです。実際に4月後半から飲食の場におけるクラスターが多数探知されてきたのはご存じのとおりです。

そして2つ目として、感染の連鎖が断ち切れないままゴールデンウィークに突入し、そこで親族や交友関係の間で普段よりも交流が活発になったことによって拡散したと考えております。

その中には、変異株もありました。大きく考えて、この3つの流れが背景にあって、今の状況があると思います。

ゴールデンウィークにおける県外との往来が感染のきっかけとなった方も若干いらっしゃるものの、割合としては多くはなく、むしろゴールデンウィーク前の時点で感染経路不明のクラスターが散発、多発し始めている状況でゴールデンウィークに突入したということによって拡散した、変異株でさらに勢いがついたと理解していただきたいと思います。

実際、どのような場面で患者さんは感染されたのかを集計したものになります(資料5ページ)。

これは直近ですので、4・5月までの患者さんを集計したものになります。圧倒的に飲食の場が多く、およそ4割です。その中でも飲酒とカラオケがあった場というのが目立ちます。お酒なし、カラオケなしというのは、例えばランチなどで、食べながらマスクなしという状態で話してしまえば、それは飛沫を出す、あるいは浴びるというリスクになります。日中活動とは教育保育施設、共同生活は寮などのことです。

実際に感染が広がった場面についてです(資料6ページ)。飲食というと、アルコールを提供する飲食店や、またはいわゆる夜の店を思い浮かべる方が多いかもしれません。これらは確かに多いですが、ただそれだけでは全くありません。冠婚葬祭やカラオケ、テイクアウトして事務所内での歓送迎会、同僚や親族とのバーベキュー、自宅での飲み会というのもやはり飲食、マスクがなく、しぶきが飛ぶ場ということになります。他にも職場の休憩時間で一緒にご飯を食べる、タバコを一服するときに一緒に行くとその瞬間は近くにいますよね、そしてマスクをとる、話し合うということで、やはりしぶきが飛んでしまうというわけです。ここに車内休憩とも書いていますが、土木の関係者であったりすると休憩を車内でとることもあり、同様の注意が必要になるということになります。ただし、特にもアルコールの提供があって、しかもマスクの着用が不十分であって、大声がある、いわゆる冠婚葬祭であったりカラオケであったり、大声が出やすく、長時間滞在するとクラスターが発生しやすい、かつ、そういったところのクラスターは大きくなりやすい傾向があります。

あらためて5つの場面を振り返る必要があるということです(資料7ページ)。いかに飛沫、しぶきを飛ばさないか、浴びないかということです。

患者さんのどなたから感染したかを関係性をまとめたものになります(資料8ページ)。1番が職場、2番目が家族や親族、3番目が交友関係です。これは身近な方々ですね。これだけ身近なところまでウイルスが入り込んできているということです。誰しもが出会いうるということになります。

2月ごろまでは県外、特に大都市部との往来のある方々や、往来のある方との接触などがリスクが高いというイメージをお持ちの方がまだいらっしゃるかもしれませんが、4・5月を見ると患者さんの8割は県内で感染を受けています。(資料9ページ)

盛岡市内では地域感染、すなわち市中感染が起きているという状況です(資料10ページ)。

保健所も週7日、深夜の日付が変わるまでの体制で、新しい患者さんが確認されるたびに感染源、いわゆる後ろ向きのさかのぼり調査、そして接触者等のいわゆる前向きの調査を進め、クラスターを見つけ、患者さんを確認しています。それでも毎日のように新たな所から患者さんが確認されており、まさに市中感染の様相です。今探知されている患者数の数倍、少なく見積もっても3倍、たぶん5倍くらい患者さんがいると見ております。市中感染とはすなわち地域内感染ですので、いつも会っている友人や職場の同僚の中にもウイルスを出している人がいるかもしれないという状況になります。

症状がなければ大丈夫ということも聞きますが、それがこのウイルスの厄介な点です(資料11ページ)。症状がある方でも症状が出る前からウイルスを出しているし、最後まで無症状なのにウイルスを出している方もいらっしゃいます。確認された患者さんの2割くらいも、確認時においては無症状であったけどもウイルスを出していました。また症状がある方でも非常に幅があって、喉の違和感があるだけ、または熱があったが一日で下がったというような軽症の方がそれなりにおられ、その方は症状のある時もない時もウイルスを出している。ウイルスを出しているかどうかは外見ではわからないということです。

今の状況を信号に例えますと、赤信号真っただ中です(資料12ページ)。患者さんが急増し、感染経路不明の患者さんが多数いらっしゃいます。クラスターが多発しており、ステージ3相当の状況であります。

4・5月の患者さんを年代別に色分けしたグラフです(資料13ページ)。このように最近は色が多様になってきているのがわかると思います。つまり、赤ちゃんから80、90代までの非常に幅広い年代にウイルスが入り込んできていることが見て取れると思います。

盛岡市で今まで確認された患者さんは530数名いらっしゃいますけども、うち 6割がこの2ヶ月足らずの間に確認されています(資料14ページ)。これを換算すると、盛岡ではこの2ヶ月足らずの間で確認されただけで1000人に1人が感染したことになります。先ほどお伝えしたように、これは探知された人だけですので、探知されていない方々はおそらく3倍、場合によっては5倍いると考えられます。そうすると、この2か月足らずで200~300人が感染したという勢いになります。これは異常なことであり非常事態です。4月は患者数が最多更新になったわけですが、5月は2倍以上の数で更新する見込みです。あらためて、赤信号真っただ中であるという状況を認識していただきたいと思います。

その赤信号にある状況の中でお願いしたいことが4点あります(資料15ページ)。1点目に、すべての基本となる基本的感染予防策の徹底です。先ほど飲食の場が多いと申しましたが、長期戦になる中で住民の皆さんには非常に多くのご協力をいただいております。ただ、本当にスキはないか、油断しているタイミングはないか自己点検して頂きたいと思います。そして、2点目として同居者以外との濃厚接触、特にも飲食の場面、食べながらしゃべるというような濃厚接触してしまう場面は回避していただきたいです。そして3点目は、名前も連絡先も分からない不特定多数の集まりについては中止、延期、開催方法の変更を考えていただきたいと思います。そして4点目、特定の方が集まる場であっても、参加者間の接触を可能な限り減らすことをお願いしたいということです。

最後になりますが、今は会うすべての方がウイルスを持っているかもしれないと考えて過ごす必要があるフェーズです。市中感染、すなわち地域内感染とはそういうことです。いつも会っている友人、いつも会っている職場の同僚、このような方々とマスクなしで会話するだけでも感染を受ける、又は広げてしまう確率が格段と上がっている状況ということです。いつも会っている友人、職場の同僚だからといって油断していないか、スキができていないかをあらためて振り返っていただきたいと思います。

コロナ禍は、長期的に慢性的に発生している災害と私たち従事者は捉えています。ただ、自然災害と違うのは外から見えないということです。周りに医療関係者、介護福祉関係者、保健行政の関係者、そして患者さんや濃厚接触者になった方がいた方にとっては、実情や事の深刻さが伝わっているかもしれませんが、それ以外の方にとっては見えないということになります。街を見渡しても自然災害のように建物が壊れている訳ではないからだと思います。県内・盛岡市内で初めて患者さんが確認されて10ヶ月が経ちます。見えない敵とそれ以前から闘っております。全関係者で総力をあげて、高い緊張感を1年以上維持したまま、このウイルスと闘っていますが、医療機関の関係者からはこの4~5月については、負担が蓄積しており病床や人材の調整が非常に辛くなってきている、厳しくなってきているという声が届いています。変異株も出てきています。変異株が出たことによって40~50代の、高齢者ではない方々でも重症化する事例が出てきております。これは大都市部で起きたことと同じようなことが起き始めているということです。岩手は全国で人口10万人あたりの医師数が最も少ない県であることを忘れてはなりません。盛岡市にとって最大の危機に直面しています。ぜひ、この危機を想像して頂きたいと思います。去年の4、5、6月頃と同等、それ以上の波ですから、それ以上のお力添えを市民、県民の皆さま様にも改めてお願いしたいと思います。

感染症対策において予防に勝るものはありません。今、踏みとどまらなければ、連鎖を断ち切らなければ、重症化しやすい患者さんが、致死率が高い患者さんが、必ず増えてきます。先ほどお見せしたように、すでに年代の幅が出てきています。高齢者の患者さんがじわじわと増えてきています。また変異株は、若い方も重症化しやすく、または重症化しなくても酸素が必要な状態になりやすいということが分かっています。今、踏みとどまること、連鎖を断ち切るということが、誰かの大切な人の命を救うことにつながるということを改めて胸に刻んでいただきたいと思います。

まん延防止措置や緊急事態宣言等にならずに済むよう、地域医療が守られるよう、そして、何より住民の皆さまの命、健康と安全が守られるよう、この非常に重要な時期に、今一度皆さまのご理解、ご協力、そして共闘をお願いしたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。

質疑応答

記者:
赤信号の状況であり踏みとどまらなければならないという話だったが、意識の徹底ができなかった場合に、6・7月の患者数の伸びはどのようになると見込んでいますか。

保健所長:
明確な数字をお伝えできるわけではないが、盛岡医療圏の病床は満床に近い状態です。盛岡医療圏の患者さんでも、違う医療圏の病院に入院してもらわないといけない患者さんもおり、病床や軽症者宿泊施設を調整しながらしのいでいる状況にあります。しかし、このまま続くようであれば、数週間の間にかなりひっ迫した状況になりうるという声が届いております。そのため、指標やひっ迫状況を見ながら、県とも連携、相談しながら、場合によっては強い措置を相談しなければならない状況を考えなければならないことになり得ると思います。

記者:
緊急事態宣言、まん延防止地域にならないように今、踏ん張りどころだという話がありましたが、このまま悪いほうに感染の状況が続いた場合に、コロナ以外の患者さんの病院受け入れが滞る、救急搬送に時間がかかるといったような場面になりかねない厳しい状況にあるということでしょうか。

保健所長:

医療従事者の絶対数が少ないですので、通常診療もやりながらコロナ患者さんのケアもやっている状態で、関係している皆様から疲労、負担の蓄積があるという声が届いております。ひっ迫という状況に確実に近づいてきていると言える状況になっています。
さきほど信号の色でお示ししましが、いかに黒にならないか、黒になれば、まん延防止等重点措置だとか、緊急事態宣言だとか強い措置を検討せざるを得なくなります。このまま続けばそれが見えてきてしまうことになると思います。

記者:
家庭内の感染対策について資料では触れられてないが、何か呼びかけたいことはありますか。

保健所長:
家庭内とは同居ということになるが、家庭内で対策することは難しいです。一緒に食事をしているだけではなく、同じ空間に長い間いますし、共有のものを使います。台所、トイレ、お風呂など共有のスペースやものがたくさんあります。同居している方々の間での対策は厳しいものがあります。なので、重要なのは持ち込まないということです。家族との時間以外、仕事に行っている時などで、できるだけ感染しないようにすること、先ほどの基本的感染予防策を徹底することが重要になります。

記者:
先ほど不特定多数が集まる機会の中止、延期、開催方法の変更を提言されたが、盛岡市内における聖火リレーについてはどのように感じていらっしゃいますか。

保健所長:
これから夏に向けて、そういう五輪関係のことや祭りなどがあると思います。原則的な考えを共有させていただきますと、イベント自体の内容については、人を減らしたり、開催内容を変更したり、いろいろ工夫をすることでイベント自体の感染リスクを減らすことは可能と思います。ただ問題はそこだけではない。演者の方が打ち上げをしないようにするとか、観覧、参加している方々についても、観覧中は人を絞る、配置を固定するなどによって、イベント中は感染対策をとることができるかもしれませんが、それ以外の瞬間です。人が集まるということは、イベントの前だったり、後だったりに、集まった友達とご飯を食べに行ったり、一緒に遊んだりということで感染のリスクになるということです。イベントの主催者の皆様については、イベントだけではなく、イベントの前後に関係している方々の動きなども念頭に、総合的に感染対策について考えていただきたいです。

記者:
ホストタウンの事業ですが、事前合宿や交流事業を計画している自治体では外国人と接する場面もあると思うが、気を付けるべき点はありましたら教えてください。

保健所長:
どのような形で検疫がなされていくかというところもあると思うが、基本的には、感染は人と人との接触の中で伝播していくので、接触をいかに減らしていくかということであり、コロナの厄介な点の一つとして潜伏期間の長さがあるので、とにかく患者さんを早期発見、早期隔離できるような態勢をとっていくことが重要かと思います。

記者:
年度末からの飲食の場面で市内での感染が広がっていって、そのままゴールデンウィークに突入し、職場や友人関係に広がっていったという捉え方でよいでしょうか。

保健所長:
ゴールデンウィーク前から地域内感染、市中感染が起き始めている状況でゴールデンウィークがあって、県外に行かない分、県内でいろいろな集まりがあったり、一緒にご飯を食べたりというイベントが拝見されました。そういう中で職場の集まりであれば職場で広がりますし、親族、家族の集まりであればその中で広がり、特に親族、家族であればそこから子供に広がり、高齢の方にも伝播していくということになります。

記者:
1週間の新規患者数が(人口10万人あたり)22.25人とだいぶ高いが、この状況のなかでもお願いベースで注意喚起していくのか、もっと強い措置を視野に入れて注意喚起、啓発していくほうが重要ではないかと思います。注意喚起のレベルはステージ3の15人を超えた時点で呼びかけていなければ、そもそも22.25人をマークしているのであれば人流抑制や行動制限までを視野に入れた措置を検討する段階ではないのでしょうか。

保健所長:
おっしゃるとおり今、赤信号真っただ中であるわけですが、このまま続けば一歩一歩黒色に近づいていくわけです。どういう状況であれば黒と判断するのか、その時に法的な面も含めてどういうことをしなければならないのか、まさに話し合っているところになります。まず、今は赤ですので、黒になれば当然おっしゃる通り、実施を考えていかなければならないと思います。いかにして赤で踏みとどまるかということで皆様にお願いをしたいと考えております。

記者:
保健所体制、医療体制がひっ迫に近い状態にあるということですが、それでもまだ人流抑制、行動制限しないと。盛岡市内でこれだけ患者が出ていれば、盛岡市外、県内への行動によって拡大していく可能性があると思いますがそこはどう考えますか。

保健所長:
患者さんの行動範囲を見ておりますと、ほかの地域であっても盛岡市との往来がある方がかなりいらっしゃいます。盛岡地域において高い数字が続けば、やはり県内でも散発的に高い数字は続くのであろうということが考えられるので、まず、今ここで踏みとどまることが重要であると考えています。

記者:
黒信号と判断するのはどういった基準でしょうか。黒信号になった時点でまん延防止措置などを検討し始めるのか、タイミングなどどう考えるのでしょうか。

保健所長:
市役所内、県とも今まさに話し合いをしている段階になります。法的措置というのもあれば、そのような状況になる一歩手前に、より強い呼びかけをするということもありえるかと思います。やはり最悪な状況を想定して、どういう状況になればどういうことをするのかということを話し合っているところになります。

記者:
赤と黒の明確な基準があるわけではないのでしょうか。

保健所長:
緑があって赤があって、その間が黄色、危機的なのが黒という考え方です。赤というのがおおむねステージ3相当ということです。黒は総合的に判断することになります。例えば、都市部の発生の仕方と、地方都市の発生の仕方とは違いますので、国の分科会の指標をそっくりそのまま適用するのは難しい部分もあるので、総合的に判断するということになります。例えばステージ3は1週間の患者さんの数が15人、ステージ4が25人ということになっていますが、25人にならなければステージ4にならないかというと、そういうわけではないということです。実際に25人ではなく、もっと手前の段階でひっ迫に近い状況になると考えています。

記者:
赤になっていたのはもう少し前の段階ということですね。もう少し早めに呼びかけるべきではなかったかと思うのですが、赤信号になっていたのはどれくらいの時期でしょうか。

保健所長:
赤信号については大きな目安として人口10万人当たりの1週間当たりの患者数が15人としておりますので、15人を超えたのが5月10日ごろだったと思います。その前はぎりぎり黄色ですね。やはり、ゴールデンウィークを過ぎたあたりに急増しているのが見て取れると思います。ゴールデンウィークがきっかけになりうるというのは、関係者とも注意しなければならないと考えておりましたので、ゴールデンウィーク前に県知事や市長からメッセージが出されたことになります。

記者:
われわれメディアも365日、注意喚起や啓発をしている中でステージ3から4に移り変わろうとしていて、なかなか歯がゆく感じているが、どういった意識が元になって感染の連鎖が止まらないと考えているのでしょうか。

保健所長:
直接、身近なところに関係者だったり患者さんだったり、濃厚接触者になった方がいない限り、非常に実感がわきにくいと思われます。災害という言い方をしましたが、見えない災害というわけですね。非常に実感がわきにくいというのが、そもそも難しくしている大きな理由だと思います。そして、それが長期化していますので、緊張感とメリハリをどれくらい続けられるのか、誰しもが人間ですので、スキが出てきてしまうのはやはり仕方のない部分ではないかと思っています。そのうえで、今は赤の状態、地域内感染が起きている状況で、今となってはそう言っていられる状況ではないですので、報道の皆さんのお力添えをいただきながら、やはりここは気を引き締めていただく場面であるということをお伝え、お願いしたいと思います。

記者:
先日の県のブリーフィングの中で、市と共同で、今後、盛岡市の感染対策を考えていくとおっしゃっていたが、盛岡市保健所として考えていることはどんなことがあるでしょうか。

保健所長:
岩手ならでは、盛岡ならではの指標だったり、どの辺を目安にしていくのか、そして、その目安になった場合にどういうような呼びかけであったり、場合によっては法的措置であったりをするのか、する必要があるのかといったことを今まさに話し合っている状況になります。

記者:
盛岡医療圏が満床に近いという話だったが、実際の数値はどうなっているのでしょうか。

保健所長:
数字については、県の入院等調整班で一括して県全体を管理しており、現時点では数値を公表していません。仮に公表する場合も、窓口は県になります。先ほどお伝えしたのは、あくまで感覚としてできるだけわかっていただきたいと考えたもので、実際に携わっている方々の感覚を伝えさせていただきました。

記者:
盛岡市内の中心部の繁華街でクラスターが多発している中、市として指導を今後どのように行っていきたいと考えますか。

保健所長:
飲食店についてはそもそも許可業種ですので、保健所が定期的にある程度巡回をして、今は十分にできていないですけども、そういった巡回の時に改めて感染対策の情報提供を去年からずっと続けています。岩手県のほうでも、飲食店の対策を示すような取り組みをしています。そちらについても岩手県でさらに考えていると伺っています。ただ一般論として、基本は変わっていませんので、いかに飛沫が飛びにくい環境を作っていくかということになろうかと思いますので、このエッセンスはすべて業種別ガイドラインに書かれていますので、あらためて店舗の皆様にはこの業種別ガイドラインに立ち戻っていただきたいと思います。

記者:
市中感染が起きている、ステージ3相当ということで、まん延防止措置を要請してもいい段階だと思うが、どのような状態になれば盛岡市に適用してもいいと考えますか。

保健所長:
非常に難しい質問であるが、一言でお答えするとすれば、それも含めて今話し合っているということになります。ただ、県内では盛岡市を中心に患者さんが多いという状況ですので、盛岡市として考えた場合、県全体として考えた場合と総合的に考えていく必要があるかと思いますので、その判断は簡単ではないと思います。今は、話し合っている、調整しているというところにとどめさせていただきたいと思います。

 

記者:
盛岡市において、今のような状況が収まらずにどれくらい続いてしまうとステージ4、いわゆる黒相当になると考えていますか。

保健所長:
やはりこの状況が数週間続いてくると、病床や軽症者宿泊施設がいっぱいになってくることが考えられますので、その前に相談していく必要があると考えています。ですので、今は赤真っただ中とお伝えしましたが、これが続くことによって、一歩一歩確実に黒に近づいていくということですね。まず、医療や保健所の機能がひっ迫しているということが絶対的な一つの指標になりますが、それに加えて赤と同じ状況、あるいは赤を超える状況というふうにイメージを書かせていただきました。ですので、赤と同じ状況であっても、持続すれば様々な体制に負荷がかかりますので、そこも当然考慮しなければならないと考えております。

記者:
飲食店の中には飛沫防止策をとっているところもあるかと思いますが、患者が出たお店で対策をとっていたお店の数は分かりますか。

保健所長:
そこの統計は一つ一つ拾っていかなければないので、現在は厳しい状況ですので、数としては出せていない状況です。ただ、飲食店の中でもお酒やカラオケの中で多く起きているとお伝えしましたけども、やはり対策がなされていない、不十分なお店でクラスターが大きくなりやすいのは明らかで事例もあります。具体的に言いますと、お店の方もお客さんも、いつの間にかマスクがなくなってしまったり、お酒を飲んでいろいろとお話が盛り上がって、飛沫、しぶきが飛び、その中でカラオケが入ってしまうと、さらにしぶきが飛ぶわけですね。その中で一人でも患者さんがいると、それでもう大きなクラスターができる条件がそろってしまうということです。改めて基本的な感染予防策を、いかに飛沫を飛ばさないか、浴びないかというところを徹底していただきたいです。

記者:
Go To Eatのお食事券もある中で、感染対策をしているお店であれば食事の利用を、としている中で、会食での感染が最も多いことは、会食もリスクがあると伝えていかなければならないということですね。

保健所長:
食事が悪いわけではないですが、いつスキができるかという場面で、結果としてやはり食べる場面ですね。食べ物を口に持ってくる場面ではマスクを取らざるを得ない、やはりそこがスキになってしまうという状況だと思います。ですので、飲食における対策の徹底や、食べるときは食べる、話すときはマスクをして話すというように分けられないのであれば、一人だけで食べるとか、いつも一緒にいる家族だけで食べるとか、という必要があると思います。

記者:
変異株の影響を感染拡大の要因として挙げていたが、市内でもかなり広がっているのか聞かせていただきたいです。

保健所長:
皆さんが非常に気にされているところだと思います。順次、スクリーニングをしているが、これだけ起きているとスクリーニングがまだ終わっていない検体もあり、現時点では数や割合をお伝え出来ない状態にあるわけですが、やはり増えております。確実に増えているということと、クラスターの中で変異株と分かったものも複数あります。ただ、現時点では変異株も従来株も両方起きています。これは私の補足になりますけども、変異株については、入院医療を担当してくださっている医師も他地域で実際に経験なさったように、若い方でも重症化しやすいということは、感触として皆さんが感じていることでありますし、保健所としても、うつりやすいというのが明らかに見て取れます。変異株っぽい広がり方というのがだんだん見えてきております。例えば、従来株ですと同居家族であっても、全員が感染するということは免れることも時々ありましたが、変異株ですと同居家族の場合、みんな感染してしまう、いわゆる百発百中してしまうというような感染の広がりが見受けられます。ですから、全国的でも言われているようにうつりやすい、重症化しやすいというのは確実ですので、あらためて予防を徹底する必要があるということです。

記者:
仙台などでは街で無作為にPCR検査をやるようなしくみもあるが、それをやるべきかお考えを聞かせてください。

保健所長:
今は全体的に機能がひっ迫してきていますので、資源が限られているわけですね。限られた資源の中で最大の効果を発揮できる所にその資源を投入する、という考えが非常に重要になっていきます。ある程度進んでくると、まず大事なのはお互いにうつしあわないということ。人の接触で感染が広がっていきますので、接触を減らしていくことが、感染者を減らしていくことにつながっていくので、そこがやはり重要ということになります。検査について考えなかったわけではないですけれど、やはり検査をするにも誰が検体を採取するのか、どこが検査するのか、そうなると数が増えるのでそれだけの膨大な数をどのように処理をするのかということもあります。さらに、私たちが本当に検査をしたい方々が本当に受けてくださるのかということもあると思います。そのうえで、資源をどこに投入するのかということは、総合的に判断する必要があります。やはり網羅的な検査に資源を投入する状況にはないということに結論付けております。

記者:
感染の原因が主に会食ということで、避けるべき5つの場面に飲食が2つありますけれども、今回お願いとして出した4つ(資料15ページ)に「会食」の言葉を明言しなかった理由は何かありますか。

保健所長:
飲食はまさに2点目のBというところ(資料15ページ)に含めた意図になります。ここは濃厚接触という広いくくりになります。すなわちマスクなしの会話ですが、この中には飲食も含まれます。飲食だけではなく、マスクなしの会話ですね。これはやはり同居者以外とは避けるということです。

記者:
(感染したきっかけとして)会食が38%(資料5ページ)と多いので、明言したほうが伝わりやすいのでは。

保健所長:
もし、皆様のほうでそのほうが伝わりやすいのではというご意見があれば報道してくださる際にそのように書いていただいても全くかまいませんし、全く助かります。飲食も含めてという意図でBを挙げておりますので、具体例として飲食を挙げていただいてもかまいません。むしろよろしくお願いしたいと思います。

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