盛岡市保健所長記者発表(令和3年8月26日)

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広報ID1036750  更新日 令和3年9月7日 印刷 

盛岡市臨時記者会見_保健所長発言要旨(令和3年8月26日)

発表内容等

盛岡市保健所の矢野です。私の方からは現在の感染症の発生状況や背景、また今後の短期的な見通しについて補足させていただきたいと思います。
(資料2ページ)まず、報告日を基準とした流行曲線ですけれども、今は、岩手県も盛岡市も、この4月~6月が最大の波であったそのときを、はるかに超える勢いの波を迎え撃っているというのが分かります。

(資料3ページ)これが人口10万単位の1週間の患者さんの数に換算したものですけれど、盛岡市はだいたい30人前後となって1週間が続いております。

(資料4ページ)なぜ患者さんが今急増しているのかという背景ですけれども、7月後半の大都市圏における感染の急拡大と、人流増加によるウイルスの流入、そして7月に連休、またそこからお盆や夏休みを通じて、親族であったり交友関係と、地域内で感染が拡散したと。これは、実はほぼすべてが「デルタ株」が主体です。そしてさらに4点目を足すとすれば、同じようなことが盛岡でなく全県的に起きた、または起きているというところです。

(資料5・6・7ページ)ここで改めてデルタ株について、ポイントを絞って皆さまと確認をしたいと思います。3点に絞ります。1点目として、感染力が強いということです。互いにマスクを着用していて感染することも、従来株でもありましたが、それがこのデルタ株だと増えている。マスクは依然として非常に有効ですが、マスクさえしてればいいというわけではないということです。感染力が強いと。従来株だと1人~3人くらいだったのですが、デルタ株だと平均的に見て、報告によって異なりますが5~9人にうつしうるというものです。また、全国、実は海外でもそうですが、デルタ株は子どもの、特に10歳代以下の患者さんが数も割合も多いのではないかという指摘があります。盛岡市のみを見ても、第4波が7~8月となっているんですけれども、この3波が3・4・5・6月ですね、この7・8月のところを見てみますと、例えば3月のように、教育・保育施設のようなクラスターが起きていないけれども、それなりにやはり人数と割合が高いということが見て取れるかと思います。実際に私たちも個々の事例を見ておりますと、子ども同士の感染であったり、または子どもから大人、お父さんお母さんとかへの感染、従来株ではどちらかというと珍しかったんですけれども、これが今の変異株、デルタ株だと珍しくなくなってきていると、そして家族に入ると全滅してしまうパターンが非常に多くなってきているということです。

(資料8・9ページ)そして、2点目として入院・重症化・死亡リスクが高いということになります。入院・重症化・死亡のいずれも2~3倍ぐらいと思っていただきたいと思います。

(資料10ページ)そして、ここでちょっと補足になるんですが、重症というのは人工呼吸器以上の処置が必要な状況ということ、すなわち生死をさまよっているような状況ですね。そして中等症というのが、酸素が必要な状況ということです。酸素が必要な状況ではありますけども、そこで酸素がなければ中等症の方であっても亡くなりうるということです。もちろん、最初から最後まで軽い症状の方は確かに軽症なんですが、軽症かといって軽い症状とは限らないんですね。どんなに熱が高くて、どんなにだるくて寝込んでいたとしても、酸素飽和度が一定程度あれば、医学上、医療上は軽症ということになります。ですので、中等症と重症の医療上の言葉と一般のイメージとに差があるということを確認いただきたいと思います。これを通じて、まとめますと、子どものクラスターは放ってはおけないということにつながっていきます。すなわち子ども、10代以下の方々自身は重症化しにくいですけれども、そのお父さん、お母さん、30代とかですね、高校生のお子さんだったら40代・50代とかですね、その世代にはまだワクチンが十分行き届いておりませんので、そして子どもから大人にもうつりやすいということを考えると、10歳代以下の子どものクラスターをしっかり封じ込めていかなければならないということになります。

(資料11・12ページ)そしてこちら3点目として、ワクチンの効果は依然として高いということになります。デルタ株に対しては、感染を防ぐということですね。そして発症予防。感染したとしても発症はしない。これらについては、少し効果が弱まっておりますが、依然としてやはり、じゅうぶん効果があるということと、そして何よりも感染してしまって、かつ発症もしてしまうけれども、幸い重症化はしないと。これはやはり従来株と同程度の効果があります。なのでやはり、重症化または死亡のリスクを大きく減らしてくれるものです。 

(資料13ページ)そして最近の感染事例です。市長の補足になりますが、やはり納涼会とか慰労会、これは屋内。屋外だとバーベキューとか、屋内でテイクアウトを事務所で、というのも含みます。親戚の集まり、帰省、墓参り、冠婚葬祭、例えば結婚式の2次会というのもありました。そしてやはり、同窓会であったり友人等との飲食。また移動を伴う職業の、移動だけであればいいのですが、現地における移動した先々で先方の方と飲食であったり、職場における休憩室とか休憩所、また更衣室におけるちょっとした会話、着替えながら会話をしたりという場面です。そして今、少し増えているのが、部活やスポーツ、課外活動における感染です。スポーツをしている間はマスクをしてないことも多いですが、マスクをしてないまま、例えばベンチに戻るとか、休憩時間に入るとか、更衣室に戻って着替えたりしながら話すという場面でやはりうつっているということが多いです。あとはやはり依然として飲食店とかカラオケ、または同居家族内で感染というのが広がりやすいです。

(資料14ページ)これを見て分かるように、デルタ株になったからといって何か大きく変わったわけでなく、依然としてクラスターが起きやすい場面は変わらないということになります。ただ、やはり、うつりやすいことによってより軽微な接触でも今までより注意をする必要があるということになります。この5つの場面を避けるということが重要ということは今も全く変わらないということになります。

(資料15・16ページ)盛岡市における患者さんの感染を受けた直接的なきっかけ、3月~6月と今の7月~8月を比べていただきたいと思います。これが3月~6月ですけれども、これと見比べると、今、依然として「会食」は多いですが、(3~6月と比べて)ばらけているという印象を持つことができると思います。そしてこの「不明」という方、調査したけれども「不明」という方の割合が増えています。

(資料17ページ)また、直接感染を受けた感染源の患者さんとの関係ですね、これも3・4・5・6月と今を比べると、このようにばらついているというのが分かると思います。そしてやはり「不明」というのが多いと、「家族」は増えているのと、「居合わせ」が増えております。

(資料18・19ページ)そして、これが感染源の県内・県外疑い別の割合ですけれども、やはり今、県外に係る接触が非常に多いですが、見てのとおり県内というのもだいぶ増えております。関連がある(患者の)集団単位で見ますと、実は半分ぐらいは県外にルーツがあります。ただし、残り半分については、いくらお話を伺っても調査をしても、県外との接点はないです。その県外との接点がない方についても、ほぼ全例がデルタ株となっております。すなわちどういうことかというと、連休やお盆、夏休みに侵入したウイルスからすでに、侵入しただけでなく市中感染に転じていると捉えることができます。そして今後は、職場や教育・保育現場など通いの場とかが、お盆、夏休みが明けて段階的に再開していくことによって、地域内で感染拡大をするリスクがさらに高まっているというふうに、非常に危険な、非常にリスクが高いとういふうに捉えることができます。

(資料20・21ページ)8月については岩手県では最多、盛岡市についてもこのまま、最多の5月を上回る勢いで増えておりまして、この患者数というのはそのまま、こちらのように医療機能への負荷等につながっております。特に、やはり8月については非常に厳しい状況です。これは県全体ですけれども、市内の医療機関に限って言えば、8月はほぼ、重症病棟を除けば満床に近い状況で何とか維持をしていた、ギリギリのところで維持したという状況です。

(資料22ページ)5月の際にお見せしたものになりますが、今の状況としては25(人)も大きく超えているわけですし、状況としては「黒」ということになります。

(資料23ページ)県からも独自の緊急事態宣言が出ておりますけれども、黒においてやるべきことは実はシンプルです。外出自粛ということは、すなわち同居者以外と接触をしないということになります。どうしても外出する必要がある場合は、確実にマスクを着用することと、頻繁な手洗いをすること、絶対に確実に飲食をしないということ、それだけでなく、距離を置く、時間を短くする、1密でも回避するということです。そして、順番が回ってきたらワクチンの接種を積極的にご検討頂きたいと思います。

(資料24ページ)患者さんがだいぶ増えてきました。改めて振り返りたいと思いますが、かかりたくてかかる患者さんもいなければ、うつしたくてうつす患者さんもおりません。患者さんにとって新型コロナウイルス感染症にかかることは大きなストレスですし、自分のせいで誰かに感染させてしまったなど、自分を責めるような気持ちを持っている方は多いですし、行動を後悔される方も多いです。誹謗中傷や責任の追及というのは相談しにくい雰囲気や調査に協力しにくい雰囲気をつくりますし、感染症拡大に加担してしまいます。家族や周囲の方々、そして地域の方々の理解とサポートというのが不可欠になります。

最後に、市長のメッセージを補足するという形になりますけれども、全国と比べれば患者数の規模は小さいかもしれません。重症患者さんも、幸い現時点では少ないかもしれません。しかし、患者さんが増えればあっという間に病床がひっ迫、いっぱいになり、必然的に重傷者も増えるというのがこのコロナの恐ろしさです。それが今の全国の状況です。デルタ株は広がるスピードも速いです。この1年間、なんとか岩手県では、すべての患者さんを原則入院または入所ですね、これはやはり確実に安全を確保するということと、ウイルスを確実に囲い込みをするということをずっとやってきましたが、非常に厳しい状況にもなってきております。ここ1ヶ月、世間を見ながら、色々複雑な想いだったり、辛い想いだったりする方もいらっしゃるかもしれませんが、ウイルスがなくなるわけではありません。むしろ、このウイルス、敵はパワーアップして目の前に来ていると思っていただきたいと思います。これまでの市民・県民、また地域の皆様の協力に改めて深く感謝いたします。そこで今改めて、この災害、この戦いにおいてチームメンバーでない人は誰一人としていないとことを胸に刻んで頂きたいと思います。予防は最大・最強の武器でありますし、予防に勝るものはないです。自分を守るため、大切な人を守るため、そして地域を守るため、ぜひ、共に闘ってくださいますよう、保健所からもよろしくお願いいたします。

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