結核について
広報ID1006624 更新日 令和5年4月6日 印刷
結核とは
結核とは、結核菌によって主に肺に炎症が起きる感染症です。今もなお、年間約1万4千人(2021年新規登録者数)の結核患者が発生しており、およそ2千人が亡くなっている日本の重大な感染症のひとつです。
結核は、結核菌を吸い込むことで人から人へうつる「感染症」です。結核患者さんの咳などで結核菌が飛び散り、周りの人がそれを直接吸い込むことで感染します。何より怖いことは、自分が結核だと気付かずに周りの人にうつしてしまうことです。
感染と発病とは違います
「感染」してもすぐに「発病」するわけではありませんし、感染しても必ず「発病」するわけではありません。通常は吸い込まれた結核菌が肺の中で増殖し始めても体の力で押さえつけられてしまいます。押さえきれなくなると発病しますが、菌を吸い込んで「感染」したとしても「発病」するのは10人に2人程度です。
こんな症状が2週間以上続いたら
2週間以上、次の症状が続いたら医療機関を受診しましょう。
- 咳
- 痰
- 血痰
- 呼吸困難
- 体重減少
- 微熱
- 寝汗
- 全身のだるさなど
結核の治療方法
万一、結核になっても6カ月から9カ月、抗結核薬を規則的に飲み続ければ治癒できます。逆に不規則な服用を続けると、菌がその薬に対して「耐性」を持つことになり、薬が効かない菌(耐性菌)ができてしまいます。
結核を予防するには
「規則正しい生活」を送ることです。
結核は過労・睡眠不足・栄養不足により、抵抗力が弱まった時に発病します。睡眠時間を十分にとり、栄養バランスの取れた食事を取ること、適度に運動をすることなどが大切です。
また、早期発見が重症化を防ぎ、周囲への感染予防につながります。年に1回は健康診断を受けるようにしましょう。
高齢者の結核対策
結核と診断された方の約7割が65歳以上と高齢者が占める割合は増加しています。高齢者は、咳や痰などはっきりとした症状が現れにくいため、発見が遅れてしまうことがあります。体重減少や寝汗、体のだるさなどの症状が2週間以上続く場合は、結核を疑って医療機関を受診しましょう。
外国人の結核対策
外国出生の患者さんは、全体の約1割を占めており、増加傾向にあります。
医療機関のみなさまへ(届出様式など)
・結核患者発生時の届出について
感染症法第12条に基づき、結核と診断した場合は、直ちに保健所への届出が必要です。
届出の際は、盛岡市保健所(019-603-8244)へご連絡のうえ、結核発生届をファクス(019-654-5665)へ送付してください。
結核医療費の公費負担制度について
申請後、感染症診査協議会の診査において、適正と判断された場合に結核医療費の公費負担制度が適用されます。
申請される場合は、直近の胸部X線データおよびCTを添えて申請してください。
また、下記の場合も申請が必要です。
- 患者票の有効期限を超えて治療を継続される場合
- 治療薬剤が変更になる場合
結核患者入退院時の届出について
感染症法第53条の11に基づき、結核患者が入院したとき、又は入院している患者が退院したときは、保健所に届け出ることが義務付けられています。事実発生から7日以内に、盛岡市保健所へ送付してください。
患者票記載事項変更届
患者票に記載されている事項に変更が生じた場合には、患者票記載事項変更届とともに患者票を返納してください。
結核患者発生に伴う届出様式
- 結核発生届 (PDF 129.5KB)
- 結核医療費公費負担申請書 (PDF 225.5KB)
- 結核医療費公費負担申請書 (Excel 32.8KB)
- 結核患者入退院(中止)届 (PDF 131.5KB)
- 結核患者入退院(中止)届 (Word 39.2KB)
- 患者票記載事項変更届 (PDF 78.7KB)
- 患者票記載事項変更届 (Word 17.5KB)
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このページに関するお問い合わせ
保健所 指導予防課 感染症対策担当
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8244 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。