腸管出血性大腸菌感染症(O-157など)について
広報ID1006618 更新日 平成31年2月15日 印刷
腸管出血性大腸菌感染症とは
大腸菌は、家畜や人の腸内にも存在します。このうちいくつかのものは、人に下痢などを起こす病原性大腸菌と呼ばれています。
その中の「腸管出血性大腸菌」と呼ばれるものは、出血を伴う腸炎や合併症を引き起こすベロ毒素を作ります。
代表的なO-157の他に、O-26、O-111などたくさんの種類があります。
主な特徴は次のとおりです。
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強い感染性:非常に少ない菌数で感染します。
乳幼児や高齢者などが感染しやすく、家族間感染や施設内での集団発生が見られることもあります。 - 強い毒性:腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素が悪さをすると、腸からの出血や重い合併症を引き起こすことがあります
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長い潜伏期間:3日~8日
潜伏期間が比較的長いため、感染源の特定が難しくなったり、感染が拡大する危険があります。
腸管出血性大腸菌感染症の主な症状
- 腹痛、水様性下痢、血便(真っ赤な血)、発熱、嘔吐など
- 溶血性尿毒症症候群(HUS)、脳症、血小板減少性紫斑病などの合併症による症状
次の症状が見られた場合は早めに受診しましょう。
- おしっこが出なくなる
- 嘔吐、食欲不振
- すぐ眠くなる、元気がない
- けいれんを起こす
感染を予防するには
動物や人の便からの感染を防ぐ
食事の前、調理前、トイレやオムツ交換の後、動物に触った後、農作業の後などには、石けんと流水でよく手を洗いましょう
食べ物からの感染を防ぐ
- 生野菜はよく洗い、清潔な調理器具で調理しましょう。
- 同じ調理器具で肉と野菜(サラダ)は調理しない。
- 生肉を食べるのはできるだけ控えましょう(中心温度が75度で1分以上の加熱が有効)。
- 焼肉などの時は生肉用トングと食べるための箸を使い分けましょう。
感染した場合の注意点
- 便で汚れたものは、消毒薬(次亜塩素酸ナトリウムまたは塩素系漂白剤)で十分消毒しましょう。
- 入浴は、家族の中で最後にするか、シャワーですませましょう。
- 手拭きタオルや入浴用タオルは共有しないようにしましょう。
- プール活動は控えましょう(特に消毒薬を使わない家庭用小型プールは要注意)。
感染症法・学校保健安全法における取り扱い
- 感染症法では3類感染症です。診断した医師は、直ちに保健所への届出をお願いします。
- 学校保健安全法では第三種病原体です。出席停止の指示が出る場合がありますので、学校へ相談しましょう。
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このページに関するお問い合わせ
保健所 指導予防課 感染症対策担当
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