盛岡市地域おこし協力隊活動報告(令和6年7月・赤坂隊員)

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広報ID1048629  更新日 令和6年7月25日 印刷 

みなさんこんにちは。盛岡という星でBASE STATION(※1)を拠点に活動している赤坂桂です。私は令和6年1月に着任し、高校生の探究活動支援を中心に、高校生と地域で活躍する専門家とのマッチングや探究活動(※2)を推進するプログラムの企画などをおこなうことで、高校生や大学生のシビックプライド(※3)を醸成することを目指して活動しています。未来の関係人口である地元の若者が地域をフィールドに探究活動を行い、地域について理解を深め、魅力を再確認するきっかけとすることを目標としています。

※1…東京圏等の若年層向けの情報発信などの取り組みを効果的に行うとともに、関係人口や地元の高校生などの若者と、地元の企業や団体が抱える地域課題に関わる解決の機会を創出するための官民連携による交流拠点として令和3年7月に市が設置。

※2…生徒自ら課題を設定し、関連する情報を収集・整理・分析しながら、周囲の人と協働して課題解決を目指していく学習活動のこと。全国の高等学校で令和4年度から必修化された。

※3…地域への誇りや愛情、愛郷心。

盛岡という星でBASE STATIONはパルクアベニュー・カワトクcube-2.地下1階にあります

盛岡という星でBASE STATIONはパルクアベニュー・カワトクcube-2.地下1階にあります

新年度に入ってからは、盛岡という星でBASE STATIONという施設を知ってもらい、多くの生徒のみなさんに活用してもらうため、高等学校へ訪問してのPRに取り組んでいます。4月から今日までの間に、市内5校を訪問し、総合探究の授業の中でBASE STATIONについて紹介しました。

  • 岩手県立盛岡第四高等学校 2学年
  • 岩手県立盛岡北高等学校 1・2学年
  • 盛岡市立高等学校 2学年
  • 盛岡白百合学園高等学校 1学年
  • 岩手県立盛岡第一高等学校 1学年

様々な学校にお伺いして、学校によって生徒の反応が異なることが難しくもあり、おもしろくも感じています。例えば、既に探究活動の経験があり、活動の方向性やイメージが具体的になっている2年生は、地域の専門家とのマッチングや活動に使えるスペースについて興味を示す方が多い印象です。対して、探究活動に取り組みはじめた1年生にお話するときは、これからの活動の流れや全体像をイメージできない人も多いため、これまでにBASE STATIONを活用してくれた先輩たちの活用事例紹介を楽しんで聞いてくれる方が多いと感じます。

岩手県立盛岡第四高等学校での活用説明の様子

盛岡白百合学園高等学校での活用説明の様子

また、学校によりテーマの決め方に特色があることも興味深いポイントです。生徒自分の興味や進路に合わせて設定している学校から、「SDGs」(持続可能な開発目標)の17テーマから関心があるものを選びテーマに設定する学校、「盛岡」「岩手」をフィールドにした地域課題をテーマに設定する学校まで様々です。一見地域と関係がなさそうなテーマでも、地元の方を対象に調査を実施したり、地域で活躍する専門家にインタビューをしたりすることで、盛岡や岩手と、なんらかの関わりを持つことができます。どんなテーマでも地域への理解を深めることができるという点が、探究活動のおもしろいところだと感じています。

探究活動(総合的な探究の時間)が全国の高等学校で必修となってから2年が経過しました。自身でテーマを設定して、興味を掘り下げながら地域とつながり、課題を追求していくこの活動は、教科書の内容を覚えて演習を繰り返すいわゆる「勉強」とは一線を画す学習です。自分の興味のあることをたくさん調べて活動できることを楽しさととらえ、積極的に活動する生徒も多くいますが、中には自由さゆえに戸惑ってしまったり、悩んで苦痛に感じてしまったり、時間の無駄だと感じてしまう生徒もいます。学校に訪問してお話をするときには、探究に取り組む全ての生徒にこれからの活動を楽しみに思ってもらえるよう、様々な立場に寄り添ったご案内を目指して今後も試行錯誤していきたいと考えています。

そして、地域おこし協力隊の活動報告と盛岡という星でBASE STATIONで実施している探究活動支援の状況報告を兼ねて、メディアプラットフォーム「note」を使用した活動報告も行っています。主な執筆内容は、開催予定イベントの案内とイベント終了後のレポート、そして伴走して個別支援を行った高校生の活動レポートなどです。特に高校生の活動レポートはこれからどんどん増やしていく予定です。これから探究活動をする高校生には先輩たちの探究モデルケースライブラリとして、そして地域のみなさんには、地元の高校生による取り組みを知っていただける媒体としてご活用いただけるよう、大きく成長させていきたいと思いますので、ぜひご覧いただけると幸いです。

これからも、地元の高校生や大学生が地域とつながるきっかけを提供できるよう、地域のみなさま、関係事業者のみなさまのご協力をいただきながら探究活動支援を行っていきます。次回の活動報告の場では、BASE STATIONを活用している生徒に伴走した支援事例をご紹介しながら、探究活動をより具体的にイメージできるようなご報告ができればと考えております。

盛岡という星でBASE STATIONは、探究活動支援だけではなく移住相談やまち歩きガイドツアー、レンタルスペースの利用、シェアオフィスの利用など、様々な機能をもつ交流施設となっていますので、こちらもあわせてチェックしていただけると幸いです。

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