市長定例記者会見(平成29年9月1日)

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広報ID1020930  更新日 平成29年9月9日 印刷 

1 希望郷いわて国体・希望郷いわて大会1周年記念イベントの開催について

市長:

昨年開催された希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の1周年記念イベントの概要が決まりましたので、その内容についてお知らせします。
記念事業の第1部として、これまでホストタウン事業として、水球カナダと事前キャンプについて誘致交渉を進めてきましたが、喜ばしいことに9月28日に水球カナダCEOのマーティン・ゴーレイ氏が来盛し、メトロポリタン盛岡ニューウイングで覚書締結の運びとなりました。
昨年12月9日にカナダを相手国とするTokyo2020ホストタウンに認定されてから、第1号の覚書締結となります。
締結式には、在日カナダ大使のほか、岩手県選出国会議員や岩手県知事、岩手県水泳連盟会長、市議会議長をはじめとする関係者の方々にご案内をしたいと考えていますし、可能な範囲で市民の皆様にもご参加をいただきたいと考えています。
調印式後には、希望郷いわて国体・希望郷いわて大会1周年を記念した事業の第2部として、トークイベントを開催します。
内容としては、昨年の希望郷いわて国体で式典委員長を務められた小笠原義文(おがさわらよしぶみ)氏、水球カナダCEOのマーティン・ゴーレイ氏からお話をいただく予定としています。
また、希望郷いわて国体総合開会式にソリストとして出演していただいた岩手町出身のテノール歌手柴田泰孝(しばたやすたか)氏にもご出演いただく予定としています。
盛岡市としては、この1周年記念イベントの開催により、「国体レガシーの継承」と「Tokyo2020の感動を盛岡で」という2つのスローガンを市民の皆様と共有しながら、今後のホストタウン事業に、さらに弾みをつけてまいりたいと考えています。
最後になりますが、水球カナダチームは、早速来年、盛岡で合宿を行う方向で調整を進めており、男女揃って2019年に行われる予選を勝ち抜き、Tokyo2020に出場できるよう、市民を挙げて応援していきたいと考えています。
また、スポーツクライミングやラグビーなどその他の競技につきましても、引き続き誘致活動を進めており、多くの競技の事前キャンプを受け入れることができるよう努力していきたいと思っています。

記者:

水球のチームが来年盛岡で合宿というのは、何かの大会があるのでしょうか。

スポーツツーリズム推進室長:

水球の来年の大会については、日本で行われる国際大会の予定があります。今現在、参加国等は未定となっており、はっきりしたところは確定していませんが、国際大会を見込んでの実施予定です。

記者:

実際に事前キャンプにいらっしゃるのは、選手スタッフ何名位を予定されているでしょうか。

市民部長:

全体では30人から40人規模になるのでは考えています。男子のチーム、女子のチームがどちらもオリンピックに出られるかどうかで大分違ってくると思います。
今回水球は2019年に予選が行われまして、男子は全体で12チーム、女子は8チームがオリンピックに出場可能となるので、両チームがその出場枠に入れば、かなり多くの人数になると考えています。

市長:

今までの実績で行くと女子は4位くらいだったかな。

市民部長:

女子水球チームは8チームが出場枠ですが、女子チームは入ってくるのではと期待しています。男子も東京オリンピックから12チームに枠が広がっており、男子チームも入ってくるのではと大きく期待がふくらんでいます。

記者:

そうすると30~40人規模というのは男女あわせての数ということですか。

市民部長:

男女あわせてその位ということになります。

記者:

細かいことですが、12チーム、8チームという出場枠は日本も含めての数ですか。

市民部長:

含めてということになります。

記者:

事前合宿が30人から40人規模ということで,市にとって合宿の効果はどんなものか、またどんな効果を期待したいかお聞かせください。

市長:

オリンピックに出場できるレベルの選手が目の前でプレーや練習するのを見る機会はなかなかないわけですので、市民の皆さん、また水球に取り組んでいる若い世代の皆さん方にそれを見ていただくのは、非常に大切なことと思っています。いろいろ交流したいという申出もありますので、盛岡の歴史・文化にふれていただきたいと思いますし、市民との交流も含めてさまざま企画していきたいと思います。

市民部長:

事前キャンプ実現の運びになりましたので、水球の日本代表チームとカナダチームの親善試合とか招致を記念するアマチュア大会などといった企画をしたいと、日本水泳連盟に打診しています。
また、県内にも水球をやっている高校生がいますので、彼らを対象としたクリニックを行えないかと、水球カナダから希望をいただいていますので、そういうものを一緒にセットしていければと思っています。

記者:

クリニックはカナダ側に指導してもらうのでしょうか。

市民部長:

東京オリンピック本番を目の前にしてですので、あくまでも大会そのものに影響のない中で、どの程度セットしていけるかですが、そのあたりは日本水泳連盟と詰めていくこととなります。

記者:

日本代表との親善試合とかアマチュア大会というのは、今回の事前キャンプにあわせて、同じ時期に行うということですか。

市民部長:

事前キャンプ時期にあわせた形で市民の方や、子どもさん方にも見ていただくという機会も持てればと思います。

記者:

東京オリンピック本番では、パブリックビューイングなどの予定はあるでしょうか。

市民部長:

平昌オリンピックでもタカヤアリーナでパブリックビューイングを予定しています。東京オリンピックでもできるだけそういう準備をしていきたいと思います。

記者:

初めてのカナダとの覚書ということで、今までの盛岡・カナダのつながりが今回の形になったものと思いますが、そのあたりの思いをお聞きします。またデビスカップでも日本開催の場合は盛岡で開催となっていますが、スポーツツーリズムを広域8市町で掲げており、市長としてどう捉えているか、お聞かせください。

市長:

盛岡・カナダビクトリアとの交流は新渡戸博士の生誕の地と、終焉の地という縁があり、市民団体も含めて30年以上にわたって毎年のように交流を続けてきました。特に中学生が毎年ホームステイ等の交流をしてきた歴史があるわけですが、そういうものが今回のこのホストタウンに結びついたものと思っております。カナダ大使館等を訪れても今までの取組を高く評価をしていただいていますので、継続した取組が形になり、大変うれしく思っております。
デビスカップについては、国体が開催された時にテニス関係の方が施設を事前に調査されたようで、盛岡タカヤアリーナが十分に国際大会等にも対応できる施設だと高い評価もいただいております。日本開催と決定した場合は、盛岡でと国内的には決定していただいているものですので、良い方向に進めばと思っています。

記者:

スポーツクライミングの招致の進捗状況はどうでしょうか。

市民部長:

スポーツクライミングは今年度、日本開催のワールドカップに向けた事前キャンプを盛岡で行っております。カナダのクライミング団体からは来年度も日本開催の時期が決まったら、盛岡でまた事前キャンプをしたいと申し出を受けています。オリンピックに向けた事前キャンプの決定に向けて、大きく前進しているものと考えておりますが、クライミングのカナダチームが出場できるかどうかがまだ決まっていませんので、覚書締結そのものについても未定となります。
また、7人制ラグビーは、9月11日にカナダからコーチやディレクターに来ていただき,いわぎんスタジアム、盛岡タカヤアリーナのトレーニング施設、宿泊施設等をあらためてご覧いただき、大きくアピールしたいと考えています。そこで好感触を得ることができれば、大きく前進できるのではと考えています。

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2 市動物公園のキリンの飼育に関して外部から厳しい声が寄せられていますが、それに対しての受け止めと今後の対応について

記者:

市動物公園のキリンの飼育に関して外部から厳しい声が寄せられています。それに対しての受け止めと今後の対応についてお聞きします。

市長:

キリンのユズの脚の状況につきましては、市民のみならず全国の方から、心配する声や飼育に関する御意見をいただき、真摯に受け止めているところでございます。また.盛岡市動物公園から情報発信が遅れたこと、不足していたことから、誤解を招いたところもあったと考えています。
盛岡市動物公園では、従来から他園等と情報交換もしながら脚の治療を行っていますが、回復の傾向にあるものの治癒には相当の期間がかかるものと考えています。
今後は、さらに大学獣医学部や他園など様々な関係機関から御助言をいただきながら治療を行っていきます。特に蹄(ひづめ)のケアにつきましては、削蹄(さくてい)ができるように馴らしてきており、オスのリンタと共に少しずつではありますが実施できるようになってきましたので、ストレスを極力排除し、改善に向けて継続することとしています。また、飼育の状況や治療の経過等につきまして、随時、動物公園の指定管理者からお知らせすることとしています。
盛岡市としましても、指定管理者と情報共有を図りながらキリンのユズの快方に向けて、全力を尽くしていきますので、引き続き御支援をいただきたいと思います。

記者:

外部の専門家という話でしたが、獣医学部となると、キリンの専門家ではないというところでまた懸念の声が外部からいろいろ上がっています。獣医学部の方にお願いするというのは、どうしてでしょうか。

都市整備部参事::

キリンの専門家というのはなかなか実際にはいません。国内、国外の動物園でもキリンあるいはゾウなどを飼育する職員はいますが、この人はキリンのみというものではありませんので、従来動物園では、類似した動物を参考にして治療あるいは飼育を行っています。
キリンの場合は蹄が複数ある偶蹄目という種類に分類されます。この分類で家畜となっているのは、牛、ヤギ,羊などですので、牛の専門家の話を聞きながら、キリンの削蹄や治療を行ってきているというのが現状です。

記者:

秋田の大森山公園の職員はキリンの専門家として実績を出して、その後円山動物園を指導したりといった事例もあったようですが。

都市整備部参事:

大森山動物園で先進的にやっているトレーニングは存じています。今お話したのは、トレーニングの専門家ではなくて、削蹄(さくてい)とか治療、これがまず第一ですので、そういった意味で例えば大学の先生、あるいは他でそういった治療をした事例がないか、といったところが必要となってきます。その中でキリンの事例があると大変良いのですが、なかなか数が少ないものですから、近隣で牛の削蹄など専門におこなっている削蹄師の方あるいはそういった方々とネットワークを作ってやっている大学の先生、こういった方々に情報を提供しまして、キリンに適合した方法を検討していただいているところです。

記者:

過去の事例というよりは自前でネットワークを作って動物公園としてやっていくという理解でよいですね。

都市整備部長:

先ほどの補足になりますが、秋田市の大森山動物公園にも意見を聞きながら、実施しているわけですけど、それのみならず、キリンの飼育の歴史の長い東京都の多摩動物公園とか、近隣では、仙台の八木山動物園など複数の動物園等から情報を収集しながら今回の事案に適合する方法を検討していきたいと考えています。

記者:

キリンが分かりやすいのでクローズアップされていますが、動物公園の運営体制だとか、お客さんが来ないと施設の改修や設備の充実ができないと思うんですが、昨年からやっているPFIの進捗状況も含めて、どのように動物公園のあり方を考えているかということをお聞かせください。

都市整備部長:

動物公園については来園者の減少や、施設の老朽化という状況があり、対策として、平成27年度に官民連携の導入可能性調査、さらに28年度には公民連携の可能性調査を行ってきました。
今年度は岩山エリア全体の公民連携の事業計画の基本計画や動物公園の再生計画について作成するべく業務委託の発注に向けて準備を進めている段階です。

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3 旧盛岡短大跡地の活用に向けての協議状況について

記者:

旧盛岡短大跡地の活用に向けて県と協議していると思いますが、現時点での協議の方向、今後の協議の見通しについて教えてください。

市長:

旧盛岡短期大学跡地については、地元から毎年陳情を受けているものですが、去る8月4日に城南地区の町内会長等で組織している、旧盛岡短期大学跡地利用促進期成同盟会から「市における公共施設の開発整備」、「山王児童センター・老人福祉センターの移転・拡充整備」についての陳情がありました。
また8月30日には、城南地区まちづくり懇談会において、同様の意見をいただいており、跡地活用に対する地元の強い思いと期待があるものと存じています。
旧盛岡短期大学跡地の利用については、現在、庁内の関係各部において、「山王児童センター・山王老人福祉センター」を建て替えする際の候補地として活用できないか検討を進めているところです。
この跡地については県有地ですので、市で活用する場合は、県との協議が必要となります。想定される施設の必要面積の検討や等価交換等によって取得できないか、どれ位の面積を確保することができるかなど、県の担当部署と協議を始めたところです。この2つの施設の敷地面積よりも広く確保できる可能性があるのではとも思いますが、それについては地元の方々と意見交換をしながら進んでいければと思っております。

記者:

目標の時期はいつごろでしょうか。

市長:

国体までは体育館は体操競技の練習会場として活用されていましたので県との協議も国体が終了してからということでした。国体も終了しましたので、県の方でも建物の解体時の予算が、どれ位どの時点で確保できていくのかということもあるかと思いますし、その辺の状況をみながら、平行していろいろ準備を進めていければと考えています。

記者:

市としては建物の解体後、更地を等価交換で取得して、そこに新しくセンターを建設したいということですね。

市長:

基本的にはそうです。

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4 盛岡さんさ踊り50周年に向けて

記者:

先日40回目記念の盛岡さんさ踊りが終了しましたが、50回に向けての新たな展開などについてお聞きします。今回実施したさんさ甲子園の今後のあり方もあわせてお願いします。

市長:

今年は節目の年として、新たに花車の製作をして、姉妹都市との交流を通じて盛り上げてまいりました。40回にわたる歴史の積み重ねの中で、幼稚園や保育園を含めて低年齢の時からさんさ踊りを練習し、かなり裾野が広がっていると思います。将来にわたって、50周年までも、さらに充実していくと思っています。
また初めて高校生による競演という形でさんさ甲子園をやらせていただきましたが、さらに参加校が増えてくるのではと期待をしています。
さんさ踊りに出る場合、太鼓を準備する必要がありますが、以前は参加していたが最近は少しお休みしている団体等もあるようで、貸し出しても良いですよというような企業もあるようです。そういうところも含めて、練習する形をバックアップするといった取組を進めていきたいと思っています。

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5 市長の任期2年を切っての所感

記者:

8月27日で次の任期まで2年を切りましたが、これまでの2年間を振り返って、市政運営をどうとらえているか、残り2年間をどう運営していきたいかについてお聞かせください。

市長:

あっという間に2年経った感がありますが、マニフェストを掲げ、これらお約束したものを一つ一つ前進させる取り組みを現在まで進めてきました。
公約の達成状況については、私は、平成27年の市長選挙において、「ひと・まち・未来 盛岡元気倍増戦略」という公約を掲げ、116項目の取組を進めてきました。その中で就任2年の折り返し点となったところでございますが、取組の約9割が順調に推移しているものと思っています。
特に、まちづくりの基本目標のうちの、「人がいきいきと暮らすまちづくり」については、待機児童の解消のために、3歳未満児の保育所定員の拡大や「子育て支援包括センター」の新設、小学生までの医療費助成の拡大など、子育ての分野において、順調に取組を進められたものと存じます。
また、基本目標の「盛岡の魅力があふれるまちづくり」については、スポーツの分野において、通年型スケートリンクや渋民の運動公園の整備、アイスアリーナの改修などとともに、多くのボランティアの協力を得て、30万市民総参加による「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」の取組を成功裡に終了することができ、大きな成果であったものと存じています。
任期後半に向けては、これまでの成果を踏まえつつ、新市建設計画の玉山地域の「道の駅」整備などの課題に取り組むとともに、いわて国体を成功に導いた「市民の力」を最大のレガシーとして、 2019ラグビーワールドカップや2020東京オリンピック・パラリンピックを契機としたホストタウン事業などの取組を進めていきたいと存じますし、また、若者の働く場所を確保していくという形が重要でございますので、新産業等用地の整備などにより若者の雇用の場の創出を図り、「元気なもりおか」のまちづくりに引き続き取り組んでいきたいと存じます。

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6 シェイクアウト訓練に参加しての所感

記者:

先ほど午前11時からシェイクアウト訓練が行われましたが、市長もその時間参加されたかどうかと、所感についてお願いします。

市長:

私も11時には市長室にいましたので机の下に頭を入れ、体全体を入れようとするとなかなか入りきらないので、後頭部を安全な状態にするという行動を取りました。
いつ災害が起こるか分からない状況があるので、時々訓練をしながら意識をしておくことが大切だと思います。多くの市民や企業の皆さんに協力いただいて、本日は一斉に訓練が行われたわけですが、年々参加人員も増えているようです。市民の皆さんに広く浸透するよう今後も引き続き行っていきたいと思います。

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