市長定例記者会見(平成30年2月27日)

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広報ID1022421  更新日 平成30年3月6日 印刷 

1 東日本大震災7周年行事「復興への誓い」の実施について

市長:

東日本大震災の発災から7年を迎えようとしていますが、盛岡広域首長懇談会では、地域の皆さまと共に震災で犠牲になられた方々を追悼し、復興への誓いを新たにするため、東日本大震災7周年行事「復興への誓い」を実施することとしました。
3月11日の日曜日、午後2時30分から、岩手県公会堂大ホールにて、「追悼式」を行います。
ここでは、国主催の追悼式の様子を会場内で同時中継することとしており、東日本大震災が発生した午後2時46分に合わせて1分間の黙とうや、内閣総理大臣の式辞などが予定されています。
また、同日の午後1時からは、盛岡城跡公園内のもりおか歴史文化館前において、「祈りの灯火2018」を行います。
ステージ演奏、復興マーケットなどのほか、午後4時50分には、灯籠点灯式を行い、復興に向けた願いを込めて、地域の皆さまに作成していただいた約1万個の灯籠に火を灯します。
なお、盛岡市として心からの哀悼の意を表するため、3月11日は終日、本庁舎では正面玄関前に弔旗を掲揚するとともに、庁舎や市の関連施設に掲揚している国旗や市旗を半旗とします。
また、震災で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするため、午後2時46分から1分間、サイレンを吹鳴(すいめい)しますので、市民の皆さまと共に黙とうしたいと存じます。

記者:

震災7年ということで復興への誓いという行事や、震災被災地への職員派遣も続けておられますが、来年度以降の被災地支援へのあり方や今後の見通しなど盛岡市の方針をお聞かせいただければと思います。

市長:

盛岡市は、これまで「東日本大震災に係る盛岡市復興推進の取組方針」に基づき、沿岸被災市町村への職員の派遣や、もりおか復興支援センターを通じて、盛岡市で避難生活を送られている方々の生活再建に向けた支援に取り組んできました。
震災から7年が経過しようとしている現在においても、沿岸被災市町村では震災からの復興再生に向けた取組が進められている一方、盛岡市内には約1,200人の方々が避難生活を送られています。
市が毎年実施している、市内の「みなし仮設住宅」にお住まいの方を対象にしたアンケートでは、長引く避難生活により、暮らしや健康面に関する悩みなど、個々の事情が、多様化・複雑化していると存じます。そのため、今後も引き続き、関係機関と連携しながら、一人一人の状況に寄り添ったきめの細かい支援に努めていきたいと存じます。
また、市内に災害公営住宅の整備が進められておりますが、他の災害公営住宅では「住民の顔が見えない」など、住民間の交流の希薄さが課題となっているところも多いと伺っており、災害公営住宅のコミュニティ形成支援にも取り組んでいきたいと存じます。
災害公営住宅にお住まいになる場合でも、地域の周辺の町内会の方々との顔合わせや現地の説明会などいろいろ取組を進めていますが、孤立することのないような形を、今後ともきちんと作っていきたいと思っています。

記者:

災害公営住宅のコミュニティ形成支援として町内会との顔合わせという説明がありましたが、他に何か具体的に予定しているものはありますか。

総務部長:

3月9日に市内の災害公営住宅の第一弾となる備後(びんご)アパート8号棟で、引き渡しの予定です。ここについては、市長もお話ししたとおり、町内会との顔合わせ、住民同士の顔合わせということで2回ほど交流会を開催してきました。この引渡し日につきましては8号棟に入居される方々を対象に交流会を開催する予定にしており、お隣やご近所の方々同志の親睦を深めていただくようにと考えています。
それから単身でお住まいの方の場合、引っ越しで心配なこともあるという声もありますので、復興支援センターを通じて、一人一人の事情に応じて、新しい生活に希望が持てるような支援を行いたいと考えています。

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2 スポーツクライミングのアジア選手権について

記者:

先日、スポーツクライミングの2020年アジア選手権が盛岡に決定し、早い決定で良かったなと思います。2020年は東京オリンピックがありますが、今回の開催決定について市長の受け止めと、国際大会ということで非常に大きな大会になると思いますので、どのような態勢で臨んでいくのかについて、お聞きします。

市長:

これまで盛岡市と岩手県、そして岩手県山岳協会が連携し、スポーツクライミングのアジア選手権誘致に向けた準備を進めてきましたが、2月24日にフィリピンのマニラで開催されたIFSCアジア評議会において、2020年に「IFSCクライミング・アジア選手権2020」を盛岡市において開催することが決定しました。
今年6月のスポーツクライミング第1回コンバインドジャパンカップ2018の開催決定に続いて、アジア選手権誘致も実現したことは、スポーツツーリズムによるまちづくりを推進している盛岡市にとって大きな成果であり、スポーツクライミングの拠点としての地位を確保し、カナダの事前キャンプ誘致をはじめ、そのほかの大会や合宿誘致にも繋がるものと確信しています。
更には、スポーツツーリズムの取組が、盛岡の魅力発信に繋がっていくものと大いに期待しています。
アジア選手権は約20か国200人くらいの参加があると言われていますので、言葉の関係を始め様々なことに対する対応などが出てくると思っています。県と山岳協会、運営主体の方々と連携を密にして万全の態勢を作りながら、おもてなしの心で対応させていただきたいと思っています。

記者:

国際大会を開催した際、それをいかに市民に成果をつなげていくか、お聞かせいただければと思います。

市民部長:

スポーツクライミングのアジア選手権は、デビスカップに続く国際大会の誘致の決定となりました。今年、鳥取県倉吉市で同じ大会が開催されますので、県や市、山岳協会の支援体制を参考にしながら、態勢を構築していくことになると思います。大会には20か国の方が来るので、通訳や案内、受け入れの部分で、万全の態勢を敷けるかが重要と思っています。
また受け皿となる住民の方ですが、今クライミングの人気が、非常に高まっています。市民のおもてなしの態勢ももちろんですが、市民の健康につなげるため、このスポーツクライミングを、市民にどう浸透させるかというところが大事かと思っています。
大人の方はもとより次世代を担う子供たちにも周知を徹底し、また協会と今相談していますのは様々な講習会の開催です。盛岡、岩手には幸い、若い有望な選手がおり、施設も整っておりますことから、講習会等を実施することで、市民の方にも広めていきたいなと考えております。

記者:

アジア選手権やジャパンカップの他にスポーツクライミングで盛岡市、岩手県として、誘致を進めているものは、他にはあるんでしょうか。

市民部長:

スポーツクライミングでは、ジャパンカップが今年6月開催と決まっているのと、国際的なアジア選手権まで今こぎ着けたところです。弾みをつけるために、ジャパンカップは、一回で終わらせることなく継続した大会開催を盛岡で出来ないかということを想定し、提起しながら、今後のクライミングを通したまちづくりにもつなげていきたいと考えています。

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3 県央ブロックの新たなごみ処理施設の整備候補地について

記者:

県央ブロックのごみ・し尿処理広域化推進協議会では、整備候補予定地の選考時期を当初2月から今年9月に変更したということですが、改めて今後の進め方について市長からお願いします。

市長:

県央ブロックの新たなごみ処理施設の整備候補地に係る住民説明会については、平成29年7月から8月にかけて第1回住民説明会を開催し、ごみ処理広域化や、整備候補地4か所の選定経緯などを中心に説明を行いました。また、10月には盛岡市クリーンセンター敷地を除く3か所で第2回住民説明会を開催し、新たなごみ焼却施設の概要や、熱エネルギーを活用した地域振興策の事例などについて説明を行いました。
説明会に参加された皆様からは、環境への影響と施設における対策、地域振興策、整備予定地1か所の選定要件、今後のスケジュールなどに関する御質問や御意見を頂きました。
なお、「盛岡市クリーンセンター敷地」につきましては、第1回住民説明会において出された様々な御意見を踏まえ、「覚書」に基づく協議の進め方を含め、関係町内会・自治会との調整を継続しているところです。
また、今後の進め方についてですが、平成30年2月23日に開催した「平成29年度第2回県央ブロックごみ・し尿処理広域化推進協議会」において、各整備候補地の状況等を踏まえ、整備予定地1か所の選定時期については、平成30年度前半を目指すこととしたところです。今後は、住民説明会などを通して、地域の皆様の御理解を深められるよう対話を重ねながら、引き続き整備予定地1か所の選定に向けて取り組んでいきたいと存じます。
まだもう少し説明に時間を要するという状況であり、いつまでという期限を切ってはいないのですが、概ね半年位の説明会を重ねていこうという方針をいただいたものです。
実際に稼働するのは令和11年ですが、そこから逆算すると、あまり伸ばしていく余裕があるわけでもないということですので、状況を見ながら1か所に絞り込みをしていきたいと思っています。

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4 除雪について

記者:

雪が大変市民生活に影響を及ぼしていますが、除雪関係の費用・予算には影響が出ているでしょうか。

建設部長:

今年の冬は平成24年から28年を比べて、雪の量として2番目に多く、約3億円を増額した形で補正をお願いしています。今年の特徴として、寒かったということがあり、例年と比べて約1.5倍の凍結防止剤の費用がかかりました。
実は寒さによって、懸念が一つあります。それは1日にかなり強い雨が降るという予報が出ていることです。例年なら、道路の周りに積もっている雪が解け、排水溝も出て、雨が降っても水が流れる状況になりますが、今年はこのとおり寒く雪が積もったままですので、強い雨が降ると水の行き場がなく、水浸しや場合によっては住宅への浸水も考えられます。私どもではそういう箇所の排水溝に水が流れるよう作業に取り組んでおります。しかし、全部とりきれない状況ですので、市民の方々に少しでもご協力をいただけるよう、ツイッターで発信することにしています。このことについて、報道機関の皆様も発信いただける機会があれば、お願いしたいと思います。

記者:

2番目に雪が多いということですが、1番目に多かったのは何年ですか。

建設部長:

この時期としては平成24年が多かったんですが、トータルでは平成26年が最も多く、降り始めからの雪の量を年間で計算した累積降雪量が2メートル65センチメートルありました。今の累積降雪量は、2月26日現在で約1メートル88センチメートルという状況です。

記者:

予算の確認ですが、元々予定していた額と、補正を組んでいる額の累計を教えてください。

建設部長:

当初予算が29年度は約6億5千万円、補正後の事業費としては約9億5千万円を見込んでいるという状況です。

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