市長定例記者会見(令和3年2月25日)

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広報ID1034700  更新日 令和3年4月9日 印刷 

1 新型コロナウイルス感染症への対応状況について

市長:

初めに、医療従事者や介護従事者など、新型コロナウイルス感染症の最前線で御尽力をいただいている皆さま、そして、感染拡大防止に御協力をいただいている市民の皆さまに、心から感謝を申し上げます。

さて、今月16日付けで、厚生労働大臣から各市町村長あてに、予防接種法に基づき、当該感染症に係る臨時の予防接種を実施することについて指示がありました。これを受け、市では、現在、住民接種の実施に向け、医療機関や市医師会等との調整を行っているほか、医療機関以外の、例えば体育館のような場所を接種会場とする場合を想定し、会場の選定・調整を行っているところであります。
このことに伴い、公民館や体育施設などの市の一部施設において、本年4月から9月までの土・日・祝日を対象に、新規の予約申し込みを一時見合わせていただいております。できるだけ早期の調整に努め、接種会場としての使用が見込まれない施設につきましては、3月末までに順次この措置を解除してまいりますので、利用者の皆さまには、御理解と御協力をお願いいたします。

感染終息への切り札として大いに期待されているワクチン接種ですが、接種による副反応などへの不安をお持ちの方も多いと思われますので、ワクチンの有効性や安全性、副反応などの情報提供をしっかりと行い、一人でも多くの方に、安心して接種していただけるよう、周知、啓発に努めてまいりたいと存じます。また、コールセンターの設置を予定しており、3月中旬の開設に向けて、準備を進めております。
ワクチン接種の詳細が不明確な状態での準備を余儀なくされている状況ではありますが、今後、国から示されるスケジュールに遅れが生じないよう、関係機関と連携を図りながら、市民の皆さまへの迅速なワクチンの接種に向け、しっかりと取り組んでまいります。

また、首都圏をはじめとして緊急事態宣言が発令中であり、市内経済についても自粛ムードの高まりにより、経済活動は大きな影響を受けております。特にも、飲食業界及び関係事業者への影響が大きく、苦しい状況に置かれていると存じております。
飲食業界は、文化・観光・雇用の面など、本市の社会・経済を幅広く支える重要な産業であり、市といたしましても、今後も必要な支援を行ってまいります。
市内では、飲食店を起点とした感染者が 100日以上にわたって発生しておらず、これは飲食業の皆さまの徹底した感染防止の取組などの御努力が功を奏しているものと存じております。
市民の皆さまには、マスクの着用や手洗い、消毒などの基本的な感染対策を行ったうえで、少人数での会食やテイクアウトの利用などさまざまな場面で、地元の飲食店をぜひ御利用いただきたいと存じます。
また、飲食店の皆さまにおかれましても、引き続きガイドラインを確実に実践していただくよう、お願いいたします。

感染防止対策を徹底しつつ、地域経済の循環を図りながら、市民の皆さんとともに、賑わいと元気を取り戻すことができるよう頑張ってまいりたいと思っております。

記者:

ワクチンの接種についてお伺いします。昨日、国からの方針が示され、4月12日から順次、ワクチンが配布されるということですが、その予定に沿って市でもきちんと対応できる見通しであるという認識でよろしいでしょうか。

市長:

国のスケジュールに遅れをとることのない形で、対策本部も設置していますし、特に医療機関、医師会の方々との連携が大切になってくる部分がありますので、そこはしっかり詰めております。

保健福祉部長:

4月12日からということで、昨日アナウンスがあったところですが、岩手県にはどのくらいの量が入ってくるのか、県の方で県内における配分等を検討ということがまだ情報としてはいただいていない状況なので、市としては日程に沿った形で準備してまいります。あとは、数がどの程度来るのかを具体的に見極めながら、またその週以降の予定についても十分に詰めてまいりたいと考えています。

記者:

接種会場の選定状況について、目途がある程度立っている状況なのか、何カ所位を想定しているのか、現状について教えてください。

保健福祉部長:

接種会場の準備状況については、接種会場の確保ということで、医療機関の皆さま、それから医師会を通じて地域のかかりつけ医の診療所の皆さまとの日程なり対応関係の調整をしています。ファイザー製のワクチンについては管理が非常に厳密だということで、ディープフリーザーといわれる超低温の冷凍庫が配送されており、それを設置して協力いただける病院が少なくとも現時点では11の医療機関に了解をいただいております。これについてはもっと数を確保したいということで継続中であり、11の医療機関には基本型の接種施設ということで了解をいただいております。そのほかの病院についても調整をしており、決まりましたら改めてお知らせをしたいと思っております。

記者:

集団接種の会場について、県内18カ所のうち盛岡医療圏は2カ所と示されていますけれども、具体的に市長がさっきおっしゃっていた体育施設というのはどこのことを指しているのか、また盛岡市内に何カ所設置される予定なのか教えてください。

保健福祉部長:

市町村は高齢者に向けた接種を4月に入ってから行うということでありますが、近々始まるのは岩手県で行われる医療機関向けの接種で、そちらについては、具体的な中身についてはお話しできないところもあります。4月以降については、少なくとも11の医療機関に了解をいただいて、さらに拡大中という状況にあります。

記者:

医療従事者の集団接種会場について、県では18日に各市町村に伝えるという話があったと思うのですが、市に具体的な場所については伝えられているのでしょうか。

市保健所長:

盛岡圏域で2カ所と日程を確保されているということです。

記者:

今日を含めて、5日間連続で県内の感染者ゼロが続いていますけれども、これについての市長の受け止めをお聞きします。

市長:

ここ連続して感染者が出ていないということで、市民・県民の皆さんのたいへんな努力が現れてきているのかなと思っております。まさに今ここが勝負どころにきているのかなと。いよいよワクチン接種も動き出していくわけですので、このがんばりをさらに持続していってもらいたいと思います。先ほど申しましたとおり、市内経済はかなり厳しいところに陥っているところもありますので、十分な感染防止対策、これはお店の側、それから利用される側それぞれが十分に注意を払いながら対応できるよう、その中でなお、感染ゼロが継続していく、そのような状態が生まれることを望んでいます。

記者:

3月中旬にコールセンターの設置で準備を進めていくということですが、4月以降に予定されている、高齢者を対象にしたものという認識でよろしいでしょうか。また高齢者の皆さんに接種の前に案内を出していくと思うのですが、その目途は今後日程がはっきりしてから行っていくという認識でよいでしょうか。

保健福祉部長:

コールセンターの設置を3月中旬ということで鋭意進めております。コールセンターは、国においてはすで今月15日に設置済みで、お問い合わせの受付も始まっています。県と市もそれぞれ役割を持って設置するということで、具体的な設置日程についてはもう少し詰めてからということになります。市の役割といたしますと、例えばワクチン接種会場はどこの医療機関が例えば何時から、というようなこと、そして電話番号、こういったものをお知らせしたり、問い合わせに対応したりというようなこと。また接種に当たって予約という形をとっていただくことになりますが、その予約も電話、インターネットを使ったウェブ、ラインという機能を使ってというようなことを想定しており、インターネットをお使いになれない方もいらっしゃるので、電話をかけていただいてコールセンターで予約を受け付けるといった機能を持たせることを考えております。

高齢者向けの案内については、3月中には発送できるまでの準備を整えることになっており、目途がたったところです。ただ、いつ発送するかについては、ワクチンの供給体制等を踏まえて、国の方から指示が来ることになっております。これについてはまだ情報がなく、これからということになります。

記者:

今のお話ですと、接種会場の御案内を電話が来た時にすることができるということだったのですけれども、3月中旬の段階で、問い合わせがあった時にすでにもう11カ所あるいはこれから増えていく接種会場の案内ができていくという風に聞こえるのですが、接種会場がまだ11カ所という御案内ですけれど、今後コールセンターの開設までにできていくという認識でよいのでしょうか。

保健福祉部長:

それに間に合わせなければなりません。できるだけ積極的な情報提供というのが必要になります。接種券を一人一人の方に発送することにしておりますが、接種会場は日々増える可能性があり、確定的ではないので入れ込めないと思っております。そのためインターネットなどで確認していただくか、コールセンターで御自分の最寄りの情報を聞いていただくことが合わせて必要になると思っております。発送時点では、先ほど11カ所とお話しましたが、主だった医療機関が11機関でありまして、医師会を通じて、地域にいらっしゃる診療所の先生方のところでも受けられるのが一番いいと思いますので、この両面で今考えているところです。そういった情報が流動的になりますから、その時点で分かる情報を最新で、インターネット等でお知らせもしながら周知をしていきたいと思っております。

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2 東日本大震災10周年行事「復興への誓い」の実施について

市長:

東日本大震災の発災からまもなく10年を迎えようとしております。
これまで、沿岸被災地におきましては、お住まいの方々のたゆまぬ御努力と、全国から寄せられた温かい御支援により、復興の歩みが着実に進められてまいりました。
また、市内におきましては、県内最後となる災害公営住宅が完成し、みなし仮設住宅にお住まいの皆さまが、将来ともに安心して生活いただけるようになりましたことは大変喜ばしいことと存じております。
今後におきましても、沿岸被災地や市内にお住まいの被災者の方々の生活がより良いものになるよう、新たに「東日本大震災に係る盛岡市復興推進の取組方針(発展期編)」を策定し、令和6年度まで引き続き取り組むこととしております。

さて、盛岡広域首長懇談会では、盛岡広域の皆さまとともに、震災で犠牲になられた方々を追悼し、復興への誓いを新たにするため、東日本大震災10周年行事「復興への誓い」を実施します。
3月11日の木曜日、岩手県公会堂大ホールにて「追悼式」を、盛岡城跡公園内のもりおか歴史文化館前広場において、「祈りの灯火2021」を行います。
このほか、盛岡市として心から哀悼の意を表するため、3月11日は終日、本庁舎等に弔旗を掲げるほか、震災で犠牲になられた方々の御冥福をお祈りするため、午後2時46分から1分間、サイレンを吹鳴し、市民の皆さまとともに黙とうしたいと存じます。

記者:

震災10年の行事を広域で開催するに至った理由を教えてください。

市長:

震災後ずっと、広域での取組ということで進めてきております。盛岡広域の中にも、被災されて居住されている方々が盛岡市のみならず周辺にもおられるということもあり、一緒に開催していこうと、広域の首長懇談会等での合意のうえで開催しているものです。

記者:

改めて、震災10年に対する市長の思い、また市民にどのようにこの日を迎えていただきたいか、願いなどを教えていただきたいと思います。

市長:

あっという間に10年経ったような感もありますし、長い10年でもあったのかなと思ったりもします。震災当時を思い起こしてみれば、大変大きな地震、盛岡ではそんなに大きな被害は出なかったのですけれども、大変強い揺れでありました。そんな中で市役所に緊急の対策本部を立ち上げて、その時は停電状態でなかなか情報が入りにくい状況だったわけですけれども、その後発電機を導入してテレビをつけた途端に、宮古市役所の裏のところからの映像が入ってまいりまして、これはたいへんなことになったということで、情報収集にいろいろ努めてきました。落ち着いてから、一週間ほどして道路が通れるようになったということがあって、私も一緒に現地に物資を届けに行きました。内陸から沿岸に行くのに時間がかかるということで、遠野市さんと連絡を取りながら、ちょうど中間点にあるものですから遠野市を拠点にして全国の市長会等からの物資を沿岸に届けていくという流れをきちんと作っていくという取組をしてきたわけです。そのような中で、沿岸の方々が盛岡に避難するということで、たくさんの方々が当初はつなぎ温泉の旅館やホテルに大変な御協力をいただいて、落ち着くまでの間過ごしていただいたわけです。しかしながらこれは長期にわたるということがあり、盛岡の場合は仮設住宅というよりも一般のアパートとかマンションの空室になっているところを不動産協会含めていろいろ調査したら、十分にすぐにでもお住まいできるような対応ができるということでしたので、みなし仮設という形ですぐに入居していただける体制を整えたということでありました。それから10年経って、いよいよ県内最後の災害公営住宅が完成したということで、みなし仮設にお住まいだった方がそちらに入居することができたということで本当にうれしく思っています。私とすれば沿岸が復興した暁にはぜひ故郷に戻っていただきたいなという思いで、それまでの間お預かりして、不便を感じないようにということで支援センターを設けて、孤立したりといったいろいろなことに陥らないように、サポートセンター中心に頑張ってきていただいてきたものだと思っています。その中で学生の皆さんも、進学しようと思ってもなかなか厳しい状況があったので、学生向けの「しぇあはーと村」で宿舎を無料で対応させていただき、現在に至っているところもあるわけです。そんなことで、10年という節目ではあるわけですが、まだまだ心のケア、特にも故郷を離れて、いくら同じ災害公営住宅に住むといっても孤立感はどうしてもあるわけですので、できるだけ早く地域の方々との交流も含めて馴染んでいただいて、盛岡で安心して暮らせる、そのことを我々も支援してまいりたいと思っております。

記者:

政府主催の追悼式典は今年度で終わるということで来月の予定が発表されたばかりではありますが、来年度以降の予定、開催部分の方向性が決まっていましたら教えてください。

市長:

来年度以降のことについて決まったものはありませんけれど、広域の首長懇談会等で次年度以降どうするのか話し合いを進めてまいりたいと思っております。

記者:

昨年は、コロナの影響で規模を縮小しての開催だったと思いますが、今年は通常通りの開催で、2年ぶりに通常通り、感染対策を取りながら実施するというところに関しての市長のお気持ちやお考えを教えてください。

市長:

感染防止をしながら行っていくという、かなり間隔を開けながら、気を使わなければならないところが多々ありますけれども、そこは十分に配慮しながら、10年を迎えるその思いを、やはり被災県としてしっかりそれをみんなで共有して次につなげていく、思いをつないでいくということに、意を用いていきたいと思います。

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3 文京区における盛岡産黒毛和牛と盛岡りんごを使った学校給食について

市長:

本市の友好都市である文京区の区立小・中学校では、ユネスコ無形文化遺産に登録された世界に誇れる「和食」の保護・継承と、情報発信できる子どもを育成するため平成29年度から「和食の日」給食を実施しており、このたび、盛岡市の農畜産物を使ったメニューが提供されることとなりました。

文京区から「牛すき煮」用として、和牛242キロの注文をいただいており、本市からは盛岡りんご約400キロを提供し、3月3日から19日までの間、小・中学校 15校、約5、300人の児童・生徒に提供されます。

これまで文京区とは、平成31年2月の友好都市提携以来、様々な機会を捉えて交流を図ってまいりましたが、農産物等を通じた交流は、平成30年度の友好都市提携の際に「米」、昨年の1周年では「盛岡市産材を活用したベンチ」を贈呈するなどの取組を進めてきたところであります。

今回の給食の際には、各教室に設置されているスクリーンに、友好都市を提携するきっかけとなった石川啄木や「盛岡産黒毛和牛」と「盛岡りんご」についての説明が映像で紹介されます。

新型コロナウイルス感染症の影響により、外食需要が減少している牛肉の消費拡大にもつながり、生産農家や販売事業者にとっても、大変喜ばしいことであります。盛岡の雄大な自然、澄み切った空気の中でのびのびと育てられた盛岡産黒毛和牛と、「本州一の寒さ」から生まれた盛岡りんごのおいしさを文京区の子どもたちに味わってもらい、盛岡産農畜産物のファンを増やしてまいりたいと思います。

文京区では、次年度以降も本市の農畜産物を使った給食実施の継続を考えているとのことから、本市といたしましても、未来の交流人口、関係人口の拡大につながる取組として、今後とも、文京区との交流をより一層深めてまいります。

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4 小・中学校の卒業式のあり方について

記者:

来月は卒業シーズンということで、市内の小・中学校の卒業式のあり方について、今決まっているものがありましたら教えてください。

教育部長:

昨年度と同様、縮小開催ということで考えております。来賓等は縮小してということです。

記者:

来賓の方はいらっしゃらないけれども、保護者の方や在校生、卒業生はいらっしゃるというような形になるということでよろしいでしょうか。

教育部長:

保護者の出席は可能ということで考えております。在校生については学校によってまた違ってくるということになると思います。学校の規模も違いますので、それぞれの学校によって対応が異なってくるというような状況です。

記者:

ある程度の規模の大きい学校では在校生が出席できない、検討しなければいけないということになるのでしょうか。

教育部長:

大きな学校につきましては、在校生は欠席ということになろうかなと思います。

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