海外へ渡航されるみなさまへ~海外渡航者のための感染症情報~
広報ID1047798 更新日 令和6年4月30日 印刷
一般的に海外で注意しなければならない感染症
渡航先や活動内容によって、罹患する可能性のある感染症は大きく異なりますが、最も多いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。
また、日本で発生していない動物や蚊・マダニなどが媒介する感染症が海外で流行していることがあり、注意が必要です。
予防接種
感染症によっては、予防接種で予防できたり、感染しても重症化を予防できるものもあります。
渡航前にこれまでに自分が受けた予防接種について、母子手帳などで確認しましょう。
海外渡航前に接種が推奨されている予防接種で、まだ受けていないものがある場合は、時間的な余裕をもって医療機関に相談しましょう。予防接種の種類によっては、接種完了までに時間がかかる場合があります。
正しい予防方法
海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。
特に、飲料水、虫刺され(蚊やダニなど)、動物との接触には注意が必要です。
水について
なま水(水道水)などは飲まない。(やむを得ず、水道水を飲む場合は、3~5分沸騰させるか塩素消毒する。)
ミネラルウォーターなどペットボトルやビン・缶に入った飲み物を買う。
水道水から作られた氷も、感染の原因になるため、氷入りの飲み物には注意する。
(アルコールが入っていても菌が死ぬことは無い)
魚介類・肉類について
十分に火が通ったものを、熱いうちに食べる。
生や半生のものは、感染の危険が大きくなる。
野菜について
生野菜は極力避け、火を通したものを食べる。
乳製品・卵製品について
傷みやすい食材なので、衛生状態の悪いものや調理後時間の経っているものは避ける。
果物について
果物は皮をむいて、むいたらすぐに食べる。
(皮をむくまでは衛生的ですが、皮をむいた瞬間から菌が表面で増え始めます)
長時間放置されているを思われるカットフルーツは食べない。
蚊について
網戸がしっかりとされた宿泊施設、エアコンのある宿泊施設を選ぶ。
ゆったりとした長袖シャツ、ズボンを身に着け、できるだけ皮膚が露出しているところを少なくする。
ディート(DEET)などの有効成分が含まれる虫よけ剤や蚊取り線香を有効活用する。
ダニについて
ダニのいる草原や森林地帯を避ける。
袖先がぴったりとした、色の薄い長袖の服を着用する。
虫よけ剤を皮膚の露出部(頭や足首より下)や服につける。
動物について
むやみに動物に近づかない。
病気や死んだ動物には近寄らないこと、ニワトリなど動物を多数あつかっているマーケットには、なるべく行かないこと。
ヒトからヒトへの感染について
薬物や行きずりの性交渉をしない。
咳や発熱、発疹など、なんらかの症状がある方との濃厚な接触は避ける。
回し飲み、回し食べをしない。
感染力の強い麻しん(はしか)、風しん、ポリオが発生・流行している地域もあり、渡航先でどんな感染症が流行しているか情報収集して対策する。
帰国後の注意
感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中あるいは帰国直後に症状が無くても、しばらくしてから具合が悪くなることがあります。その際は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での職歴や活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴などについて必ず伝えてください。
海外に渡航される前に
下記のホームページにより、渡航先の感染症に関する最新の情報や注意事項を確認しましょう。
海外渡航をする前に、これまで受けた予防接種について確認しましょう。国内で予防接種が推奨される疾患のうち未接種のものがあれば、ぜひ予防接種をご検討ください。また、予防接種が受けられる感染症については、余裕をもって医師にワクチン接種の相談をしておくなど、適切な感染予防を心がけましょう。
海外の感染症に関する情報の入手
- 厚労省「海外へ渡航される皆様へ」(外部リンク)
- FORTH:厚生労働省検疫所(予防接種についての情報も掲載されています)(外部リンク)
- 外務省海外安全ホームページ(外部リンク)
- 日本渡航医学会(国内トラベルクリニックリスト)(外部リンク)
- 岩手県感染症情報センター(国内・岩手県内の感染症発生状況)(外部リンク)
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このページに関するお問い合わせ
保健所 指導予防課 感染症対策担当
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8244 ファクス番号:019-654-5665
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