高間 惣七 略歴
広報ID2000452 更新日 令和4年2月28日 印刷
略歴
一貫して色彩の追求に徹し,健康的自然美を表現するその色彩は清潔で鮮明である。室内や生活風景,自宅で育てている鳥をテーマに制作した作品も多く,陰りのない豊かで明るい色調の詩的画風で知られている。1955年(昭和30年)には「自由に創作に向かいたい」と日展審査員を返上し,第23回独立美術協会展に一般出品し,会員となった。
夭折の女流画家・高間筆子は妹。
橋本八百二は,高間を先輩の画家として尊敬し,若い頃から交遊を続けた。
- 1889年(明治22年) 東京・京橋生まれ
- 1908年(明治41年) 東京美術学校西洋画科入学
- 1913年(大正2年) 第7回文部省美術展覧会で初入選
- 1916年(大正5年) 東京美術学校西洋画科卒業
- 1919年(大正8年) 第1回帝国美術院展覧会で特選。以後,第5回展まで連続特選。
- 1924年(大正13年) 金沢重治,田辺至らとともに槐樹社(かいじゅしゃ)を創立し,第1回展を開催。(第9回展までで解散。)
- 1933年(昭和8年) 堀田清治,橋本八百二らと東光会を創立。
- 1937年(昭和12年) 文部省美術展覧会に無鑑査として出品。
- 1955年(昭和30年) 日本美術展覧会審査員を返上し,独立美術協会へ参加。
- 1960年(昭和35年) 横浜文化賞を受賞
- 1973年(昭和48年) 勲三等瑞宝章受章
- 1974年(昭和49年) 1月26日,84歳で亡くなる。
財団法人盛岡市文化振興事業団 佐々木繁美氏の資料から引用