舞田 文雄 略歴
広報ID2000359 更新日 令和4年2月28日 印刷
略歴
南部絵暦の版元「舞田屋」の直系で本県創作版画の草分けとなる。「自画・自刻・自摺」の創作版画の精神を信条とし,温もりのある独自の画風を確立する。
- 1904年(明治37年) 4月29日現在の一関市千厩町で生まれ,のちに盛岡に移る。
- 1920年(大正9年) 3月盛岡市下ノ橋高等尋常小学校卒業。6月盛岡地方裁判所雇員。
- 1927年(昭和2年) 盛岡地方裁判所書記となる。地元の美術団体「素顔社」の結成に参加。
- 1936年(昭和11年) 日本創作版画協会展に《田舎風俗》等2点を出品し,初入選。自刷版画による第2版画集「HAN」を20部限定で刊行。
- 1940年(昭和15年) 大審院書記に補され,東京に転居。
- 1948年(昭和23年) 盛岡市立厨川中学校助教諭。
- 1957年(昭和32年) 日本版画協会展 準会員。
- 1971年(昭和46年) 「舞田文雄・慶文・信也 三人展」を開催。
- 1975年(昭和50年) 盛岡市市勢振興功労者表彰
- 1980年(昭和55年) 日本版画協会会員となる。
岩手の文化振興に貢献した功績により教育表彰を受ける。 - 1999年(平成11年) 肺炎のため盛岡市内の病院にて死去。
遺族から作品200点が盛岡市へ寄贈された。 - 2001年(平成13年) 盛岡市民文化ホール展示ホールにて,「優しさとぬくもりを刻む─木版画家舞田文雄展」が開催された。
参考文献
- 『優しさとぬくもりを刻む-木版画家「舞田文雄」展』,2001年
- 『舞田文雄木版賀集』,舞田文雄木版賀集刊行会,1991年
- 『いわて近代洋画100年展』,いわて近代洋画100年展実行委員会,2005年
- 『萩原吉二と創作版画展 岩手の創作版画とその時代』,岩手県立博物館,1996年
- 『いわて未来への遺産 岩手県立美術館収蔵作品・県人美術作品』,岩手日報社,1999年
- 『シリーズIV岩手の現代作家 版・六態』,萬鉄五郎記念美術館,1997年