PCBとは
PCBとは
PCBとは,ポリ塩化ビフェニル(Poly Chlorinated Biphenyl)の略称で,炭素,水素,塩素からなる油状の物質。 水に不溶,高沸点などの物理的性質と,熱で分解しにくい,不燃性,絶縁性が良いなどの化学的に安定した性質を有することから,電気機器の絶縁油,熱交換器の熱媒体,潤滑油,可塑剤,塗料などさまざまな用途に利用されてきました。
国内では1954年からKC-300,400,500,600といった製品名で製造されるようになりましたが,1968年に食用油の製造過程において,熱媒体として使用されたPCBが混入し健康被害が生じる事件が起きたことなどにより,その毒性が社会問題化し,1972年以降PCBの製造が禁止されました。この間約5万9000トンのPCBが生産され,このうち約5万4000トンが国内で使用されました。
PCBの毒性と環境汚染
一般にPCBの中毒症状として,目やに,爪や口腔粘膜の色素沈着,ざ瘡様皮疹(塩素ニキビ),爪の変形,まぶたや関節の腫れなどが報告されています。また,脂質に溶けやすいという性質から,慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し,さまざまな症状を引き起こすことのほか,発ガンなどのおそれがあると懸念されています。
また,環境中に放出されると,その難分解性,高蓄積性,大気や移動性の生物種を介して長距離を移動するという性質から,将来の世代にわたり,地球規模の環境汚染をもたらすものでもあります。
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