市長定例記者会見(令和6年1月9日)

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広報ID1046900  更新日 令和6年2月5日 印刷 

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年頭あいさつ

市長:

まず初めに令和6年能登半島地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
今現在も多くの皆さんが不安な日々を過ごされているというふうに思っております。私自身も非常に心を痛めております。被災地の1日も早い復旧復興、そして被災された皆さん、生活が1日も早く平穏に戻りますことをお祈り申し上げております。

改めまして、本年も、皆さんどうぞよろしくお願いいたします。
昨年はニューヨークタイムズ効果、そしてさまざまなメディアの皆さんのおかげで、盛岡の認知度は高まってきたというふうに思っております。国内外から観光客の皆さん、たくさんの皆さんがこの盛岡に来ていただきました。モドさんが隠された宝石と評していただいたこの盛岡ですが、これは盛岡、私たちの日常なんですね。それを改めて感じさせて思い出させてくれた。そんな事柄だったというふうに思います。私も就任して4カ月が経ちまして、毎日、改めて盛岡の歴史・文化・伝統を深く感じる毎日であります。
この盛岡を、この素晴らしい盛岡を創ってきていただいた先輩方に感謝を絶対に忘れずに、その上でまた皆さんと一緒にこの盛岡を創っていきたい、そう思いを、決意を新たにしているところであります。
この4カ月を振り返りますと、就任後すぐに始めました『もりもり~市長と語ろう!もりおか盛り上げ座談会~』、これは職員さんが考えてくれた名前、とてもうれしかったんですけれども、始めました。市長への手紙、その他毎日多くの市民の皆さんに直接お会いしてお話しする機会を、手紙をいただく機会をいただきました。市政の課題につきましても、市庁舎の整備に関する市民の説明会、除排雪に関する会議、これらも今までの担当の方々と打ち合わせをするだけではなくて、市民の皆さんも入っていただき、経済団体、市民の皆さんも入っていただき、直接お話をして未来に向けていい形になるように、ということをやっております。私自身の気持ちも一層前向きにしてくれる、そういう機会でありました。声を寄せていただきました皆様には本当に心から感謝をしています。
本年は、いよいよこの盛岡、新しい盛岡と言いますか、この盛岡を創っていく、より優しくより強い盛岡を創っていく、具体的に進んでいく年になっていくというふうに思っております。
市民の皆さんにおかれましては、エネルギーはじめ、物価の高騰が依然として続いておりまして、個人の生活、経済活動、経営者の皆さんへの影響も大きくなっております。まず、国の経済対策を踏まえながらも、昨年末に支援策を予算化したところでありますけれども、今後も各種支援策を早期に実施をしていけるように取り組みを進めてまいりたい、そう思っております。
私の公約に掲げました、市民の皆さんとの約束。これも限られた資源、財源、人的資源でありますけれども、その中で最大の効果を生み出すために優先度を決めて、優先度の高い事業から順に実施をしていきたい、そう思っております。現時点で特に優先して着手をしていきたいものにつきましては、予算補正の予算もしましたけれども、道路の排除雪、市全体の除雪のあり方について、これ順次改善をして、いい形に進めていきたいと思っております。また、いじめ対策につきまして、これは10月の議会から、9月にスタートした10月の議会からお話をしておりますが、令和6年度から市長部局へいじめの相談窓口の設置を予定をしております。これは、今、『設置する』と10月に決めた上で、どういう形がいいかということを今内部で話し合い、4月からいい形でスタートができるように今研究している、話し合いをして進めているところであります。行政DXの推進につきましても、高い効果が見込まれる事業から積極的に取り組んでいく、実現可能なものから、予算に反映をしていきたい、そう思っております。
そして、来年1年かけて、再来年から新しい総合計画が始まります。新しい総合計画の策定、これも皆様から御意見を伺いながら、大切な今後の盛岡を創っていく、まちづくりの道筋になっていくというふうに思います。分かりやすく、皆さんに分かりやすいような形で提示をしていけるように努力をしていきたいと思っております。
このほか、市立図書館のリニューアルオープン、monaka(モナカ)のオープン、いろいろな新しいことが始まります。人々の交流、にぎわいの場に新しい風が吹いていくということを大きく期待をしております。引き続き、盛岡の魅力を磨き上げて、世界から愛され、市民が誇りに思えるこの盛岡にしていけるように、全力で取り組んでまいりたい、そう思っております。
市政記者クラブの皆様にも、本年も盛岡市勢発展のために、ご支援、ご協力を賜りますようお願いをいたします。以上です。

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1 令和5年度盛岡ブランド表彰「もりおか暮らし物語賞」の決定について

市長:

盛岡市では、平成19年度から盛岡ブランドの推進に寄与していただき、その功績が顕著であると認められる個人、そして団体の皆様を、盛岡ブランド表彰「もりおか暮らし物語賞」として表彰をしております。このほど、令和5年度の受賞者を決定いたしましたので、皆さんにご報告をしたいというふうに思っております。
今年度の受賞者は、3団体でございます。
1団体目は株式会社光原社様です。同社は長年にわたり宮沢賢治を初めとする盛岡ゆかりの人物をキーパーソンとして発信。漆器やホームスパンなどの伝統工芸品の振興を通じ、町の魅力向上に貢献をしてきていただいた、そう思っております。
2つ目の団体は有限会社藤村仏具本店様でございます。同社は彫りや塗りの技術を持つ職人さんがいらっしゃいまして、山車の人形制作及び修理・修復を長年にわたり担ってきていただいており、盛岡の山車文化を支える職人の技を継承し、盛岡ならではの祭りの振興に貢献をしてきていただきました。
3団体目は紺屋町界隈まちなみ協議会紺屋町スタンプラリー実行委員会様でございます。同団体はスタンプラリーの開催を通じ、個性ある個人商店や飲食店、街並みを楽しむことができる機会を提供することで、参加者の皆さんへ町を歩く楽しさを伝えながらも、市民の豊かな生活を支えてきた商都盛岡の発展に貢献をしてきていただいた、そう思っております。
なお、表彰式につきましては1月22日月曜日午後3時から市長応接室において行いたい、そう思っております。以上です。

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2 能登半島地震について

記者:

元旦にあった能登半島の地震についてお伺いしたいんですけれども、何か盛岡市としてですね、今後、支援をする予定ですとか、こう物資を送る予定だったり、人を送る予定だったりとか、募金箱の設置とかですね。何か盛岡市で対応を考えてることあれば、お考えをお聞かせください。

市長:

冒頭のご挨拶でも触れたところでありますけれども、現時点で盛岡市の対応としましては、日本水道協会岩手県支部からの要請によりまして、6日の早朝5時に給水タンク車1台と職員2名を石川県の方に派遣をしております。今朝の報告でありますが、七尾市の方で今、活動をしているということでございます。ただ、現地の状況によりまして随時ですね、地域については動いて行動していくというふうに今日の朝、報告のあったところであります。できる限りの対応を行っていきたいと考えておりまして、関係部に指示をしたところであります。それで1月6日の早朝5時に出発をしたわけでありますけれども、私も立ち会いました。職員さん二人は「何とか一刻も早く力になりたい。」そういう力強い言葉と気持ちを私にも皆さんに伝えてくれて、そして出発をいたしまして、職員さんの体調その他も心配はありますけれども、強い気持ちで出発をいたしました。そして、もうその時点でですね、第6次部隊まで、要請があり次第、すぐに派遣ができる体制ができているというふうに報告がありました。それもですね、私もこれ非常に心強く思ったんですが、職員さんが、これは盛岡市で働く職員さんが、自ら「被災地で自分も力になりたい。」そういうふうに手を挙げてくれている方がたくさんいらっしゃるんですね。そういうことも心強く思っております。まずは現地の状況。その今派遣している職員からの報告も受けながら、被災地にも迷惑にならない形で、そして強く力になる形でやっていきたいというふうに思っています。あとはやはり中長期的な支援になっていくというふうに思っています。落ち着いて、震災のときの経験も踏まえながら、中長期的に支援をしていかなければならないと思っている。あと、これはまだ気持ちと準備の段階でありますけれども、その震災の際には首都圏の方まで被災で行かれた方々もおります。距離は遠いですけれども、そういったことも、もし協力の要請があれば、すぐに積極的に対応していきたいという心構えでおります。

記者:

現時点で職員2名と給水車ということですけど、この水道協会の要請に応じた応援というのは、派遣期間はどのくらいになりますか。

市長:

まず第1次の今回の職員さんは1週間という予定です。で、それは随時ですね、現地の職員さんと連絡をとりながら、そしてどういうふうな形で、例えば、その、すぐ交代がいいとか、そこら辺は現地の状況とよく連絡をとりながら、いい形でやっていきたいと。ただ、準備はしております。

記者:

とりあえず1週間ということで、その後、交代で切れ目なくっていうのは、ちょっと分からないという。

市長:

今ちょっと打ち合わせ中です。

記者:

元旦から地震があって、全国でも大きな衝撃を与えたと思うんですけれども、盛岡市としても今後、改めてですね、災害の準備ですとか、見直したりとか、施設を回って点検をしたりとか、何か災害に対して準備をするっていうような、そういうお考えはありますでしょうか。

市長:

盛岡は今までですね、そういった形で、近年はですね、大きな災害に見舞われない、それは感謝しております。ただ、忘れた頃に災害はやってくるという言葉もありますが、日々怠りなく改めてこの盛岡の安全安心を守っていかなければならない、これは私自身もそうですし、市役所の職員さんも、そして消防の出初め式もありました。で出初式への対応もちょっと実は庁内でも考えて、少し相談はしたところでありましたが、やはりその出初式はもちろん、その後の各消防団へもやはり改めて顔を合わせてそのことを確認しようということで、消防団も分担して回ってまいりました。
そういう意味で、気持ちを新たに。あと職員さんもですね、この前のマスコミのインタビューで答えてくださっていた方もいらっしゃいますが、改めて各部署なりにその建物の点検その他はやっていくというふうに各部署、今、思ってやっているところだというふうに思っております。

記者:

今のお話の中にあった、今後、検討したいこととして、震災の際には首都圏まで被災で行かれたというようなお話があったんですが、ちょっと詳しく教えていただけますか。

市長:

震災の際に、近くだけじゃなくてですね、何て言うんですか、避難というんですかね、を首都圏の方まで受け入れてくれたということがあったんだと思います。そんな意味で、例えばですね、距離はありますけれども、この盛岡の方を頼っていらっしゃる方とか、そういう方々には、受け入れという言葉が合っているか分かりませんが、そういう時にはすぐに対応できるようにしていきたい、そういう意味で話しました。

記者:

市長の今のお考えの中で、広域避難の受け入れという形だと思うんですけれども、公営住宅とかを例えば使うという形になる、あと宿泊施設だったり、いろいろあるんですが、市長としてはそのあたりというのはどのようにお考えでしょうか。

市長:

どこまでですね、どういったニーズがあるのかということをきちんと確認をしながらですけれども、そういったことも含めて心の準備はしていこうというふうに思っているところです。

記者:

広域避難の関係もそうなんですけど、例えば日本水道協会の県支部を通じてのとかというようにですね、例えば、全国市長会、東北市長会とかというのは、市単体というよりは、そういった全国組織の中でブロックごとにというので割り振られて、特にその県庁所在地なので、というようなことがこれからある程度体系化されて進められていくのかなと。東日本大震災の経験もあって。なので、そのあたりの整理が必要なのかなということで考えると、震災のときの経験を踏まえて、これは恐らく全国組織から来るし、市単独としてできることは何か、とかっていうようなことが整理されていくのかなと、これから。実際、被害の状況とかもまだ全容が分からない中なので、これから整理されてくものだと思うんですが、そういったその全国組織と市単独として、どういうふうに整理していくか、という市長の頭の中でですね、まだ幹部等の中で共有してなくても、こういうものかなというイメージがあれば教えていただきたいなと思います。

市長:

新年から、こう色んなところでお話もしていることなんですが、これは庁内でも話し合いまして、まずは全国の市長会だろうと。そしてあとは岩手県ですね、とまずよく連絡を取り合って、そして要請があった際とか、そういうどこかできませんかという話があった際にも、手をすぐに挙げてですね、要請に応えていくと、いう心の準備をしているというところであります。

記者:

先ほども質問がありましたけども、そういった今回の能登半島地震の教訓というか、先ほども申し上げたようにまだ全容が分からないですけれども、その内陸直下型の地震ということで、今まで南海トラフとか千島海溝とか日本海溝も、地震津波っていうことで考えたんですが、今回、津波よりも地震の方が大きかったということであれば、やはり盛岡が被災の中心になることも十分考えられるのかなと。さかのぼれば、震度6弱が雫石で起きたこともありますし、岩手・宮城内陸地震もありますので、そういった中でですね、これから次期総合計画の策定も進めるという中で、やはり市民の生命・財産を守るというその支援外部への支援だけではなく、市民、盛岡市民そのものの生命と財産を守るための災害に強いまちづくりみたいなのもあり、改めて考えていかなきゃいけない機会なのかなと思うんですが、そういったその盛岡市内政としての災害に強いまちづくりみたいなもので、市長、今、どういう考えや構想があるか、あれば、教えていただきたいと思います。

市長:

私も市長に4カ月前に就任をいたしましたが、盛岡市、まあちょっと順番はつけるわけではありませんが、盛岡市行政の大きな役割がまずは市民の、盛岡市民の安全安心、命を守っていく、防災はこの行政の大きな役割だというふうに思ってまいりました。災害は起こらないことが一番ではありますけれども、そのときに備え、今は能登の地震への協力が大事だというふうには思っておりますけれども、この盛岡の防災、市民の安全安心を守ることはもう第一だと思っております。今度の10年間の総合計画の中にも十分考えて取り入れたいと思いながら進めているところであります。

記者:

確認になるんですけれども、給水車を派遣して第6次部隊まで準備されていると。今、要請があるのは給水だけという、給水の分野だけ要請が届いているということでしょうか。

市長:

今の段階ではですね。

記者:

何か盛岡市として自主的に準備されているものというのがあったりはしますか。

市長:

今、自主的に準備をしていこうというよりは、まずどんな要請が来てもまず答えられるように準備をしているというところです。

記者:

あと、先ほど市の職員さんから、力になりたいと手を挙げてくれてる人がたくさんいらっしゃるということでしたけど、これちょっと詳しく少し聞かせていただいてもいいですか。

市長:

はやり、「公」の立場で働いている皆さんなんですね。やはり力になりたいという気持ちの職員さんが、やっぱりたくさんいらっしゃるんだなというふうに感じていました。

記者:

何かあれば行きますよと、志願されてる方がいらっしゃるという趣旨でしょうか。

市長:

はい。

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3 令和6年度予算編成について

記者:

年頭あいさつに関して、市民との約束を果たしていくために予算措置等でその優先度の高い順から、ということなんですが、初めて予算編成の指揮をとるわけですけれども、そういった優先度付けとかですね、予算化とか、当然、職員の方たちの知恵や今までのノウハウを踏まえて、絞られていくものだと思うんですが、何か予算編成の中で市長として何か独自策というか、持ち味を生かしてそういった優先度付けみたいなのをするのは何かこれから進めていく上で、あるのであれば教えていただけないかなと。

市長:

まず、私の頭の中では、すぐできること、1年、3年、5年、10年ぐらいに一つ一つの私の皆さんとの約束、そして盛岡市がやっていかなきゃいけないことを整理しなきゃないというふうに思っていました。まあ、実際、市の職員さんが4カ月でありましたけれども、1カ月2カ月でたくさんの、とにかくすぐできることというのは一緒にやってくれました。退職金のこともそうです。「もりもり」もそうです。市長への手紙もそうです。除雪もそうです。市民会議、説明会、そしてワークショップ。まずはお金がかからなくてもすぐできることというのはですね、本当によく取り組んできてくれたと思っています。そして、今回の予算につきましては、もう既に、今、一つ一つ精査をしているところです。予算、そして組織ですね。精査をしているところで、これ、今度の予算までは私の中ではすぐにできることということに考えています。あとは1年間かけてこれから準備をして実現していくこと、3年、そして10年。1年かけて10年の総合計画も立てるわけですけれども、そういうふうに分けて、今、頭の整理をしながら予算に取り組んでおります。組織につきましても、私もそんな中で、今、具体的にというふうに言われますと予算の中でも今、いろんなことを考えておりますけれども、教育・子供というのはとても大切なことだとずっと思って生きてきました。そういう意味で組織の中でもいじめゼロ課というふうに表現しておりましたけれども、相談の窓口をしっかりと組織で皆さんに分かるように創って、それは4月から実現ができると思っております。その他、おいおいですね、今、いろいろ話し合っている最中でございますので、3月議会、4月と、皆さんにご報告できることがあるんじゃないかなというふうに、今、内心では思っております。

記者:

すぐできること、1年ということで、既に実施したものもありますけども、大体そうするとこの新年度の予算に反映するものをまだ予算、これから予算案になって議決を経て初めて成立するわけですけれども、大体提案段階で公約のうちの大体規模的に2割とか3割は実現できそう、実行に移せそう、とかってのは、大体見えているんでしょうか。

市長:

まだ見えてません。というのは意外に、意外にじゃないですね、やっぱり厳しいんですよ。盛岡市の財政ですね。そして現時点でも厳しいということもありますが、これから3年、5年先を考えた時にさらに厳しくなってくるだろうというふうに、今、感じています。これは皆さんには発表ありましたが、中期計画のですね、財政部、盛岡市から一度、皆さんにお配りしました、大変厳しくなっていく。その中で、どれを選んで、やりたいことはいっぱいあるんですよ。そういう財政の厳しさがなければ、全部取り組み、すぐに取り組みますと言いたいところなんですが、今そこを精査してました。どれを取り入れて、そしてどこを変えていくかということを、今、精査中でございましたので、今、その中で何割実現するかと聞かれると、ちょっと今の1月9日の時点では、もうちょっとお待ちください。

記者:

今の話でいきますと、当然、その公約実現のために取り入れる新しいものがある一方ですね、やはり厳しい財政の中ということでは、やめる事業も出てくるのかなということが当然想定されるんです。そうしますと終了する事業に対して、今までその事業にかかわった方からは反発も出るのではないかなと思います。その点に対しては、どういうふうに対処していくのか、最後にお聞きしたいと思います。

市長:

やはり大切なのは、もしですよ、例えば、どうしてもやめなきゃない、ということが、もしかしてこれからあるとすれば、大切なのは、その今までの歴史と、そのやってきた方々の思いは、きちんと理解をした上でその事業をですね、続けていけない、そのことはきちんと分かった上でやっていかなきゃないというふうに思っております。繰り返しになりますが、その歴史、その関わっている人々の思いをきちんと分かった上でですね、その上で決断をしていかなきゃないというふうに思っています。

記者:

公約の部分なんですが、4カ月経ちまして、その間は優先度だったりを見て、12月議会で確か100余りの公約に掲げた事業があるとおっしゃっていたと思うんですけども、その精査という作業というのは、当初予算の段階までに終わらせるものなのか、例えば4年間の任期をかけてずっとやっていくものなのか。そのあたりのめどというのは、いかがなんでしょうか。

市長:

そういう意味では4年間かけてやっていくということだと思いますけれども、できるだけ今、市長公室中心に市民の皆さんと約束したことを、さっきも言いましたが、すぐできること、1年、3年、10年という形で分けて取り組んでいく整理をしている最中ということです。

記者:

5年、10年というお話もあったんですが、これはつまり今の任期中では、もしかしたらできないということもあるかもしれないと、そういうふうに捉えてもいいですか。

市長:

私のこの4年間で全てができるとは思って、ちょっとごめんなさいね。思ってませんというのは、投げやりな意味じゃなくて、やはり時間のかかることも実はたくさんあると思っています。だから、この4年間でできることだけに集中していくということではなくて、やはりその道筋も考えて創っていくということも大切なことだと思っています。時間がかかるということは、実際たくさんございます。

記者:

そのとおり、公約、市民との約束なわけですけども、精査してそういった結果というのをやっぱり市民に示していくことも大事だと思うんですが、そのあたりというのはどのようにお考えでしょうか。

市長:

今の時点では何をどうしてどう示していくというのは、そこまではちょっと考えついていませんけれども、一つ一つ取り組んで市民の皆さんに報告はしていく必要はあるんだろうと、そういうふうには思っています。

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4 もりもり~市長と語ろう!もりおか盛り上げ座談会~について

記者:

私は就任以来、続けていらっしゃる「もりもり」座談会について伺いたいと思います。年末から年始、また本日も予定をされていると思うんですけれども、この「もりもり」のいろんな方のお話を聞いての現時点での手応えといったところを教えていただければと思います。

市長:

今まだ、やり始めた段階でありますけれども、それぞれの皆さん、それぞれの思いがあるんだなということは非常に毎回強く感じております。で、今、市長公室の方で、まずはいろんな分野の皆さんとお話ができることを計画しております。中には公募の「もりもり」も入っておりますので、そう言って手を挙げてですね、公募していただいた皆さんと話すのも楽しみにしております。これもやっぱり続けていくことが大切なことなんじゃないかなというふうに思っております。

記者:

参考までに、これまでに何回ぐらい開催はされましたでしょうか。

市長公室長:

市長公室のほうからお答えします。これまでですね、9月の就任以来、12月末までで6回という形になります。

記者:

今後の開催への、継続していくことが、というお話もありましたが、今後の開催へのお考えなど、継続についてお考えお願いします。

市長:

今、大変、いろいろ時間も制約もある中ですけれども、できるだけやっていきたい。そしてこれは継続をですね、今年度で終わりということではなくて、来年度も継続をしていくことが大切なことだというふうに、あとは幅広い皆さんと継続してやっていくことが必要だというふうに思っています。

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5 市内のマンション建設について

記者:

話題が変わりまして、市内中心部で、今、建設されているマンションのことについて、ちょっとお尋ねをしたいんですけれども、旧岩手銀行赤レンガ館の近くですとか、あと解体された紺屋町の菊の司酒造の跡地ですとか、いわゆる旧盛岡城の城下の由緒のある街並みのところにマンションが結構建ってきている、これから建とうとしている現状なんですけれども、マンション自体は民間の活動ですし、さまざま利点もあると思うんですが、例えば中津川沿いですと古い街並みと自然が調和している、盛岡らしい街並みであったりですとか、赤レンガ館の景観上非常に注目されている景観のいい建物の周辺ですとか、将来的にそこにマンションが林立していくような、現状では林立ではないと思うんですけれども、なっていくことになると、街の調和、景観の調和っていうのが損なわれていく、盛岡らしさが毀損されていくのではないかなと、ちょっと危惧するふうに私は見ているんですけれども、そういう観点から市長は今、そのマンションが中心部でできているということについて、どうご覧になっていますでしょうか。

市長:

中心部のマンションの建設のお話でありましたけれども、中心市街地内の居住人口の維持活性化にはつながるとは思っております。ただ、一方で高層化、そして居住者の駐車スペースの確保等、周辺の環境に影響を与える面もあるんだろうというふうに感じております。
特に、今お話ありましたが、歴史的な街並みや暮らしの佇まいが感じられるエリアにおいては、そのエリアの景観との調和については、おっしゃるとおりに課題もあるものと認識はしております。マンション需要につきましては、情報は今持ち合わせておりませんけれども、インフラ、そして商業施設の立地等により、買い物などの生活利便性が高いということが要因の一つなんだろうというふうには感じております。
自然環境、そして歴史的環境保全条例、そして都市景観形成ガイドラインの運用など、全国に先駆けた取り組みによって、盛岡は景観を守り育ててまいりました。景観法に基づく盛岡市景観計画によって、建築物の高さ、外観の色彩規制や誘導を行っておるものでありますけれども、その地域の実情特徴を踏まえたきめ細やかな対応も必要だというふうに感じております。
住民の方々の御意見も丁寧にお聞きをしながら、都市機能の確保、バランスのとれた景観形成を図ってまいりたい、そう思っております。

記者:

市長も常々おっしゃっておられます、オリジナルなものが一つでもあるのが魅力的なまちであるという、そこのバランスが非常に難しい問題なのかなと思うんですが、特に例えば中津川沿いのエリアですとか、本当に極力経済活動に影響しない、バランスをとりつつ、エリアを限定して、今後、一定の高さ規制ですとか、そういった点考えていくようなお考えというのはありますでしょうか。

市長:

今のところ、ちょっと具体的にということはありませんけれども、大切なことだというふうには、景観を守り、この盛岡のオリジナルを残して大事にしていくということは大事なことだと思っています。

記者:

例えば、京都ですとか、高さを規制している街は逆にその高さ規制することによって人口がなかなか増えなかったりとか、非常に人口政策とのバランスも難しいテーマかと思うんですけれども、今この中心部でマンションがこう建ってきてる、街並み変わってくるということについて、何か市民からの意見みたいなのが寄せられていますか。
御担当の方でもいいんですが、もしこう心配するような声とか、そういうのが寄せられているようであれば教えていただきたいんですけども。

市長:

やはり盛岡の中心部に対する、今、おっしゃられたような思いとですね、もう一つはやはり反対にですね、中心部が人口密度が高くなって活性化していくんじゃないかと、まあ、本当にいろんな意見があります。ですから、丁寧にそこら辺も聞いてですね、この盛岡、やはり中心部がしっかりして、そして郊外、農業地域、そして周辺部という言い方がいいですかね。まず中心部がしっかりした上で、郊外、農業地帯、そういう住宅街の皆さんとつながっていく街創りをしていかなきゃないと思っています。
そこ総合的にですね、それぞれいろいろな意見がありますので、意見を十分に考えた上で、盛岡の未来を考えていきたいと思っています。

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