東日本大震災による盛岡市の被害状況について

東日本大震災による盛岡市内の被害状況についてお知らせします。

盛岡市の被害状況

人的被害

3月11日

救急搬送：5人
ブロック塀が倒れたことによる負傷など(いずれも軽症)

4月7日

救急搬送：5人
転倒による負傷など(いずれも軽傷)

また、地震および沿岸地方を襲った津波により、2012年4月30日現在、盛岡市内に住所を有する33人の死亡が確認されています。

火災の発生状況（地震の揺れに伴い、発生した火災）

3月11日、21時20分

牛舎1棟全焼
地震によりまきストーブ転倒(負傷者1人)

停電の状況

【3月11日の地震】

3月11日　盛岡市内全域で停電
3月12日　神明町、紺屋町を皮切りに復旧し始めるが、多くは停電中
3月13日　盛岡市中心部から徐々に復旧
3月14日　盛岡市内ほぼ復旧

【4月7日の地震】

4月7日　地震後、盛岡市内全域で停電
4月8日　17時に復旧

断水状況

【3月11日の地震】

3月11日　断水世帯：4767世帯
3月12日　断水世帯：4万6867世帯
3月13日　断水世帯：2万5200世帯
3月14日　7時に断水解消

【4月7日の地震】

4月7日　断水：4790世帯
4月8日　18時20分に断水解消

ガスの状況

都市ガスについては、3月11日および4月7日の地震ともに供給停止はありませんでした。

市有施設の被害の状況

【3月11日の地震】

建物施設被害　141施設で壁、天井などの亀裂や電灯などの落下
道路などの被害　19カ所の市道などで亀裂や歩道タイルの剥がれ等
上水道施設被害　9カ所の配水管などが破損
下水道施設被害　6カ所の下水道管路などが破損
その他施設被害　2カ所破損(駐車場亀裂、管理地法面崩落)

【4月7日の地震】

建物施設被害　28施設で壁の亀裂などの被害が拡大し、16施設で新たに天井の亀裂等発生
道路などの被害　6カ所の市道でマンホール周辺陥没
上水道施設被害　1カ所で鋳鉄管の空気弁破損
その他の施設被害　1カ所の法面被害が拡大し、新たに3カ所の公園施設破損

市有施設以外の建物被害の状況

全壊1棟、大規模半壊1棟、半壊9棟、一部損壊437棟、その他50棟

農畜産関係被害の状況

畜産関係被害

火災により牛舎1棟全焼し、牛4頭焼死
断水および飼料不足などにより採卵鶏・種鶏4641羽へい死
流通不能および停電による集乳施設不稼動により生乳27万2833キログラム廃棄

農業施設被害

農道1路線で法面崩落
ため池1カ所で法面崩落

農地被害

水田隆起1カ所・水田崩壊1カ所・水田法面亀裂1カ所
草地1カ所で亀裂

盛岡市内の避難所対応

避難所の状況

日付	避難者数	避難所数
3月11日	2300人	50カ所
3月12日	4496人	64カ所
3月13日	3221人	57カ所
3月14日	659人	22カ所
3月15日	427人	16カ所
3月16日	264人	11カ所
3月17日	18人	3カ所
3月18日	18人	3カ所
3月19日	2人	1カ所
3月20日	0人	0カ所

(注) 4月7日の地震では、西部公民館および河南公民館に計19人の市民が避難しました。

避難所への対応

各避難所へ職員を2人配置し、避難所の運営を行いました。停電に伴う暖房確保のため、災害時応援協定に基づき、レンタル業者から発電機、投光機およびストーブを手配し、必要箇所への配置。また、備蓄の非常食料、燃料および毛布を避難所に配布しました。

通勤困難者および旅行者への対応

地震に伴い、鉄道やバスなど公共交通機関の運行に障害が生じ、通勤者や旅行者が盛岡市内に足止めされたため、アイーナとマリオスに避難所を開設し、盛岡市内の避難者と同様の対応を行いました。

また、バス事業者から大型バス8台を借り上げ、盛岡駅西口ロータリーに駐車し、宿泊所としました。