ペレットストーブなどの焼却灰の放射性物質について

環境省や林野庁の調査により、まきや木質ペレットの焼却灰から高濃度の放射性セシウムが検出されていることを受けて、盛岡市で導入しているペレットストーブの焼却灰の調査をしましたので、結果をお知らせします。

ペレットストーブ焼却灰の放射性物質濃度測定結果

1. 測定日

2012年3月26日から4月11日まで

2. 測定方法

検体は、U8というポリスチレン製容器（本庁舎分についてはマリネリ容器）を用い、シンチレーション式の放射性物質濃度測定器（定量下限値：1キログラム当たり1ベクレル）で測定した。

3. 測定結果

不検出の2検体（くりやがわ保育園および好摩幼稚園）を除くと、1キログラム当たり562から1111ベクレルであり、埋立処分の基準である1キログラム当たり8000ベクレルを下回っているが、肥料として使用する場合の基準の1キログラム当たり400ベクレルを超過している。

不検出の2検体については、東京電力福島第一原子力発電所の事故前（2010年度）に購入したペレットを使用していたことを確認した。

• ペレットストーブ焼却灰放射性物質測定結果 （PDF 97.9KB）

ペレットストーブ周辺などの空間放射線量測定結果

1. 測定日

2012年3月19日から4月11日まで

2. 測定場所

• 焼却灰保管容器または分析試料採取容器
• 焼却灰保管場所周辺
• 焼却灰をまいた場所
• ストーブ周辺
• ストーブ排気口
• バックグラウンド（園庭や校庭、駐車場など開けた場所の中央）

3. 測定方法

• 測定位置　高さ5センチメートルまたは対象から5センチメートルの位置
• 測定機器

  シンチレーション式サーベイメーター（日立アロカメディカル製　TCS-172B）、簡易型放射線測定器（堀場製作所社製 Radi PA-1000）

• 5回の平均値

4. 測定結果および評価

測定値は、0.027から0.113マイクロシーベルト毎時であり、バックグラウンドとして測定した園庭や校庭、駐車場などの測定値と同程度の数値であった。

なお、文部科学省通知の「学校において児童生徒などが受ける線量と対策の目安」である1マイクロシーベルト毎時を大きく下回っており、「放射性物質汚染対策特別措置法」による汚染状況重点調査地域の指定要件である0.23マイクロシーベルト毎時を下回っている。

• ペレットストーブ周辺空間放射線量測定結果 （PDF 152.2KB）

ペレットストーブ設置施設の土壌の放射性物質測定結果について

施設敷地内の園庭や畑に焼却灰をまいた8施設（震災以前に購入した燃料を使用していた施設を除く）について、
4月24日までにまいた焼却灰を除去した後、土壌の放射性物質濃度を測定した。

測定結果は、農政課が実施した市内農地の土壌測定結果（検出限界値未満～1キログラム当たり139ベクレル）と同等の数値であり、比較のために実施した焼却灰をまいていない場所の土壌の測定結果とも大きく変わりのないものであった。
ペレットストーブの使用については、次の使用時期までに使用燃料の切り替えなどを検討する。

• 焼却灰除去後の土壌の放射性物質測定結果 （PDF 108.2KB）

林野庁が実施した木質ペレットおよびストーブ燃焼灰の放射性セシウムの濃度の調査結果（中間報告）について

薪及び木炭の焼却灰の肥料としての利用について

薪および木炭の焼却灰の肥料としての利用については、肥料などの暫定許容値である1キログラムあたり400ベクレル以下であることを確認したもの以外は肥料として利用することはできません。

• 薪及び木炭の焼却灰の肥料としての利用について （PDF 74.1KB）

薪ストーブ等を使用した際に発生する灰の取扱いについて

• 薪ストーブ等を使用した際に発生する灰の取扱いについて(環境省)(PDF 356KB)（外部リンク）
• 「薪ストーブ等を使用した際に発生する灰の取扱いについて」に関するQ＆Aについて(環境省)(PDF 217KB)（外部リンク）

灰の処分方法について

ペレットストーブなどを使用して発生した灰の処分方法は、盛岡・都南・玉山の各地域で異なります。お住まいの地域の分別・処分方法を確認し、適切に処分してください。

盛岡地域の場合

リサイクルセンターへ直接持ち込むか、資源循環推進課（電話番号：019-626-3733）へ問い合わせてください。

都南地域の場合

大形・不燃ごみの日に回収します。ただし、火気のないものに限ります。

玉山地域の場合

袋から漏れないようにして、直接処理施設へ持ち込んでください。