9月16日の台風第18号に係る情報

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広報ID1000991  更新日 令和3年9月16日 印刷 

11月1日現在

台風の概況

大型の台風第18号の影響により、9月15日早朝から断続的に雨が降り続き、盛岡市内(山王町)では降り始め(15日5時)から16日21時までの総雨量は85.5ミリとなったほか、玉山区好摩では、16日16時5分に最大1時間雨量42.0ミリ(9月の観測史上最大)を観測するなど大雨となった。

被害の状況

人的被害

無し

停電の状況

市内の複数の地区において、停電が発生した。

  • 新庄、浅岸地区 168戸(復旧済み)
  • 上堂一・三丁目、高松四丁目地区 153戸(復旧済み)
  • 玉山区下田地区 戸数不明(復旧対応中)

通信の状況

NTT東日本岩手支店によると不通となっていた回線は10月5日に復旧。
携帯電話については、一部繋がりにくい箇所が発生している。

強風による被害

強風による屋根破損 4件(三本柳10地割、東見前4地割、西見前11地割、東中野字見石)

大雨による被害

区分

被害の状況

住家等被害 全壊2、大規模半壊17、半壊52、床上浸水(一部損壊)、床下浸水30、一部損壊3(強風による屋根破損)、その他1
商工関係施設被害 半壊1、床上浸水6、床下浸水3、土砂流入1
市有施設等被害 床下浸水1、雨漏り2、その他1 
民間福祉施設 一部損壊(床上浸水)1
道路等被害 冠水32、法面崩壊9、洗掘4、倒木15、路肩崩壊4、道路陥没1
農業関係被害 田:法面崩壊62、土砂流入325
畑:法面崩落7、 土砂流入103
道路:法面崩落15、土砂流入2、路面流出1
水路:土砂堆積49、破損10、法面崩落10
その他:揚水機冠水1
畜産関係被害:牛(死亡)成牛2頭、牛(行方不明)子牛4頭、ロール488個、わら30個、牧草地冠水3ヘクタール
農業用施設・機械:農作業施設26棟損壊、ビニールハウス26棟損壊、作業機械水没および流失145台
上下水道施設被害 配水管抜出し2、公設浄化槽損傷3、その他6
土砂崩れ・土砂流出 玉山区下田地区内
河川・水路溢水 2
河川施設被害 土砂堆積1 
水路施設被害 土砂堆積、水路破損など3
その他施設等被害 倒木4、その他8、教育施設5

 (注)林道1カ所が現在通行止め

市の体制

8月9日の大雨・洪水被害に伴う災害対策本部が継続設置されていたことから、次のとおりの態勢を取った。

  • 9月16日6時23分:大雨・洪水警報の発表に伴い、同時刻に今回の災害に対する初期の警戒態勢をとった。
  • 9月16日16時:被害の拡大が予想されることから災害対策本部(警戒配備)とした。

避難対応

避難勧告
発表日時 対象地区 対象世帯 対象人員 解除日時
9月16日16時 繋湯ノ舘、舘市、塗沢 216 417 9月16日18時30分
9月16日17時34分 玉山区松内字在家 7 30 9月16日23時41分
9月16日18時 玉山区川崎字上川崎 16 66 9月16日22時45分
玉山区川崎字川崎 14 40 9月16日22時45分
避難所の開設状況

避難所名

最大避難者数 備考
つなぎ老人憩いの家 繋小学校の避難所開設まで暫定的に設置
繋小学校 8人 9月16日 18時30分閉鎖
松内地区コミュニティセンター 27人 9月19日 18時閉鎖
渋民地区コミュニティセンター 避難者無し
玉山総合福祉センター 26人 9月18日 8時30分閉鎖
大台地区コミュニティセンター 31人 9月18日 18時30分閉鎖
小袋地区コミュニティセンター 30人 9月18日 18時30分閉鎖
山田地区コミュニティセンター 10人 9月18日 8時30分閉鎖
下田川崎地区コミュニティセンター 12人 9月25日 12時閉鎖
喜雲寺 17人 9月18日閉鎖 (注)自主避難
浄泉寺 10人 9月18日閉鎖 (注)自主避難

避難所への対応

各避難所へ職員を配置し、運営に当たるとともに、備蓄の食料、毛布、水および災害時の協定を結んでいる事業者などから食料や茶などを調達し提供した。

帰宅困難者への対応

秋田新幹線が一時運休したことに伴い、アイーナへの帰宅困難者の避難所開設の準備を進めたが、代替運行の実施により避難所の開設は行わなかった。

応急給水

玉山区の好摩、永井、巻堀、寺林、松内、馬場地区の1600世帯で水圧の低下により、水道の出が悪くなったことに伴い、「好摩駅」と「野中団地」に臨時給水所を設置した。(9月16日21時30分ごろ応急対応により解消)

消防団の活動

盛岡市消防団全分団に出動または待機要請し、救助活動および土のう要請や水のあふれなどに対する水防活動に従事した。

活動件数 7件

自衛隊への災害派遣要請

9月16日19時35分岩手県知事に対し自衛隊の災害派遣要請を行い、玉山区下田地区において消防・警察とともに救助活動が実施された。

また、9月17日0時35分救助活動終了のため、撤収要請を行った。

救助活動

玉山区内において、浸水した家屋などに取り残された住人の救助活動を消防、警察、自衛隊により実施した。

救助人員の内訳は次のとおりである。

  • 玉山区好摩字小袋地内 10人
  • 松川・古川橋上 4人
  • 玉山区松内字在家地内  6人

小計  20人

  • 玉山区下田 下田保育園周辺  121人

合計 141人

災害ボランティアセンターの支援状況

9月17日(火曜日)12時、盛岡市災害ボランティアセンター玉山サテライトを玉山区総合福祉センターに設置した。なお、要望が出ていたボランティアニーズは、29日(日曜日)までの活動で完了した。

  • 設置場所 玉山総合福祉センター
  • 運営主体 盛岡市社会福祉協議会
  • 活動日程 9月18日~9月29日
  • 活動内容 泥だし、水を被った家財だしなど
  • 活動実績 9月29日まで延べ12日間総勢1220人のボランティアが参加した

防疫作業の実施

被災地域における感染症の発生を未然に防止するため、9月17日から防疫措置を実施した。
また、床上浸水世帯、床下浸水世帯及び要請のあった世帯に対して、消石灰・消毒液・消毒のチラシを配布するとともに、災害応援ボランティアに対して手指消毒薬の提供を行った。

引き続き、感染症の発生について監視を行う。

  • 実施件数 140件
  • 消石灰 5600キログラム
  • 消毒液(100ミリリットル) 136本
  • 消毒液(500ミリリットル) 124本
  • 手指消毒液 136本

災害により発生した廃棄物の処理

9月17日に松内、大台、小袋、下田川崎、船綱地区に臨時ゴミ集積所を開設し、チラシなどにより住民に周知した。

収集運搬業務委託業者が、平日の業務終了後において、臨時ごみ集積所からの搬出を9月19日から実施するとともに、9月26日から盛岡市廃棄物業協会の収集車が収集を開始した。9月21~22、28~29日,10月5日は、市の直営の収集車が加わり収集した。

なお、災害により発生した廃棄物については、玉山区を所管する岩手玉山環境組合での処理のほか、クリーンセンターでの焼却、リサイクルセンターでの破砕・埋立などにより処理に当たっている。これまでの可燃ごみおよび不燃ごみの施設搬入量は61万951キログラムとなっている。(10月31日現在)

また、廃棄物処理手数料は、いずれの施設でも免除となる。

し尿処理については、委託業者が9月17日から収集を開始し、盛岡北部行政事務組合で処理を行っており、また、し尿処理手数料は免除となる。

対応状況は以下のとおりである。

対応状況(キログラム)
  可燃ごみ 不燃ごみ 合計
岩手・玉山環境組合 4万2754 1577 4万431
盛岡市 36万4060
(クリーンセンター)
20万9560
(リサイクルセンター)
57万3620
合計 40万6814 21万137 61万7951

(10月31日現在)

し尿処理については、委託業者が9月17日から収集を開始し、盛岡北部行政事務組合で処理を行っており、また、し尿処理手数料は免除となる。
対応状況は以下のとおりである。

  • 件数:57
  • 処理量(リットル):5万8100

(10月31日現在)

小規模災害見舞金の支給状況

実施状況(11月1日現在)
2013年9月26日から被害者に対して見舞金を支給している。

見舞金の支給
被害の規模 見舞金額 対象世帯数 支給額
全壊 3万円 2世帯 6万円
半壊 1万5000円 62世帯 93万円
床上浸水 1万円 3世帯 3万円
67世帯 102万円

住民説明会の実施

台風18号被害に関する住民説明会を開催する予定である。

開催実績・予定

地区
(会場)

開催回 日時 参加者
大台地区
(大台地区コミュニティセンター)
第1回 10月7日(月曜日)18時30分 23人
松内地区
(松内地区コミュニティセンター)
第1回 10月8日(火曜日)18時30分 33人
船田東地区
(舟田地区介護予防センター)
第1回 10月9日(水曜日)18時30分  16人
下田川崎地区
(下田川崎地区コミュニティセンター)
第1回 10月10日(木曜日)18時30分 63人
小袋地区
(小袋地区コミュニティセンター)
第1回 10月11日(金曜日)18時30分  33人

 (注)参加者数は、説明者を除く。

国・県への要望

激甚災害の指定・適用、財政支援等について、国・県に対し、次のとおり緊急要望を行った。

(1) 岩手県知事に対する要望(9月19日・20日)

盛岡市、八幡平市の両市長の連名により、岩手県知事に対し、9月19日に「台風18号による大雨等の災害に関する要望書」を、9月20日に「一級河川松川を水位情報通知の対象河川として指定することについての要望書」を提出した。

また、盛岡広域市町村長懇談会の会長名で、岩手県知事に対し、9月19日に「台風18号による大雨等の災害に関する要望書」を提出した。

(2) 内閣総理大臣、農林水産大臣および国土交通大臣に対する要望(9月19日)

被災地域の視察で来県した木村内閣総理大臣補佐官に対し、各大臣への「台風18号による大雨等の災害に関する要望書」を提出した。

(3) 国会議員に対する要望(9月25日)

盛岡市、八幡平市の両市長の連名により、岩手県選出の国会議員(10議員)に対し、「台風18号による大雨等の災害に関する要望書」を提出した。

国は、今回の台風第18号による被害を「激甚災害(本激)」として指定した(10月9日(水曜日)公布、施行)。

生活再建支援

8月9日の豪雨災害と同様の対応を行うこととした。

  • 被災者生活再建支援法に準じた支援金の支給
    全壊、大規模半壊、半壊世帯または床上浸水の世帯に対する支援金について、対象者に支給案内をするなど、支給手続きを行っている。
  • 応急修理事業、障害物の除去事業および災害援護資金
    被災世帯の再建支援のための制度について、対象者に案内の送付や面談を実施している。
  • 応急仮設住宅への入居対応
    全壊となった世帯のうち、居住する住居がなく、自らの資力では住宅を得ることができない被災者に対して、応急仮設住宅の供与を行う。

中小企業者に対する支援

甚大な被害を受けた玉山区の商工業者に対して支援策を検討中である。

宅地などの堆積土砂等の撤去に係る対応

宅地などに堆積した土砂などについて、被災者自らが撤去することが困難な場合は、被災者からの要請あるいは市長が必要と認めたときは、市がその撤去を行う。

災害関連情報の広報活動

市が被災者に対して支援する内容などを市民に分かりやすく伝えるため、これまで災害関連情報を市のホームページやツイッターを活用してお知らせしてきた。

被害を受けた地域住民(玉山区全世帯)へ9月27日に生活再建支援策等のチラシを配布したほか、広報もりおか10月15日号に関連情報を掲載した。

今後も、国・県の補助制度や市独自の支援策などが決まり次第、被災住民への周知に努めていきたい。

ユートランド姫神での被災者などへの入浴料金無料サービス

玉山区のユートランド姫神では、区内の被災者や災害ボランテイアを対象として、9月19日から入浴料金無料サービスを提供しており、10月7日までに延べ996人が利用している。

(実施期間・利用者数など)
  被災者 災害ボランテイア
実施期間 25年9月19日から10月31日
(10月21日~24日中断)
25年9月19日から9月30日
利用者数
(10月27日まで)
1048人 133人

減免状況について

減免の状況
区分 減免申請受付件数(件) 決定件数(件)  減免決定額(円)  非該当件数(件) 処理中(件)
個人住民税 40 15 73万1700 2 23
固定資産税 59     0 59
国民健康保険税 26 22 85万3200 0 4
後期高齢者医療保険料 9 0 0 0 9
介護保険料 59 31 54万4000 0 28
介護保険利用者負担額 11 11   0 0
水道料金 55 28 9万8961 20 7
保育所保育料 61 61 78万9570 0 0
320 168 301万7431 22 130

災害対策本部機能の強化など

災害時における情報収集の充実を図るとともに、各部署との情報連絡体制や災害応急対策に係る関係機関との連携体制を強化するほか、災害時の住民の安全確保のため、避難を要する地域の早期の実態把握に努め、時機を失することなく、避難勧告などを行う。

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