地球温暖化 温室効果ガスとは

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広報ID1010325  更新日 令和3年9月16日 印刷 

温室効果ガスの種類と特徴

地球表面に大気の層を形成しており、太陽から注がれる放射エネルギーのほとんどを通過させる一方で、地表面から生じる赤外線の放射熱を吸収して、地表の温度を上昇させるガスのことです。
人の活動などによって大気中の温室効果ガスが増えると、地球から熱の放出が少なくなるため気温が上昇し、地球温暖化が進むことになります。

二酸化炭素(CO2)

二酸化炭素は代表的な温室効果ガスで、主に化石燃料(石炭や石油など)の燃焼により発生します。
18世紀の産業革命以降、化石燃料が大量に消費されているため大気中の二酸化炭素が急激に増加しています。

メタン(CH4)

メタンは有機物が腐敗、発酵するときに発生するもので、温室効果は二酸化炭素の25倍です。ゴミの埋立や下水処理、家畜のゲップ(腸内発酵)やふん尿などから放出されるほか、メタンを主成分とする天然ガスの採掘時にも放出されます。
また、地球温暖化が進むと、ツンドラ地帯の永久凍土が溶け、そのなかに固定されていたメタンが放出される可能性も指摘されています。

一酸化ニ窒素(N2O)

一酸化ニ窒素は、海洋、森林の土壌などから自然に放出されるほか、化石燃料の燃焼、窒素肥料などからも放出されます。温室効果は二酸化炭素の約300倍です。

フロン類(CFC、HCFCなど)

フロン類は、自然界には存在しない人工の物質で、冷蔵庫の冷媒や断熱材、スプレー、電子部品の洗浄などに用いられてきました。温室効果は二酸化炭素の数百~数万倍です。
温室効果だけでなく、オゾン層破壊効果も持っています。破壊効果の大きいものについてはモントリオール議定書により1995年末までに使用が禁止されましたが、破壊効果の小さい代替フロンは現在も使用されています。

温室効果ガス総排出量に占める二酸化炭素排出量

イラスト:温室効果ガス総排出量に占める二酸化炭素排出量

人の活動によって排出される温室効果ガスのなかで最も多いのは二酸化炭素で、総排出量の約4分の3を占めています。そのため、わたしたちの生活では、二酸化炭素の排出を重点的に抑えていくことが求められます。

温室効果ガス総排出量に占めるガス別排出量の内訳
温室効果ガス           総排出量に占める割合
二酸化炭素(CO2) 76%
メタン(CH4) 16%
一酸化二窒素(N2O) 6%
フロン類 2%

出典:IPCC第5次評価報告書(全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より)

世界の二酸化炭素排出量(国別排出割合)

イラスト:世界の二酸化炭素排出量(国別排出割合)

二酸化炭素の国別排出割合を見ると、上位3国(中国、アメリカ、インド)で総排出量の約2分の1を占めています。

日本も世界第5位の二酸化炭素排出国です。排出量削減に向けて大きな努力をしていかなければなりません。

二酸化炭素の国別排出割合(2016年)
順位 国名 排出割合(%)
1 中国

28.0%

2 アメリカ

15.0%

3 インド 6.4%
4 ロシア 4.5%
5 日本 3.5%
6 ドイツ 2.3%
7 韓国 1.8%
8 カナダ 1.7%
9 インドネシア 1.4%
10 メキシコ 1.4%
11 ブラジル 1.3%
12 オーストラリア 1.2%
13 イギリス 1.1%
14 イタリア 1.0%
15 フランス 0.9%
その他

28.5%

世界の総排出量合計:約323億トン


出典:EDMC/エネルギー・経済統計要覧2019年版(全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より)

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