年金の仕組みと種類
広報ID1008327 更新日 令和3年9月16日 印刷
日本でもいくつかの年金制度がありますが、保険料の流れと決定の仕組みの違いにより大きく三つに分けることができます。それぞれの仕組みの特徴と日本における年金制度位置付けをお知らせしながら、農業者年金の仕組みをお知らせします。
保険料の使われかた
加入している人が、支払った保険料の使われかたにより二つの仕組みに分けることができます。
賦課(保険料)方式 | 積立方式 | |
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仕組み | 加入者が支払った保険料は、その時点の受給者に支払われます。 | 加入者が支払った保険料は、自分が年金としてもらうまで積み立てられます。 |
長所 | 加入者が多く、受給者が少ない時代では、少ない負担でその時点での受給者は多くの年金を支給することができます。 | 加入者・受給者数に左右されず、将来計画が立てやすく。加入期間が長いほど複利効果が働き、将来の年金支給に反映されます。 |
短所 | 加入者が少なく、受給者が多い時代では、支給する年金を確保するために加入者に大きな負担がかかることになります。 | 自分が支払った保険料が原資となるため、大きなリターンが期待できず、十分な年金を確保するためには、ある程度の保険料納付が必要となります。 |
保険料、年金額の決定方法
保険料、年金額の決定方法により、年金の仕組みを二つ分けることができます。
給付確定型 | 拠出(保険料)確定型 | |
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仕組み | 初めに年金(給付)額を確定し、その分を集めるために必要な保険料算定します。 | 初めに保険料を設定し、集められた保険料で年金額を算定します。 |
長所 | 将来の年金が確定しているため、将来計画が立てやすい。 | 保険料が確定しているため、現在の計画が立てやすい。 |
短所 | 年金額が確定しているため、運用利益が少ない場合など年金を確保するために保険料が上がる場合があり、現在の計画が立てにくい。 | 毎年の運用益により年金原資が変わってくるため、年金をもらう時まで年金額が確定しないため将来的な不安が残る。 |
年金の種類
二つの仕組みから見た日本の年金制度は下記のように位置付けることができます。現在の日本の公的年金制度のほとんどは、確定した年金額を給付するために加入者に保険料を割り当てる仕組みとなっています。これは、現役の世代が高齢者を支えているため、高齢社会においては、保険料負担増、受給額の切下げなど不利な要素が多くなります。農業においては、他産業に比べ高齢化が進んでいます。そのため、農業者年金は、そのような社会情勢に左右されにくい仕組みを採用しています。
確定給付型 | 確定拠出型 | |
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賦課方式 | 国民年金、厚生年金、共済年金、旧農業者年金 | ─ |
積立方式 | みどり年金、個人年金 | 農業者年金、日本版401K、個人年金 |
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