岩手県指定文化財 渥美 灰釉壷

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広報ID1009356  更新日 平成28年8月21日 印刷 

壷の写真

指定・区分

岩手県指定 有形文化財(考古資料)

名称・員数

渥美 灰釉壷 1口
(あつみ かいゆうつぼ)

所在地

本宮字荒屋13-1 盛岡市遺跡の学び館

所有者・管理者名

個人

指定年月日

2014年(平成26年)11月7日

概要

繋にある一本松経塚(いっぽんまつきょうづか)から出土した渥美窯(あつみよう)産の灰釉壷(かいゆうつぼ)です。年代は12世紀前半と考えられています。
一本松経塚は、繋温泉神社裏手の湯ノ館山の西尾根にあります。現在、経塚の中腹には鉄塔が建っています。塚の表面には礫(れき)があり、塚の大きさは直径4メートル、高さ1メートル程度です。

灰釉(かいゆう)とは、草木などの灰を使った釉薬をかける技法のことです。
この壷は、口縁部の一部が欠けています。口縁部は薄い玉縁で、肩部はなで肩、胴長の形をしています。胎土(材料の土)には、黄白色の粘土を使い、全面に黄土色の灰釉がかかっています。
岩手県内では、渥美窯製品は平泉(ひらいずみ)の奥州藤原氏(おうしゅうふじわらし)と関連があると考えられ、この壷も平泉を通じて渥美からもたらされたのでしょう。盛岡と平泉との繋がりをものがたる貴重な資料といえます。
一本松経塚から見つかった渥美産の灰釉壷は、口縁部の一部分が欠けているものの、ほぼ完全な形です。緑色がかった黄土色の美しい灰釉が全面に施されており、東北地方の中でも優れた製品といえます。

  • 口径:10.2センチメートル
  • 底径:8.6センチメートル
  • 器高:25.9センチメートル
  • 胴部最大径:18.0センチメートル

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