アスベスト関係用語集
広報ID1010360 更新日 平成30年3月19日 印刷
アスベストに関する簡単な用語集(五十音順)を用意しました。
内容別索引
- 石綿(アスベスト)関係
石綿(アスベスト)、吹付けアスベスト、クリソタイル、クロシドライト - 対策関係
囲い込み、封じ込め - 測定・分析関係
定性分析、定量分析、濃度測定
石綿(アスベスト)
石綿(アスベスト)は、天然に産する鉱物繊維のことをいい、蛇紋(じゃもん)石系のクリソタイル(白石綿)と角閃(かくせん)石系のクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトがあります。
耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等様々な用途に広く使用されてきました。
空中に飛散したアスベストを吸入することにより、肺がんや中皮腫等の病気を引き起こす恐れがあるといわれ、現在では、労働安全衛生関係法令による使用禁止の措置がとられているほか、石綿障害予防規則、大気汚染防止法などによりアスベスト除去工事等の規制が行われています。
囲い込み
吹付けアスベスト等に対する工法のひとつで、石綿が吹き付けられている天井、壁等を石綿を含まない建材等で覆うことにより、吹付けアスベスト等の損傷を防ぐとともに、アスベストを室内等に飛散させないようにする方法をいいます。
クリソタイル(白石綿)
アスベストの一種で、蛇紋(じゃもん)石系の天然鉱物です。白石綿ともいいます。クリソタイルは、クロシドライトなどに比べて有害性(発ガン性)が低いといわれ、クロシドライトなどの使用禁止(1995年)以降も使用されていましたが、関係法令により現在では原則として使用が禁止されています。
クロシドライト(青石綿)
アスベストの一種で、角閃(かくせん)石系の天然鉱物です。青石綿ともいいます。クロシドライトは、クリソタイルに比べて有害性(発ガン性)が高いといわれ、1995年の労働安全衛生法施行令改正により、クロシドライトやそれらの含有製品の製造、輸入、供給および使用が禁止されています。
定量分析
吹付けアスベスト等の中に含まれるアスベスト含有の割合(重量パーセント)を把握するために行う分析をいいます。
定性分析
吹付けアスベスト等のアスベスト含有の有無を把握するために行う分析をいいます。アスベストの含有率を知るためには、定量分析が必要です。
濃度測定
大気中に飛散するアスベスト本数を把握するために行う測定をいいます。
大気中のアスベストをろ紙に採取し、顕微鏡で見える範囲のアスベスト繊維の本数と採集した空気の量から計算して求めます(単位:本/リットル)。
大気中のアスベストの基準はありませんが、大気汚染防止法では、アスベストを取り扱う工場の敷地境界での規制基準は、1リットル中10本と定められています。
吹付けアスベスト
アスベストにセメント等の結合材と水を加え混合し、吹付け機を用いて吹付けたものをいいます。昭和30年代から壁や天井等の防火・耐火・吸音性能等を確保するため、幅広く用いられました。
吹付けアスベストには、アスベストを0.1%を超えて含有する「吹付けロックウール」、「吹付けひる石(バーミキュライト)」、「パーライト吹付け」、「発泡けい酸ソーダ吹付け石綿」等も含まれます。
封じ込め
吹付けアスベスト等に対する工法のひとつで、アスベストの飛散が生じないようにしながら、吹付けアスベスト等の表面又は内部に固化を浸透させるなどして、吹付けアスベスト等の損傷を防ぐとともに、アスベストを室内等に飛散させないようにする方法をいいます。
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