もりおか子育て応援プラザma*mall

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広報ID1025855  更新日 平成31年4月2日 印刷 

もりおか子育て応援プラザma*mall

加藤主任の写真

 平成29年4月に開設された、もりおか子育て応援プラザma*mall(以下「マ・モール」)の加藤いずみ主任からお話を聞きました。
 この施設は、社会全体で子ども・子育て支援に参画するまちづくりの実現を目指して、市民や地域活動団体・市民活動団体、企業などが連携、交流できる場として盛岡市により設置されたものです。


ー施設の利用状況を教えてください。

 29年度は3,089人でしたが、30年度は12月の時点ですでに3,253人で、増えてきています。利用者は30代が中心で、雫石町・矢巾町・滝沢市といった市外からの利用者もあります。里帰り中の方にも利用していただいています。

ー曜日によって利用者層に違いはありますか。

 平日はお母さんの利用が多く、お父さんは1割程度ですが、休日はお父さんと子どもが来ることが多いです。
 利用している子どもは0歳児と1歳児が多いです。昔で言うところの「公園デビュー」のような形で「子育て支援デビュー」する形になっています。毎週火曜日の午前中を0歳児の日と決めて、そこでデビューしてもらっています。あらかじめ集まる子どもの層が決まっていると、同じような子ども同士が集まることが事前に分かるので参加しやすいし、参加した後も話しやすくなります。このほか、火曜日に母乳相談を開いていて、0歳児に関連することは火曜日にまとめて、何かあればすぐ相談できるようにしています。

インタビューの様子

ー利用者にはどのような特徴がありますか。

 盛岡市は転勤族が多く、知り合いがまったくいない方がほとんどなので、一緒に参加したお母さん同士、知り合いになることができます。例えば、このセンターで知り合ったお母さんが互いに九州出身だったことが分かり、方言で楽しく交流していたこともありました。さらにそこから九州母の会のようなふわっとした交流が広がり、大変いいなと思いました。
 「転勤族妻の会」という団体があるようで、そこに所属している方が、年2回、盛岡の過ごし方講座を開いていました。季節のお祭りや赤ちゃんと行くことができるレストランとか、幼児が真冬に着るジャンプスーツのような防寒着の買い方なども話題にあがっていたようです。

ー市外から来る方がいらっしゃるそうですが、どのように情報を手に入れているのでしょうか。

 利用者が情報を得る先は、一番はママ友だと思います。その他、フェイスブックなどがありますが、市の広報紙からという方も多いです。毎月15日号の1面に子育て関連の情報をまとめて乗せる形にして、大きな反響がありました。お母さん方も欲しい情報がまとまっていて見やすいのだと思います。

ーマ・モールで開催しているイベントについて教えてください。

 毎月開催しているのは、リズムで遊ぼう・ヨガ・0歳児のママサロン・わくわく運動教室です。たまたまスタッフにヨガインストラクターや幼児運動教室のインストラクターがいますので、その経験を活用してやっています。
 ヨガは託児をしながらでき、わずかな時間でもお母さんが赤ちゃんから離れることができるので、いい気分転換になっています。

ー毎月マ・モールで開かれている事業はほかにありますか。

 このほかに、子育て支援応援団というものがあります。これは、市内で自分たちの教室を開いている団体が、マ・モールを会場として割安で講座を開いてくれるものです。
 また、盛岡市の子ども未来基金に応募して補助を受け、講座を開いている方もいらっしゃいます。この中には、ペアレントトレーニングの団体があります。発達障害を持った子どものお母さんが作っている団体で、ペアレントトレーニングの先生を呼んで開催しています。
 ちょっと変わったところでは、鍼灸師が開催している講座もあり、実際に針を刺すのではなくスプーンなどで赤ちゃんのツボを触ったり、お母さん方の健康のツボを教えたりしています。このほかには、保険会社が営業抜きで、ライフプランに関する講座を開催したりしていて、大変好評です。

ー利用者からはどのような声が寄せられていますか。

 年度末の時期は、保育所に入れるにはどうしたらいいか、といった問い合わせが多くなりますが、普段は、うちの子は寝返りができないといった発育に関することや、離乳食の回数を増やすタイミング、1歳の誕生日にケーキを食べさせていいのかといった、身近な相談が多いです。世間話をしているうちに出てくるので、気軽に相談できる雰囲気は大事にしていきたいと思っています。
 利用者アンケートも実施していますが、その結果からは、トイレに関するものが多いです。子ども用の椅子があればいいという声がありますが、大人用のトイレはマ・モールではなくビル管理会社の範囲にあるため、すぐに対応するのは難しいです。今はお母さんがトイレに行っている間、職員が子どもを預かっています。また、おむつ交換台と授乳室が1つづつしかなく、ママサロンの日は順番待ちになってしまうので、増やしてほしいという声もあります。

現地の様子

ー今後、新たに取り組もうとしていることや、改善しようと思っていることがあれば教えてください。

 今は水曜日が休館日ですが、日曜日の利用がほとんどなく、お母さん方は平日の方が利用しやすいようです。利用者の数も、一番利用されている火曜日は日曜日の4倍になっています。市の担当課と協議しているところですが、利用者のニーズに合わせて水曜日を開館日にして、日曜日を休館日にできないか考えています。
 妊婦さん向けのプレママサロンをもっと活用してもらいたいと思っています。産婦人科でも母親学級をやっていますが、赤ちゃんを産む前の話が中心です。ここでは、出産した後自宅へ帰ってきてから対応しなければならない、夜泣きや夜中の授乳、泣きやまないときのあやし方や、お母さんが陥りやすい気持ちの落ち込みなどについて、妊婦さんに想像して理解してもらえるよう話をしています。プレママサロンに出た方は、そのあと同じ日に開催されている0歳児のママサロンへ合流してもらい、実際に赤ちゃんを見て触れ合ってイメージを広げてもらいます。生まれた後は自然に0歳児のママサロンへ出てもらえます。ママサロンの中でも、先に生まれた赤ちゃんを見て成長のイメージができるので、子育ての見通しがつけやすく、お互いに話しやすい雰囲気になります。

ー現在子育て中の方へ一言お願いします。

 利用者の方へはよく、「今はあなたがサービスを受ける番だよ」ということを言っています。市内には支援センターなどさまざま施設がありますから、「夫婦で頑張る」ではなく、「支援センターやいろいろな人たちに助けてもらいながら子育てをするんだよ」ということを言いたいと思います。自分たちが受けたサービスは、ぜひ次の世代に返してあげてもらいたいですね。

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