岩手競馬再生に向けての盛岡市の考え方

Xでポスト
フェイスブックでシェア

広報ID1012311  更新日 令和5年3月28日 印刷 

岩手競馬は、これまで財政への貢献や馬事文化、地域経済の振興等の面で大きな役割を果たしてきましたが、近年、売り上げの減少が続く中、平成8年に開場したオーロパーク(盛岡競馬場)の建設にかかる借金(252億円)の元利金の返済(平成9年以降、年額約20億円以上)が重い負担となり、毎年度赤字が発生するようになりました。

これまで、競馬組合から構成団体へは合計407億4000万円の利益金の配分があり、盛岡市は81億5000万円の配分を受けてきました。

岩手県・奥州市・盛岡市が利益配分を受ける一方で、万一損失が発生した場合には、競馬組合の規約に基づき、構成団体がその損失を負担することになっています。

このため、競馬事業を廃止した場合には、構成団体にとって、債務の支払いや雇用問題など地域経済に極めて大きな影響を及ぼします。

これらの影響を考えれば、「赤字がこれ以上拡大しないこと」を条件に、競馬事業を継続していくことが、雇用の場の確保や地域経済の貢献につながるものと考えて、平成18年度末時点での債務全額330億円を構成団体三者(県・奥州市・盛岡市)で融資したものです。

競馬事業存廃の基準

今までのように赤字でも事業を続けていれば、ますます借金が増えてしまいます。そこで、「収支が均衡するかどうか」を存廃の基準にし、赤字の場合は廃止するという覚悟の上で、組合と競馬関係者が一体となって再生に向け努力していくことにしました。

構成団体からの融資

一方で、短期・長期の借入金の支払利息は経営上の大きな負担となっていましたので、これらの借入金をいったん全額返済し、安定的かつ低利での融資が期待できる構成団体からの融資(330億円)に切り替えました。競馬組合は毎年利子を支払うほか、もうけが基準額を超えた時点で元金を構成団体に返済します。

盛岡市が融資した額は、330億円の2割(利益金配分割合)にあたる66億円です。

66億円は、融資のための新たに基金を造って融資しましたが、単年度で財源を確保できないため、27億5000万円を盛岡市の財源で用意し、残り38億5000万円を岩手県から借り入れて対応しました。

岩手県から融資を受けた38億5000万円については、毎年2億2500万円ずつ18年間(令和6年度まで)で返済します。

この融資は、岩手競馬が廃止になった場合、債務の支払いや雇用問題など極めて大きな地域経済への影響を及ぼすことから、これらを回避するために実施したものです。市民の皆様のご理解をお願いいたします。

各構成団体からの融資の流れの図
各構成団体からの融資の流れ

競馬組合に対する貸付金の状況

盛岡市が競馬組合に融資した貸付金の残額は令和5年3月末現在で65億1689万円となっています。
競馬組合の年度ごとの最終利益(もうけ)が基準額を超えた場合、構成団体に元金の一部が返済されることになっています。
盛岡市への返済状況は下表のとおりです。

基準額を超えた年度 盛岡市へ返済された年度 返済額
平成28年度 平成29年度 1520万円
令和2年度 令和3年度 2140万円
令和3年度 令和4年度 3718万円

岩手県からの借入金の状況

競馬組合への融資にあたり盛岡市が岩手県から融資を受けた借入金の残額は、令和5年3月末現在で2億4136万円となっています。

現在、競馬組合は、新しい岩手県競馬組合改革計画に沿って、収入に見合った「コンパクトな競馬」を行っており、競馬関係者が一丸となって安定的な事業運営に努めていくこととしております。
盛岡市は、構成団体の一員として、競馬組合ができるだけ早く融資の返済を実現できるよう、競馬事業の継続発展に向け支援してまいります。

よりよいウェブサイトにするために、このページにどのような問題点があったかをお聞かせください。

このページに問題点はありましたか?




このページに関するお問い合わせ

財政部 岩手県競馬組合経営改善対策事務局
〒020-8530 盛岡市内丸12-2 盛岡市役所本館6階
電話番号:019-651-4111(内線2601) ファクス番号:019-622-6211
財政部 岩手県競馬組合経営改善対策事務局へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。