第10回全国高校生短歌大会（短歌甲子園2015）結果

第10回全国高校生短歌大会（短歌甲子園2015）の結果をお知らせします。

団体戦結果

• 団体戦決勝トーナメント対戦表 （PDF 107.5KB）
• 団体戦第1次リーグ対戦表 （PDF 91.2KB）

• 優勝：【岩手県】岩手県立盛岡第四高等学校
  武田　穂佳（3年）、古川　智梨（2年）、土谷　映里（2年）、徳田　智仁（2年）
• 準優勝：【茨城県】水戸葵陵高等学校
  矢澤　愛実（3年）、押手　花奈美（3年）、戸田　志門（3年）、滑川　美樹（2年） 
• 第三位：【岐阜県】岐阜県立飛騨神岡高等学校
  米澤　妙希（3年）、波岡　梨乃（3年）、森　夢加（2年）
• 第三位：【福島県】会津若松ザベリオ学園高等学校
  池田　円良（2年）、近藤　彩加（2年）、平山　永理佳（3年）、本田　遥香（3年）
• 審査員特別賞：【神奈川県】神奈川県立横浜翠嵐高等学校
  吉田　伊吹（3年）、西村　優紀（3年）、杉本　茜（1年）、松下　佑樹（2年）
• 話題賞：【宮城県】宮城県宮城第一高等学校
  曵地　香奏（2年）、坂本　光咲（2年）、山口　沙織（1年）

決勝

題「願」

順序	白：【茨城県】水戸葵陵高等学校	赤：【岩手県】岩手県立盛岡第四高等学校
先鋒	＜戸田　志門（3年）＞ 願いごと三度言うなんて 思わないまま ただ煌けよ嗚呼流れ星	＜古川　智梨（2年）＞ 見上げたら新しい月 君といる新しい夏 願って眠る
中堅	＜押手　花奈美（3年）＞ 求めずとも 自然と叶った願い達 何に乗せて貴方に返そう	＜土谷　映里（2年）＞ 冗談で渡した ちゃちな紅水晶 あなたの恋を願っているよ
大将	＜矢澤　愛実（3年）＞ 行ってやる！！明日をのせて ペンを持つ 出願届に　もう決めたんだ	＜武田　穂佳（3年）＞ 新しく生まれたい夜 願いこめ 二十枚の爪すべてを磨く

準決勝

題「時」

順序	白：【岩手県】岩手県立盛岡第四高等学校	赤：【岐阜県】岐阜県立飛騨神岡高等学校
先鋒	＜古川　智梨（2年）＞ 時々わからなくなるよ 君のこと 泣いてるわたし笑ったりして	＜森　夢加（2年）＞ 時刻表 反対側を見ていたの 「ちょっと冒険してみようかな」
中堅	＜土谷　映里（2年）＞ 眼鏡してないねと言われ お互いの 時間が動き出す夏祭り	＜波岡　梨乃（2年）＞ 出発の時刻 君の背を押すように 水たまりが青空をうつす
大将	＜武田　穂佳（3年）＞ 永遠の時間をかけて君が好き 北斗七星は 明日も七つ	＜米澤　妙希（3年）＞ 千年という時を越え 乱舞する飛騨の地に鳴り響く 笛の音

題「時」

順序	白：【茨城県】水戸葵陵高等学校	赤：【福島県】会津若松ザベリオ学園高等学校
先鋒	＜戸田　志門（3年）＞ 黒板の数式 にょきにょきのびてゆく時 ぼくがただ遠く見ていたい時	＜池田　円良（2年）＞ 時間割り破いたその日に見えてきた ルーチンワークの むこうの世界
中堅	＜押手　花奈美（3年）＞ 「早く、上へ」 私を沈める時の砂は 指の間をするりと抜けた	＜近藤　彩加（2年）＞ 見飽きてた 壁の時計の文字盤を壊せば 星が降ってくるかも
大将	＜矢澤　愛実（3年）＞ 時は行く 知らん顔して時は行く 今をたゆたうわたしはくらげ	＜平山　永理佳（3年）＞ 終電の乗客みんな 幸せになれますようにと 願う午後4時

個人戦結果

• 個人戦公開決勝審査（決勝戦）得点表 （PDF 83.8KB）

最優秀作品賞

【青森県】
青森県立八戸高等学校
小川　青夏（2年）

題：笑

我の名を忘れてしまった祖母は今
微笑んでいる
桜満開

優秀作品賞

【岩手県】
岩手県立盛岡第四高等学校
土谷　映里（2年）

題：似

まだ君は眠ってるだろう
静けさの
自転車置き場は海に似ている

特別審査員小島ゆかり賞

【茨城県】
水戸葵陵高等学校　矢澤　愛実（3年）
題:嘘

「初めて私、貴女に嘘をつきました。」
白い光が滑って
いった

石川啄木賞

【青森県】
青森県立八戸高等学校  ガルブレス　サムエル（3年）
題：森
ベトナムの森に鉛を撃ちし祖父
水鉄砲で
我と戯むる

話題作品賞

【茨城県】
水戸葵陵高等学校　戸田　志門（3年）
題：嘘
悪気なく決めた
明日君と話せたら
ギターができると嘘をつこうと