第17回全国高校生短歌大会(短歌甲子園2022)大会結果

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広報ID1040589  更新日 令和4年8月12日 印刷 

第17回全国高校生短歌大会(短歌甲子園2022)の大会結果をお知らせします。

団体戦結果

  • 優勝: 【三重県】高田高等学校
    長崎 桃子(3年)、藤田 沙羅(3年)、岸本 花梨(3年)
  • 準優勝:【岩手県】岩手県立盛岡第一高等学校
    伊藤 蓮人(2年)、大崎 美優(3年)、野場 希海(1年)
  • 第三位:【宮城県】仙台市立仙台高等学校
    阿部 優(3年)、佐々木 遥奈(3年)、菅本 勇馬(3年)
  • 第三位:【岩手県】岩手県立盛岡第三高等学校
    嶋 栞(2年)、水上 桃果(2年)、岩崎 野乃花(2年)

団体戦優勝作品

 

題:「丸」
高田高等学校

 

3年 長崎 桃子

 嬰児の名の由縁たれ

 幼子の丸き瞳は

 風を映す

 

3年 藤田 沙羅

 震えつつぎゅっと掴めば

 君の手も脈も丸ごと

 私の熱だ

 

3年 岸本 花梨

 差し込んだ西日が窓を貫いて

 あなたの肩の丸みに

 とける

 

団体戦準優勝作品

 

題:「丸」
岩手県立盛岡第一高等学校

 

2年 伊藤 蓮人

 少年をうみねこ丸は連れていく

 おもいでのパン

 うみねこのパン

 

3年 大崎 美優

 野球だけしてれば

 かっこいいのにさ

 君の丸坊主をじっと見て

 

1年 野場 希海

 正義とは

 「最大多数の最大幸福」

 そんなの丸きりわかりたくなくて

 

団体戦第三位作品

 

題:「残」
仙台市立仙台高等学校

 

3年 阿部 優

 我が父の

 立派な食卓を整え

 残り物でもいいのにと云ふ

 

3年 佐々木 遥奈

 盂蘭盆会

 畳に残る温もりを辿れば

 甥のかたちが分かる

 

3年 菅本 勇馬

 命とはどういうものかを考える

 波紋残して沈む

 アメンボ

 

 

題:「残」
岩手県立盛岡第三高等学校

 

2年 嶋 栞

 残すのがいけないことは分かる

 けど

 ヨーグルトに卵焼きは違う

 

2年 水上 桃果

 慣れない街道進むあなたに

 追いつけない手を握った

 残る爪跡

 

2年 岩崎 野乃花

 明け方の呼吸はいつも苦しくて

 残月を背に

 割れた指輪を

 

個人戦結果

最優秀作品賞

【岩手県】
岩手県立盛岡第一高等学校 伊藤 蓮人(2年)

題:古

古本に折り目の付いた一ページ
この一文に
二人は惚れた

優秀作品賞

【神奈川県】
神奈川県立光陵高等学校 山田 千鶴(3年)

題:隣

隣席の
君の寝息に気付いたら
ミュートしていく授業、雨の音

審査員特別賞

【青森県】弘前学院聖愛高等学校

江良 風花(2年)、今 初寧(2年)、齋藤 美来(2年)、伊藤 千乃(2年)

話題賞

【埼玉県】星野高等学校

小島 穂乃花(3年)、伊藤 音々(2年)、今村 美月(2年)、藤枝 杏里(1年)

特別審査員 小島ゆかり賞

【宮城県】
仙台市立仙台高等学校 菅本 勇馬(3年)

題:残

命とはどういうものかを考える
波紋残して沈む
アメンボ

石川啄木賞

【神奈川県】

神奈川県立光陵高等学校 小野 愛加(3年)

題:禍

心だけ十八歳に追いつかず
「自立」の蔓延る
オトナ禍にいる

話題作品賞

【東京都】

筑波大学附属高等学校 永井 敦也(2年)

題:安

不燃ゴミ銀河は過密
誇り高く
形の崩れた安楽椅子あり

 

【三重県】

高田高等学校 長崎 桃子(3年)

題:器

女性として生きる器を与えられ
樹形図の外で
少女は眠る

 

【宮城県】

宮城県気仙沼高等学校 佐藤 日和(3年)

題:禍

思い出の海はそんなに青くない
災禍に転がる
カップヌードル

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