国指定文化財等 銅造観音菩薩立像

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広報ID1009342  更新日 令和4年3月18日 印刷 

銅造観音菩薩立像の写真

指定・区分

国指定 重要文化財(彫刻)

名称・員数

銅造観音菩薩立像(どうぞうかんのんぼさつりゅうぞう) 1体

所在地

上田字松屋敷34番地 岩手県立博物館

所有者名

宗教法人 源勝寺

指定年月日

2009年(平成21年)7月10日

概要

鍍金銅造の立像。総長27.3センチメートル。両手指先、両足首に焼痕あり。左裾斜に切り落とし、右裾も斜に切り落とした焼痕あり。奈良時代前期のものと推察される。伝来については諸説ある。源勝寺は1454(享徳3)年、斯波(しば)氏によって紫波町土舘に建てられた寺である。南部公が盛岡を居城としたとき、藩内の格式高い寺院を城下へ移したが、その内の一つに源勝寺があった。この仏像がいつもたらされたかは不明。

上半身には条帛(じょうはく)を懸け、下半の裳の前後にも肩から垂下する天衣(てんね)とは別の天衣をまとい、胸飾(むねかざり)や腰帯(こしおび)、瓔珞(ようらく)に大粒の宝飾をあしらうなど、全体に豪華な意匠をみせる観音像である。現在、三面頭飾(とうしょく)の上部や両手の指、両足などを欠失し、両肩から垂れる天衣正面部の別鋳(べっちゅう)部分(両肩前や両前膊(はく)に銅鋲で留めた痕跡がある)も失われるが、その当初の華やかな像容は存分にしのばれる。また頭体のモデリングも安定したバランスの良いもので、本像が一つの時代を画す正統の系譜に連なることをうかがわせる。

このような三面頭飾の像で、かつ条帛や下半身を飾る別の天衣を表わし、また連珠(れんじゅ)と列弁を組み合わせてその下端の中央と左右に宝飾をつける形の胸飾をあしらうなどの菩薩の形式は、中国初唐(しょとう)から盛唐(せいとう)のごく初期にかけて現れるもので、わが国では法隆寺(ほうりゅうじ)金堂(こんどう)壁画などに典型的なスタイルをみることができる。

本像の場合、その金堂壁画の菩薩像と比較するとむしろやや遡る傾向も認められ、七世紀末頃にこうした造形が日本の中央で行われたことも十分に考えて良いであろう。

参考文献
「特別展図録 金銅仏─中国・朝鮮・日本─」(東京国立博物館編集 昭和63年3月31日発行)

そのほか

  • 昭和19年7月6日 国の重要美術品として認定
  • 昭和53年4月4日 県指定有形文化財として指定
  • 平成21年7月10日 国指定重要文化財(有形文化財・彫刻)に指定

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