国指定文化財等 岩手大学農学部(旧盛岡高等農林学校)旧本館、門番所
広報ID1009344 更新日 令和4年3月18日 印刷
指定・区分
国指定 重要文化財(建造物)
名称・員数
岩手大学農学部(いわてだいがくのうがくぶ)(旧盛岡高等農林学校(きゅうもりおかこうとうのうりんがっこう)) 旧本館(きゅうほんかん)1棟、門番所(もんばんしょ)1棟
所在地
上田三丁目18番8号 岩手大学農学部農業教育資料館
所有者・管理者名
文部科学省
指定年月日
1994年(平成6年)7月12日
概要
岩手大学農学部(旧盛岡高等農林学校)旧本館は、1912年(明治45年)5月に着工、同年(大正元年)12月に竣工しました。工事の設計管理は、旧文部省の営繕組織の技手であった谷口鼎(たにぐちかなえ)が担当しました。明治期に設置された国立の専門学校の中心施設のうち、現存する数少ない遺構のひとつです。また門番所は、開校時(1902年(明治35年)3月設置)の建築と推定されます。
旧本館は、正面32.8メートル、側面14.6メートルの木造2階建で、広大なキャンパスの中央南寄りの植物園北端に位置し、南面して建ち、中央に玄関が取り付いています。外壁は下見板張(したみいたば)り、寄棟造(よせむねづく)りの屋根はスレート葺(ぶき)です。
2階全体が講堂で、1階は中央に東西の廊下があり、両端に階段を設けています。廊下両側は、正面中央の玄関ホールを除き各部が部屋となっています。小屋組(こやぐみ)はトラスで、照明器具も当初のものが残っています。
門番所は、正面が八角形の事務室で、後方は方形の突出部(和室・事務室)が取り付く小規模な建物です。木造で、外壁が下見板張り、屋根は鉄板葺です。これと併せて保存されている旧正門は、門扉が失われていますが、門柱3本と土塁(どるい)が残っています。
旧本館、門番とも改造が少なく、保存状況も良好で、わが国の学校建築の歴史を知る上で、重要な建物です。
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