国指定文化財等 岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館

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広報ID1009345  更新日 令和4年3月18日 印刷 

岩手銀行旧本店本館の写真

指定・区分

国指定 重要文化財(建造物)

名称・員数

岩手銀行(いわてぎんこう)(旧盛岡銀行(きゅうもりおかぎんこう))旧本店本館(きゅうほんてんほんかん) 1棟

所在地

中ノ橋通一丁目2番20号 (岩手銀行赤レンガ館)

所有者・管理者名

株式会社岩手銀行

指定年月日

1994年(平成6年)12月27日

概要

岩手銀行旧本店本館は、1911年(明治44年)に3年の歳月を要して旧盛岡銀行本館行舎として竣工されました。1984年(昭和59年)の岩手銀行本店新社屋完成に伴い中ノ橋支店となり、2012年(平成24年)に銀行としての営業を終了。約3年半に及ぶ保存修理工事を経て、2016年(平成28年)から岩手銀行赤レンガ館として一般公開されています。

設計は、辰野金吾(たつのきんご)と葛西萬司(かさいまんじ)が主宰する辰野・葛西建築設計事務所によるものです。煉瓦造(れんがづく)り、2階建で、外壁は煉瓦の壁面に花崗岩(かこうがん)の帯を回し、1階窓はまぐさ、2階窓にはアーチを用い、コンソールやアーチなどの要所にも白色花崗岩を使っています。屋根は銅板葺(どうばんぶき)でドーム部分のみスレート葺とし、ドーマー窓で飾っています。サンマード型の屋根に、西は寄棟屋根(よせむねやね)が接続し、南東隅にドームを冠した八角塔と南側に矩形塔を配して出入口としています。また、東面北端に切妻屋根(きりづまやね)が張り出す凹凸に富んだ外観となっています。内部はロビーと営業室を吹き抜けとし、2階に回廊をめぐらしています。付け柱を用い、天井に石膏(せっこう)モチーフを施すなど豪華な内装が、明治期の銀行建築の姿をよく示しています。

東京駅丸の内口の赤煉瓦駅舎で有名な建築家辰野金吾が設計した建築としては、東北地方に残る唯一の作品であり、辰野の作風をよく示しているとともに、角地という敷地条件を活かした象徴的構成にも優れています。

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