盛岡ゆうゆう大学~令和3年度講座の様子~
広報ID1040178 更新日 令和4年6月21日 印刷
「もりおか老人大学」は、令和2年度から「盛岡ゆうゆう大学」と名称を改めスタートしました。
令和3年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、地域校講座を中止とし、本校講座及び特別講座は、ラジオ講座として開講しました。
ラジオ講座の開講
例年市民文化ホールや盛岡劇場で開催していた本校講座と特別講座、老人福祉センターや地区活動センター等を会場に開催していた地域校講座を中止とし、ラジオ講座を開講しました。
盛岡市にあるFM放送局ラヂオもりおか(76.9MHz)から、5つのテーマを10回に渡って放送しました。
講座 | 講座の内容 | 放送日・時間 | |
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講座1 |
≪学長挨拶≫ 盛岡ゆうゆう大学校歌披露
「山の駅 昭和の学校」からはじまる地域づくり 講師:山の駅 昭和の学校校長 照井正勝 氏 |
講座前半 |
11月17日(水曜日) 11時30分~12時00分 |
講座後半 |
11月18日(木曜日) 11時30分~12時00分 |
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講座2 |
海を渡った先人の挑戦 ~岩手/盛岡/台湾 農林業の歴史に学ぶ~ 講師:三田農林(株) 代表取締役社長 三田林太郎 氏 |
講座前半 |
11月24日(水曜日) 11時30分~12時00分 |
講座後半 |
11月25日(木曜日) 11時30分~12時00分 |
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講座3 |
大切な人とともに生きるために ~心の不安によりそう~ 講師:岩手県精神保健福祉センター 精神保健福祉参与精神科医 小泉範高 氏 |
講座前半 |
12月1日(水曜日) 11時30分~12時00分 |
講座後半 |
12月2日(木曜日) 11時30分~12時00分 |
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講座4 |
水辺の鳥・街なかの鳥 ~生物多様性を守るために~ 講師:岩手県立博物館専門学芸調査員 高橋雅雄 氏 |
講座前半 |
12月8日(水曜日) 11時30分~12時00分 |
講座後半 |
12月9日(木曜日) 11時30分~12時00分 |
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講座5 |
「あのなはん~私の思いを言葉に込めて~」 盛岡市主催の意見発表大会応募者の中から,入選者による発表
≪学長挨拶≫ |
講座前半 |
12月 15日(水曜日) 11時30分~12時00分 |
講座後半 |
12月 16日(木曜日) 11時30分~12時00分 |
講座1 〔放送日:前半11月17日、後半11月18日〕
「山の駅 昭和の学校」からはじまる地域づくり

講座の概要
昭和は、貧しく苦しい時代だったが、だれにも希望や夢があった。昭和という時代がいかに素晴らしく、私たちに元気をくれる時代であるかを理解してもらうために「昭和の学校」を作り、日本一の学校を目指した。若者の見学者やリピーターも増え,客の反応も良い。日本一の昭和館であることは間違いないようだ。
昭和は、物が簡単に手に入らず、手に入れたときの喜びや感動は大きな時代だった。「もったいない」が口癖で物は捨てられない時代である。この感謝と感動を伝えるために、昭和の学校はこれからも頑張っていく。
聴講者の声
「照井講師の行動に感心しました。「もったいない」は私も同感です。物のない時代に育った私には、まだ使えるものを処分することはできません。しかし、世の中には断捨離、終活などといって、物を粗末にする人が多いような気がします。残念です。」
「放送を聞いて、改めて昭和という時代は人と人のつながりを多少なりとも大切にしていた時代だったと感じました。」
「昭和の精神が懐かしくよみがえってきました。私たちは本当に良い時代に生まれていたのですね。着眼点の素晴らしさ、楽しみながらの地域づくり。是非私たちの老人クラブで「昭和の学校」を見学に訪れたいと思います。」
講座2 〔放送日:前半11月24日、後半11月25日〕
海を渡った先人の挑戦 ~岩手/盛岡/台湾 農林業の歴史に学ぶ~

講座の概要
台湾は下関条約で日本の統治下に置かれた。統治制度立案に参画した原敬は、台湾を植民地ではなく領土として統治し、治安の安定や教育の普及、衛生面の改善やインフラの整備等を行った。台湾は、日本人の若き建築家たちが新しいアイディアを実験する場でもあった。岩手銀行を作った辰野金吾と葛西萬司は、台湾大学医学院附属病院や台湾総統府庁舎などを手がけた。後藤新平は台湾縦貫鉄道に関わった。新渡戸稲造は精糖産業に力を入れ世界三位の生産国とし台湾精糖の父と呼ばれた。
現在、東京を介さずに盛岡・台湾との交流イベントが始まっている。台湾の人たちと親交を深めるということは、私たちが盛岡という街を作っていくことにつながる。是非イベントを覗いていただきたい。
聴講者の声
「興味深く拝聴しました。台湾の国民は親日と聞いていましたが、戦前より日本と深く関わりあっていたのですね。また、盛岡の地元老舗の会社が貢献していたことも知りました。新渡戸稲造や後藤新平の人物伝も改めて知りたいと思いました。」
「台湾には何回も行ったが、視点を定め、過去、現在、未来をつなげようという姿勢で見ると、より深く、興味深く考えられると思った。」
講座3 〔放送日:前半12月1日、後半12月2日〕
大切な人とともに生きるために ~心の不安によりそう~

講座の概要
社会生活を送っていく上で、刺激を与えるものは全てストレスになりうる。健康な時はストレスに適切に対処できるが、健康を害したり大きなストレスが継続的にかかったりすると心の病気の発症に陥る。
ストレスに適切に対処するために趣味の満喫、運動習慣など様々なセルフケアの方法があるが、無理なく行えるものがよい。
大切な人が心の不調を訴えた場合,いったん落ち着いて話を聞いてあげること。「つらい」という感情を受容してあげることが大切である。何かあったときに病院も有効な方法であるが、地域の健康の輪、つながりを高めることでみんなが生活しやすい状況に進んでいくことが大事になってくる。
聴講者の声
「ストレスは、いろいろな引き出しを持つことによって解消できることがよく分かりました。気持ちが落ち込んでいる人への対応は、とにかく話を聞いてやること。大いに参考になりました。」
「一言、言葉をかけてあげることが大事だと話されていました。本当にそうだと思いました。生活している地域で助け合うことは大事だと思います。」
「東日本大震災後、「傾聴」について興味を持ちました。講座の中の先生の一言一言が身に沁みました。今後も資料とメモを何度も読み返し,生活に役立てていきたいと思います。」
講座4 〔放送日:前半12月8日、後半12月9日〕
水辺の鳥・街なかの鳥 ~生物多様性を守るために~

講座の概要
〔水辺の鳥「カワウ」〕 日本在来の野鳥であるカワウは、個体数が激減し第二のトキとして保全対象種とされた。個体数が急回復してくると、淡水魚の食害が年々増加するようになり、内水面漁業への被害が深刻化してきた。現在、内水面漁業とカワウの共存のための住み分けが試みられている。
〔街なかの鳥「チゴハヤブサ」〕渡り鳥のチゴハヤブサは、主にカラスの古巣を利用し、農耕地や市街地で食物資源を得ている。渡り鳥は繁殖地の条件が良くても越冬地の環境が悪ければ数を減らしてしまう。野鳥を守るということは、国際的な枠組みの中で考えていくことがとても重要である。
聴講者の声
「自然保護と経済活動との両立のために尽力している方々がいるということを知った。今まで意識していなかったので、自然の営みを見る目が少し深くなったような気がした。」
「今回はカワウでしたが、鳥の生態が人間におよぼす被害の大きさに驚きました。そして、共存していくための難しさを知り、淋しい気持ちになりました。後半のチゴハヤブサとカラスの生存関係は、面白くもあり、可哀想でもありで、興味深い講義でした。」
「日頃あまり関心を持っていなかった話で大変興味をひかれた。保護と人間の活動とのバランス、渡り鳥の場合の国際的な自然環境保全の問題など難しい現状が理解できた。」
講座5 〔放送日:前半12月15日、後半12月16日〕
講義:あのなはん~私の思いを言葉に込めて~
本校講座の一つとして開催する予定でいた意見発表大会「あのなはん ~私の思いを言葉に込めて~」への応募者12名の中から選出された5名の方が発表しました。
題名 | 氏名 |
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挑戦 |
柵山 進さん |
心豊かな人生を目指して | 柴田 さよ子さん |
野菜作りは私の生きがい | 廣瀬 武さん |
これまでの体験から学んだこと |
高見 博子さん |
素直な心で楽しく生きる―運営主任になって | 下川原 祐次さん |
~ラジオ収録の様子~
聴講者の声
「今を前向きに生きていられる様子を聞き、私も頑張らなければと思いました。常に向上心を持って物事に取り組む姿勢は、とても大事だと思っています。真剣にお話を聞いて、あっという間の三十分でした。」
「発表者の皆さんは、自分の生活環境をしっかりと受け入れ、生きがいを見つけて実践していると思いました。私も社会の変化に適応できる柔軟な心を持ち、楽しく暮らしたいと思いました。自分のやれること、できることをやり、高齢者たちが助け合い、豊かな生活を引き寄せられるように行動しなければと思いました。」
「発表テーマがそれぞれ異なっていても、豊かな長い人生経験に基づいた発表内容で、新たに教えられること、学ぶこと、気づかされること、考えさせられることが多く、大変有意な三日間でありました。」
「これまで歩んできた人生、そして、これからの人生を有意義なものにされていることに心動かされました。これから先、どんな生き方をしていったらよいか、ただなんとなく日々を過ごすことなく、自分の心の成長のため、学んで行動していきたいと思います。」
受講者証の授与
講座内容を大幅に変更したため、規定の認定基準による卒業証書、修了証書を授与することができないことから、今年度の受講者に「受講証書」を授与しました。
【受講生の声】
「ラジオ講座は、ゆっくりとしたお話で非常に分かりやすかった。テキストを見ながらの講座なので分かりやすかった。前もって学習しておくこともできたし、終了後も時々復習できるのでありがたい。」
「ラジオ放送は、私の場合いつでも聴けるのでとてもよかったです。しかしながら、コロナ以前のように学生が一堂に集まっていろいろなことを学ぶことができれば、もっと生き生きと暮らせると思う。「出かける」ことが生活のハリになるので。」
「私は、スマホで聞いたので時間にしばられることなく、しかも、忘れた時は後で何回でも聞けるのでラジオ講座はすばらしいと思った。新しい校歌も毎回歌った。」
「毎回録音しながら聞いた。各講座とも豊富なテキストが用意されており、大変参考になった。」
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