令和元年度市民アンケート調査:調査結果と考察「図書サービスについて」
広報ID1029700 更新日 令和3年9月16日 印刷
問1 盛岡市立の図書館利用
利用状況から、一層の利用促進に取り組んでいく必要があります。問4において、利用していない理由として、「自宅や職場の近くにないから」、「余暇がないから」との回答が多いこと、また、令和元年7~8月に実施した図書館独自の調査では、エレベーターなどが未設置で高齢者などにとって利用しにくいとの指摘も多いことから、移動図書館車や図書館以外の施設での図書の受け取り・返却サービスの拡充など、利便性を向上させるほか、市立図書館の早急なバリアフリー化を進める必要があります。また、住民が必要な知識や情報を積極的に提示し、PRすることにより、地域住民の生活上の問題や課題解決を図るための情報収集の拠点となるなど、公立図書館としての新たな可能性も探っていきます。
- 市立図書館を利用した:8.6パーセント
- 都南図書館を利用した:11.0パーセント
- 渋民図書館を利用した:1.5パーセント
- 利用していない:78.9パーセント
- 無回答:2.1パーセント
問2 図書室の利用
全ての施設にニーズがあり、身近な図書室として利用されています。今後、読書活動の地域拠点として、配本などを充実させ、一層の利用促進を図ります。
【参考】令和元年9月1日時点の人口(292,428人)としての推計値及び平成30年度実績
なお、中央公民館は平成30年度休館につき、平成29年度のものを利用しています。青山地区活動センターは平成30年6月~平成31年3月の工事期間中は規模を縮小し、図書コーナーとして運営していました。
- 中央公民館:3.5パーセント
- 上田公民館:3.0パーセント
- 西部公民館:2.3パーセント
- 飯岡地区公民館:0.3パーセント
- 乙部地区公民館:0.3パーセント
- 青山地区活動センター:2.3パーセント
- 仙北地区活動センター:0.8パーセント
- 松園地区活動センター:1.4パーセント
- 太田地区活動センター:0.8パーセント
問3 図書館や図書室の利用目的
「本を借りるため」及び「調べものをするため」との回答が多く、図書館本来の役割が重視されていることが改めて確認できました。一方で「イベントに参加するため」の割合は低く、内容の見直しなど、普段図書館に足を運ばない人にも来館してもらえるよう取り組みます。公立図書館の目的である市民の情報収集のための拠点となるため、調べ物をする人の利便性を高め、より便利なサービスを提供する必要があると考えます。インターネットの環境を整えるなど、ハードの対応のほか、窓口での資料を提供するきめ細やかなレファレンスサービスを充実させる必要があります。また、どのようなサービスが提供されているか、更に積極的にPRしていくことが課題であると考えます。
- 調べもののため:31.7パーセント
- 本を借りるため:39.2パーセント
- 本・雑誌・新聞を読むため:22.2パーセント
- 勉強や仕事をするため:17.2パーセント
- CDやDVDを視聴するため:2.0パーセント
- イベントに参加するため:4.3パーセント
- 子どもなど家族の付き添い:12.5パーセント
- その他:8.5パーセント
- 無回答:22.4パーセント
問4 図書館や図書室を利用しない理由
「本や雑誌は自分で購入するから」が最も多く、次いで「自宅や職場の近くにないから」と「余暇がないから」との回答が多くありました。自分で購入する人の中には、図書館が身近にないため購入している方もいると思われることから、図書館以外での受け取り・返却が可能な拠点づくりなどに力を入れます。
- 自宅や職場の近くにないから:27.6パーセント
- 図書館への交通の便が悪いから:11.9パーセント
- 開館時間に行くことができないから:11.2パーセント
- 読みたい本がないから:5.7パーセント
- 電子書籍やウェブサイトで十分だから:12.4パーセント
- 本や雑誌は自分で購入するから:35.4パーセント
- 読書に興味がないから:9.9パーセント
- 余暇がないから:26.0パーセント
- 市外の図書館や県立図書館を利用するから:12.9パーセント
- その他:12.4パーセント
- 無回答:3.1パーセント
問5 図書館のサービス充実化
利用者の期待に応える本の収集とともに、郷土資料をはじめ市民に読んで欲しい本を、より効果的に紹介するなどして、良書に親しむ機会を増やしたいと考えます。設備面については、予定している改修工事で、一層利用しやすい施設となるよう取り組みます。
- 話題性のある本を増やす:31.7パーセント
- 新聞・雑誌の種類を増やす:12.6パーセント
- 子ども連れでも利用しやすくする:19.7パーセント
- 高齢者、障がい者が利用しやすくする:22.1パーセント
- 無線LANでパソコンが使える:18.6パーセント
- 閲覧席の利用予約ができる:4.8パーセント
- 1回に借りられる本の冊数を増やす:4.5パーセント
- 開館日数を増やす・開館時間を延長する:13.9パーセント
- 絵本や紙芝居の読み聞かせなどのこども向けイベントを増やす:13.7パーセント
- 講演会や展示会などの大人向けイベントを増やす:20.5パーセント
- 学生の就職支援や働く世代向けのビジネス書コーナーを充実させる:10.9パーセント
- 点字図書や音声読み上げに対応した資料、大活字本を増やす:4.1パーセント
- 電子書籍の貸し出しを行う:8.4パーセント
- 分からない:19.4パーセント
- その他:11.2パーセント
- 無回答:5.6パーセント
問6 過去1年間での移動図書館車の利用
過去1年間で移動図書館車のサービスを利用した人の推計は4,622人であり、利用実績と推計値の間に大きな乖離は見られません。(令和元年9月1日時点の人口(292,428人)として推計)
近年の利用実績は以下のとおりです。
他の設問での、自宅や職場の近くにないため図書館へ来られないという回答や、20代以上の全ての世代で利用されている結果から、多くの世代に渡り、図書館外での図書の受け取り・返却サービスのニーズを確認できました。今後は、地域の要望に即した配本やステーション設置場所の見直しを進めるとともに、移動図書館車の運行情報を多くの媒体で提供します。
- 利用した:1.6パーセント
- 利用していない:96.9パーセント
- 無回答:1.5パーセント
問7 移動図書館車のサービス充実
「日程や場所をもっと知らせる」が6割を超え、市のホームページに運行情報を掲載するだけでなく、多くの人が目にすることができる複数の周知方法を展開していく必要性を感じました。2番目に多い回答は、「巡回場所を増やす」ですが、一定以上の利用者が見込まれれば、地域の要望に応じてステーションを設置できるという制度が、十分に認識されていないことがうかがえました。図書館が自宅などから遠い人でも、気軽に図書を借りられる便利な制度であり、身近な行政サービスの一つとして、さらに定着していくよう努めます。
- 巡回場所を増やす:31.9パーセント
- 日程や場所をもっと知らせる:64.9パーセント
- 停車時間を長くする:10.6パーセント
- 本の貸出期間を長くする:6.8パーセント
- 大人向け文芸書を増やす:7.4パーセント
- 趣味・実用書を増やす:16.1パーセント
- 児童書や絵本を増やす:8.2パーセント
- その他:11.2パーセント
- 無回答:11.6パーセント
問8 図書館の施設外での図書サービス充実化
「図書館以外の公共施設でも、予約した本の受け取りや返却ができるようにする」と「商店街やデパートなどで、予約した本の受け取りや返却ができるようにする」が上位意見の1位と2位となり、自宅などから遠いために十分に図書館を利用できない方たちの潜在的なニーズがあることが明らかになりました。リクエスト本の検索や予約には、オンライン端末の設置が必要なため、すぐに対応することは困難ですが、図書館以外の公共施設における返却サービスの実施を検討します。
- 図書館以外の公共施設でも、予約した本の受け取りや返却ができるようにする:33.0パーセント
- 商店街やデパートなどで、予約した本の受け取りや返却ができるようにする:22.3パーセント
- 公民館や地区活動センターの図書室の蔵書を充実させる:18.3パーセント
- 学校図書室の蔵書を充実させる:13.5パーセント
- 庁舎や支所・出張所の待合などで本や雑誌を読めるようにする:18.1パーセント
- 図書館に行くことができない要介護の高齢者や体が不自由な方などを対象として郵送(実費負担有)による貸し出しを行う:16.6パーセント
- 分からない:18.5パーセント
- 館外のサービスはいらない:10.7パーセント
- その他:6.0パーセント
- 無回答:4.8パーセント
よりよいウェブサイトにするために、このページにどのような問題点があったかをお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
市長公室 広聴広報課
〒020-8530 盛岡市内丸12-2 盛岡市役所別館6階
電話番号:019-626-7517 ファクス番号:019-622-6211
市長公室 広聴広報課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。