啄木のふるさと　盛岡玉山フォトコンテスト　審査員特別賞

審査員特別賞　「寒暖」　高橋　直人（岩手県）

　作者はハイライトからシャドーまで、イメージ通りの明るさを表現しています。冬の岩洞湖の厳しさと、プロックスのワカサギ釣り用テントの快適さの対比も面白く、これがタイトルの由縁なのかもしれません。一般的なカメラであればコントラストが強く、岩洞湖とテントの対比は写し込めないのですが、作者はプロ用機材を使用し、最高画質RAWデータで撮影を行い、自身で現像し色を表現しています。この果敢なる挑戦に拍手を送るとともに、これからの作者の作品への期待が止まりません。

高画質のカメラはリアルに写りすぎるので硬い表現になりがちです。時には手描きの絵のような柔らかい表現も試みると、さらに豊かな情景が写し出せると思います。