新藤武(しんどうたけし)
広報ID1025090 更新日 令和4年6月14日 印刷
新藤武(1889年~1981年)
音楽教育につくした人
新藤武は1889年(明治22年)8月9日、盛岡市大工町にて仁王小学校教師であった新藤理、ヨシの長男として生まれた。新藤家の先祖には、17世紀後半に盛岡藩に刀工として召抱えられた新藤次郎兵衛国義がいた。
1909年(明治42年)、1年半の病気静養の後に黒沢尻尋常小学校の代用教員となった。このころ唱歌が必修科目であり、教師にとってオルガン演奏が必修となる。そのため水沢まで通って音楽を習い、1913年(大正2年)には東京音楽学校(現:東京芸術大学)甲種師範科へ入学、本格的に音楽を学んだ。1916年(大正5年)、卒業した新藤は、翌年に県立盛岡高等女学校(現:盛岡第二高等学校)教諭となり音楽教師の道を歩む。その後花巻高等女学校(現:花巻南高等学校)、岩手県女子師範学校(現:岩手大学教育学部)、生活学園短期大学(現:盛岡大学短期大学部)などで60余年にわたって教鞭をとり、多くの音楽家を育てた。ソプラノ歌手伊藤敦子は盛岡高女時代の教え子である。また岩手音楽協会会長、県民オーケストラ名誉会長などを歴任、音楽文化の普及に大きな役割も果たした。
女子師範学校時代、自身の経験から“教師はオルガンを弾けなければいけない”と厳しく生徒を指導した。時には寄宿舎まで追いかけたため、生徒たちから「ブルさん」と仇名を付けられている。
掲載日:平成18年8月10日
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