志波城の復元 官衙建物

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広報ID1009520  更新日 平成28年8月21日 印刷 

志波城政庁の周囲の官衙群のうち、南東官衙は、長方形の広場を囲むように多くの建物が配置されていることが、これまでの発掘調査でわかっています。
このうち、SB227建物跡は、南廂をもつ東西棟の大型掘立柱建物であり、南東官衙の中心的な建物の1つであったと考えられます。
復元整備では、このSB227官衙建物を復元し、内部を政庁・官衙地区のガイダンス施設「官衙建物展示室」として公開しています。

官衙建物(南東官衙SB227建物)の写真
官衙建物(南東官衙SB227建物)

  • 構造:掘立柱建物(片廂付)
  • 規模:桁行6間(16.2メートル)、梁行2間(5.1メートル)、片廂1間(2.4メートル)、棟高5.8メートル
  • 屋根:トチ葺き(スギ割板)
  • 壁:板壁
  • 使用木材:ヒバ
  • 復元工事:平成18~平成19年
写真3
官衙建物復元立面図
写真4
SB227官衙建物発掘調査平面図

官衙建物(南東官衙SB227建物)復元工事の様子 1

工程1(基礎砕石敷きならし)

地下に遺構が保存されている地面の上に、復元建物を支えるコンクリート基礎をのせるための砕石を敷きならします。

基礎砕石敷きならしの写真
2006年11月8日撮影

工程2(EPSブロック敷設)

基礎の重量を軽減するため、EPS発砲スチロールブロックを敷設します。

EPSブロック敷設の写真
2006年11月15日撮影

工程3(基礎鉄筋・型枠設置)

EPSブロックの上にベタ基礎の鉄筋を組み、コンクリートを流し込む型枠を設置します。

基礎鉄筋型枠設置の写真
2006年11月24日撮影

工程4(コンクリート打設・基礎完成)

復元建物の柱を建て込む基礎が完成しました。

基礎完成写真
2006年12月15日撮影

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