建物等の調査について

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広報ID1043073  更新日 令和5年6月5日 印刷 

盛岡城内の建物のほとんどは、明治7(1874)年に入札による払い下げが行われました。現在、盛岡城跡内に残されている盛岡城の建造物は「彦御蔵」(盛岡市指定文化財)のみです。

一方、盛岡市内外には、盛岡城の建物を移築したり、部材を再利用して建てられたと伝わる建物が複数あります。

当時の建築部材や意匠等に関する情報を集めるため、こうした伝承をもつ建造物のほか、盛岡城の払い下げ以降に建築されるなど、部材等が再利用された可能性が検討される建造物について、調査を実施しています。

調査の様子
調査の様子

移築建物・部材に関する調査

盛岡城の建物の払い下げにより、移築又は部材を再利用したと伝わる主な建物は、次のとおりです。

旧建物名称・旧位置

現在の名称(移築場所)

備考

御勘定所建物・下曲輪勘定所

徳清商店佐藤家住宅母屋(盛岡市仙北一丁目)

中ノ丸の勘定所との説あり。盛岡市景観重要建造物

城門(薬医門・旧位置不明)

清水寺山門(盛岡市西見前)

御台所の門との伝承

城門(薬医門・旧位置不明)

報恩寺中門(盛岡市名須川町)

 

綱御門

櫻山神社神門

部材を使用したとの伝承

城門(棟門・旧位置不明)

昆家住宅門(紫波郡矢巾町)

払下げ建物との伝承

土蔵(旧位置不明)

浜藤ホール(盛岡市鉈屋町)

部材を使用したとの伝承

土蔵(旧位置不明)

旧岩山漆芸美術館D棟

(盛岡市加賀野字才ノ神)

払下げ建物、移築された後、再移築したとの伝承

土蔵(旧位置不明)

木津屋本店3号蔵(盛岡市南大通二丁目)

払下げ建物との伝承

※盛岡市2012『史跡盛岡城跡保存管理計画書』掲載の表7(43ページ)を加除修正したもの。

建具等に関する調査

これまでの調査等により、盛岡城で使用されていたと伝わる建具(板戸など)のほか、引手金具や釘隠等の金具類も多く残されていることが分かっています。

南部家の家紋である向鶴文が精巧に施された引手金具や、鶴や茄子といった動植物がかたどられたデザイン豊富な釘隠などからは、盛岡城の建物内部の意匠の一端を知ることができます。また、板戸からは、描かれている画題のような意匠としての情報だけではなく、その大きさから、鴨居の高さなどの建物内の構造に関わる点も読み取ることができます。

こうした建具等の調査も、かつての盛岡城の姿を知るうえで重要な調査の一つです。

 

 

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市長公室 盛岡城復元調査推進室
〒020-0023 盛岡市内丸3番46号 内丸分庁舎2階
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