盛岡城跡歴史的建造物復元に向けた取組
広報ID1043068 更新日 令和5年9月20日 印刷
盛岡市は、盛岡城跡の歴史的価値と近代以降の文化的景観の保全と調和を図るため、これまでに「史跡盛岡城跡保存管理計画」(平成24年3月)及び「史跡盛岡城跡整備基本計画」(平成25年3月)などを策定し、石垣をはじめとする遺構の保存や整備等に取り組んできました。今後、これらの計画をさらに発展させ、盛岡城跡の価値を次世代に伝えていくための更なる取組として、かつて盛岡城に存在していた建物等を復元していくことも有効な手段のひとつです。
そこで、令和4年度から「盛岡城復元調査推進室」を新設し、現在失われた歴史的建造物復元の可能性を探るため、盛岡城に関連した史資料調査を始めとした様々な取組を行っています。
盛岡城復元調査推進室の取組
各種調査の推進
盛岡城復元調査推進室では、明治7(1874)年の盛岡城払い下げ以前の姿や、かつて存在していた建物の詳細を探るために、盛岡城に関係する史資料の探索や、盛岡城に関係すると伝わる建物等の調査にあたっています。
これまで、市内外の皆様にもご協力をいただき、数々の所蔵品や建物を調査してきましたが、令和5年3月現在、盛岡城における歴史的建造物の直接的な復元根拠となる新たな写真や絵図面等の発見には至っていません。
しかし、これまでの調査により、盛岡の歴史を語るうえで貴重な数々の所蔵品や、盛岡城に関係する新たな史資料を確認することができました。発見された史資料は、盛岡城下古絵図や、江戸時代の図面、古文書、明治期の古写真など様々であり、市内外を問わず、未確認の史資料があると予想されます。
ご自宅などにも、盛岡城に関する貴重な史資料が眠っているかもしれません。
懸賞金制度の創設
各調査活動に加え、有力な史資料の発見や、盛岡城に対する関心を高める機会とするため、令和4年度に懸賞金制度を創設しました。
パネル展の開催
盛岡城跡への歴史的建造物復元に向けた調査の取組状況や、発見された貴重な史資料等の一部についてご紹介するため、令和4年度から、もりおか歴史文化館を会場に、パネル展を開催しています。
令和5年度
- タイトル:盛岡城 そのたたずまいを探る・弐
- 期間:令和5年7月19日から9月18日まで
令和4年度
- タイトル:盛岡城 そのたたずまいを探る
- 期間 :令和4年7月29日から10月17日まで
史跡盛岡城跡本丸二階櫓等復元基本図の作成
歴史的建造物復元にあたっては、盛岡城跡の建物遺構のうち、現存する唯一の古写真と絵図等で最も良くその形態が確認できる二階櫓及びそれに接続した付櫓などが対象となっています。遺構や絵図・古写真解析等により、平面図等の各種図面や復元イメージなどの「史跡盛岡城跡本丸二階櫓等復元基本図」を作成しました。
広報誌「盛岡城日記 雑書」
盛岡には、盛岡藩の江戸時代の動きを知ることができる大変貴重な資料として、藩の政治を取り仕切った家老が交代で197年間にわたって記録し続けた「雑書」という史資料があり、「盛岡藩家老席日記」とも呼ばれています。
広報誌「盛岡城日記 雑書」では、この盛岡のまちづくりの原点ともいえる盛岡城や城下町盛岡の歴史について、多くのみなさまが関心を深め、その価値を再発見し、お城を身近な存在として感じられるきっかけとなるように、盛岡城復元調査推進室で実施している取組や盛岡城に関する様々な情報をお届けしています!
ぜひ、以下のページからご覧ください。
盛岡城に関わる史資料等の情報提供をお待ちしています!
盛岡城に由来があると伝わる史資料や建物等に関する情報がありましたら、盛岡城が持つ価値を次世代へつなげていくために、盛岡城復元調査推進室まで情報をお寄せいただきますよう、よろしくお願いいたします。
関連情報
- 盛岡の歴史と遺跡7(中世・近世1)
- 盛岡の歴史と遺跡8(中世・近世2)
- 盛岡城跡 盛岡城の歴史
- 盛岡城跡 城の変遷
- 盛岡城跡 盛岡城の今昔
- 盛岡城跡 石垣の美
- 盛岡城跡 盛岡の城下町
- 盛岡城跡 発掘調査
- 報告書閲覧コーナー(国指定史跡「盛岡城跡」)
- 盛岡市指定文化財 彦御蔵
- 史跡盛岡城跡保存整備事業
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このページに関するお問い合わせ
市長公室 盛岡城復元調査推進室
〒020-0023 盛岡市内丸3番46号 内丸分庁舎2階
電話番号:019-613-7956 ファクス番号:019-622-6211
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