景観重要建造物 徳清

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広報ID1009386  更新日 令和5年3月30日 印刷 

徳清の外観写真
徳清

北上川の明治橋際の仙北町角に建つ瓦葺きの屋敷で、道路が敷地面より高いので道路からその規模、屋根の広さが見られる。明治時代の初めまでは、舟橋があって、現在のように道路が高いものではなかった。以前の当主であった佐藤武夫氏の話によると1879年、お城の建物の払い下げがあり、1884年の下の橋の大火の経験から防火に意を用い土蔵をつくり、米を貯蔵したとのことである。
母屋を中心として土蔵は3棟附属している。土蔵は木津屋の土蔵に似ており、2階階段の造りかた(引き出し付)、2階の戸締りのため階段の上部に引き戸が水平に取り付けられているなど共通点がある。
母屋は、田の字型広間(接客空間)を中心に店舗部分と居住部分とに配分された明快な平面で、仙北町側の出入口、北上川堤の出入口があるが、現在はほとんど使用されていない。青物町通りに正門がある。木造平屋建で一部2階3階になっている。
田の字型広間は、12.5畳、7.5畳2間、4.5畳で、床の間が12.5畳と7.5畳間についている。
田の字型の南側に14畳、7.5畳の2室がつづいているが、現在は事務所(店舗)に使用されている。田の字型広間は、接客空間でその東西に縁側があり、中庭に面している。
北側に住宅空間があり、広間との間に中庭をはさんでいるので、前述の縁側の延長を渡廊下にして住宅空間との連絡としてある。
接客用広間と家具、什器、食料、格納になっている土蔵との中間に台所が配され廊下で土蔵と連絡してある各室の間、仕切壁は、屋根面まで立ちあげ、防火区画化されているのと中庭を3カ所も作って防火に注意されている。これがこの平面に特徴をもたらしたものと思う。また、一部3階(8畳)をとり北上川を一望に見られるようにされているのは珍しい。

概要

名称

徳清

所有者

個人

所在地

盛岡市仙北一丁目13番7号

構造形式

木造平屋(一部2階、3階)建、土蔵造

建築年代

明治中期(20年前後と思われる)

面積延長

母屋:545.99平方メートル(延床面積)

用途

事務所付住宅

建築依頼主

9代目佐藤清右エ門

外観材質

土壁(白漆喰塗)屋根瓦葺

設計者

不詳

施工者

不詳

事業費

不詳

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