市長定例記者会見(令和6年9月3日)
広報ID1049429 更新日 令和6年9月20日 印刷
1 令和6年8月27日の大雨に伴う対応状況等について
市長:
まずは、令和6年8月27日の大雨の被害により被災をされました皆様、現在も孤立状態になっております皆様に心からお見舞いを申し上げます。私自身も次の日に米内地区、そして各避難所設置場所、パトロールをしてまいりましたけれども、実際の状況に大変心を痛めたところでありますし、また当日の反省点等も、その地域の皆様からもお聞きをして、感じているところであります。
今回の避難指示の発令に当たり、一部の情報媒体におきまして、避難対象となる7地区のうち、大慈寺地区の記載が漏れておりました。市民の皆様の命を守ると、これは盛岡市の最重要な仕事であります。重要な情報が伝わらなかったということは大変遺憾であり、まずは皆さんに心からお詫びを申し上げたいと思っております。
伝わりやすい避難指示への見直しと併せて、二度とこういうことのないように改善に努めてまいります。今回の大雨は、盛岡市に記録的短時間の大雨情報が発表されたほか、線状降水帯が発生をし、前例のない降雨がありました。各地で建物や土地への浸水、土砂崩れ、道路や林道、橋への被害そして道路通行ができなくなった場所があった、孤立した地域も発生をしております。
盛岡市では、これらの被害、孤立地帯への早い対応、また台風10号への対策のために、8月29日に災害対策本部を設置しました。全庁を挙げて全力で被災された皆さんへの支援、道路、林道の復旧に取り組んでまいります。特にも孤立地帯の皆さんにおかれましては、今は全ての世帯の皆さんと連絡がついている状況ではありますけれども、不安な状況にそんな不安な毎日を過ごされていると感じています。
随時、各世帯への皆さんの情報確認、支援を行っていくほか、避難の意向があった方については、避難所を開設して受け入れを行っているところであります。また、床上床下浸水等の被害を受けられた方への生活支援策、衛生対策、そして災害廃棄物の処理、被災された方に関わる各種情報を集約して、ホームページにも掲載しております。
引き続き、繰り返しになりますが、全庁を挙げて市民の皆さん、そして関係機関の皆さんと連携しながら、被災者の皆さんの支援、災害の復旧に取り組んでまいりたいと、そう思っております。
記者:
新庁舎の審議会等でも災害だったり中津川の氾濫というところの留意点が挙げられたと思っておりますが、市長としては、今回のこの災害、中津川の氾濫の危険があったというところで、今度の新庁舎の選定の意味でのこういった災害に対する部分についてどういった変化というか、考え方が変わったかとか、お聞かせいただければと思います。
市長:
やはり、前例のない雨の今回災害ということで、改めてですね、盛岡市民の安全安心、命を守っていくことの大切さを改めて実感し直したところです。市役所の位置についても、答申としては今のところ内丸地区と答申をいただいて、計画をつくっている段階でありますけれども、洪水の浸水想定地域等もやはり改めて、考慮、確認をして、考えていかなきゃないと思っていたことではありますけれども、改めて思いを強くしています。
記者:
先程、市長の発言でも触れられていたんですが、大慈寺地区に避難指示の情報が緊急速報メールとかで伝わっていなかったということですが、これが発覚した経緯を教えていただければと思います。
総務部長:
30日に市民の方から問い合わせが1件ございまして、そのことによって状況が違うということが発覚、把握いたしました。
記者:
それによって、その発覚した後に、例えばその後に大慈寺の住民に間違っていたということを伝えるというのをしたんでしょうか。
総務部長:
30日の時点ではしておりません。
記者:
しないという判断をしたのはなぜなんでしょうか。
総務部長:
これについては、その後に災害対策本部会議とかもやっているわけなんですけれども、まず復旧等の方の注力をしまして、大慈寺地区の記載漏れについては様々な状況が関係して発生したものでしたので、それを的確に今後の対策等を踏まえて発表しようと思っており、まだ調査中のものもございましたので、遅れたという、現状といたしまして報道機関からの発表がが先行したという形になってしまったということについては、状況事実発覚のところでなく、対策も含めていろいろご質問もあろうかと思い、そういったところの判断を私の方で誤りがあったというところがございます。
記者:
その発表するタイミングというのは、その住民に対しても報道機関に対しても同じタイミングを考えていたということでしょうか。
総務部長:
災害の状況についても、これまで今回の8月27日の大雨の被害状況につきましても、市民に対してホームページ等、あとは報道機関、市議会議員の皆さん、そういった方々に一斉に同じ情報を出しておりましたので、対応、状況、対策だとか課題だとかどうしてそうなったのかというところをきちんと一斉にご説明しようと考えておりました。
記者:
市長に伺いたいんですが、端的になぜこういうことが起きたと思っていますか。
市長:
まずLアラートを通じて発令したことについては、システム上、町字名で発令することになっているため、大慈寺地区を含む41の対象地域が全て含まれておりました。その他の媒体につきましては、これは本当に反省しなけないところなんですけれども、文字数の制限のある媒体でも発信文、41の町字の名称記載をしなかったと、できなかったというところでした。その際に、コミュニティ推進地区の区分け図において、中津川沿いの地区名を抽出してシステムに入力した際に、中津川から離れた場所にある大慈寺地区、打ち直しをしたときに漏れていたということです。
地区名で整理をしていた際に突合が不十分であったと、あと、中津川沿いの地域が対象であると思い込みがあったということです。
やはり、緊急な発表ではありましたけれども、日頃の備え、想定をしてやっておかなきゃならないことだというふうに、日頃の段階でそこのところもきちんと想定をしてマニュアルを作っておくべきだったと思っております。
記者:
日頃の備えという話があったんですが、これは十分だったんでしょうか。
市長:
結果としては十分でなかったと反省しております。やはり今まで経験があったとか、なかったとかということではなく、繰り返しになりますが、盛岡の市民の安全安心、命を守るために、日頃から、きちんとそのことを想定もしてやっておくべきだったと今反省しております。
記者:
当日、私も夜、5階の危機管理防災課に行っていたんですけども、9時以降バタバタと慌ただしくなっていた。果たして対応する体制というのはあれで十分だったんでしょうか。その辺りの検証というのをされているでしょうか。
総務部長:
まずは事務局の危機管理防災課が担当いたしますので、体制とすると通常であの体制でよかったのではないかと思っております。ただ、バタバタしてるというのはその通りでして、例えば情報がいろいろ、市民からの問い合わせもありました。バタバタ感は確かにあったと思いますので、今検証してる中で、例えば電話応対のところを別にするとかとか、判断をするとこを別にするとか、様々なところを検証してるところでした。
ですので十分かどうだったかというところも、今後検証する中で判断をしていきたいと思っております。ただ、あの場については、市長からもお話ありましたが、線状降水帯が発生して、そういった急激な、20分間というところもありましたが、そこの想定してなかったところの甘さといいますか、確かに急激なところの対応というところは反省すべき点であっただろうと、今現在思っております。そこのところをどうやっていくかを含めて発表していきたかったなというところがあったので、ちょっと遅れてしまったというのは市民の皆さんに申し訳なかったと思っている反省点です。
記者:
当日の対応で、かなり突発的な線状降水帯発生ということで、避難所対応もかなり急を要してバタバタとやった、また上米内の大きな被害が出た地区には避難指示、避難情報というのは出なかったという事実がありました。これについて市長はどう捉えていらっしゃいますか。
市長:
避難情報の発令に当たっては、できるだけ明るい時間帯で避難情報の発令、そして河川の基準水超過時の速やかな発令を基本としておりますし、夜にいろいろと危険だということもありますので、明るい時間帯で皆さんに発令していくのが基本だと思っています。
振り返りますと、ここは本当に、より強い警戒感を抱くことも必要だったのではないかと反省もありますが、その時間帯には線状降水帯の発生等も、明るい時間には予測されておらないこともあって、河川管理者からホットラインを受けました。遅い時間でありましたけれども、ホットラインを受けました。暗くなっているということもあっていろいろ考えましたが、安全確保のため、その時点で即時避難指示を発令したということであり、やむを得なかった判断だったと思っております。
記者:
必要であったであろう上米内地区、米川周辺に避難指示が出なかったことについてはどのようにお考えでしょうか。
市長:
今回の大雨災害は、前例のない観測史上1位となるほどの大雨で、急激に状況が変化をする中での対応でした。上米内地域を流れる米内川につきましては、各種情報が少し不足する中での対応となり、適切な情報を出せなかったことは反省しなきゃないと思っていますし、今後改善をすべき本当に大切な課題だと思っています。
改めて今回明らかになった課題を整理するとともに、河川の状況を適切に把握し、避難情報を発令していくことができるよう、米内川水位周知河川、今、指定になってないこともあって、指定をしていただく要望を強く行っていきたいと思っております。
そして、河川の整備や土砂災害防止対策などの要望として、市としてできる防災対策に取り組みながら、そして空振りになっても空振りを恐れない避難指示発令を行うということの大切さも認識をして、今後取り組んでいきたいとに思っております。
記者:
一連いろいろ反省点、課題があったと思うんですが、これから市としてどういった意識でこの防災対応、取り組んでいかなければならないのか、市長からお願いします。
市長:
まずは繰り返しになってすみません、心から市役所の、そして市長の、最重要に大切な仕事は盛岡市民皆さんの安全、安心、命を守っていくことだと思っています。そしてまた、日頃から想定外という言葉は二度と使うことのないように、日頃から意識をして、あらゆる想定をして取り組んでいくことが必要だということを改めて肝に銘じております。
記者:
避難指示を出された際、27日の夜、大慈寺が抜け落ちた媒体というのは何か、改めて具体的に教えていただけますか。
総務部長:
住所地の表示をしたのが、県の災害情報システムを活用したLアラートであるとか、テレビとかデータ放送は、住所地41町字単位、住所のところで出ています。市の災害情報連携システムでは、伝達先としまして、緊急速報メールや岩手モバイルメール、市のSNS、あとホームページ、ラヂオもりおか、Yahoo防災というのが市の情報災害情報連携システムで情報伝達するところですが、こちらが地区という表示で大慈寺地区が漏れていたという状況でした。
記者:
市のSNSというのは、いわゆるエックス、ツイッターでしょうか。
市長:
エックスだとか、LINE、フェイスブックとなっております。
記者:
大慈寺が抜け落ちた状況というか、原因というか、それはなぜですか。
総務部長:
県の災害情報システムを活用したものと、市のシステムとの違いというのが、文字数の違いがあり、県の災害情報システムだと多くの文字数の情報が入力できるわけですけども、市のシステムにおいては各種媒体を一括して即時性というか、それを主眼として発信できるように文字制限を設けておりました。これはその市の各種媒体の中で一番少ない140字というところが、ある媒体に合わせていたわけですけれども、今回の住居表示でいきますと315字が必要だったということでした。
現場において、すぐに避難をしていただきたいというようなことから、入らなかったものですので、地区という表示をしたところですが、先程申し上げたかもしれませんが、媒体ごとに違う情報を載せてしまったというのが一番の課題というか、問題点だったと思っております。
文字数が多くても、情報を同じに何らかの手だてをすればよかったんでないかという検証を進めているとともに、その文字数の制限の中でどんなことができたのかとか、そういったところを考えておりまして、現状としますと、そういったところで誤りが起こって、本来であればその突合をしっかりとしてやればよかったんですけれども、大慈寺地が中津川の河川域ではなく、ちょっと離れたところにあたり、そういったところでちょっと中津川の地区という表示のところ、これについてはコミュニティ推進地区のところです。例えば地区という表示があったときに、何の地区なのかっていうのもわからないというのも市民の方からもお問い合わせがございました。それも載せていなかったというのも反省点でありますし、そういったものを全てまとめて、課題と反省点、また対策というのを取りまとめてご説明しようとして、まだちょっと途中でありますので具体的なところをご説明できなくて申し訳ないんですけれども、そういった状況があったというところでございます。
記者:
その文字数の制限があるとしても、文章を書いた後に別の人がチェックするとかチェックすれば気がつくような気もするんですけど、チェック体制はどうなっていたんでしょうか。
総務部長:
複数のチェック体制では臨んでいたんですけれども、思い込みと言いますか、一番の大きなところは、中津川の河川のところと大慈寺離れてるんですけれども、そういったところから、もともとその河川が溢水したところでの災害というのではなく、大慈寺ではその河川のところの溢水の水がまた下にあふれてきて大慈寺地区の方に影響があるというところでありましたので、思い込みといいますか、確認誤りというところは免れない事実だと思っております。
記者:
漏れているのは大慈寺地区だけですか。
総務部長:
7地区あったところ、1地区、大慈寺が抜けていたところです。
記者:
大慈寺地区の避難対象の世帯数や人数は。
総務部長:
1,915世帯の3,596人となります。
記者:
ダブルチェックというお話もあったんですけれども、何人くらいの職員で入力するときに確認されてるものなんですか。
再発防止策として、例えば先ほど文字数のお話もありましたが、文字数を増やすとか、県のシステムのように増やしたりだとか、あるいは職員に対してこう複数の職員の目で確認するよう周知とか、今後予定はありますか。
総務部長:
チェック体制の人数は3人体制で行っているということでした。
今後の対応は繰り返しになってしまいますが、情報の媒体によって違う情報を流しているというのがやはり一番の問題点だったと思っています。地区という表示が先程言ったコミュニティー推進地区のことを地区と言っているんですが、まず情報を発出したときに、その表記もなかったという状態。それで、あとは市民の方からのご指摘でもあるように、分かりづらいという、先ほど市長からもわかりやすい情報の伝達の話をさせていただきましたが、住所の表示に統一する、入らないから地区ということをやるのではなく、住居、住居表示による情報発信を行うということ、対象地域の事前整理だとか、案文作成の事前の作成をやるということ、あとは先程言った町字単位のところというのはそのとおりなんですけれども、発信回数でしょうか、文字数が足りないのであれば、その1、その2などとして発信回数を複数にしてでもとにかく統一をするという、情報については統一をするということで考えています。
記者:
米川を水位周知河川への指定を県に対して要請するということですけども、これについてちょっと改めて市長からお考えを伺いたいのと、いつごろを目途に求めていくか教えていただきたいと思います。
市長:
米内川につきましては、避難判断水位、氾濫危険水位をあらかじめ設定をし、この水位に達した場合には周知が行われるという水位周知河川にまだなってなくて、それに指定をしていただくように、既に岩手県と協議は始めております。目途をいつかということはまだ言えないですが、できるだけ早く、引き続き指定に向けて岩手県と協議を進めてまいりたいと思っております。
記者:
避難指示を出す場所のお話もありましたけども、10時過ぎの避難指示の発令、中津川の流域の地域に発令されたと思うんですけど、このタイミングについて、早いか遅いかというと、どのようにお考えですか。
市長:
できるだけやはり明るい時間に避難情報の発令、そして河川の基準水位超過時の速やかな発令をしていくというのが理想であり、それを心がけているところです。今回改めて感じた夜には、いろいろそういう危険があるかもしれない状況の中で移動したり、あと設営についても危険が伴うということで、明るい時間帯での発令を基本としております。ですが、ちょっと今回は先ほど言った事情も含め、少し遅くなってしまいました。河川管理者からのホットラインを受け、遅い時間帯に発令となってしまいました。ただ、その安全確保ということはありますけれども、その時点で即時避難指示を発令したということにつきましては、夜になりましたけれども、やむを得ない判断だったろうと思っております。
記者:
避難指示を出した基準というのはどういう基準だったのかというのを教えていただけますか。
総務部長:
避難の発令においては、その基準、確かにあるわけで、基準の外に避難指示するには基準を設けているんですけれども、気象庁の基準があります。その他にですね、降水の状況だとか気象の状況、あとは地域からの市民の皆さんからの状況、例えば川があふれている、もうあふれてるとか、そういった発生通報と総合的に判断をしてやっていくわけですけれども、今の避難指示については、河川水位の氾濫危険水位がレベル4になりますと、避難指示というところなんですけれども、そういったところで中津川については避難指示を出したところであります。そういったところですが、例えば上米内川についてはそういったものがないもので、先ほど指定に向けてという話を市長の方からさせていただいたところです。
市長:
避難所の選定基準というのもありまして、それは洪水浸水想定区域のまず外にあること、そしていろいろある中の避難所を想定の中から、避難対象区域、避難所の規模をその中から勘案して、選定をするということでやっております。
2 市長就任1年を迎えて
記者:
今月で就任から1年を迎えられましたけれども、今の思い、ご見解を伺いたい。1つ目が、この1年で手応えを感じている成果ですとか、あるいは今後も重点的に継続をしていきたいこと、2点目が就任してから見えてきた問題点ですとか、あるいは今抱えている課題、3点目が次の1年で新たに取り組みたいことや、あるいは先程申し上げた問題点や課題の解決策として考えていることを伺いたいと思います。
市長:
まずはこの1年、今日、今の時点ではですね、とにかく最重要の仕事は盛岡市民の安全安心、命を守ることだということをまず今一番に強く改めて思っています。そして1年経ったというのは、実は自分ではあまり意識はしてなかったんですが、こう振り返ってみるとですね、まずは市民の皆さんに本当にありがとう、この1年ですね、本当にありがとうございましたという感謝をまず感じています。元気と勇気を1年間いただいてきました。そして、市議会議員の皆さん、そして職員のみんな、関係して仕事をやってきた関係するみんなにも、今まで1年間いろんな議論をしてきました。私も民間からいきなりって言うんですか、1年前に来ましたが、耳を傾けると同時に議論をしてきました。
そして自分自身も、そして皆さんも、だんだんと理解が深まってきていると感じています。そのことに関しても感謝をしております。
成果としますと、政策的な成果としましては、思い起こしてみますと、まずはお金がかからなくてもできることをまずやろうということで、そしてまた退職金のことはすぐにやりました。あと、この4月からでしたけれども、『こども相談室』、これは非常に強い思いでしたのでつくりました。あと、耳を傾けると、いうことで、市長と直接語る座談会、市長への手紙、これも年間100回、そして市長への手紙も1000通を超えるたくさんの意見をいただいております。
あと、完全給食につきましても、完全給食をまずは目指して、今年度3月にはできれば、きちんとタイムスケジュールを示せるようにということで予算をつけて今取り組んでいます。あとは強い経済をつくっていくということで、中長期になりますが、3つのですね、やはり盛岡、今まで商業で生きてきた街ですけれども、やはり物づくりも大事だろうということで、工業用地を今、選定のための、4月から予算をつけて開始をしています。西口の大きな価値ある土地の活用も予算をつけて今考え始めております。そして、大きな話なんですが、流通に関する、流通に関するですね大きな取り組みも、今何とかしようと言って、今庁内でですね、まだ発表できないこともありますが、取り組みを始めています。ただそれは中長期なことでありまして、短期的に言うとやはり観光に取り組んでいこうという姿勢を見せて、さんさほかですね、今、庁内で取り組んでおります。
あとは統合型の校務支援システムもなかなか今まで入れられなかったんですが、やはり先生は先生に仕事に集中できるようにということで、それも4月から導入いたしました。あとは地域の皆さん、集まれる場所が大事だろうと私も言ってきましたので、必ず1地域、一つの建物に何とかエアコン一つでもということで、今計画を立てて予算をつけて進めているところであります。
その中でですね、やはり私が市長になる前に、ずっと市民の皆さんと話してきて言われてきたことがあります。それはまず話を聞いてほしいと。もしあなたが市長になることがあったら、市役所のみんなとまずできること、できないことはいい。話をまず聞いて欲しいんだと言うことをですね、ずっとお話を言われ続けてきたというか、そういう声をずっと聞いてきました。そのことに関する評価はあると思いますが、私はですね、何が何でもとことん市民の皆さん、そして一緒に働く職員、耳を傾けていくということが大事だと思っています。これはとことんです。何と言われようと。その中にはできること、できないこともあれば、いろんなこともありますが、でもやっぱり答えがあると思っています。そして、その姿勢を見せ続けることが大事なことだと思っています。これから市役所は、そして市政は、この前、岩手日報さんでも議会でも報道、話をしていますが、大変厳しい状況にあります。財政状況も、そのことに取り組んでいく。
できること、できないこと、やるべきこと、市民のみんなにとっていいことは残しながらも、厳しい運営をもう一回やり直していかなきゃいけない。そういう中でですね、とにかくとことん耳を傾け、そしてその後にやはり私たちが耳を傾けていくという姿勢をまず見せなければ、市民の皆さんに協力を仰ぐことはできないと思っています。できること、できないこともあるんだと、今少しずつ言い始めてますけれども、だんだんと具体論に踏み込んでいきます。繰り返しになりますがそのためにも耳を傾けていく。そして最後になりますが、私はまちづくり懇談会でも話します。キーワードはやはり「共に」と。市役所だけではできない、市民だけでも民間だけでもできません。協力してやっていくんだ、「共に」これがキーワードだと思っています。そして、質問の中にはありましたが、今の問題点としてはですね、やはり財政状況が大変厳しい。ここ数年間、ちょっと貯金を取り崩しながらやってきました。そして今後も今のままでいくと、それでいくだろうと。14億以上の毎年足りない分が出てくる。そういう中期財政見通しというのは今まで数年に一度出してきたんですが、今年、財政部と話し合ってですね、これから毎年やはり見える形でやっていこうということでですね、財政部が昨年に引き続きつくりました。そういう見える化をしながら庁内で共有をして、そして市民の皆さんにもわかってもらってやっていこうと、一緒に決めていくということが大事だろうと思います。
あとは、人口減少対策はもちろん大切だと思っています。ただ、人口減少対策が目的ではありません。より優しく、より強い盛岡をつくっていく中で、結果として人口減少を食い止めていくと。そう夢に向かって走っていくことで人口減少を食い止めていくということを思っています。
何をやるんだと言われると今までと同じです。まずは市民の皆さんと話してきたこと、約束を守る努力を今までもしてきましたけれども、これからも引き続き、引き続きやっていくと。そのことだけなんですね。財政状況が厳しい中で、それをやっていくにはどうするかということを考えながらやっていきたいと思います。
今までも毎日とにかく1日1日一生懸命やってきて、昨日もそうだし、今日もそうですし、明日も新しく変わることはありません。意識としては耳を傾けながら、実際にやっていくことのスピードは上げていく。どっちも大事ですけどね。そうは思っていますが、毎日毎日一生懸命やっていく。変わりありません。
記者:
先ほどおっしゃっていた課題の部分で財源確保のお話があったかと思うんですけども、その念頭にあるのは、ご自身が掲げていらっしゃった公約というのもあるんでしょうか、その辺りを教えてください。
市長:
もちろんです。その公約という言い方で市民の皆さんと話してやっていこうと約束し、やっていこうと。そのことの夢をとにかく進んでいく。そのために財政がしっかりしていないとできないということを今毎日頭を悩ませているところです。毎日、これは内輪の話ですけれども、毎日何時間も、そのことについては財政部と、そして各部長のみんなと、みんな大変だと思うんですが、大変な思いも抱えながら、毎日、今も来年度、そして10年後に向けてですね、話し合いを庁内で話し合っているところです。
3 いわて盛岡シティマラソンについて
記者:
盛岡シティマラソンに関して、まずコースの修正を行われたと思うんですけれども、8月31日と1日の日に陸連の検定を行うということで伺ってたんですけども、実際行われたんでしょうか。
市長:
はい。9月1日の日に日本陸上競技連盟の検定員による公認コースの検定を受検しました。その当日は特に問題となるような指摘はありませんでしたので、公認されるものというふうに今は見込んでおります。正式には10月の初旬にはっきりした結果が通知をいただける予定ということです。
記者:
コース修正をめぐっては、一度とホームページの方でコースを公表した後に、7月になってから修正と言うことで、コースが大幅に変更になった経緯があったと思うんですけれども、参加者の方であったり、市民の方に対してちょっと戸惑いもあったのかなと思ったんですけれども、市長からお伝えしたいこと、もしあればございますか。
市長:
そこは2つの思いがあります。修正前のコースで楽しみに練習したり、試走をしたり、地図を眺めてくれたランナーの方、たくさんいらっしゃると思います。その点は非常に申し訳ないなと思っておりますが、修正後のコースも良いコースと思って一生懸命話し合って作りました。そしてやはり公認をとるというのは、なかなかいろんなルールがあります。その中で、今回新たに新しいコースを設定するというチャレンジをしてきました。みんなで話し合ってやってきました。プロの方からのご意見があって変更にはなりましたが、新しいコースもいいコースと思っておりますので、皆さんには新しいコースを楽しんでいただきたいなと思っています。私も走ります。ファンランに挑戦します。盛り上げていきたいと思っています。盛り上げるためには何でもやりたいなと思ってる一環であります。
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