成人式・成人のつどいの開催経過

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広報ID1003286  更新日 令和6年3月18日 印刷 

成人式のはじまり

盛岡市では現在「二十歳のつどい」として開催していますが、一般的に「成人式」といわれる行事は次のような経過を経て始まったといわれています。

1946年(昭和21年)

埼玉県蕨市にて、第一回成年式が開催されました。敗戦により虚脱状態にあった当時、時代を担う青年たちに明るい希望を持たせ励ましてやりたいと、町の青年団長が主唱者となり青年祭を企画。青年祭のなかでは、会場の蕨第一学校でテントを張り、復員してきた先輩たちを暖かく迎えながら、自分たちの祖国を、この町を平和で住み良い文化の高い町にしようと話し合い、最初のプログラムとして「成年式」が行われたそうです。これが、現代の成人式のはじまりともいわれています。

1948年(昭和23年)

「国民の祝日に関する法律」が公布・施行され、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます日」として1月15日が成人の日と定められました。
(注)現在は、法改正により1月第2月曜日と定められています。

1949年(昭和24年)

1月に文部次官から「成人の日」の行事について通知が出され、その後「成人式」が開催されるようになりました。

「成人の日」の行事について(抜粋)(昭和24年1月5日 発社第一号都道府県教育委員会あて 文部次官)

(「成人の日」は)平和国家、民主国家建設の中核となるべき青年男女が成人となったことを自覚してその栄誉と重責とを認識し各自の身体を強健にし豊かな教養と広い知識とを身につけ、自主的であると共に協力的に行動するように国民こぞってこれを激励祝福する記念すべき日であるから管内各市町村、学校、公民館(市町村によって設立されたもの)とも連絡をとり右の趣旨を徹底するに適当な諸行事を土地の実情に即し左記事項ご参照の上計画実施せられるようお願いする

盛岡市成人のつどい

盛岡市においては、現在「二十歳のつどい」として開催しています。

1957年(昭和32年)

青森県三沢市で、成人式の日を目前にして大火が発生。その年、三沢市の新成人は寒さに震えながら成人を迎えることとなった。それを聞いた盛岡市の20歳を中心とした青年たちが、自分たちに何か出来ることはないかと考え、成人式の会場入り口でカンパを訴えた。

その後、成人式で多くの20歳の仲間や市民に呼びかけることができ、大人への門出として、とても意義のある成人式であったという反省が出され、成人式に対する考えがかわってゆくきっかけとなりました。

(昭和32年当時、盛岡市の成人式は盛岡市主催行事として執り行われていました。)

1970年(昭和45年)

自分たちの力で何かをやれる成人式にしたい、大人への一歩として意義あるものにしたいという趣旨で、20歳を中心とした青年が集まり、初めて実行委員会が発足。成人式の名称を“成人のつどい”と改めました。

成人のつどい 記念事業等
記念事業 昭和45年から「20歳の記念に何かを残そう」ということで、毎年成人のつどいの中で20歳の記念事業が提案され、実施されてきました。
具体的には、次のような記念事業が行われてきました。
  • 「青年の広場」建設:昭和45年提案→昭和49年岩手公園内に完成
  • 「車椅子贈呈」:昭和51年成人のつどいにて募金を行い贈呈
  • 「真心募金」:昭和59年成人のつどいにて募金を行い市内老人ホームへ寄付
  • 「盛岡の子どもたちに絵本を!」:昭和60年・61年成人のつどいにて募金を行い、その募金で絵本を購入。社会福祉事業団に寄贈。
はたちの献血 昭和45年に当時の「はたち部会」が、新成人として迎えてくれた社会に対してまずできることを何かしようと考え、けがや病気と闘っている多くの人々のために少しでも役立てられるようにと、成人のつどいの会場に献血車を迎え献血の呼びかけを行いました。やがてはたちの献血運動は、全国的に活発に行われるようになっていきました。盛岡市では、昭和63年まで継続して毎年行われていた事業です。
記念誌の発行 昭和45年より継続して発行され、今日まで続けられています。
毎年、実行委員の手によって制作され、成人のつどい当日に新成人に配布されています。新成人への祝賀メッセージや、抱負、過去20年を振り返り成長の軌跡をたどったり、様々な情報を提供したりと、年度ごとに様々な工夫が施されています。
各種行事の企画 お茶会、うたごえ喫茶、前夜祭・後夜祭、市長対談や第二部の企画・運営、記念コンサートなど新成人を祝うために様々な企画が行われてきました。

1989年(平成元年)以降

平成元年ころから、盛岡市の成人のつどいは記念式典と実行委員企画によるアトラクションの2本柱で行われるようになっています。

成人のつどい 記念事業等
アトラクション 近年のアトラクションでは、実行委員会制作のビデオレター(中学・高校の恩師や著名人のインタビュー等)が上映されています。取材やVTR編集などは、全て実行委員の手によって行われています。
記念誌の発行 昭和45年実行委員会発足当時から変わらず行われています。その年の新成人たちの興味・関心のある事柄を取材し、新成人への祝賀メッセージと共に冊子としてまとめられています。
式典の運営 現在、記念式典やアトラクションの司会・進行は20歳を中心とした実行委員の手によって行われています。

2022年(令和4年)以降

成年年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が、令和4年(2022年)4月1日に施行されたことに伴い、名称を「盛岡市二十歳(はたち)のつどい」と改めました。

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