HIV/AIDS(エイズ)について

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広報ID1006616  更新日 令和5年12月14日 印刷 

HIV/AIDS(エイズ)に関する説明

HIV/AIDS(エイズ)とは

HIVとは、「ヒト免疫不全ウイルス」というウイルスの名称です。そのウイルスに感染した場合、HIV感染といいます。エイズ(AIDS)とは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染によって免疫力が低下し、健康なときには問題のない細菌やウイルス・カビにより、いろいろな病気を発症する状態です。

日本国内では、2021年1年間の新規HIV感染者742人、エイズ患者315人(厚生労働省エイズ動向委員会より)で合計1,057人、つまり1日あたり約2.9人がHIV感染またはエイズ発症が判明している状況です。新規HIV感染者は20~30歳代、新規エイズ患者は40歳代の報告数が多いですが、10歳代~70歳代までの新規HIV感染者が報告されており、幅広い世代において「ひとごと」ではなく、「自分自身の問題」として捉え正しい知識を持つことがより一層重要です。

自分がHIVに感染していることに気づかずに、エイズを発症してから初めて感染に気づく「いきなりエイズ」の人は、HIV感染者の約3割です。治療しない場合HIV感染してからエイズ発症まで数年~10数年程度かかり、その間自覚症状はないが、他者へ感染させてしまう可能性がある上、エイズを発症してしまうと治療が難しくなります。自覚症状のないHIV感染を知る方法は血液検査です。早期に発見・治療ができれば、エイズの発症を抑えられ、他者への感染も防ぐことができます

感染経路は「性行為」・「血液感染」・「母子感染」

  1. 性行為による感染
    最も多い感染経路で、80%強を占めています。HIVは感染者の血液、精液、膣分泌液から、その性行為の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通って感染します。
    HIV感染や他の性感染症を防ぐには、お互いの協力が不可欠です。日頃からパートナーとよく話し合い、コンドームを正しく使用したより安全なセックス「セーファーセックス」を心がけましょう。
  2. 血液を介しての感染
    HIVが存在する血液の輸血、または依存性薬物(覚せい剤など)の使用における注射器具の共用などによって感染します。
  3. 母親から赤ちゃんへの母子感染
    母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。母乳での感染事例もあります。

※HIVは体液内でしか生息できないウイルスであり、唾液に含まれるHIVはごく微量のため、握手、軽いキス、咳やくしゃみ、飲み物の回し飲み/同じお皿のものを食べる、お風呂やプールなどでは感染しません!

保健所での定例検査・相談のご案内(HIV/性感染症検査・相談)

厚生労働省ポスター(平成28年度作成)
STI(性感染症)・HIV検査啓発ポスター

盛岡市保健所では、HIV検査等を無料・匿名で行っています!

住所や性別、国籍を問わず、誰でも受検できますのでお気軽にご相談ください。 あなたとあなたの大切な人を守るために、ぜひ検査を受けてみましょう!

詳しくは、下記リンク「HIV/性感染症検査・相談について」をご覧ください。

12月1日は「世界エイズデー」です

世界エイズデーとは?

「世界エイズデー」ポスター

WHO(世界保健機関)は、1988年に世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、12月1日を“World AIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。

1996年から、WHOに代わって、国連のエイズ対策の総合調整を行うことになったUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しています。

日本でもその趣旨に賛同し、毎年12月1日を中心にエイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図るためのイベントが全国で実施されています。

令和5年度のキャンペーンテーマは「あなたが変わればエイズのイメージが変わる。UPDATE HIV!」です。

HIV感染を早期に発見し治療することで、エイズの発症を防ぐことができ、これまでと変わらない生活を送ることができるようになりました。また、治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。しかし、現状はそうした変化が正確な情報として十分に伝わっているとはいえず、HIV感染への偏見や差別の意識がUPDATE(更新)されないままになっており、そのことがHIV感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけ、また、差別や偏見を招く要因の一つになっているとも言われています。今年のキャンペーンテーマには、ひとりでも多くの人がHIV/エイズのことを自分のこととして捉え、正しい知識を身につけるきっかけとなるようなメッセージが込められています。治療の進歩に支えられ、HIV/エイズを取り巻く状況は大きく変化しました。ただし、それで流行が終わるわけではなく、感染している人が安心して生活できる社会づくりになるわけでもありません。キーワードはUPDATE(更新)です。この機会にぜひエイズに関する知識をアップデートさせましょう!

岩手県内の各保健所

岩手県内の各保健所では、エイズ相談やHIV・性感染症検査を行っています。
検査日程や電話番号は、後段の関連情報リンク「岩手県ホームページ」をご覧ください。

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このページに関するお問い合わせ

保健所 指導予防課 感染症対策担当
〒020-0884 盛岡市神明町3-29 盛岡市保健所6階
電話番号:019-603-8244 ファクス番号:019-654-5665
保健所 指導予防課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。