市長定例記者会見(令和4年2月1日)
広報ID1039025 更新日 令和4年2月4日 印刷
1 新型コロナウイルス感染症の現状について
市長:
本市では、1月中の新規感染者の合計が329人となっており、1月29日には、1日の最大である62人を数えました。人口10万人当たりの直近の1週間の新規感染者数は、1月31日現在で77.3人となっております。学校や地域、職場でのクラスターが発生し、地域内感染がいっきに広がっている状況でございます。
県内でも、1月8日に「岩手警戒宣言」、その後、急激な感染拡大を受けて、1月23日に「岩手緊急事態宣言」が発出され、まん延防止等重点措置区域への不要不急の移動や、混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出の自粛のほか、改めて、家庭や職場を含むすべての場における基本的な感染対策を再徹底することが求められております。
市民の皆様には、飛沫防止効果が高い不織布マスクの着用や手洗い、三密の回避などの基本的な感染対策をしっかり続けていただき、のどの違和感や発熱など風邪のような症状がある方は外出を自粛し、かかりつけ医や受診・相談センターに電話相談の上、必ず早期に医療機関を受診していただくよう、お願いいたします。
本市においては、高齢者施設、児童福祉施設、障がい者福祉施設におけるクラスターの発生を防ぐことを目的に、1月21日から、施設における「定期的なPCR検査」を再開いたしました。また、熱や咳などの症状がない方で、感染の不安を感じている盛岡市民をはじめ、岩手県民の皆様は、無料でPCR検査ができる検査機関が市内に28カ所ございますので、是非、活用していただきますようお願いいたします。
なお、市では、国の要領に基づき、子育て世帯への臨時特別給付金を支給する事業を行っておりますので、国の給付の支援対象とならない離婚等の家庭へも、市独自で給付金を支給することとしております。対象となる方には申請書をお送りし、受付を開始しておりますので、該当する方はぜひ申請いただきますようお願いします。
2 新型コロナワクチン接種について
市長:
新型コロナワクチン接種についてでありますが、医療従事者等への3回目接種は、1月30日の集団接種をもって概ね終了し、現在は、高齢者施設の入所者、従事者や、一般の高齢者等への接種を進めているところでございます。
一般の高齢者等への接種は、1月24日から開始しておりますが、接種体制が整った医療機関から順次開始し、今後、130を超える医療機関で接種が行われる予定です。接種医療機関の詳細は、市公式ホームページのほか、広報もりおか2月1日号でお知らせしているところです。また、集団接種については、青山四丁目のSGプラザで2月12日から開始し、3月末までの毎週土曜日と日曜日に、SGプラザ又は盛岡タカヤアリーナのいずれかの会場で実施します。使用ワクチンは、武田/モデルナ製となります。
3回目の接種用の接種券は、2回目接種の日から一定期間が経過した方に順次送付しており、医療従事者などの、接種間隔が6か月の方には2回目接種日から6か月経過した後に、7か月に前倒しとなる方や8か月の方には、それぞれ7か月又は8か月が経過する週の1週間前を目途に送付し、接種券が届き次第、予約や接種が可能となります。接種券の当面の送付日程については、市公式ホームページや1月29日の新聞広告でお知らせをしているところでございます。なお、国から1月13日付けで示されました接種間隔前倒しの方針を踏まえ、本市におきましても、一般の高齢者については3月以降6カ月に、当初は4月以降の開始を予定しておりました64歳以下の一般の方の接種については、3月以降7カ月に前倒しをいたします。このことにより、令和3年11月までに2回目接種を終えた方の3回目接種は、6月末までに概ね終了する見込みとなっておりますが、今後の接種状況やワクチン供給量、在庫量をみながら、さらなる前倒しを検討してまいります。
また、5歳から11歳の小児の接種につきましては、正式な開始時期は国からまだ示されていないところですが、3月以降、速やかに接種が開始できるよう、盛岡市医師会や小児科医の医療機関と調整してまいります。
ワクチンの感染予防効果や重症化予防効果は、時間の経過に伴い徐々に低下し、特に高齢者の方はより早く低下することが分かってきております。これらの効果を再び高め、感染や重症化のリスクを少しでも減らすため、高齢者の方や基礎疾患をお持ちの方には、3回目接種が特に推奨されているところであります。
3回目接種で使用するワクチンは、1回・2回目接種で8割を占めたファイザー製が約5割、モデルナ製が約5割と、モデルナ製の比率が大きくなっており、場合によっては希望するワクチンを選択できなかったり、予約時と違うワクチンに変更することも想定されるところでありますが、いずれも効果の高いワクチンでありますので、感染拡大防止及び重症化予防の観点から、積極的に接種を御検討いただきますよう、御理解をお願いいたします。
なお、毎回お願いしていることではありますが、ワクチン接種は決して強制ではなく、本人の意思に基づくものであります。ワクチン接種をしていない方が接種を強要されたり、差別的な扱いを受けたりなどということがないよう、重ねて市民の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。
記者:
11歳以下の接種について、先ほどお話があったかと思うので伺いたいと思います。3月以降、国の方針が固まり次第、速やかにということでしたけれども、具体的な進め方について、同じように集団接種を実施するのか、個別の医療機関のみ実施していくのか、スキーム部分についてはまだ検討中かと思いますが、いかがでしょうか。
保健福祉部長:
盛岡市医師会の小児科部会等ありまして、そういう専門家の方々とワーキンググループを作り、進め方について御協議をしているところです。国から、おおむね3月以降に実施するような具体的なお話は、これからになるかと思いますけれども、その中で議論になっているのは、集団接種というのは、この年代の方々には適当であるのかとか、そういった接種の仕方について、様々、配慮が必要ではないかという専門家の意見が出ておりましたので、具体的にはもう少し、ワーキンググループにおいて検討をして、方針を定めていきたいということを今、進めているところです。
記者:
現在、受付をしている特設会場での集団接種について、予約の状況を伺います。というのも、これが始まる前から、ファイザー製を主に高齢者の方たちは打っていたので、モデルナ製の接種に若干抵抗感のある方もいるのではないかと危惧されていました。現在の受付の状況を教えていただければと思います。それで、モデルナを警戒、抵抗があるような方たちが窺えるのか、そういうのも教えていただければと思います。
保健福祉部長:
集団接種の予約状況ということですが、SGプラザで2月12・13の土・日、それから2月19・20日の土・日、そして2月26・27日の土・日、こういった日程が、今、予約を受け付けているところでございますけれども、予定した予約数が、予約の枠があるわけですけれども、充足率といいまして、予約が済んだ数、割合については、2月12・13日の土・日を合わせますと5.1パーセント、それから19・20日の土・日を合わせますと13.1パーセント、26・27日の土・日を合わせますと0.6パーセントということです。この集団接種についてはモデルナを使う予定になっているところでございます。一方ですが、市のシステム上、受付をしております市中の医療機関があります。こちらの予約の枠と予約数ということで申し上げますと、本日2月1日であれば84パーセントが充足している。その後も、日によってかなり上下がありますけれども、多いところをお話していくと2月3日で81パーセントあまり、2月4日72.5パーセントというような形で枠は埋まっているということです。何週かの先に行きますと、ここのところはまだ10パーセントに満たない、これから、というような状況も見て取れるところであります。ファイザーなのかモデルナなのか、そこの選択、意向については、具体的にはちょっとはかっていないので、今のところ、この数字でお示しできる段階、ということであります。
記者:
集団接種は、モデルナと分かって申し込まれると思うんですけれども、個別接種の医療機関での場合、第二週から不足する可能性があるということで、御本人には行って知らせるということでしょうか。その時に、やっぱりファイザーが良いから待つとか、そういう方が出てきた場合の対応は想定されているんでしょうか。
保健福祉部長:
供給されるワクチンの数は、先ほどお話に出た割合で来ておりまして、必ずしも1回目、2回目を受けた方が同じものをという御希望は通らないことがあります。あらかじめそれについては、会場を分けることによってお知らせをしているんですけれども、基本的には市中の医療機関についてはファイザーを供給したいという風にこちらでは区分しておりましたが、実施の状況、それから供給の状況を見ますと、やはり先ほど記者の方がおっしゃったように、第一週目、2月の初旬の方で全部使い切ってしまうという可能性が出てきましたので、今予約を受けていらっしゃる方の中にも、ファイザーでもし予約を受けていれば、その日になったときに切り替える可能性があるということを前提に、システム上、それから医療機関での受付でお断りをしながら。できるだけファイザーでは確保したいということであっても、叶わないケースがあるということをお知らせして、予約をしていただいているという状況です
3 IGR下田駅設置事業への意気込みについて
記者:
今日の午後に総会が開かれますIGRの下田駅設置事業に関しまして、今後の取組の姿勢だったり、意気込みをお聞かせください。
市長:
仮称でありますけれども「下田駅」、これは旧玉山村との合併の時に、地域の皆さん方の要望「新市建設計画」の中に位置づけられた事業であります。ところがその後、大雨によりまして下田地区が浸水をいたしました。そのことによって、IGRで駅舎をそこに作るのがどうなのか、ということも含めていろいろ検討してまいりました。本当に、まず考えられない場所から浸水したということで、これは上流部の河川の電車の橋脚のところに流木がたまってしまって、そのことによって横に大水が流れてきたと。普通は、玉山地区の長い歴史の中でも考えられないような特別な事情によってそうなった、ということであったということを含めて、確認されておりまして、地域の皆さん方から改めて、アンケート調査等も行わせていただきましたし、それから将来に向けて、IGRの事業的にここの地域に作ることがどうなのかということも、様々検討してまいったところでございます。そういう意味で新市の建設計画の中に位置づけられた事業でありますので、それらを確認のうえ、協議を進めて一歩前に進められる段階になってきているのではないかなと捉えておるところです。
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