市長定例記者会見(令和4年4月5日)

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広報ID1039776  更新日 令和4年4月21日 印刷 

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1 新年度を迎えてのあいさつ

市長:

新年度、令和4年度がいよいよスタートしたところであります。

新型コロナウイルス感染症につきましては、現在もなお感染が続いており、これまでの流行の長期化が深刻な影響をもたらす中で、市民の皆さまの生命と健康、生活を守ることを最優先に、総力を挙げて取り組んでおります。

本年度におきましても、ワクチンの接種をはじめとする感染症対策などに、引き続き万全を期するとともに、雇用の維持や事業継続への支援、飲食・観光関連サービス等の再活性化など、市内経済の回復に向けた取組を全力で進めてまいります。

また、コロナ禍によって加速化したDXの進展や、地方への人の流れなど、社会情勢の大きな変化を的確に捉え、行政手続のオンライン化などデジタル化を推進するとともに、盛岡城の復元に向けた取組や、秋までに開業する盛岡バスセンターの整備とその周辺の市街地再開発などの促進など、まちの賑わいや活力を再生してまいります。加えて、交通の利便性向上が期待されるJR田沢湖線「前潟駅」の開業、物流機能強化と産業の活性化につなげる盛岡南公園周辺への新たな産業等用地の整備、将来のまちづくりを見据えた内丸プランの構築など、都市基盤の強化を確実に進めるなど、あらゆる施策を積極的に展開してまいります。

総合計画についても、感染症の流行により生じた社会情勢の変化を踏まえたまちづくりの推進に引き続き努めるとともに、特にも次の2つの戦略プロジェクトに重点的に取り組むこととしております。

「未来のもりおかを創る若者・しごと応援プロジェクト」においては、若者の地元定着や、働く場と魅力ある仕事の創出に向けたIT産業の集積と高度人材育成、スマート農業の活用促進など「DX時代のしごとづくり」に努めるとともに、インターンシップ事業や就職面談会の開催、地元企業の認知度向上、マッチング支援など「若者と地元産業をつなぐ」取組や、ICTを活用した新しい働き方改革、女性の活躍支援、ワーク・ライフ・バランスの推進など、「仕事と子育ての希望をかなえる」取組を進めてまいります。

「回復から成長へ!まちなか交流・にぎわいプロジェクト」については、観光需要の段階的回復を見据え、3年ぶりとなるチャグチャグ馬コ、盛岡さんさ踊りなどの開催や、「いわて盛岡シティマラソン2022」の3年ぶりのリアル開催、観光物産プロモーション、MICE(マイス)誘致などのほか、つなぎ温泉や中心市街地での盛岡さんさ踊りの展開、北上川の舟運(しゅううん)復活など、新たな観光資源の活用に取り組み、「コロナからのV字回復」を図ってまいります。

また、3月には紺屋町番屋がリニューアルし、新たな活用をスタートしたほか、今後においても盛岡バスセンターの開業や、令和5年度に向けては、啄木のふるさと・渋民の「道の駅」や、リニューアルオープン予定の動物公園の整備を進め、「市民の日常に生まれるにぎわいの創出」を図ってまいります。

結びに、感染症の流行はなかなか減少せず、その影響は長期に及んでおり、市民の皆さまの生活や市内の経済状況は依然として厳しい状況にあります。地域経済をコロナ前の状況まで回復させるとともに、社会情勢の大きな変化を確実に捉え、未来につながる取組を積極的に展開し、本市が将来ともに魅力あふれる東北の拠点都市となるよう、「力強く回復から成長に向けた」あらゆる施策の積極的な展開に全力で取り組んでまいりますので、皆様の市政への御支援・御協力をよろしくお願い申し上げ、新年度の挨拶といたします。

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2 新型コロナウイルス感染症の現状について

市長:

全国18都道府県に適用されていた「まん延防止等重点措置」は、令和4年3月21日をもって解除されました。本市においても、2月下旬から3月上旬にかけての感染の拡大は、現在、減少傾向にありますが、減少がなかなか進んでおりません。現在、感染力の強いオミクロン株は、感染拡大の速度が非常に速く、年度初めにおいては、人々の移動や会食の機会が多くなることから、再拡大への警戒が、今、必要であります。岩手県独自の「緊急事態宣言」は、現在も継続されており、決して、感染予防対策をゆるめてはいけません。今後、感染が拡大に転じることにより、特にも重症化しやすい高齢者等への感染拡大は、絶対に防がなければなりません。

本市においては、市中感染の拡大が懸念されるときに高齢者施設、児童福祉施設、障がい者福祉施設等における「定期的なPCR検査」を実施し、施設内での感染防止に努めており、県内全域でも感染防止対策を強化しているところであります。

市民の皆様には、家庭内においても、マスク着用が難しい子どもを除いて、特に同居する高齢者や基礎疾患のある方との会話する際のマスク着用など、感染予防の徹底をあらためてお願いいたします。また、会合等の開催に当たっては、密閉・密集・密接のいずれの要素もないよう十分注意するとともに、混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出は自粛するようお願いをいたします。なお、飲食店利用については、感染対策が整っている「いわて飲食店安心認証店」の利用を推奨いたします。

あらためてではありますが、感染者数の発生が依然として続いている状況下においては、気を付けても、誰でもウイルスに感染する可能性があります。のどの違和感や発熱など風邪のような症状のある方は、外出を自粛し、かかりつけ医や受診・相談センターに電話相談の上、必ず早期に医療機関を受診していただくよう、お願いいたします。

また、市のホームページなどで、「陽性と診断された時」「濃厚接触者になった時」「事業所で感染者が出た時」などの対応について詳しく紹介しておりますので、御覧いただき、どうか「うつらない・うつさない」の取組の徹底をお願いいたします。うつらない」ための習慣を身につけるよう心がけていただくようお願いいたします。

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3 新型コロナワクチン接種について

市長:

新型コロナワクチン接種についてでありますが、現在本市では、国の方針に基づき、主に、2回接種後6か月以上経過した18歳以上の方を対象とした3回目接種と、5歳から11歳の小児を対象とした1回・2回目接種について、それぞれ医療機関での個別接種と、特設会場での集団接種を併用して実施しているところであります。

3回目の接種の接種率は、4月4日現在、18歳以上対象者の39.4%となっておりますが、そのうち、65歳以上の方の接種率は71.6%となっており、高齢者の3回目接種は概ね3月中で終了し、今後は、64歳以下の方が主な対象となってまいります。

特に4月は、64歳以下の接種対象者が約5万5千人で、1回・2回目接種を集団接種で受けられた方も多いことから、これまで予約に空きがあった集団接種のニーズが高まってくるものと考えております。

なお3月25日に、3回目接種の対象が、18歳以上から12歳以上に拡大されましたことから、現在、接種券の発送準備を進めているところであります。

また小児の接種は、本市においては3月7日から順次開始し、4月4日現在の接種率が、1回目が8.4%、2回目が0.7%となっております。小児の接種に関しましては、お子さんの基礎疾患の状況や置かれている家庭環境などを考慮していただきながら、接種券と合わせてお送りしているリーフレットなどを参考に、保護者と本人がメリットとデメリットを充分に理解したうえで、接種の要否を御検討いただきたいと思います。

なお,3月26日から開始した集団接種は、盛岡広域圏における小児科の医療機関が本市に集中している実状を踏まえ、4月の2日と9日の日程につきましては、広域の滝沢市、雫石町(ちょう)、岩手町(まち)、葛巻町(まち)の小児を受け入れているところであります。

最後に、毎回お願いしていることではありますが、ワクチン接種は決して強制ではなく、本人の意思に基づくものであります。ワクチン接種をしていない方が接種を強要されたり、差別的な扱いを受けたりなどということがないよう、重ねて市民の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。助としていただきたいと存じます。

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4 もりおかプレミアム付商品券発行事業にかかる参加店募集について

市長:

新型コロナウイルス感染症の長期化に伴い、落ち込んだ消費を喚起し、地域経済の活性化を図るため、非接触型電子決済を活用した「もりおかプレミアム付商品券スマートSANSA」を発行いたしますが、商品券を使用可能な参加店について、4月1日から募集を開始しております。

参加申請につきましては、専用サイトからオンラインで申し込むか、必要書類を盛岡ValueCity株式会社(バリュー・シティー株式会社)に郵送していただくかのどちらかということになります。

プレミアム付商品券は、6月から消費者が使用できるよう準備を進めておりますので、事業者の皆様には、是非参加店としてお申し込みをいただき、事業継続の一助としていただきたいと存じます。

記者:

プレミアム付き商品券の参加店の数の目安とか、種類はどのようにお考えになっているかが1つと。あと、電子商品券にされたのは、今回、初めて、前は紙だったのでしょうか。その電子商品券にしたねらい。その場合、高齢者が戸惑うことがあるかと思うのですけど、その対策。もしくは、若い人向け、若い世帯向けに経済的支援することが強いねらいだったのか、そのへんのところ教えていただきたいと思います。

商工労働部長:

プレミアム付商品券発行事業ですけれども、参加店舗の目安については、前回、令和2年度に実施しておりまして、その時の参加店舗数が1238店舗になっておりますので、今回もそれ以上、1238店舗以上、なんとか参加していただきたいなというふうに思っております。

今回の電子商品券にした理由でございますけど、感染症対策に配慮した消費喚起が図られるとともに、利用者の購入手続き、あるいは事業者の換金手続きが紙に比べて簡略化されるということになります。高齢者の方に関しましては、電子商品券以外に今回カード型の商品券も発行する予定にしております。今回の発行総額6億円のうち電子商品券は4億8千万円、カード型商品券のほうは1億2千万円準備しております。高齢者の方でも、電子商品券はアプリを活用するんですけれども、そういった方々に対しましては、例えば、今検討しているのは、よ市等でですね、アプリの導入の仕方等を実際に教えるとか、そういった形で、少し具体的に丁寧に進めて参りたいと思っております。

記者:

参加店の種類については、飲食とか、あとどのようなこと考えていらっしゃるのでしょうか。

商工労働部長:

一般の飲食店以外でも宿泊とか、小売り等、全て事業を広く参加できるようになっております。

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5 開設10年を迎えた復興支援施設「しぇあハート村」の評価、終了時期とその理由、終了後の用地の活用予定について

記者:

市内の復興支援施設「しぇあハート村」が前身の「しぇあハウス」を含め、4月で開設から10年を迎えました。これまで被災した学生や地域住民、内陸避難者との交流に寄与してきたと思いますが、市長としての評価をお伺いします。

また、昨年度中に終了時期を決める見込みと伺っておりましたが、時期は決まったでしょうか。終了する時期とその理由について教えてください。時期が決まっていなければ、終了を検討している理由と、いつまでに終了時期を公表する予定なのか教えていただければと思います。

最後に、用地は公園だと伺っておりますが、終了後の用地の活用予定を教えてください。よろしくお願いいたします。

市長:

しぇあハート村の評価についてということでございますが、これまでに、被災地から進学する学生を受け入れる「復興支援学生寮」、復興支援活動を行う団体の活動拠点とする「シェアオフィス」、入居者と地域住民が交流する「地域食堂」の開催など、復興推進の複合的拠点施設として活用してきたところであり、本市の復興支援事業の一翼を担ってきたものと捉えております。

終了時期についてでありますけれども、国の復興創生期間が令和7年度までであること、本市の復興推進の取組方針が令和6年度までであること、また、これまで61名の学生が入寮されてまいりましたが、令和4年度現在の入居学生が4名と、年々減少していることなどを踏まえ、現在、終了時期について検討しているところであります。令和4年度中に方向性を決めるとともに、決まり次第、入居者や関係団体に説明するなど、周知を図っていくこととしております。

また、終了後の用地の活用予定についてでありますが、当該用地は盛岡南新都市土地区画整理事業において、下太田谷地(やち)近隣公園として地権者の皆様の御協力によって確保された用地でありますので、まずは、公園としての整備を前提としながらも、地元の関係町内会等、住民の皆様の意向も踏まえて確認をしてまいりたいと考えております。

また、整備にあたっては、しぇあハート村としての震災復興支援に使用してきた経緯を踏まえ、防災に関わる整備や隣接する盛岡タカヤアリーナ等のスポーツ施設との関わり等についても検討してまいりたいと考えているところでございます。

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6 IGRいわて銀河鉄道新駅について

記者:

先日、IGRの下田駅、新駅についての要望書が提出されて、受け取られていたと思います。その際に市長から前向きなお話がありましたが、改めて、駅、新駅の建設に対する思いですとか、具体的な見通しなどあれば教えてください。

市長:

玉山地区でありますけれども、仮称下田駅。地域のエリアの名前ですけど、その場所に、合併する時の新市建設計画の中に、その地域の方々含めて新駅の要望がございました。そういうことで、了として我々も取り組もうということで進めてきたわけでありますが、その途中で、平成25年に台風で大水がでまして、普通であればそこの地域に水が出ることが考えられない場所であったわけですが、IGRのその先にある川のところに架かっている陸橋があるんです。その橋脚のところに流木が流れてきましてダム状態になったので、そこから横に、線路沿いに大水が流れ込んだと、普通は考えられない場所なんですけども、そういうことがあった関係で、果たして水没した地域に駅を造るのはどうなんだろうかという声もいろいろありました。それで、IGRとの協議を進めてきたわけですが、歴史的な経緯から言って、普通では考えられない場所から水が流れ込んできている。そしてなおかつ、県のほうが今、河川改修をずっと進めてきておりますので、それらの環境が整ってくるということになれば、十分に新駅というものは可能性があると、そして需要についてもIGRとしても将来的に見込めるというようなお話もいただいておりますので、これら具体に進めていくことも可能になったのではないかと捉えています。そういうことでこれから具体に、アンケート調査をいたしましたけれど、地元の皆さん方、企業の皆さん方もそこのところに新駅があれば、非常に便利になるという捉え方をしていただいておりましたので、その思いを形にできればいいなと思っております。

記者:

今年度、具体的にこのような形で進めていくといった計画か何かはあるでしょうか。

市長:

まだ、具体にははいってないですけれども、先ずは、IGRの方の技術的な面ですね。どこのところにホームを設けることが良いのか。または、それに伴って、場合によっては駐車場等の整備も併せて必要になっていくことになるだろうと想定されますので、そういうことを総合的に判断して、まずはIGRの方の技術的な面から言って、ホームをつくるとすれば、ホームの位置はこの辺ではないであろうかという事を調査等していただいて、方向性を出していきたいなと思っております。

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7 祭りの開催予定について

記者:

冒頭のあいさつで今年のさんさ踊りとチャグチャグ馬コについて、言及がありましたけれども、今年の開催方針について両方とも決まっているものがあれば、市長のお耳に入っているものがあれば教えていただきたいと思います。

市長:

まだ、具体の実行委員会を開いていないので、最終的なことを申し上げることが出来ないわけですけれども、ただ、屋外で開催する行事ですので、十分な感染予防の対策を講じながら、可能性を探っていく。そして、可能性があるんじゃないだろうかなという気持ちは持っております。

記者:

確認なんですけれども、それはまだ決まっているものではなくて、それは市長の個人的な思いとして申し上げられたということですかね。

市長:

そうです。まだ、総会等開催しておりませんので、両方共ですね。

記者:

今の質問に関連して、観光のことをお伺いしたいのですけど、今年、さくら祭りを3年ぶりに開催されるという事で、今回、3年ぶりの開催を、まだ感染が落ち着いていない中で決めたところの理由。また効果としてどういった事を期待されているのかということを教えてください。

市長:

皆さんが毎年、楽しみにしていたさくら祭り他、いろんなイベントもそうですけども、みんな中止になってきた。やはり、ここで街中に賑わいを出していかなければならないということ。ただ、大人数での飲食が伴うようなことになると、これがまた感染の拡大になってはいけないので、公園等での飲食は、ご遠慮いただくという事にいたしましたけれども、ただ、照明とか、ぼんぼりとか、そういうふうなもののなかで、桜を十分に御覧いただいて楽しんでいただく。そういうふうな形での開催をしてまいりたいと思っております。

記者:

屋外で、対策もしてであれば今後、観光の部分は、徐々に再開をしたいというお考えなのでしょうか。

市長:

感染予防、対策をしっかりしてですね、屋外であれば十分対応が可能かなと思っております。東京マラソンなんかを見ても、相当、皆さん気を使いながらやって成功に導いているケース等もありましたので、そういうところも十分意識しながら対応して参りたいと思います。

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