市長定例記者会見(令和7年4月3日)

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広報ID1051441  更新日 令和7年4月11日 印刷 

新年度を迎えてのあいさつ

市長:

令和7年度がスタートいたしました。昨年は、8月27日の大雨の災害がありました。市内各地で建物、土地、土砂崩れ等が発生をいたしました。道路、林道、橋りょう、農地などが大きな被害を受けました。現在、道路、橋りょう等の本復旧を順次進めておりますけれども、早期に全面の復旧に向けて努力をしていきたいと思っております。

本年は、令和16年度を目標といたします新しい総合計画がスタートいたします。「輝きが増し 活力に満ち 夢をかなえるまち盛岡」これを目指して、市民の皆さんと共に、未来に向けたまちづくりを進めていきたいと思っております。持続可能なまち、盛岡を目指すにあたって、人口減少これが大きな問題、テーマとなっております。新しい総合計画に「盛岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を統合いたしました。総合計画に掲げる全ての施策が人口減少、人口対策に関連をしていくという考え方の下に、社会減そして自然減に着目した対策を「未来創造プロジェクト」として新たに位置付けまして、目指す将来像の実現に向けた人口対策の取組を推進していきたいと思っております。「未来創造プロジェクト」の推進に当たりましては、重点的に推進する施策分野を見極めて、社会情勢に応じて事業の選択と集中を図っていくと、施策横断的な取組を一層強く図っていくと思っております。

2つのテーマです。はじめに、「働きたい・住み続けたい・行ってみたいまちプロジェクト」、これは、比較的早期に成果を見込めるというふうな社会減対策につきまして、雇用の場の創出、移住定住、交流人口の増加、これに注力をしていきます。特に、東京圏との所得格差、理工系人材の受け皿の不足、域内市場産業を中心とした今の産業構造など、若者の地元定着が進まない要因となっていますことから、各産業分野の課題を踏まえて、施策横断的に社会減対策に取り組むことが必要だと思っております。まずは、若者にとって魅力のある産業の集積に向けて、新産業等用地の整備、工場新設拡充等の支援、工業用地の確保を進めるとともに、地元で働きキャリアを築く意識の醸成、地元企業の認知度の向上に向けた支援を行うなど、若者と地元企業をつなぐ取組を進めてまいりたいと思っております。また、理工系人材の地元定着を推進するため、IT関連企業が持つAI・IoTなどの先端技術と、製造業のニーズや課題のマッチングを図るプラットフォームの設置、ヘルステック分野のクラスター形成と人材育成に対する支援、そういった新たな価値を生み出す企業の成長を促進してまいりたいと思っております。農林業につきましては、新規就農を後押しする取組、林業の担い手育成を図る取組を進めますとともに、農林業その他生産物の魅力をどんどん発信をして、盛岡市の豊かな地域資源が活力を生み出すまちづくりを進めていきたいと思っております。加えて、自然環境、都市機能の調和の下に、城下町として発展してきました。そんな中で偉人、先人を育んできた歴史、文化、美しい街並み、温かい人情など、私たちの盛岡の魅力を創造・発信をして、国内外の人々を引き付ける取組を推進して、人口が今、東京圏に一極集中といわれておりますけれども、地域の担い手不足に対応するために、東京圏から本市への移住を後押しする取組を推進してまいりたいと思っております。関連する分野が多岐にわたります観光分野におきましては、観光プロモーション、MICEの誘致、大型観光キャンペーンに取り組んで、サービス業を中心とした産業分野への波及効果によって、盛岡市全体の経済の活性化を図ってまいりたいと思っております。

次に、もう一つのプロジェクトですね、「夢を持ち喜びを感じられる子育て応援プロジェクト」これにつきましては、社会減対策の成果を踏まえて取り組む自然減対策として、子どもの成長を社会全体で支え合い、安心して産み育てられる環境づくりの取組を推進していきたいと思っております。保護者の就労環境の多様化に対応した保育サービスの提供、保育環境の充実、質の確保に向けた取組、地域社会とのつながりが薄い乳幼児を持つ世帯への支援、これらをはじめといたしまして、地域の様々な主体による子育て支援の充実を図ってまいります。また、子どもの放課後の居場所の充実を図るための余裕教室を活用した放課後児童クラブの整備、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を行う取組、母子の健康を確保し、育児ストレスや不安などの解消につながる子育て相談を行うなど、安心して子育てができる体制の充実を図るとともに、全ての妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てができる環境を整えるために、出産・子育て応援給付金の支給など、経済的支援にも取り組んでまいりたいと思っております。近年、急激な人口減少、物価等が上昇するなど社会経済情勢が大きく変化する中にあって、これらの取組を着実に推進していくために、簡素で効率的な組織体制、安定的な財政基盤を確立する必要があると思っております。令和7年度から新たに自治体経営改善事務局を立ち上げまして、歳出の改革、歳入の確保、効果的・効率的な組織・人員体制の確立などを目指して、全庁一丸となった取組を進めてまいりたいと思っております。

最後になりますけれども、生産年齢人口が減少する局面におきまして、社会を機能させるために、付加価値の高い仕事を創り出し、適正な都市機能を維持していくこと、市民が幸せを実現できる環境を整えることに焦点を絞り、柔軟なプロセスで複合的に政策を展開することが必要だと思っております。市民の皆様と共に考え、共に挑戦をして、共に将来像を実現していきます。持続可能なまちの実現に向けて、引き続き「市政は常に市民の皆さんと共に」、この信念、本市が誰ひとり取り残さず、地元経済が元気な「より優しく、より強い盛岡」、実現していけるよう、あらゆる施策の積極的な展開に全力で取り組んでいきたいと思っておりますので、皆様の市政への御協力・御支援どうぞよろしくお願いしたいと思います。

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1 犯罪被害者等のための総合支援窓口の設置等について

市長:

この度、盛岡市では、令和7年3月盛岡市議会定例会におきまして可決成立いたしました「盛岡市犯罪被害者等支援条例」の施行に合わせ、犯罪被害者等の支援を行うための総合支援窓口を令和7年4月1日に設置をいたしました。

総合窓口は、本庁舎本館6階のくらしの安全課内に設置をいたしました。犯罪被害者等に必要な情報の提供、助言を総合的に行うこととして、面接による相談を行います。あとは、犯罪行為により亡くなられた方の御遺族、重傷病を負われた方に、見舞金を支給するということといたしました。

住民の日常生活を支える身近な行政機関として、犯罪に巻き込まれた被害者、そしてその御家族の皆さま、御遺族の皆さまが、再び平穏な生活を取り戻すために、岩手県、警察、いわて被害者支援センターなどの関係機関・団体と連携をして、犯罪被害者等の支援に取り組んでまいります。

記者:

市役所に設置された窓口の体制なんですけれども、何人の方が窓口に対応しておりますでしょうか。

市民部長:

犯罪被害者の専門にだけをやってるという職員はおりませんので、くらしの安全課の職員が順次対応するということになっております。

記者:

専門のカウンセラーというんですか、そういう専門職の方を配置するご予定っていうのはありますか。

市民部長:

今のところそういった専門の方を雇用するという予定にはなっておりません。ただ、今後、県とか、あとは犯罪被害者の日ごろから対応されてる団体の方とかとですね、いろいろ研修等をしていただきながら、そういう方々に寄り添った対応ができるようにということでやっていきたいと思います。市の職員ですので、これまでも様々な部署で様々な市民の方の相談を受け付けているというスキルは持っている職員が多うございますので、そういったこれまでのスキルも生かしながら、対応させていただきたいと考えてるものでございます。

市長:

窓口としてもちろんですね、寄り添って丁寧に対応をまずしていきたいと思っております。そして、今、部長の方からも話がありましたが、必要に応じて女性センターだとかこども家庭センターの専門の相談員ですとか、市役所内の必要な関係部署につなぐ、県、警察、岩手被害者支援センターなどの関係機関とも連携しながらですね、おつなぎして丁寧に寄り添っていきたいと思っています。

記者:

この条例に関して、県の条例は全国で一番遅く、市町村としても盛岡市が1箇所目ということで、全国的に見るとかなり遅い方かなという印象だと思うんですけれども、そのことについて市長の受け止めと、あと、今後、他の市町村への条例策定に向けてどのように働きかけていきたいか教えてください。

市長:

それは事実としてですね、遅かったということはまずあると思います。そういう中で、今設置をいたしましたので、県とも連携を図ってですね、あとは県内の他の市町村のモデルにもなっていけるようにですね、県と連携を図りながら、先ほども言いましたが、丁寧な気持ちで寄り添っていけるようにやっていきたいと思っております。

記者:

犯罪被害者の支援条例について、おそらく一番この犯罪被害者の方がしんどい時期、事件発生直後にまず支援を行おうということで金額が決められたと思うんですが、この犯罪被害者の支援というのはできるだけスピーディーにということをよく言われております。この支給までの時間ですね、申請をされてから支給までの時間というのは、まだ実際に始まってからだと思うんですけれども、どれぐらいの期間で支給ができるのかというのはどのように想定されているでしょうか。

市民部長:

我々もちょっと正直なところ、今までこの事務をやってきたことがないと、今回初めて相談を受け付けると言うことになりますので、その経過がどういった経過をたどっていくのかとか、最初に受けてから支出までというところ、どれくらいというのは正直分からないところではあります。ただ、先ほどお話ありましたとおり、非常に困ってる方々ということで、その方々に対しての見舞金ということでございますので、本当にスピーディーに行っていきたいとは思っております。

市長:

昨年、「もりもり」だったと思いますけれども、その犯罪被害者の支援をしてらっしゃる皆さん、そして実際の悲しい目に遭われたご遺族の方と、市長と直接のお話ということでお話をいたしました。非常にですね、私もそれまで気づかなかった、わからなかったこともあったんですが、今お話があったように、寄り添ってできるだけスピードを持って、やはり気持ちを寄せていくということが昨年大切だということを私も実感いたしましたので、できる限りのことをしていきたいと思っております。

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2 啄木の里での新たな施設のオープンについて

市長:

今月、啄木の里である渋民地域において、新たな施設がオープンをいたします。令和5年6月大規模改修を行っておりました石川啄木記念館が、盛岡市玉山歴史民俗資料館を併設して、石川啄木の命日であります、4月13日・日曜日午後1時にリニューアルオープンをいたします。もう一つ、4月26日・土曜日正午には、本市で初めてとなります「道の駅もりおか渋民 たみっと」がオープンをいたします。道の駅には、トイレ、休憩施設のほか、レストラン、テナント、産直施設が設置をされております。いずれの施設も、盛岡市・玉山村新市建設計画に位置付けられ、また近接地でありますことから、石川啄木を核として多面的に連携をした「啄木の里」として整備を進め、今般のオープンを迎えることができました。これらの施設を中心に、玉山地域の活性化、にぎわいの創出など地域振興にも改めてつなげていきたいと思っております。多くの皆様、オープンを心待ちにしていただいていると思っております。ぜひとも、賑わいになるように皆さまには足を運んでいただきたいと思っております。

記者:

この記念館と資料館、あと道の駅、それぞれ入館とかですね、来場者の目標数値があれば教えてください。

教育部長:

石川啄木記念館ですけれども、こちらにつきましては、コロナ前、令和元年度以前は年間で9000人前後の入館者数でありました。今後、玉山歴史民俗資料館会館の方も新しくなって、一緒になっていきますので、まずはこのコロナ禍前の9000人を超すんだというところ、そしてさらに高みを目指していくということを目標としたいと思っております。

玉山総合事務所長:

道の駅に関しましては、年間にご利用者を30万人というふうに計画段階では見込んでおります。

記者:

後発の道の駅になると思うんですけれども、最初どこでもオープンの時は割と派手にやって、そのうち、野菜を安く売っている、お土産を売っている場所になってしまうところが多いですけれども、市の関わりとしてここをどのように活用して、金太郎飴にならないような工夫というかですね、何か展望みたいなものというのはあるんでしょうか。

玉山総合事務所長:

この道の駅ですけれども、県内で38番目で確かに後発になります。ただ、この30年間ぐらいかけてこの整備に完了した経緯もございまして、地元の方々の思いも大分強いと思っておりました。今回はその道の駅に関しては、指定管理者制度を導入しての指定管理者が行うとことになります。この指定管理者につきましては、それぞれグループ化した団体になりますけれども、特技の部分をこう相互に生かしながら運営をすることにしており、レストランとか、全体的には「ホップステップ・パブリックサービス株式会社」ですし、それから産直に関しましては「賢治の土株式会社」、そして今回新たに作りましたフューチャーセンターという施設ですけれども、この運営は「株式会社内丸座」にお願いをすることになっております。これらがそれぞれ相乗効果を出すように取り組みを進めたいというところで、この施設そのものがやはり農業の振興施設というふうな大きな位置づけにもなっておりますので、そういったことを中心に取り組みを進めてまいりたいと考えております。

市長:

私も市長になって2日ほどですね、休みを取れた時に、北海道に家族と一人でドライブをずっとしてきて、道々の「道の駅」、たくさん見てきました。その中で、今回のこの「たみっと」はですね、建物、あと景色ですね、両側岩手山と姫神山が見えるあの景色、シチュエーション、これ絶対に負けないなとまずは感じています。そして、市民の皆さんと共にということで整備を進めてきましたので、何とかですね特色ある「たみっと」であろうと思っております。そして、地元の皆さんには、もちろん最初のオープンだけでなくて、10年、20年続けていけるように工夫をしながら頑張ろうということを、幾度となくですね地元の皆さんと話しているところです。

記者:

これって市の出先が何か入るということはないんですよね。基本的には全部部分部分で委託という形をとられるんですよね。

玉山総合事務所長:

この施設そのものは指定管理者という方にお願いする施設になりますので、市としては特に管理そのものをですね、お願いするという形になります。

記者:

フューチャーセンターってもう少し具体的に言うと、何をするところなんですか。

玉山総合事務所長:

端的にちょっと言いづらいんですが、施設そのもののコンセプトが、やはり農業を振興していきたいっていう思いもありまして、より身近なところで、例えば6次産業してもさっぱり売るところがないだとか、買う方々の意見が聞けないだとか、そういったことがやっぱりいろいろ言われてまいりました。フューチャーセンターに関しましては、そういったより身近なところの消費者が身近にありますので、そういった農業の方々を中心に特産品を作ったりだとかした時に、試食販売して見るだとか、そういう評価をしてみたりするというふうなことをまず一つ考えてます。あとは、この地域のやっぱり人口減少だとか、そういったこともありまして、特に人材の育成に関して、このセンター、いわば箱なんですけれども、この箱の中でいろんな方々の関わりを持ちながら、人づくりにも関わりたいというふうな施設になります。

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3 さんさの街・もりおかの取組について

市長:

さんさの街・もりおかということです。「盛岡さんさ踊り」を8月の本祭り以外にも観覧・体験できる機会として、「街なかさんさ」そして「つなぎでつなぐ盛岡さんさ踊り」、令和6年度に引き続き、4月から開催をいたします。

「街なかさんさ」につきましては、令和7年度は55回の開催を予定しております。初回は、4月20日・日曜日、プラザおでって「おでってホール」での開催を皮切りに、伝統さんさ踊り団体、ミスさんさ踊りの演舞が御覧いただけます。盛岡観光コンベンション協会では、毎月第3日曜日を「さんサンデーでさんさの日」と銘打ちまして実施をしております。「さんさの街・もりおか」をより印象付けるよう積極的にPRしていくと伺っております。もう一つ、盛岡つなぎ温泉宿泊者を対象にいたしました「つなぎでつなぐ盛岡さんさ踊り」ですけれども、ホテル紫苑を会場に開催されます。これですね、令和6年度は229回の開催でしたけれども、令和7年度は265回ということで、36回、回数が大幅に増え実施されます。初回は4月17日・木曜日となっております。そして、盛岡つなぎ温泉観光協会では、今年度、毎週木曜日限定で、「つなぎでつなぐ盛岡さんさ踊り」をお楽しみいただける日帰りの入浴のプランを用意すると伺っております。今まで宿泊者の皆さまということでしたけれども、市民の皆さんにもぜひ足を運んでいただきたいと、私自身も思っております。

7年度は、このように新規の取組も始まりますので、まず、さんさ、「さんさの街・もりおか」を積極的にPRしていきたいと思っております。よりたくさんの観光客の皆さん、市民の皆さんにお出でいただければと思います。令和7年度はこのように新規の取り組みも始まりますので、まずさんさのまち盛岡、これを積極的にPRをしていきたいと思っております。よりたくさんの観光客の皆さん、市民の皆さんにおいでいただければというふうに思います。

それでですね、「街なかさんさ」と「つなぎでつなぐさんさ」、回数が増えて、今、足してですね、延べで320日、320回ということになりますけれども、これ私、夢としてはですね、いつでもその本祭以外でも、365日というと正月どうするんだという話もありますが、いつでもさんさを見れる、そういうふうにしていきたいなという夢を持って今進めているところでございますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。

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4 クマ出没について

記者:

昨日、盛岡市の中心部でクマが捕獲されましたけれども、市長の受け止めと市として何か対策はお考えでしょうか。

市長:

まずは、駅からすぐ700メートルぐらいでしたか、すぐそばのところに現れて、夕方私も皆さんのニュースの映像を見て驚きました。ただ、皆さんの安全安心に関わることが無くて、夕方にはほっとしたところです。市民の皆さんからもたくさんのですね問いわせやご意見等が、昨日メール、電話等、市長への手紙等で入りました。その中で、多かったのはですね、クマの命を救ってほしいと、クマの命に関わるような対処をしないでほしいと、そういうメールが4通ほど入っておりました。殺さないで対処してくれてありがとうございました。そういう意見が4通入りましたというところの感じです。

環境部長:

市におきましては、まず市猟友会、そして警察により付近の捜索のほうをまず実施しておるところでして、市の公式SNSでの情報発信を行ってございます。併せまして、広報車両により、周辺住民、市民の方への注意喚起を移動しながら行ったというところです。あと本部の方といいますか、担当部局のところで現場との情報提供、共有をするというような形をとらせていただいておりまして、注意喚起を適時適切に行うような、適時適切な情報を得るような形で進めていくと言う対応をとったところです。あと今後の状況といたしましては、今回の捕獲の事案なんかも踏まえまして、市内へのクマの出没というのが今後出てくることも想定されると考えられますので、今後の事案を十分検証した上で、次につなげるような対策につなげてまいりたいと考えてるとこです。

市長:

昨日のテレビにも出ましたけど、吹き矢でクマの対処をしたじゃないですか、あれはZOOMOの園長で、獣医さんでして、市内の、もちろんクマのそういうことに関してもそうなんですが、県内でいろいろあった時にもアドバイスをしたりしてくれています。時には県外からもアドバイスを問われることがあるらしいんですけれども、そういう時にもZOOMOの園長は対応をしているということでございます。

記者:

県内では結構クマの目撃であるようなんですけど、盛岡市では大体年間どれぐらいあるもんなんですか。昨日の例っていうのは極めて珍しかったんですか。

環境部長:

盛岡市でのクマの目撃例ですが、令和7年度に入ってからは今のところ2件でございますけども、令和6年度の目撃件数は147件です。ちなみに令和5年度は304件、令和4年度は132件でございまして、比較してもちょっと2倍以上多かったという目撃情報の数です。なお、捕獲の頭数といたしましては、令和6年度が31頭、令和5年度が62頭、令和4年度が22頭と把握してるところです。

記者:

昨日のクマは結局どうなったんでしたか。

環境部長:

材木町のお寺のところで、吹き矢による麻酔により動けなくなったところを捕獲いたしまして、放獣というような形でさせていただいたところでございます。

記者:

昨日ですか今日ですか。どこに放獣されたかっていうのも言えるならお願いします。

環境部長:

昨日の夕方に放獣したということで、場所についてでありますけども、市内の山林ということで、特定の場所というのはお知らせすることはできないというものでございます。

記者:

人の被害がなくてよかったなと思うんですけど、改めてそういう人的被害がなかったことについて、市長のご感想をお願いします。

市長:

はじめにも話しましたが、そういう人的な被害がなかったことはほっとしました。これだけ中心市街地に出てくるということもありましたかね。あんまり記憶には無かったんですけれども、そういうことがこれからあるということも想定しながら、市民のみなさんの安全安心を図っていかなきゃないと思いますし、猟友会、警察等とも情報交換をしながら、油断なく対応できるような体制をとっていきたいと思っています。

記者:

昨日、放獣の判断をした主体的な、その判断したところは市なんですか。

環境部長:

現場の方で判断したのは市という形になります。

記者:

基本的にクマが出た場合は市町村の自治体が対応という形になるわけですか。その現場に出るのは猟友会の方であったり、県警の方がもちろん出られると思うんですけれども、その処分を含めて、その判断というのは、その別途別途、市町村がするという形になるわけですか。

環境部長:

そうです、そちらに出没した市町村のところで判断すると。もちろん地方振興局、県の方とは携帯電話とかで常に連絡をとり合いながら、捕獲の状況を共有し、そちらの意見も聞きながら、処分の許可とかというのもですね、あるいは銃の許可っていうのも当然県の方で出すような形にはなっております。

記者:

別に放獣したことが全然悪いと思ってなくて、僕的には良かったなと思うんですけれども、それは別途別途で、多分必ずしも全部が放獣がいいという意見、つまりクマって一度出てくると同じところに戻ってくる習性が、特に何か物を食べたりすると出てきたりするというのがありますけれども、これはやっぱり判断は別途別途になるんですか。

環境部長:

確かに一つの場所になつくと言いますか、ここにいれば必ず食事があるとか、ここにいれば自分の欲してるような行動ができるというようなところがある、と特定されるような場合については、放獣という方法以外の方法ということも考えうると伺っております。今回の個体に関しましては、どちらかというと迷って市内の方に入ってきた、そしてあらゆるところをさまよって材木町での捕獲というところに至ったという経緯からしても、特定のところに固執した個体ではないであろうという判断のもとに放獣させていただいたというようなことになります。

記者:

基本的に市で見つかれば市で放すしかないんですよね。盛岡の場合だと市域が広くて山林が多いですけれども、多分他のところに持っていったら反発がでるから難しいと思うので、やっぱり市で出れば市のところでどうにかということになるわけですか。

環境部長:

はい、そのような理由、そのようなことでですね、今回も市内の山林というとこで放獣をさせていただいたところです。

記者:

去年はブナの実が非常に多くて、多分その、去年出るのが少なかったけど、今年は多いんじゃないかというのが何か関係者のあれですけれども、別にその市内にクマが出るの、別にそんなに珍しくもないので、そんな驚きもしはしないんですけれども、回数が増えると、また担当課、大変だと思いますけれども、何かそれに向けての市長の見解というか、体制というか、思いというか、何かあれば。

市長:

備えが大事だと思っております。今のお話も参考にしながら、とにかく市民の皆さんの安全安心を守れるようにということをきちっと対策、油断なくやっていきたいと思ってます。

記者:

全国市町村もそうですけれども、たくさんクマが市街地に出ているという状況もありまして、今いろいろ対策とってるところがたくさんあります。例えば、カメラを動線引いたりとか、事前にこうクマを見つけるということをやってる自治体もありますが、何か今後に向けて市民の安全を守るために対策というのはお考えでしょうか。

環境部長:

具体的にクマが出没してからの対応というようなことにはなっておるんですけども、いずれ現在の状況ですと、住宅地の周辺においては銃を使用したりは当然できませんし、法改正の話もあるかとは思うんですけども、そちらの方は法改正の内容を見た上で、国から示されるであろうガイドライン等を参考にしながら、猟友会さんとかとも協力し合いながら、適切な銃の所持とか使い方とか、その辺もちゃんと十分熟知した上で、市としても対応していかねばならないなとは考えてございます。あと、いずれ出没した際につきましては、関係機関、警察、検察、あるいは県等、猟友会とも連携した上で、山林への追い払いとか、周辺の市民の方への情報提供は適時適切に行ってくということは引き続き行ってまいりたいと思っております。

記者:

具体的な対策というのはこれからということでよろしかったですか。

環境部長:

今回の事案も特にかなり市の中心部に入ってきたという事案でもございまして、今までにちょっとないようなことでもございますので改めましてですね、今回の事案を再度検証した上で、どのような対応が一番適切なのかと、市民の安心安全に資するものなのかというあたりも再度検証させていただきたいと考えております。

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5 宿泊税について

記者:

宿泊税、この間3月末に検討会で金額が固まったようなことを言っておりまして、今、東北でもいろいろ出して、宮城仙台でも先日総務省の許可が下りたと思います。宿泊のところから反発の声が出て、ちょっともめてるところもありますけれども、今後に向けてその宿泊税、市としてどんなふうに活用というか、盛り上げて周知徹底を図っていくみたいなものが、もしあるんだったら教えていただけないでしょうか。

市長:

まずですね、これから、先ほどもお話ししました人口減少、いろいろ厳しい局面、盛岡市もですね、市民の皆さんのサービスを守りながら生き残っていく、そういう時に、観光っていうのはとても大切だと思っております。その中で、宿泊税ですけれども、その宿泊税を通して、盛岡の観光に還元して盛り上げていきたいというのが一番の思いです。今3回の委員会を開催いたしましたけれども、今、丁寧な話し合いをしているところでございますけれども、観光の皆様には、今のところ、概ね理解をお互いにしあえて進めていると私は感じております。そういう意味で、その観光の業者の皆さんとも共に盛岡の経済、観光を盛り上げていかなきゃないと思っておりますので、さらに丁寧に進めて、他の自治体のことも新聞等では理解しておりますけれども、盛岡、丁寧に進めていきたいと思っております。

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6 花蓮市について

記者:

今日で去年発生した台湾花蓮市などでの地震から1年経つと思うんですけども、現状どんな状況が共有されているか、今後の支援などについて受け止め、伺いたいです。

市長:

市長

去年の4月の3日でしたね。花蓮で大地震が起きまして、その2日後に花蓮の魏(ウェイ)市長とオンラインでお話をしました。その時は、魏(ウェイ)市長も避難所からのオンラインでのお話でしたけれども、心ここにあらずというか、非常に憔悴した感じでした。それから1箇月経ちまして、オンラインでもう一度お話をした時には大分元気を出されていまして、その時にこういうふうに言われました。市民そして街は段々と元気を取り戻してきていると。だけれども、花蓮市は観光が大きな産業だということで、タロコ渓谷が完全に閉鎖になってしまって、観光が大きなダメージを受けているんだと。それで、私達自身は11月に行く予定してましたけれども、大変迷ってたんですが、魏(ウェイ)市長の方からとにかく来てくれと。パレードは絶対にやるから市民の皆さんで来てくれということで、100人規模の市民と私で開催をしてきました。大歓迎を受けました。行った時には、11月でしたけれどもまだ道路に地割れがあったり、タロコ渓谷ももちろん閉鎖されておりました。建物も倒れたり崩壊したままになっている建物、傾いたままになってる建物等がたくさんありました。その時にはですね、やはり私達も今まで20年ですかね、交流を続けてきて、その後友好都市を結びましたけれども、この今までの先輩方が作ってきてくれたこの友情はですね、大切にしていかなきゃいけない。そしてやはり今困ってるのであれば、困っているところだと思いますので、これからも支援、心の支援、必要なことがあれば続けていきたいと思います。そしてもう一つですね、やはり台湾花蓮の対応はすごく早かったように感じました。私達にとっても災害等の場合のことについて、学んだり教え合ったり、そういうことも落ち着いたらやっていければと思っております。

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