市長定例記者会見(令和7年10月7日)
広報ID1054516 更新日 令和7年10月28日 印刷
- 1 盛岡りんごに係るプロモーションについて
- 2 クラウドファンディング型ふるさと納税の実施について
- 3 いわて盛岡シティマラソンを初めとした秋のイベントについて
- 4 8月20、21日の大雨に伴う災害対策本部設置における市長の対応について
- 5 客引き行為等の禁止に関する条例について
- 6 緊急銃猟について
- 7 日本郵政の不適切点呼について
- 8 台湾・花蓮縣の台風被害への市の対応について
1 盛岡りんごに係るプロモーションについて
市長:
出荷の最盛期をこれから迎えます、盛岡りんごの魅力を市民の皆さん、そして全国の皆さんに広く知っていただき、地元特産品としてのブランド力を高めていくということでプロモーションを実施します。
盛岡市のりんご栽培は、明治5年に始まり、本州におけるリンゴ栽培の先駆けとして、150年以上の歴史を誇ります。盆地に位置する私たちは、収穫期の昼夜の寒暖差が大きいことから、糖度の高いリンゴが育ちます。生産者の皆さんがリンゴ一つ一つを大切に育てて、完熟させてから収穫をすることで、最もおいしい状態の盛岡りんごが出荷されます。
そういう中で、この魅力が伝わっていない、市民の皆さんにも、全国の皆さんにも伝わっていない部分があるのではないか、市としても十分に伝えきれていなかったのではないかと考えまして、改めて盛岡りんごの市内プロモーション、全国のプロモーションに注力をしていきたいと思っております。
市外では、沖縄県のイオン琉球41店舗で開催しております「いわて盛岡デー」、そして昨年度は台湾花蓮市で「盛岡りんごフェア」を、また東京駅での観光プロモーションでも販売会を開催をいたしました。いずれにおいても大好評でございました。先日は広島に行ってまいりまして、中国四国地方で数百店舗を展開し、盛岡のりんごを長年販売しているスーパーの社長さん、バイヤーの皆さん、また買い物に来ているお客様の話を伺いました。私自身も市長と直接対談ということで、「もりもり」でですね、農業の関係者の皆さん、りんご生産者の皆さんと、複数回何度もお話をしてきました。その中で、何とか生産者の皆さんからは、ブランド化を、力を貸してくれないか、そういうお話がたくさんありました。
私も各地に行ったときには、りんごの被り物をかぶったりして、私もですね一緒に販売の場に立ち会って、お客さまにりんごを提供してまいりました。
各地ですね、盛岡のフェアりんごを楽しみにしていただいているお客さまが全国にいるなということを実感いたしましたし、その高級なですね、500円、600円、700円のりんごを販売することもありまして、大好評でございます。ぜひそのことを、市内の皆さん、そして全国の皆さんにもお伝えをしていきたい。そして、この2年間の販売会でいろんなヒントをいただきましたので、繋げていきたいと、まずはそう思っております。
記者:
このプロモーションは今年度から力を入れてらっしゃるんですか。
農林部長:
これまで様々やってきておったわけですけども、改めて、市民アンケート等も今年実施をしまして、実は盛岡の市民の方、この盛岡のりんごについて、この資料の2番の盛岡りんごの特徴のところに書いてますけども、こういったことをご存じでない方が非常に多くいるというのがわかりました。
それらをもとに、まず市内の方々をターゲットにするっていうのを一つ大きく掲げて、市民の方にまず盛岡りんごをよく知っていただいて、市民の方からも発信していただこうというような取り組みを、今年新たに始めたというところになります。
先程お見せしておりましたプロモーションに使う「ここは、りんごが喜ぶところ。」というキャッチコピーを使いながら、市内で大々的にこのポスターであるとか、横断幕であるとか、目に入るような形でやっていきたいと考えております。
記者:
まずは市民向けの周知ということですけれども、今後は県外、全国的な発信につなげていくという認識でよろしいでしょうか。
農林部長:
今後の展開とすると、全国にも発信していきたいというふうには考えております。
記者:
りんごというと、お隣の青森県が全国的には有名で、今年は植栽150周年で大きくキャンペーンをやられてますけれども、そことの差別化というのをどのようにしていくおつもりでしょうか。
農林部長:
全国で言いますと、青森県、長野県、その次の第3位、収穫量でいくと、第3位が岩手県となってます。収穫量的にはどうしても青森、長野、非常に大きく1年を通して出荷できるような体制をとっております。
盛岡は、木の上で完熟させてから出荷する、一番おいしい時期に出荷するっていうのを、非常にこだわりを持って農家さんたち作っておりますので、そういったところを主に伝えていければなと思っております。
記者:
盛岡のりんごなんですけれども、出荷量全体に占める県外に出す量って、どのくらいあるんですか。
農林部長:
実は農家さんたちが例えばJAを通してみんな出荷してるっていうことであると大体抑えられるんですけども、それぞれの農家さんたちが個別の顧客を持って出荷してるっていうのが非常に割合が多い、盛岡についてはそういう状況もありまして、すいません、全体とする数字っていうのは押さえていないところでございます。
記者:
完熟で出荷というふうに言われましたけれども、これは盛岡りんごとしてのブランドの共通認識としてこれをしようというふうになってるんですか。それとも、その結果的にそういう農家が多いという数字なんですか。
農林部長:
この栽培につきましては、それぞれの農家さんたちの思いで、我々がそのようにっていうことで進めているものではないものでございます。
記者:
みなさん共通認識でやってるんですか。盛岡りんごは完熟して出荷してると言っていいんですか。
農林部長:
全てがそういうことではありません。春まで貯蔵して販売してる農家さんも実際いらっしゃいますので、全てがそういうことだということではありません。なので盛岡りんご全てが完熟させてから出荷してるとは、はっきりは申し上げられないんですけども、ただ、今、旬の時期に出すりんごについてですね、ほとんどの農家さんたちはそういった思いで作ってるっていうのは共通になるかなと思います。ただ、それを我々が先導してるということではございませんが。
記者:
盛岡りんごは完熟させて出しますみたいな共通のあれがあって出してるんだったら、そういうふうな枕詞をつけてもいいと思うんですけれども、それが結果的に地元での消費が多いから、完熟させて出してるというか、その県外に出すんだと、完熟させて出しちゃうと傷みが早いから、なかなかそうはいかないということもあると思うんですけど、その辺はどうなっているんですか。
農林部長:
今の旬の時期に出してるやつについては、木の上で完熟させてから出してるというふうに認識しておりますので、今、それぞれの時期に、品種ごとに出ているりんごにつきましては、そういうことになると思います。
記者:
完熟して出すのは地元で消費することが多いからそうなっているということなんですか。
農林部長:
県外に出すものについても、そのこだわりは変わっておりません。完熟してから収穫したものについて、長期保存ができないということになりますので、春出すとかそういうことはできないんですけども、普通に県外に出荷する分については、そういった思いをもって完熟させたやつを出しているというふうに我々認識しております。
記者:
さっき市長が東京駅のプロモーションと言ってましたけど、前、りんご農家さんを取材した時に、その東京とかに市場に出すときに、青森ブランドが強すぎて、岩手のりんごはなかなかその一番いい市場に持っていけないと、引き取ってくれないというようなことを言ってたんですけれども、今後そういうところでその市が噛んでいって、その販売ルートの確保みたいなものに手を貸していくみたいな思いはあるんでしょうか。
農林部長:
販売ルートですね、農家さんたちが個別にお客さんを持ってネット販売したりとか、贈答用とかっていうのをかなりの量を行っております。それ以外のものについて、農協さんを通して出荷してるっていうのがありますので、そういった分については農協と我々と協力しながら、そういったこともやれるのかなというふうには思いますが、今は農協の方でその辺やっていただいているというふうに認識しております。
記者:
今プロモーションを始めるっていう話で、今年からではないってことだと思うんですけど、従来やってきたものと、差別化っていう部分、このいろいろ挙げられていると思うんですけど、従来やっているものも含んでこの数なのか、これを新しく全て始めるという認識なんでしょうか。
農林部長:
資料に載っている部分につきましては、これまでも継続してやってる部分も含まれております。新たにやってる部分もありますけども、食と農のバリューアップ戦略っていう推進戦略っていうのを設けまして、その中で食農教育とかそういったところにも力を入れると。その中で市内のプロモーションとかしながら、子どもたち相手のいろんなイベントをするとか、こういったあたりに非常に力を入れて行くっていうのが令和7年度から大きく表に出してやり始めたところになります。
記者:
今回挙げられた項目中で、新しく始めるものは具体的にどれになるんでしょうか。
農林部長:
PR活動、街なか広告につきまして、先程お見せしたポスターを大々的に、「ここは、りんごが喜ぶところ。」っていうのを大々的にやるであったり、市内の産直スーパーの売り場で大々的に盛岡りんごがわかるような仕組みを作りたいっていう部分であるとか、広報もりおかでの連載記事というのは今年初めて9、10、11月、3回にわたって紹介させていただいております。あとは盛岡りんごゲームっていうのも、MCL盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校の学生さんたちが作成したゲーム、これを今、体験会もやろうと。今、市のホームページからもアクセスできるようになっております。
あと、メニュー開発ですね。今度10月の8日から10日にランチ提供ありますけども、これものMCL学生さんたちが作ったフルコースのランチ提供とか、こういったことが新しいことになります。
もう一つ、初出し!サンふじ特別販売会というのがあります。これも、11月9日に今予定しております。詳細についてはまだなんですけども、サンフレッシュ都南のほうで行う予定にしております。
記者:
そもそもの今回のプロモーションなんですけれども、その大前提として、りんごの消費を伸ばしたいということなんですか。それともアンケートで知名度が低いということで、せっかく、良いりんごがあるんだから地元に知ってもらいたいというウェイトとしてはそっちなんですか。
農林部長:
そもそもがですね、盛岡産の農畜産物、我々の仕事として農畜産物の消費を伸ばしたいというのがあります。その中で盛岡りんごっていうのが量的に確保できる、それで知名度もある。この盛岡りんごを突破口として様々なところに展開していきたいと思ってます。それ以降、様々な農畜産物、実は盛岡っていうのは農業をやっている都市なんだよっていうのを一緒に進めていきたいということで、まずは突破口として盛岡りんごを選定して、今こういうプロモーションをしているというところでございます。
記者:
特段その消費、作ったものに対してなかなか売れないというわけではなくて、ここにあるように消費量は全国でも1、2を争うんで、基本的には農産物を外に向けてPRしていく、その手始めがとりあえず足元からということなんですかね。
農林部長:
そのとおりでございます。
記者:
盛岡りんごというもので、どのくらいの生産量があって販売高があるとかはデータとしてあるんでしょうか。
農林部長:
全体の量につきましては、ちょっと今手元にありませんけども、先程言ったとおり、各農家さん、個別に販売している量が非常に多いということでなかなか集計できていないという実態がございます。あと先程の質問で保留させていただいておりましたりんごの農家の数ですけども、農林業センサス、5年に一回の統計、2020年になりますけども、464経営体になります。
記者:
ブランド化を図っていくっていうことだと、ある程度のこの数量だとかがないと、なかなかPRしていくのが難しいと思うんですが、今、盛岡産、盛岡市の生産者っていうのは増えてるというか、生産量を含めたデータがちょっと無いってことなんですが、数量的には今、多分、県下落ちていると思うんです。その辺の方は、生産の方どのように考えてらっしゃるんでしょうか。生産振興の方です。
農林部長:
確かに生産者が、農業全般に渡って非常に後継者不足という問題がありますので、その後継者をどうしていくかっていうのは非常に重要な視点だと思っております。なので新規就農の方をなんとか繋げていくっていうような取組は様々行っておりますけども、実際は少しずつ増えて、りんごに限った話じゃないんですけども、少しずつ新規就農者が増えてるっていう状況になります。ちょっとりんごの数量的なお話を少しだけさせていただくと、今年に関しては、少しだけ影響が出まして、高温の影響であるとか、あとは虫の発生とかっていうことで、少し収量が落ちるっていうようなことは聞いております。
記者:
例えばこちらの資料の方で、2位が花巻市、3位が奥州市ということで、花巻だと賢治りんご、奥州だと江刺りんごっていう形でブランド振興してるんですが、どちらも農協さんと連携して取り組んでいらっしゃいます。盛岡市の方どのようにその辺り考えてますか。
農林部長:
奥州市さんだと江刺りんごとか非常に厳しい基準を持ちながら農協さんと一緒にやってるっていうのはございますけども、盛岡市でも新岩手農協さんと岩手中央農協さんということになりますけども、りんごについてそれぞれで、岩手中央農協さんでも特別栽培とか、そういった形の部分で一緒に連携をとったりしながらやってる部分はございますが、先ほど申し上げたとおり、個別の販売も非常に多いということで、なかなか数量的に農協さんの方で多く確保して、例えば輸出に回すとか、そういうのはなかなか難しいっていうか、数量的には厳しい状況だっていうお話は伺っております。
2 クラウドファンディング型ふるさと納税の実施について
市長:
盛岡市では9月16日から新たな事業を対象に、クラウドファンディング型のふるさと納税の取組を開始しました。
今回は、目標金額を、東日本大震災周年追悼行事「祈りの灯火2027」実施事業で150万円、景観重要建造物武田亭の修繕事業で830万円、景観重要建造物であり盛岡市指定有形文化財でもあります、原敬生家の茅葺屋根修繕事業で700万円、目標にして3つの事業に取り組んでおりまして、皆様のご支援を何とかお願いしたいと思っております。
自治体が行いますクラウドファンディング型のふるさと納税につきましては、まだまだ馴染みが薄いということがあると感じており、目標金額の達成に向けて、一層の周知、広報等が必要であると感じております。
今回の実施期間は、12月14日までの90日間となります。これ実は、市民、盛岡市民の皆さんもご寄附をいただけます。市の取組内容が多くの皆さんの目に触れてご賛同いただけますよう、盛岡市に関心を持ち続ける関係人口、盛岡市にゆかりのあるふるさと会の会員、各種会議、イベントの参加者の皆さんにホームページ、SNS、チラシ等の様々な媒体、あらゆる機会を通じて広く周知広報に努めてまいります。
震災の記憶や教訓の継承、歴史的景観や文化財の維持活用に向け、多くの皆さんにご支援をいただけるようにと思っております。私たち、私も含めて職員もですね、とにかく外に出て、ふるさと会や出張の際には、クラウドファンディング型のふるさと納税をお願いしますということを必ず話すようにしております。ぜひ皆様にもよろしくお願いできればと思っております。
記者:
最近、クラウドファンディング行政がやる機会が非常に多くて、ZOOMOの、今日、日報さんにも出てましたけれども、クラウドファンディングで資金を集めるというのが、これ多分財政が厳しい中で、どうやって財政支出を捻出するかということだと思うんですけれども、ちょっとクラウドファンディングが多すぎるんじゃないかなという気がしないでもないんですが、予算上の優先順位で、全国的に文化行政みたいなものに対して予算がつきにくいみたいなことがあると思うんですけれども、その辺の市長の認識をお聞かせいただければと。
市長:
今、予算が厳しいのは事実です。その中で、市民の皆さんとも、共にですね、一緒にまちをつくっていこうという中でご協力をお願いして、市役所の中でも自分たちの財源と、国や県の財源と、そして市民の皆さんと一緒にまちを創っていこうということのいろいろ考えている中で、クラウドファンディング、ふるさと納税についても力を入れているというところです。
記者:
通常の予算の中で、なかなかこの修繕費等をこの金額捻出するのが、年間では今の現状の盛岡の財政だと厳しいということなんですか。
市長:
全体的に財政が厳しいというのは、繰り返しになりますが、事実であります。その中で何とか文化芸術も含めてですね、何とか事業を市民の皆さんとやっていきたいという中で考えてやっていることの一つであります。
3 いわて盛岡シティマラソンを初めとした秋のイベントについて
市長:
いわて盛岡シティマラソンをはじめとした秋のイベントについてです。
10月に入りまして「いわて盛岡シティマラソン」をはじめ、様々なイベントが予定をされております。市民の皆さんはもちろん、観光で来た皆さん、市外、全国の皆さん、多くの方に訪れて魅力を感じてほしいと思っております。市民の皆さんと共に、おもてなしの気持ちを持ってお迎えをしたいと思っております。
10月19日には「いわて盛岡シティマラソン」が開催されます。応援隊長として瀬古利彦(せことしひこ)さん、ゲストランナーとして河合郁人(かわいふみと)さん、那須川瑞穂(なすかわみずほ)さん、平井理央(ひらいりお)さん、そして山川恵里佳(やまかわえりか)さんなど多くの方々をお迎えいたします。
スタート会場のきたぎんボールパークでは、10月18日からマラソンフェスティバルを開催しておりまして、飲食店の出店、子ども向けにエア遊具もあります。ステージでは吹奏楽やさんさ踊り、ダンスバトルなどのイベント、ゲストランナーのトークショーも予定しておりますので、ぜひ皆さん会場までお越しいただければと思っております。
私自身は、昨年は12キロ走りましたけれども、ちょっと今、膝が痛くて、当日どのぐらい走れるかということで、当日まで検討したいと思っております。
今回から沿道に応援スポットを2箇所用意しております。西バイパスのDCMホーマックの前、盛岡中央卸売市場のビックプロの近くで駐車場もございます。オリジナル手旗を貸し出しますので、ぜひお越しいただき、みんなで一緒にランナーを元気づけてもらえればと思っています。そして、マラソンの開催に伴いまして、コースの近くの皆さんには交通規制などご不便、ご迷惑もおかけをいたします。市外、県外からも多くの皆さんが訪れますので、市民の皆さんとともにおもてなしの気持ちを持ってランナーの方々をお迎えできればと思っておりますので、ご不便をおかけするところもありますが、ご協力、ご声援をお願いできればと思っております。
10月の11日から12日までは、4回目となる「北のクラフトフェア」が開催されます。盛岡城跡公園の芝生広場において、全国のクラフト作家145組による作品の展示販売が行われますほか、おでって広場、岩手銀行赤レンガ館では関連のイベントも開催されます。12日には岩手県公会堂において、デザイナーの皆川明(みなかわあきら)さん、出展者選考委員の皆さんによるトークセッションも開催されます。良質な工芸と出会う場の創出、「工芸のまち、盛岡」として全国に発信されるものと期待をしています。
次に、10月25日、26日には今年で4回目となります「盛岡市民文化祭」も開催されます。ホットライン肴町を会場に、石材彫刻、工芸作品、折り鶴アートなどの展示、音楽や落語などの発表、さんさ踊り、よさこいの披露なども予定をしておりまして、盛岡の芸術の秋を一層盛り上げていただけるものと期待をしています。
10月25日、26日にはもりおか歴史文化館前広場において、「美食王国もりおか 第39回盛岡市農業まつり」も開催されます。実りを迎えた農産物、盛岡産の食材を使った飲食物の販売のほか、旬を迎える盛岡りんごの詰め放題、会場内スタンプラリーなど実施をする予定です。こちらもぜひ会場に足をお運びいただければと思っております。
市といたしましても、まちの賑わい創出に力を入れていきたいと思っています。繰り返しになりますが、ぜひとも皆さん、足をお運びいただき、楽しんでいただければと思っております。
記者:
シティマラソンがいよいよ始まるんですけれども、エントリー数などわかりましたら教えていただければ。
交流推進部長:
フルマラソンが5106人、ファンランが1798人、ペアランが270人。前日に行われますが親子ランが382人、ジュニアチャレンジランが398人、全部合わせまして7954です。
記者:
7954人というのは昨年に比べて多いんでしょうか。多くなった理由というのはというふうに考えていますでしょうか。
交流推進部長:
昨年より多くなっています。参加しやすいような形で行っているのと、あと昨年度というよりも、以前からスタート・ゴールという部分を考えていた中で、きたぎんボールパークの発着を昨年から行っております。その関係でスタート・ゴールでの同じ場所ということになりましたので、前までは、スタート地点から荷物をゴール地点に持っていくとか、移動という部分がありましたので、そういった部分は負担が少なくなっているという部分になりますし、終わってからもいろんな部分で、ゴール地点での店とか、イベント等にも参加できるといったメリットがあるので、参加しやすくなった、それから参加して終わってからもいろいろ楽しめるという部分があると思います。
4 8月20、21日の大雨に伴う災害対策本部設置における市長の対応について
記者:
8月の20日、21日の大雨で災害対策本部が設置した際の市長の対応について、大きく3点ほどお伺いしたいと思います。最初は、8月20日、21日の大雨に伴う災害対策本部を設置における市長の対応について、市長に連絡がつかずに災害対策本部に出席していなかった件について、市長から詳しい経緯の説明とご自身の行動対応に対する見解、そして再発防止策について説明をお願いします。
市長:
まずは令和7年の8月20日の大雨対応につきまして、22時5分に災害対策本部初動配備が設置をされました。私は自宅で待機しておりましたけれども、寝入ってしまいました。結果として、災害対策本部長である私が参集できず、非常時に連絡がとれない状況を招いてしまいました。強く反省をしております。市民の皆様に不安を抱かせてしまいましたこと、改めて心からお詫びをしております。
なお、災害対策本部につきましては、副市長が本部長の代理として災害対策本部を指揮しまして、道路、河川、農地、林道などに関わる関係部、避難所開設担当部署等を含め、約170人態勢で対応をしましたほか、気象台、消防、警察などの関係機関、消防団、自主防災組織などと連携をすることによりまして、情報収集、自主避難所及び水害時に優先的に開設をする避難所の迅速な開設の準備、被害の対応等を行いました。
今後は、私への連絡方法も見直し、常に連絡が取れるようにしてまいります。災害に組織としてしっかりと対応ができますよう、私自身が率先して努力をしてまいります。
記者:
事実関係の確認なんですけれども、市長と連絡を取れなかったのは約10時間で、市長は帰宅した際に緊急連絡用の携帯を持っていなかったというのは事実でしょうか。
市長:
はい。
記者:
あわせて確認なんですけれども。大きな被害がなかったということでよろしかったでしょうか。8月20日、21日の被害状況は。
総務部長:
具体的に人的な被害等はございませんでした。あと数箇所ではありますけれども、集中した雨が、降雨が降った場所で、道路に係る崩落というか、崖崩れのような、小さな土砂崩れのようなものがあったというところでございます。
記者:
20日に市長が帰宅されて、21日に起床されるまでの間に、市長の携帯に秘書課から着信が20件あったと報道されていますが、事実でしょうか?
市長:
はい。
記者:
8月の大雨の後に、9月に市長定例会見があった際に、市長から市長自らこの件に関して事実を明らかにしなかった理由についてお聞かせください。
市長:
先月の9月の定例記者会見におきまして、(昨年)8月の大雨災害を受けて災害対策本部の体制等の見直しを行っておりますけれども、その新たな体制での対応内容等に関するご質問でありました。災害対策本部初動体制による参集、自主避難所開設、関係機関との連携等の対応状況についてご回答をしたというふうに覚えております。しかしながら、当日の私の対応状況についての直接のご質問はなかったと。ただ、なかったとはいえ、その時点でご説明をきちんとご説明をすべきであったと反省をしております。
記者:
情報公開の視点に関して、ご自身に不都合な事実は公表しないという姿勢は信頼を得られないのではないかと思いますが、市長の情報公開に対する考え方をお聞かせください。
市長:
情報公開というのはもちろん大切なことであります。私自身は、全て、嘘はつかず誠実にお話をし、行動をしようといつも心に誓いやっておりますけれども、先月の記者会見につきましては、隠そうとかそういうことではなかったというふうに思っておりますが、自分の方から記者会見でお話をきちんとするべきであったと、それは今反省をしております。
記者:
最後に、市長の災害時の危機管理についてどのようなお考えをお持ちでしょうか。
市長:
まずは寝入ってしまいまして、連絡が取れない時間がありました。市長としては、盛岡市民の皆さんの安全安心を守ることが最大の仕事だというふうに思っております。その中で、緊急の場合には、連絡が携帯で取れないことがあったとしても、自宅に来る等の対策を立てました。今後は二度とそういうことのないように、組織としてもしっかり対応して、自分自身も率先して対応をしていきます。今そう思っております。
記者:
参考資料として配付されておりますけれども、時系列で市長の行動と市の対応と、災害のタイムライン的なものを表示されていますが、8月20日の18時頃、退庁、所用とあるんですけれども、所用というのはどういったものだったのでしょうか。
市長:
1箇月ほど前から約束を知人としていたことがありまして、家に帰る前に会食をしまして、そして家に帰りました。
記者:
これはお酒を伴うものだったんでしょうか。
市長:
はい。雨が降り始めましたので、自分では控えめにという気持ちでありましたが、アルコールは少し飲んでいたように記憶します。
記者:
この間帰宅されるまでに、本部長が市長じゃない警戒本部ですけれども、大雨警報が8時前に出ました。その情報は当然市長の耳にも入っているかと思うんですけれども、情報は入っていましたか。
市長:
認識はしていました。
記者:
その時点で、以前からの約束というお話もありましたけども、やはりこれは線状降水帯が発生予測も出ていたので、これはまずいなという判断が、その時市長は働いたのか働かないのかお聞きしていいですか。
市長:
そういう意味で、早く帰ろうというふうに意識はしました。
記者:
意識はして、実際どうだったんでしょうか。
市長:
意識して9時前ぐらいに家に帰りました。
記者:
これまでの報道ですとか、市長、市からの説明ですと、当日体調がすぐれず風邪薬を飲んでいたという説明もありましたけれども、今のお話だと、体調がすぐれないけど飲酒を伴う会食に行っていたというのはちょっと整合性つかないんじゃないかなと思うんですけれども、どのような事情だったんでしょうか。
市長:
体調がすぐれずということは特に強調していたつもりはございませんけれども、家に帰って風邪薬を、風邪薬と葛根湯とビタミン剤を、妻からちょっと熱っぽいようだから飲みなさいということで、風邪薬と葛根湯とビタミン剤を飲んだということです。
記者:
飲みに行かれる前は体調はよかったけれども、帰ってきてから体調が悪くなったっていうことですか。
市長:
飲みにというか退庁した時点では特に強く体調が悪いということは、ちょっとそのときのことは100パーセントではありませんが、特にものすごく体調が悪かったということは感じていなかったような気がします。
記者:
22時19分に災害対策本部設置のメールを受けて、市長は一斉メールを認識されたということなんですけども、この時点で市役所に行こうというふうには考えなかったんでしょうか。
市長:
行くことも含めて待機をしてるというつもりでございました。
記者:
そうすると、朝まで全く分からなかったというよりは、22時19分の時点でもう災害対策本部ができてるという認識して、なお災害対策本部には出席しなかったということなんでしょうか。
市長:
認識はしておりまして、本格的に布団に入ったわけではなく待機していたんですけれども、本当に携帯持ったままという言い方あれですけれども、寝てしまいました。
記者:
この緊急連絡用の携帯電話というものは、市長はいつもこの個人携帯とは別に多分あると思うんですが、これは基本的に市役所の置いているものというか、いつも今回たまたま忘れたものなのか、それともずっと基本的にもう持ち歩いていないものなのかというのはどちらなんでしょう。
市長:
今までは市役所に置いていたというか、その時はですね置いておりました。今後は必ず持って歩くことと自分と役所で決めました。
記者:
基本的にこれまでずっと持ち歩かずに置いていたっていうことになるんですかね。基本的に携帯電話は個人用は持っていると思うんですけど、緊急連絡用というものは機能せずに、市役所に退庁の時は持っていってなかったということで。
市長:
はい。
記者:
飲酒量は少しとおっしゃってますが、少量というのは具体的にどれくらいの量だったんでしょうか。
市長:
ちょっとはっきりは完全には覚えておりませんが、ビール以外は飲んでいなかったと記憶を、強いお酒等は飲んでいなかったと記憶していますし、例えば4本も5本もということではなくという感じだったように覚えています。
瓶ビールだったと思います。はっきりはちょっとあれですけれども、少なくとも多くの、複数本ではなかったと自分では確信的な思いで思ってます。
記者:
昨年8月の線状降水帯の対応を受けて、市としても初動対応を改めるということで発信していた矢先に、こういった半日前予測が出ている中で、お酒を飲むっていう判断をしたのはどういった理由だったんでしょうか。
市長:
飲むべきではなかったというふうに思います
記者:
総務部の方に伺います。雨はあの日降っていたと思うんですけども、市長に初めに連絡をされたのっていつのタイミングですか。災対本部が立つ可能性があるであったりだとか、今の状況を市長の方に連絡をされたのはいつですか。
総務部長:
まず、退庁前の段階で、秋田の仙北市の方であったり、盛岡市の河川の上流側である雫石町とか、滝沢市等の方でも雨が降って水位が変動が見られたという情報については、日中から市長と副市長のところでは共有はいただいておって、ただ線状降水帯の半日前予想とかはまだ出ているものではなくてということであったんですが、こういう状態であると言うことは、退庁前には共有はしております。その後、16時53分に気象情報が、半日程度前の予測が出ますけれども、実際に盛岡市であったり各市町村の方に県から連絡が来たのが、ちょうど1時間ぐらい経ってから一斉にメールが流れてきております。それを受けて市長に実際にそれが伝わったというのは、情報提供を市職員の必要なところに、18時から19時の間ぐらいに行っておりますので、そのタイミングで秘書課を通じて情報が入っているという認識でおります。
記者:
その連絡について市長は認識されていましたか。その18時から19時過ぎの間にされたという、市の職員向けの連絡というのは、市長は認識されていましたか。
市長:
ちょっと時間とかそこではっきりはちょっと言えませんが、認識はしておりました。
記者:
その後もお酒を既に召し上がっていたんですか。
市長:
時間的に言うとそうだと思います。
記者:
頭の中では災対本部設置であったり、雨が続いていてということを認識としてはあったわけですか。
市長:
もう少し詳しく言いますと、ずっと飲んでいたというよりは、早く帰らなきゃないからと、ずっと飲酒をしていたというよりは、雨も降ってきてだから早く切り上げてそこでラーメンも食べないで帰ればよかったんですが、ラーメンを食べて帰りました。
記者:
19時過ぎ頃から総務部の方が、秘書課の方からですね、市長には何回ぐらい連絡というか、状況の共有というのをされたんですか。
総務部長:
こちらの方からは、市の職員に向けて、19時44分のその大雨警報の発表がありましたことを受けて、市の災害警戒本部は設置するということを20時前ぐらいに、一斉メールで送っております。そのメール等については、市長も含めて全職員に送っておりまして、それを改めて秘書課の方で送ったというものではなくて、それを全職員で一斉に送られているというものでございます。その後、22時5分、土砂災害警戒情報が出ましたので、これを受けて、22時19分に改めて全職員に対して、この状況について初動配備の体制を敷くという情報を提供しているということになっております。
記者:
19時過ぎに一度市長を含めて市職員に連絡されて、災害警戒本部設置というのも市長に連絡はされていると。大きく分けて2回連絡はされているということですか。
総務部長:
その認識です。
記者:
秘書課の職員の方は、市長のご自宅とかに、例えば迎えに行くとか、連絡が取れないという状況でなのであれば、そういう対応を取ってもいいのかなと思ったりしたんですけれども、そういう対応を取られたんですか。
総務部長:
当日は取っておりませんでした。市長に連絡がつかなかった時点で、市長の状況確認も含めて直接訪問等によります連絡確認を行うべきであったと、総務部というか災対本部の方としても反省しております。
本部といたしましては、災害対策本部条例とか規程によって、副市長や危機管理統括監が本部長を代行して対応しており、その後、降雨が小康状態となっていくということになり、連絡がとれていない状況であるということは把握しながらも、その時点では市長の指示判断を仰ぐ必要が生じる可能性が低いということを想定したことから、ご自宅への訪問等については、やはり重大な判断というか、状況が生じれば迎えに行くということは想定しておったんですけれども、そこに至らないというようなことで判断して対応したというところでありました。繰り返しにはなりますけども、市長の状況確認も含めて直接訪問等を行いながら連絡手段を確保すべきだったと考えております。
今後については、速やかに悪天候が予想される段階において連絡手段の確認を行っておくことであったり、あとは連絡調整のための人員を確保したり、直接訪問等による連絡を行っていくということで、連絡体制をしっかりととってまいりたいと考えております。
記者:
すいません、追加で先ほど確認したその携帯への20回の着信というのは、そうすると何時から何時までの間のことをおっしゃってるんでしょうか。
総務部長:
私の方から。24時前後辺りから行っております。
時間帯についてはですね、そこから集中して行った時間帯というのは1時間から2時間くらいの間だと思いますが、その後あの雨等については、ご存知のとおり小康状態となっていくこともございまして、あとは状況についてをメール等で随時報告をしていたという状態になります。
記者:
先ほど市長の判断指示を仰ぐほどじゃないと言ってたのに、24時前後から急に連絡を取り始めたのはそれはなんか理由があったのでしょうか。
総務部長:
職員の参集を呼びかけたのが22時19分ということで資料でもお渡ししておりますけれども、大体1時間から1時間半くらいで職員が参集してきておりまして、その状態を踏まえてですね、秘書課の担当の方で実際に職場に来て、市長の状況を確認した後から、その時間帯から連絡をとったという認識でございます。
記者:
緊急時の連絡のやり方を変えるというようなお話がありましたけれども、今回の件を受けて具体的にこれまでと変わったものっていうのは、何かほかに何かあるんでしょうか。
総務部長:
繰り返しになりますが、緊急用の電話の方はお持ちいただくことにしておりますし、様々な連絡をした上で連絡が確認とれなかったときということになりますけれども、ご自宅に伺うとかですね、そういったことも実際に市長の方からも指示いただいておりますので、そこを対応としては追加したということになります。
記者:
緊急連絡用の携帯は、今回のようなそういう災害が起こるかもしれないという可能性が有る無しにかかわらず、退庁の時にはお持ちになって帰られるということになるんでしょうか。
総務部長:
はい。
記者:
緊急用電話というんですけど、これ要は社用携帯のことじゃないんですか。
総務部長:
社用携帯という認識で間違いないんですけれども、緊急時に優先的につながる電話ということで、回線を持っているものがこの電話になっておりましたので、緊急電話というような呼び方をこちらでしておったというものでございます。
記者:
ちなみに、市の職員は、幹部職員はみんな持っているんですか。
総務部長:
そうではございません。
記者:
基本的には皆さん私有携帯で連絡を取り合うんですか。
総務部長:
そのとおりです。
記者:
市長の連絡も公務時間以外の時は、基本的には私有携帯に連絡をするというのが基本なんでしょうか。
総務部長:
秘書の方との確認はしておらなかったので申し訳ございませんが、認識といたしましては、そこは市長と秘書とのところで、一番確実な連絡方法を確認してとっていると認識しております。
記者:
基本的に本部設置で職員が上がってくる場合は、市長、副市長は基本的に一斉メールでやったらご自身が判断して上がって来いということなんですか。
総務部長:
今回、昨年の8月27日の反省を踏まえまして、今年度から新たに初動配備という災害対策本部の初動配備という縮小版を設置いたしました。今回の8月20日の件は、初めてこれを適用させたものとなっております。
昨年は、警報が出ますと、自動的に警戒本部というのを立ち上げております。こちらは本部の前ということで、市長、副市長等の、後は他の本部員の皆さんに参集いただかない想定で作っておるものがあります。
今回はその警戒本部を越えた本部の縮小版を初めて実施したというケースで、少しこちらの方でも体制を作るときに十分な説明がなかった可能性があるなということで、今、見直しを図っている部分もございますが、本部の縮小版ということなので、基本的には市長である本部長であったり、さまざまな本部員の者が必要に応じて参集するという想定にはなっております。何か参集できない理由があったときは、連絡員であったり、あとは代行をする者というものをルールで決めておりますので、そのときに参集できた者で100パーセントの能力ができるようにということで造り付けをしているものにはなってございます。
記者:
基本的に設置をしたところからゴーサインが出て、集まり始めるんですか。対策本部だったら22時過ぎの段階で一斉メールをして、そこから皆さん集まって1時間後に会議を開くようなイメージなんですか。その設置の時に全員集まっているというわけではないんですよね。
総務部長:
おっしゃるとおりです。昨年の反省もございまして、本部は立ち上げる、立ち上げないという判断が必要になるというよりは、線状降水帯の半日前程度予測と、あと土砂災害警戒情報というのが今回出ておりまして、半日予測、線状降水帯での情報だけですと県内全体に対して出るものでございまして、盛岡市に対してそれが出るかどうかというのが出てない予測になります。
これに対して、盛岡市に対して土砂災害警戒情報とか、固有の危険性の高まる情報が出たときには、ある意味オートマチックにその初動配備が起きるようにというふうな造り付けをしたのが今回の見直しでございましたので、これが22時5分に出た段階で、線状降水帯の予測と合わせて、ある意味オートマチックに立ち上がるようにしたと。判断の有無ではなくて、そこでも初動配備を行うというような造り付けにしたというところです。あとは参集した方、参集できなかったから機能しないということがないようにというのが大命題ではあるので、参集している者で十分な対応をするということで動いていったということになります。
記者:
災害警戒本部の本部長というのはいるんですか。それは立場はどの方に。
総務部長:
警戒本部長が私という扱いです。
記者:
半日前予測が出ていて、突発的な雨ではなかったにもかかわらず、会食の約束はキャンセルしないで、そのまま予定どおり行かれたのはなぜなんでしょうか。
市長:
キャンセルをすべきだったと思います。あとは公務の関係もあり、打ち合わせをするのにその日しかないということで、1箇月ぐらい前に決めておりまして、今考えますとキャンセルをして、するべきだったというふうに思っております。
記者:
災害対策本部設置後に自身の個人のSNSで発信されていると思います。事態が起きてることは把握してSNSへの発信をしてるのに市に来ないっていうのはちょっと当事者意識に欠けるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。
市長:
そのとおりだというふうに思いまして、今後二度とそういうことのないようにというふうに反省しております。
5 客引き行為等の禁止に関する条例について
記者:
9月定例会最終日に成立したと思うんですけれども、改めてこの条例の制定の目的、それから12月から実際にその大通禁止区域で客引き行為の禁止をするということなので、周知をどのように努めるのかと、市民の方に何か呼びかけというかお伝えしたいことがもしあれば。
市長:
今、大通におきまして、通行人の皆さんに不安感、不快感を生じさせる客引き行為が多数発生しておるということで、多くの市民の皆さんから規制を求められています。女性、子どもたちなどの市民、観光で盛岡を訪れた方々が、安心して歩いて楽しめる安全な場所にすることを目的として、客引き行為等を禁止する条例を制定いたしました。
少し私の思いも話をしますと、今、盛岡の中心、中心市街地は今後の盛岡にとってとても大切だと思っておりました。駅から河南、この通りですね、軸、クレイグ・モドさんがニューヨークタイムズで隠された宝石のような街だと、それが駅から河南の軸だというふうに思っております。ちょっと入れば、チェーン店ではなく、オリジナルの店がたくさんある。そういう中で、観光の皆さん、若者、おじいちゃん、おばあちゃん、子供たちが安全で安心に歩ける、さっきも言いました、これは大通だけじゃないんですね。駅から河南までを。そういうふうな中心市街地にしていきたいという思いでこの条例を制定しました。
そして、今回のこの条例につきましては、商店街が、そして市民の皆さんが、警察が、市が協力をしてできたと同時に、これから協力してそのことを実現していくということでですね、これは今後のまちづくりのモデルになっていく一つのことだろうと思っております。
市のホームページ、広報もりおか、そして10月には暴力団追放運動、防犯啓発活動と合同で、市、警察、商店街と三者で協力をして街頭キャンペーンを実施いたします。客引き行為が禁止されたこと、禁止される区域等について、チラシを配布するなどして周知を行ってまいりたいと思います。先ほども申しましたが、商店街、市民の皆さん、警察、市とこれは協力をして実現ができることだと思っております。
6 緊急銃猟について
記者:
緊急銃猟について、制度開始から1箇月となりましたけれども、鶴岡、山形の鶴岡の方で実際に緊急銃猟の制度に基づいて判断が行われたと。ただ、鶴岡では実際その発砲の許可が出るまでに時間を要したということが課題としてありまして、職員に発砲の許可を市長の方が委任するということを検討されているようなんですね。盛岡でも先日9月の25日に開運橋の近くでクマが出没した事案があった中で、市長の発砲の判断というのを、実際その現場の職員とか、あるいは幹部職員に委任するということは今後想定されているんでしょうか。
市長:
緊急銃猟の実施の判断については、庁内対策本部の現場本部において、マニュアルに基づくチェックリストを用いて実施要件の確認を行って、その報告を受けて、今は本部長である環境部長が決定をするということになっております。
記者:
緊急銃猟、実際撃つとなった時の判断は、環境部長が行うという理解でいいんですか。これはもう決まったんですか。それともこれからなんですか。
環境部長:
緊急銃猟の判断につきましては、庁内対策本部とは別に現場の方でですね、出没地の方に現場本部というものも当然設置してございます。そちらとの連絡を庁内対策本部との連絡を常にやりとりしながら、クマの方を監視していくというような形を想定してございます。その中でやはり一番どこがその状況がわかるのかとなると、やはり現場ということになりますので、現場と対策本部長なり対策本部は常に密接な関係でおりますし、加えまして、二役あるいは危機管理統括監につきましても、随時その情報については入れるというようなことを考えてございます。何れ実施要件の確認というのがある訳ですけれども、国のガイドラインにも示されているとおりですね、安全の確保だとか、状況が法に適合しているかとかあるわけですけども、そちらの方のチェックがちゃんと確認できたということを踏まえて、現場の状況がこうだというところも緊急銃猟に適するものだと、市民の安心安全も確保できていると、いうような状況も踏まえて、それも市長の方にご報告した上で、最終的な決定は本部長である環境部長が行うというのが市のマニュアルの方にも記載してございます。
記者:
緊急銃猟事態の体制というのを先日、我々別の記者から取材したときにですね、10月中に体制が整うというようなお話もあったりしたんですけれども、環境部としては10月のいつ頃とかですね、あるいは何かその整った日に我々のリリースというか、こういうことをやっていくというようなお話はあるんでしょうか。
環境部長:
市の対応ということですけども、マニュアルの方が9月1日設置しておりましていて、それを共有しているという段階でございます。何れ、県の方でも今、緊急銃猟に関する予算の方ですね、補正予算として計上されていると、審議されているというふうに伺っておりますので、そちらの方、国の方の交付金の関係でございますけども、そちらの県の交付金の方の部分のスケジュールともちょっと関連してくるのかなと考えてございますので、そちらの方とあわせてですね、緊急銃猟の方の着手に向けて対応を進めてまいりたいと考えてございます。
市長:
盛岡市内でも、中心部も含めてそういう事態が最近あります。秋は特にもキノコ狩りや登山、人が山の中に入る機会も増えていく季節になります。山に入る際には、できるだけ複数人で、そして音の出るものを持つ。そしてクマを呼び寄せないためにですね、生ごみの餌等、屋外に放置しないなどの対応をお願いをしたいというふう思っています。その中で、環境部も含めですね、市としては市民の安全安心をとにかく守っていくということを肝に銘じてやっていきたいというふうに思っています。
緊急銃猟の実施の判断につきましては、庁内対策本部の現場本部において、マニュアルに基づくチェックリストを用いて、実施要件の確認を行って、そしてその報告を受けて本部長である環境部長が決定をしていくという対応をとっていきます。
7 日本郵政の不適切点呼について
記者:
日本郵政の不適切点呼についてなんですけれども、車両の使用停止、盛岡市だと薮川が対象になっておりますが、その件について市長から受け止めを教えてください。
市長:
薮川郵便局の軽のバンの使用停止につきましては、直接ですね、市の業務には直接は影響は少ないのではないかと認識をしておりますけれども、郵便は日常生活に必要不可欠なものであります。市民生活に影響が出ないように注意して見ながら、適切に対処していってほしいと、そして注視をしていきたいと思っております。
8 台湾・花蓮縣の台風被害への市の対応について
記者:
9月末、友好都市台湾友好都市の花蓮市の方で洪水災害が起きました。市長さんと議長さんの方からお見舞いメッセージを出されたというふうに聞きました。その後、花蓮市、花蓮縣の方から何か反応あったでしょうか。それに合わせて、またこちらの方から別に支援という形はお考えありますでしょうか。
市長:
大変、心配をいたしまして、発生直後に花蓮市と連絡をとりました。花蓮市内においては数カ所の浸水を除き大きな被害にならなかったと、次の日でしたか、直ぐに連絡をいただき確認をしております。また、9月24日付けで、私たちから先ほど言いましたお見舞状を市長、議長の連名で花蓮市長及び花蓮縣の知事に送付をいたしました。魏(ウエイ)市長の方からも連絡がありましたが、先ほどの件と、あともう一つ魏(ウエイ)市長も直ぐに被災が大きかったところに走って、被災の手伝いをしているというふうに、魏(ウエイ)市長からは連絡がありました。
あとは、支援に関するお問い合わせにつきましては、台湾の保健省管轄の財団法人が寄付金を受け付けているということで、こちらをご案内をしております。今後も引き続きですね、花蓮市の方と連絡をとりまして、情報収集をしていきたいと思っております。
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