市長定例記者会見(令和7年11月4日)
広報ID1054571 更新日 令和7年11月11日 印刷
- 1 令和7年度盛岡市都市景観賞の決定について
- 2 つなぎ地区活動センター跡地利活用事業に係る貸付事業者の決定等について
- 3 事務事業の見直しについて
- 4 クマ出没への対応について
- 5 新アリーナ建設に係る提言について
1 令和7年度盛岡市都市景観賞の決定について
市長:
市では都市景観形成の推進、市民意識の高揚を目的に、自然及び歴史的環境に調和をした潤いのある都市景観の形成に寄与する建築物等の施主等を表彰する盛岡市都市景観賞を昭和59年度から毎年度実施をしており、今回で42回目となりました。令和7年度の都市景観賞は、市民の方々から応募いただきました13件の中から、「minä perhonen Morioka(ミナ ペルホネン モリオカ)」・「koota joki/matka(コータ ヨキ マトカ)」、「株式会社齊藤興業 elb(エルブ)」、「盛岡市中央公園 BeBA TERRACE(フェーズ1)」の3件を決定をいたしました。
「minä perhonen Morioka(ミナ ペルホネン モリオカ)」と「koota joki/matka(コータ ヨキ マトカ)」は2棟での受賞となり、リノベーションされた店舗は無垢材の梁、曲面の壁が特徴的で、中庭を通り抜けますと、川から見る風景を意識した北欧風のカフェがやさしく訪問者を迎え入れているということでございます。
次に、「株式会社齊藤興業 elb(エルブ)」はモダンな色彩、大空間を片側に構えるリサイクル施設の事務所です。地域に受け入れられる廃棄物の施設を目指して、地元の皆さんの期待を集めているということでございます。
「盛岡市中央公園 BeBA TERRACE(ビバテラス)フェーズ1」は、統一された素材、意匠により都会と自然の中間的な空間がつくられ、多くの人が今集う場所となっております。
選考に当たりましては、外部有識者から成る盛岡市景観形成推進委員会において、現地調査などを実施し、決定いたしました。表彰は令和7年11月15日土曜日に中央公民館で開催をいたします、第48回盛岡市都市景観シンポジウムにおいて行うこととしております。
都市景観形成の一環として行われてきたこの表彰につきましては、今年で延べ194件となりました。市内の各所に受賞物件が見られるようになり、大変うれしいことであります。一層、自然、歴史が調和した盛岡らしい都市景観の形成が進んでいくと、進めていこうと思っているところです。
2 つなぎ地区活動センター跡地利活用事業に係る貸付事業者の決定等について
市長:
令和6年度末をもって廃止しましたつなぎ地区活動センターについて、跡地を活用して事業を行う事業者の公募を行いました。貸付事業者が決定いたしましたのでお知らせいたします。貸付事業者と決定したのは盛岡市内に拠点を置きます株式会社ドリームベース様です。スポーツ教室の経営、各種スポーツイベントの企画運営などを行っている事業者さんです。
実施する事業内容は、子どもから大人まで楽しめる室内遊び場の提供です。天候に関係なく、1年を通して体を動かしながら運動能力を高められる遊び場の提供を行います。体育館にはトランポリン、エアマット、跳び箱、ボルダリングなどのスポーツ器具を設置し、幅広い年代の方が楽しめる空間となる予定です。
加えて、本事業の円滑な実施協力体制の構築のため、市とドリームベース様との間で連携協定を締結することとしており、11月11日に締結式を行います。協定による連携項目は遊び場の整備、利活用に関することの他、子どもの運動能力の向上、望ましい食生活、子供の健全な育成のための取組の実施など盛り込む盛り込むこととしております。協定により両者が連携をして、子ども真ん中社会の実現ということを、共に推進をしていきたいと思っております。
なお、事業実施に必要な資金の一部を集めるために、事業者におきまして、11月中旬からクラウドファンディングの実施を予定しているということでございますので、詳細につきましては資料をご覧いただければと思います。
子どもたちが元気にのびのびと体を動かせる施設として、そして広く親しみ親しまれることを期待をしております。
そしてですね、つなぎ温泉及び盛岡手づくり村、小岩井と、この繋地区ですね、周辺一帯の活性化ということにも寄与していただけること、これから盛り上がっていくこと、これを期待をしています。
記者:
つなぎ地区活動センターの跡地のところなんですけれども、ホームページ拝見しますと、延べ床面積は811.6平方メートルと、最低賃料が年額183万という、これでよろしいでしょうか。
市民部長:
貸付面積の方は先ほどお話ありました811.6平方メートルということでございます。これにつきましては、ここの施設がつなぎ地区活動センターということでございましたけども、この中に旧繋支所というのもありまして、それも含む面積ということになっております。貸付金額につきましては、年間192万円という予定になっております。
記者:
開業の時期が何年何月頃になるかと、あと一部をクラウドファンディングで集めるということですけれども、事業費が全体でいくらで、うちどれくらいをクラウドファンディングで集めるのか教えてください。
市民部長:
事業者さんの方で今準備をしてるという段階で準備ができたらば、4月以降に開設ということでございます。それから、クラウドファンディングについてですけれども事業者さんによりますと500万円から1000万円を目標に資金を調達するという予定になってるということでございます。ちょっと全体の額については今ちょっと詳細の資料がないので、大変申し訳ございません。
3 事務事業の見直しについて
記者:
先日事務事業の見直し案が示されました。改めまして市長さんの方から、こちらについての趣旨や今後の見通しについて教えていただければと思います。
市長:
盛岡市の今の状況ですね。22年前、23年前、決算ベースでは盛岡市の予算と決算ベースで900億、そのうち扶助費は112億ぐらいでした。大体12%ぐらいですかね。今、昨年度の決算におきましては、決算ベースで1300億のうち387億、約400億が扶助費、大体3割ぐらいそういう今状況になっております。そして、先日皆様にもお伝えしたと思いますが、中期財政見通し、これは私が市長になり、5年間の中期の財政見通しというのを作るようにしてきましたが、5年後には、財政調整基金が枯渇して、マイナス3億7000万になるという試算をいたしました。
ただこれは、このまま今のままでいくとそうなるということでありまして、これ絶対にですね、そういうことには、してはいけないと、絶対にそうはしないというふうにまず思ってます。並行してですね、明るく元気な盛岡を並行して作っていかなきゃないと、今そういう状況でございます。その中で、やはり人口減少社会に対応して、より優しくより強い盛岡実現していくためには、人口規模が縮小しても持続できるこの盛岡市財政基盤、そして、少ない職員でも市民サービスを提供できる組織の体制が、必要だと、絶対にこれは必要だというふうに今考えています。
私がその中で目指す方向性、施策につきましては、例えばですね、完全給食は必ず実現をすると。地域公共交通の確保、これもしていかなきゃないと。子ども施設の拡充、教育、そして雇用、まず雇用地元経済の活性化ですね、高齢者地域の皆さんの居場所づくり、そして、これはまだ、はっきり確定はしておりませんけれども、宿泊税がもし導入できればですね、2億5000万から3億程度、これを観光、施策の充実に活用していくと、そういうことを考えているところです。これらはもちろん私の公約にも関連するものでありまして、より優しくより強い盛岡実現していくんだということです。
そういう意味で、今さっき冒頭に話をしました、この状況をまず解決していくということで、自治体経営改善の取り組みを進めていくと。そして、市民の皆さんにも安心してもらう、安心してやっていくために、安定的な財政基盤の確立も必要だというふうに考えております。見直し対象事業に関わる皆様には、取り組みの趣旨や見直しの理由、内容をこれからですね、今始めておりますけれども、丁寧に説明をして、考えていきたいというふうに思っております。
記者:
中期財政見通しの中でマイナスになる要因というのがいくつか挙げられると思うんですが、どういったものが挙げられるというふうに認識されておりますか。
市長:
今までも一生懸命予算立てをしてやってきたわけですけれども、ずっといろいろな扶助費も含めたですね、いろいろな事業の中で、単純に歳入よりも歳出が多かったと。私たちの身の丈に合ったというかですね、単純に歳入より歳出が多かったということでございます。それで1000幾つかの事業のうち100幾つかの事業、まず1からですね、どうしたらいいかということを見直そうと。そして、歳入の確保もですね、私も市長になって非常に感じたところでありますけれども、民間の企業の会社と違って売り上げを上げるとか、歳入を上げていくというのは、市役所の場合、限られた方法しかないわけですけれども、これも強く取り組んでいくというふうに思っています。ちょっと今打ち合わせ中のこと等がありまして、今はっきりと宣言ちょっとできないこともありますが、もう少しすれば歳入を増やしていく方策についても強く考えていくというふうに思っております。これは自治体の努力でですね、例えばふるさと納税等ですね、これ努力して、できることありますので、全庁で取り組んで何とか歳入も上げていくというふうに思っております。
記者:
123事業見直された案があるんですけれども、こちらの案の中には、市民に長年親しまれてきた事業または市民サービスというところも含まれております。住民への説明というのがすごく、市長さん丁寧にというふうにおっしゃいました。今後、当初予算編成の時期でもあるということで、急ぐところもあると思います。どのように丁寧に説明されますでしょうか。
市長:
今までの例えばですね、事業を考えるとかという場合には、個別に1つ1つというやり方や、時期もですね、大体決まってから発表するということもあったかもしれませんが、できるだけ早く市民の皆さんに、議員の皆さん市民の皆さんに提示をして、一緒に考えていくということを意識をしてですね、これあの、今年自治体経営改善に取り組むということは、昨年度の予算編成でも、こういう財政の状況は分かって感じていたわけで、取り組んできたわけですけれども、やはり組織を作って、どういうやり方でやっていくかということは、昨年1年、1年間というか昨年考えてですね、今年度の組織にして、そして今取り組み始めて、ですから、なるべく少しでも早く皆さんにオープンに提示をして考えていこうということで、スピード感を持って皆さんに先日提示をさせていただきました。
今、各団体の皆様には、もちろん、個別の事業の中身もそうですけれども、今の盛岡市の財政ということもそうですけれども、これからの世の中のですね、先ほど扶助費のことも話しましたが、世の中の流れのこと、そして盛岡を先ほど言った、施策を通してですね、何とか新しい盛岡を、よい盛岡を明るく元気な盛岡をつくっていきたいんだということを含めて、その個別の内容だけではなくてですね、そこもお話をしながら、ご説明をして、いきたいというふうに考えて、今始めてるところであります。
記者:
まずは歳出の方、多かったということで、そちらの方も減らして、歳入も増やしていく方策を今検討中ということを承りました。同時に、いわゆる身を切る部分というか、組織スリム化とか、そういった部分必要になってくると思うんですけれども、今後の見通しというか、検討はされてますでしょうか。
市長:
やはり事務事業の見直しに連動した組織、定数の見直しというのは必要であろうと予定をしております。将来的には生産年齢人口の減少に伴い、職員数の自然減ということもあるかもしれません。時代を見据えて組織を適正な規模にすることも意識をしていきます。
そして、事業の見直しはお金だけではないんですね。事業にはお金だけではなくて、組織の人も、労力もかかっております。ですから、この事業の見直しを本当に心が、本当に心が痛むんですけれども、まずは提示をさせていただきました。その中で、事業が市民の皆さんと協働、共にまちをつくっていくという形になっていけばですね、ちょっと職員の数を減らすってのはちょっと言葉としてあれなんですが、適正な規模になり、市民の皆さんと共にこの盛岡をつくっていくという形に、なっていく、そしてしていけるんじゃないかというふうに思っております。
そしてちょっと話がずれるかもしれませんが1つお話させていただきたいんですね。まちづくり懇談会や今市民の皆さんとお話をするときに、私も昨年から市の厳しい状況や新しい姿というものをお話をしています。共に作っていこうと。そういう話をするときにですね、市民の皆さんの中からですね、いや市長と、いやそういうふうに厳しいんであれば、こういうふうにやったらどうだと。一緒に町内会だってこういうふうにできるぞと、例えばこうやれば予算削減しながらですね、いい事業ができるんじゃないかと、そういうお話が、すべてではありません。苦しい声も多い中で、そういう声も少しずつ出てきているというのが私の実感です。
ですから、きちんとオープンにですね、素直に市民の皆さんにお話をして、必ず、共に作っていく市民の皆さんと共につくっていく盛岡を実現させていくというのが、私が市長になった、与えられた使命だというふうに思っております。
記者:
見直しについては、市民の皆さんと丁寧に説明をしていくというようなお話がありました。ただ一方で市の方では今月の中旬から予算編成の作業も始まるということで、実質その見直しに関わる団体さんからすると、この時間のない中でじっくり時間をかけて、この見直しについてお話をしていくのかという時間の問題もあるかと思います。この見直しのリストが発表されたのが先月の全員協議会だったと思いますけれども、この見直しの進め方については、例えばもう少し夏ごろ、公表して、市民の皆さんとじっくり話し合う機会を長く設けるとかということもあったかと思うんですけれども、その進め方については、果たしてこれで良かったのかというところについては市長はどのようにお考えでしょうか。
市長:
話し合う時間は長くとれれば、それはいいことだというふうに思います。その中で、最善を尽くして、できるだけ早くということで、スピード感を持って皆さんに提示をしようと努力はして参りました。その中で、今、一生懸命お話を始めているところでございますので、そこはできるだけ時間をですね、取ってやっていきたいという気持ちです。
記者:
やはり関係する団体の皆さんにちょっとお話を聞きますとやはり不安や困惑という声が多く聞かれまして、改めてこれだけの事業の数について市民の皆さんに理解をしてもらうために、市として、今後どうどう向き合っていくのかっていうのを改めて教えてください。
市長:
まずはですね、この事業の関連する皆様には、リストを作ってですね、市の方からできるだけ丁寧に、なるべく早く、お話をしに行くと、担当任せにはせずに市としてお話をしに行くというふうに今取り組み始めております。まず市民の皆さん、関連する団体の皆さんのお話はよく聞こうというふうに思っております。その中で、皆様の不安等はですね、何とか解決できるようにと誠意を持って丁寧にまず進めていきたいと思っております。
記者:
これ基本的には、各団体へは、削ることへの説明なんですか、それとも交渉なんですか。が話し合いの中で、この見直しは見直しましょうということがあり得るんですか。それとももう、基本的にはもうこれを決めて、要は説得をするという形なんでしょうか。
市長:
これは完全に決めて、これでやってくださいということではありません。先ほども言いましたが、今の盛岡市の財政の状況はそのとおりでございます。その中で何とか、冒頭話した通りの中でですね、何とか解決していかなければならないという中でお話し合いをすると、あと、この状況等も丁寧に説明をするということでございます。
記者:
話し合いの中で、この見直しがさらに見直される可能性はなきにしもあらずということなんですか。
市長:
言葉はちょっとあれなんですけれども、よく話し合ってですね、その可能性がないと、これ絶対決定だよということではございません。話をですね、丁寧にして話をしていくと言う事です。
記者:
そうするとこの見直し効果額、実際に金額挙がってますけれども、これが最大に、取り合えず最大目標になってこれより下がるということになるんですか、それとも今後見直しをしてさらに広がる可能性があるんですかね。
市長:
ちょっとその質問は難しい質問ですけれども、それは確定の数字ではなくて、今のこの案がすべて実現されればということでございます。実際、調整中というものもございまして、そこのところは数字が変わってくる可能性もあるところがあります。調整中という部分はその数字に入ってないんですね。そういう中で、丁寧にお話し合いをしていこうということであります。
記者:
この話し合いというか団体への説明の順番ですけれども、基本的には令和8年度、この新年度予算に関わる部分、そこから説明を始めていくというスケジュールになるんですか。団体への説明、もちろん全部すると思いますけれども、とりあえず当面その当初予算に予算が関係してくるものを急ぎ説明していく形になるんですか。
市長:
全部説明をしてお話し合い説明していくわけですけれども、ちょっと順番として、8年度と9年度っていうところがあったときには、ちょっと部等の相手の団体のですね、相手の方の都合によって、どうかというところありますけれども、早い方を先にと基本的にはそういうふうになるのかなと思っております。
記者:
この123という事業はどういう洗い出しの中で出てきたものなんですか。
市長公室長:
123事業につきましてはですね、全体が1041事業ありましたけれども、その中からまずは自己評価、各部等においてですねその事業に対しての自己評価をしていただいたと。それに基づきまして自治体経営改善事務局の方でヒアリングを行って、何らかの見直しができる事業だねということで123事業をピックアップしたということになります。
記者:
その自己評価というのはどういう意味ですか。要は事業効果が少ないという意味での見直しなんですか。
市長公室長:
各部の方でこの事業の必要性でありますとか緊急性でありますとか、その辺から評価をして、例えば、来年度、この事業は若干縮小したとしてもいいねというふうな判断をしたものについては、見直しの対象になると、そこに担当部の方から積極的になかなかこう見直し可能ですよという話も難しいものですから、それに対しては自治体経営改善事務局の職員がヒアリングを行って、話し合いを重ねた上で、何らかの見直しが可能ではないかということで、123事業をピックアップしたということになります。
記者:
基本的には事務局から上がってきてなくて、その経営改善事務局の方から下ろしたものはないんですかね。
市長公室長:
いわゆる一方的な判断といいますかそういったことで、見直しの俎上に上げたというふうな事業はないというふうにとらえております。
記者:
例えば、その事業の中で、事業の収支の5分の1を占める市の負担金のある事業もございます。或いは、市が負担金を拡大して、赤字補填をしている事業もございます。もしこれがそのまま見直しの通り決定した場合に、事業費が確保できなければ、先ほどもお話が出たような市民に親しまれている、或いは県内外からも多くの方がいらっしゃってきたイベントが中止になる、もうこれ以上できなくなる場合が出てくる可能性もございます。その点に対してそういうものに対して、今回の見直しっていうことだけではなくて、どうやったら事業が存続できるのかみたいなアドバイスも必要なのかなと思うんですが、市長の考えはいかがでしょうか。
市長:
はい。そういう意味で、効果がある、例えば、非常に今、事業費が例えばですね、市としては大きくてと。ただそれは、どういうふうにやっていこうかと、そういう話し合いをしていくことはとても大切だと思っております。観光とかイベントも、そういうことに関しましては、先ほどお話しましたが、順調にもし皆さんのご理解がいただければ、宿泊税の分につきましては、観光に、観光等に、新規のものを大きく投資をできると、そういう状況もございますので、そのことも含めて全体として盛岡市としての効果、観光の皆さんへの効果、そして、一番最初に戻りますが、その中で財政も立て直しながら魅力的な盛岡をつくっていくと、そういうことを考えているところです。
記者:
先ほどの市長の説明をお聞きしていると、市長の公約を実行するために、まずこれをやるのかなっていう印象を受けるのと、対象になった123事業は、サービスもイベントもありますけれども、長年たって1度見なおしたほうがいいという事務事業があるのは当然理解するんですけれども、市民、経済の活性化等に欠かせなかった、欠かせないイベントもあるのかなと思うんで、そのあたりのその優先度とか区分みたいなのが、なかなかこう一覧で見てもわからないですし、当事者関係する当事者の方にとっても、不明な点があるのかなと思うんですが、それぞれの個別のステークホルダーに説明するのはもちろんですけど、改めてやはり市民にもう一度説明する必要があるのかなと思うんですが、大きく2つ、市長の公約との兼ね合いと、その説明、123事業もいろいろあるよっていうことに対して市長どうお考えでしょうか。
市長:
公約を実現するためという一義的にはそういうことではありません。輝きを増し、活力に満ち、夢をかなえるまち盛岡、これ10年後の10年間に向けての総合計画の目標ですけれども、これに向けてやっていくというところで、それは当然、私が市民の皆さんにお約束した部分も、これラップをしてくるのはその通りだろうというふうに思っております。
全体を通しましてですけれども、このすべての事務事業の精査は少なくともここ近年では初めての大規模な大きな取組であります。心が、大変1つ1つについてはですね、そうは言いながらも大変心が痛むところもあります。ただし、今の時期に手を打たなければ、将来さらに深刻な財政危機を迎えて、市民の皆さんにご迷惑をかけてしまうこともあるのだろうと考えます。
今回の見直しを次の時代への、次の世代への責任として真摯にですね、市民の皆さんと話をよく聞きながら進めて参りたいというふうに思っております。
繰り返しなりますが説明に当たりましては、対象事業に関わるすべての皆様に丁寧に説明をし、理解を得ながら進めていきたいと思っております。市民の皆さんと共に盛岡をつくっていくと、持続可能なまちづくりを一緒に考えて、未来への礎になっていくようにと、そういうふうに思っております。
記者:
おっしゃってることはわかりましたが、やはり市民は非常に困惑しておりますので、ある程度明確に先ほども財政ではないと言いながら、やっぱり財政危機の話だっていうので、もう少し明快に説明できるようにご準備された方がいいのかなと思います。
記者:
今後の市民への説明、担当任せにせず市としてお話に行くという話、具体的にどういった手続きで関係団体に説明していくのか教えてください。
市長公室長:
各部の方で関係する部署に対して説明をするということでありますけども、具体的に言うとその例えば日程のとり方とか誰にとかっていうことだと思うんですけども、その辺については各部の担当の課長以上、管理職になると思うんですけども、そういったところがですね、出向いていって説明するというのが基本的な線だと思います。
記者:
先ほど日報さんの質問での中でも、身を切る改革も必要なんじゃないかという質問に対しては、定数については自然減という形を考えになってるとおっしゃいましたけども、例えばその市長さんであるとか、管理職の方、幹部の方への給与のカットなどの身を切る改革についてはどうお考えでしょうか。
市長:
幹部への給与のカット等はですね、今は考えておりません。
4 クマ出没への対応について
記者:
先月盛岡市の中津川のところですとか、岩手銀行の辺りですとか、この周辺でもクマの出没がございましたけれども、改めてクマへの対策について、当市の考えと、それを受けての対策について、変更等についてあれば教えてください。
市長:
クマについては、大変危機感を持っております。先週月曜日、そして本日の午前中の市の市政運営の総合調整の場でありますが、庁議で、改めて強く、副市長、各部長、幹部に私自身を先頭にして、全庁挙げてクマ対策を徹底する、市民の皆さんの安全安心を守るというお話をまずして、そういう気持ちでいます。原敬記念館や中津川、そして岩手銀行地下、岩手大学などで今出没が相次いでおります。市では市民の安全確保最優先ということで、関係機関と連携をして、捕獲、追い払いの対応を行っていますが、今のところ幸いですね、人的な大きな被害は確認されておりませんが、大きな、市民の皆さんに大きな不安を与えたというふうに思っております。
関係機関と連携をして、出没情報の収集、警戒体制の強化をして、10月27日からは「いわてモバイルメール」による出没情報の配信も行っております。緊急銃猟の体制整備につきましては、9月に対応マニュアルの改定を完了しまして、安全確保のための保険加入、銃猟を行う捕獲者との調整を急いでいるところです。
あとは先週の10月31日金曜日に、これ急遽1日2日で、岩手県内の市長さん、各市と対応しまして、環境省、農林水産省、総務省の方に、これは岩手県市長会、岩手県市長会会長として、急遽でしたけれども、出没の状況、被害の現状等を説明をし、緊急で要望を行って参りました。もう本当にちょっと急でですね、前の日に決め決まりまして、アポが取れまして行って参りました。
あと盛岡市としては、麻酔の吹き矢、盛岡動物公園の獣医師が対応している状況ですけれども、これ人数が限定をされている状況です。盛岡の場合は特に、川の関係もあると思いますけれども、市中心部に出てきておりまして、緊急銃猟の実施については、安全性の確保等の観点から制約があると感じておりまして、今までも何度かしておりますが、吹き矢による捕獲は有効な手段の1つであると考えております。
国、県に対して、麻酔の吹き矢の使用による捕獲等についての、人的な体制の強化等について、今、要望をしているところです。あとは県に対しても、国に対しても先ほどお話をした通りでございますけれども、県に対しましても、先週10月27日月曜日に、令和8年度県予算編成並びに施策に関する提言書の中で、ツキノワグマ出没に対する対策強化についても、県とのさらなる連携強化、支援強化について知事に直接要望をして参りました。そして改めまして、ツキノワグマに関する追加の要望事項についても、今市長会のほうで改めて取りまとめているところでして、近日中なるべく早く、県に対して追加の要望を行って、連携をしてやっていきたいというふうに行動しているところであります。
記者:
10月24日にクマ出没の対応の資料をいただいたときに、出没件数が347件になってたんですが、最新の数字を教えていただきたいのと、駆除件数、麻酔を含めての件数がもしわかるようでしたら教えていただけないでしょうか。
環境部長:
現在把握してるところでございますと、10月29日時点で、ツキノワグマの目撃、痕跡、農作物被害等々の合計件数といたしまして400件ということでございます。うち駆除した分ということでございますけどもちょっと今、その辺についてちょっとわからないところでございます。
記者:
吹き矢って園長しかできないんでしたか。
農林部長:
麻酔を使うにあたって資格が必要になっておりまして、今現在その資格を取れるのが医師とか獣医師になるわけですけども、その獣医師でその資格を持ってる市の職員といいますと、そのZOOMOの園長先生1人ということになっているところです。
市長:
増やす努力は今ちょっといろいろ、一応水面下といいますか、打ち合わせをしながら、努力をしているところです。ちょっとまだ発表できる段階にはないです。
記者:
先ほど吹き矢の人的体制の強化というところで、今言えないというのはそれかもしれませんが、言える範囲でどういうものを想定されているのかお願いします。
農林部長:
今、市の職員におきましては獣医師おりますけどもまだ資格を持っておりませんので、これについては今後調整、可能であれば調整していくことになるかと思います。
中村副市長:
先週の金曜日に県と市町村との会議のときにもクマの課題が出て、今の、話題にも出ましたけども、県の方では県の獣医師会の方にもですね、今の吹き矢の体制強化について、今協議をしている段階だというふうなお答えがございました。
記者:
他の自治体、県外も含めて吹き矢のそういった対応ができる方というのは大体同じぐらい、1人2人というような規模なんでしょうか。
環境部長:
ちょっと他の県の状況についてはまだ把握してないです。申し訳ありません。
市長:
ただ、県内等各地にですね、園長は非常にたくさんの要請があって、すべてには応えきれてないというような状況だと、県内東北各地から要請があると。ですから、ちょっと他の県のはっきりした状況わかりませんが、そういう状況です。
記者:
岩手県でお1人という解釈でよろしいでしょうか。
環境部長:
現在で把握してるところはお1人というふうに伺っているところです。
記者:
この獣医師、吹き矢の免許というのは何の、国家免許なんかの、どういうすれば取れるんでしょうか。
環境部長:
麻酔を調合する資格でございます。拭き矢を打つための資格ではなくて、麻酔を調合する資格で、資格を受けられる者っていうことで獣医師さんほかということになっております。いずれの申請の方を県の方にしまして資格を得るというようなものと把握しているところです。資格は県知事の認可ということになります。
記者:
これは調合する者と、打つ者が別ではいけないんですか。
環境部長:
あくまでも麻酔の調合なの資格ですので、調合は調合、調合されたものを吹く者はまた別でも可能かと認識してございます。
記者:
必ずしも園長が全部吹き矢を吹かなくても、本来的には、今便宜上多分その場で調合して打ってるからそうなってるだけで、調合したものを他の人が吹き矢をしてもいいということなんですかね。
環境部長:
動物の習性とか、そういうのもちょっとわからないと、吹き矢って飛距離がほとんど短いものですので、かなり接近しなければならないという状況になりますので、そういうところから考えますとやっぱり経験がなければ、難しいというふうに認識してるところです。
記者:
そういうのも含めて、事実上園長ぐらいしか打てるできる人が今はいないというような言い方をすればいいんですかね。市の職員でなければいけないというようなルールというか法律があるわけなんでしょうか。
環境部長:
市の職員である必要があるかということですけども特にそういうことはございません。いずれ資格を受けられる者ということでの例として、獣医師ということがございます。
記者:
園長さん以外の、獣医師の方が対応されるということは、これは難しい、現状難しい何かルールがあるんでしょうか。
環境部長:
対応ができないのは、今麻酔の調合する資格がないからということになりますので、資格が得られれば、対応できるということじゃないかと思います。
記者:
一応確認、麻酔を調合する資格を持っているのが県内でZOOMOの園長さんお1人だという解釈でよろしいんでしょうか。
環境部長:
今、動物公園ZOOMOの方に獣医師さん何人かいらっしゃいますけども、ちょっと確認はしてないんですけども、そちらにも資格をお持ちの方がいらっしゃるとも考えられているところでございます。ちょっと断言ができなくて申し訳ございません。
記者:
それらを含めて、先ほどおっしゃった体制強化というのは、誰か吹く方を増やしたりということなのかなとは推定するんですけれども。改めてお伺いできないものでしょうか。
市長:
ちょっとまだそういう状況ではっきり言えないんですが、吹き矢っていうのは、今のこの盛岡中心部に出る、クマがが出るということに対してはですね、有効だと考えておりまして、その人を増やす努力は、今打ち合わせを始めてるところです。
記者:
河北新報です。市長9月に緊急銃猟始まった際の会見では発砲する場面は限られるんじゃないかと慎重な考え述べられてました。中津川など中心部の件はいずれも緊急銃猟はできないケースだったということですけれども、改めて、この時期、現段階での市長の緊急銃猟の実施の考え方を教えてください。
市長:
先ほどもちょっと話しましたが、盛岡市の場合は川がある関係もあると思いますが中心部に出ることがあります。そういう際には非常に慎重に考えなければならないとは思っておりますけれども、まずは市民の安全安心を守るということが最優先でございますので、そこは、関係の皆さんとも打ち合わせをして、とにかく市民の皆さんを最優先ということで決断をする、していかなきゃない場面もあるのだろうと毎日緊張感を持って考えています。
あとは先ほども申しましたが、これ東北各地全国的にもちょっと珍しいと思うんですが、吹き矢で対応というのは非常に特に市街地人が多いところでは有効な手段だと思っておりますので、ZOOMOの社長さん方とも打ち合わせをしておりますけれども、的確に対応できるようにと緊張感を持って今やっているところです。
記者:
緊急銃猟まだ実施できない、体制整ってないっていうことですけれども、もう制度始まってから2箇月近くたって整ってないっていうのは、市長としては少し遅いのではないかなっていうところあると思うんですけども、どうお考えでしょうか。
市長:
そこは今、打ち合わせがですね、最終段階で時間がかかってるというところは反省しなきゃないと思っています。なるべく早くそういう対応もできるようにと思っております。
記者:
いつごろ体制は整う予定でしょうか。
環境部長:
今、指定管理鳥獣対策事業補助金という内示の通知を10月27日付けで岩手県から受けたところです。これを受けまして、同日付で市から交付申請を行っておりますので、近日中には交付決定がなされる予定だと見ているところです。何れ補助金の交付決定後は直ちに猟友会との間での緊急銃猟の契約の締結、必要な保険への加入を進めて参ります。
記者:
11月中とは言って構わないでしょうか。
環境部長:
それを望むところではあるんですけども、ちょっと相手のあることなのではっきりは言えないところですが、交付決定後は直ちに手続きを進めさせていただく準備の方は進めているところです。
5 新アリーナ建設に係る提言について
記者:
先日、岩手経済同友会がアリーナの施設建設に向けての提言書を県と市に提出されました。それに対して盛岡市の中心部でという話もありましたが、それに対して現状どのように受けとめられてますでしょうか。
市長:
はい。10月22日、岩手経済同友会様から「スポーツで地域を元気に」とアリーナを核にした街づくりの推進ということで、プラス盛岡で考えて行くのはどうだというお話をいただきました。地域の活性化に向けて、岩手経済同友会の皆さんが勉強会、意見交換を重ねて様々な視点で検討されたとお伺いしてますし、認識しております。アリーナが整備されれば、交流人口の拡大、新たなにぎわいの創出、地域アイデンティティの醸成などに繋がって、市の総合計画の将来像であります、輝きを増し、活力に満ち、夢をかなえるまち盛岡の実現に大きく寄与するというふうにお話を聞いて感じました。提言書の内容につきましては、様々な施策に取り組む中で、内容も含めて精査をして考えていきたいと思っているところです。
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