盛岡市集落支援員

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広報ID1043838  更新日 令和6年8月7日 印刷 

集落支援員とは

集落支援員は、総務省が推進する制度で、地域の実情に詳しく、集落対策の推進に関してノウハウ・知見を有した人材を委嘱し、集落の「目配り」として集落の巡回、状況把握等を行い、集落の維持・活性化対策を図る取組です。

平成20年度から制度が始まり、令和4年度は全国の145の自治体が導入、5,171人の支援員(兼任含む。)が活動しています。

盛岡市集落支援員

活動中の支援員

盛岡市集落支援員は、現在1名が令和4年度から活動しています。

現在活動中の集落支援員
  活動地域 担当課 氏名 着任日
1 大ケ生地域 農政課 富岡 美恵(とみおか みえ) 令和4年4月1日

富岡美恵

集落支援員から活動内容のご紹介

 こんにちは。富岡美恵と申します。

 2018年9月に盛岡市地域おこし協力隊として着任し、大ヶ生地域の振興をテーマに3年間活動したのち、2022年4月に集落支援員に就任し、引き続き大ヶ生で活動しています。盛岡市の集落支援員は私が一人目となります。地域に根差した活動をするにあたって、生活の場も大ヶ生にするということを大切に考え、協力隊時代から大ヶ生で暮らしています。

 大ヶ生地域は、人口約400人、世帯数でいうと150ほど、昨今の例に漏れず高齢化・過疎化が進んでいます。地域全体が袋小路のような形状になっていること、公共交通機関がないこともあり、住民以外は訪れる機会が少ない地域です。大ヶ生はどんなところなのか、どんな魅力があるのか、昔ながらの農村地帯ならではの文化や資源の発信活動を行っています。

大ケ生地区

 活動の主軸は4つあり、1つ目は、冬の農閑期の手仕事であるほうき作りを地域の方々に教わり、その技術を体験できるほうき作り教室を開催しています。盛岡市内にある2つのカルチャーセンターの主催で、これまで10回以上行っています。

 2つ目は、大ケ生産農産物への取組みです。ブルーベリーとハスカップについては、収穫の手伝いを行い、盛岡または自分の故郷の東京の飲食店などに紹介することで、農家さんと関係を繋ぎ、魅力的なメニューに活用してもらう活動をしています。こうしたことをきっかけとして、ブルーベリーやハスカップの収穫体験を希望する方々が現れたりと、広がりを見せていると感じています。

ブルーベリーの収穫

 また、昔から大ヶ生の名産とされるみょうがについては、令和6年度から新たな活動の準備を進めています。大ヶ生ではみょうがの漬物「朝島漬け」が昔から作られてきましたが、今年6月の食品衛生法改正により、漬物を製造して販売する場合に営業許可が必要になり、いわゆる「農家さん手作りの漬物」の生産者の中には衛生基準を満たすことができず販売をやめる人もいます。漬物作り自体が途絶えてしまう危機にあると感じた私は、大ヶ生産のみょうがや朝島漬けについての記録を残すことで未来に繋げようと考えています。大ヶ生の農家さんから朝島漬けの作り方を学び、盛岡の料理家の方に朝島漬けを使った新レシピを考案してもらったり、朝島漬けの作り方を学ぶワークショップを企画しています。開催の際には、朝島漬けを作り続けてきた大ヶ生の農家さんたちにも見守ってもらう予定です。

みょうがの収穫を取材・体験

朝島漬けワークショップ告知画像

 3つ目は、大ヶ生の暮らしに根差した郷土芸能や年中行事について、取材を行い、仲間と共同でパンフレットや冊子を発行しているほか、郷土芸能のひとつである大ヶ生山伏神楽の一員として参加しています。

大ケ生山伏神楽

 4つ目は、協力隊時代に始めた冬のイベント「雪灯り」の開催です。地域のたくさんの方々にも協力していただき、令和5年度で4回目を迎えた雪灯りでは、地域の2つの企業(観光りんご園とキャンプ場)と共同開催することができ、普段なかなか交流の場がなかった住人の方々と企業の方々の交流の機会を生むことができました。これも、回を重ねたからこそ実現できたことと思っています。

雪灯り

 地域のみなさんがどんな思いを持って暮らしているのか、何を必要としているのかなどを日々の会話や触れ合いの中から肌で感じ取ることを意識しています。そういうところからニーズを見つけ、活動に結びつけてきました。地道な活動が多く、一つ一つの活動は地味で目立たないかもしれませんが、それを積み重ねることで少しずつ確実な輪が広がってきていると思っています。地域おこし協力隊時代からの、大ヶ生の方々と着実な関係性を築いてこれたからこそできる活動を、これからも目指していきます。

大ヶ生の夕焼け

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このページに関するお問い合わせ

農林部 農政課
〒020-8531 盛岡市若園町2-18 盛岡市役所若園町分庁舎4階
電話番号:019-626-7540(農政企画係)、019-613-8457(生産振興係)、019-613-8458(経営支援係)、019-613-8459(農村整備係)、019-626-2270(食と農の連携推進室) ファクス番号:019-653-2831
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