市長定例記者会見(令和3年12月1日)

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広報ID1037806  更新日 令和3年12月8日 印刷 

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1 新型コロナワクチン接種について

市長:

新型コロナワクチン接種についてでありますが、盛岡市医師会や各医療機関等の御協力のもとに、多くの市民の皆様に接種をいただき、接種対象となる12歳以上の接種率は、11月30日現在で、1回接種が89.2%、2回接種完了が85.4%となっております。
10月中旬から11月にかけて、予約が埋まらなくなった状況などから、接種を希望されている方は、11月までに概ね接種が完了したものと考えているところであります。1回、2回目接種につきましては、11月をもって一区切りとなりますが、今後は、これから満12歳になる方や、事情があって11月までに接種できなかった方については、一部の小児科医院や病院などで、継続して対応してまいりますので、接種を希望される方は、市ホームページやコールセンターで御確認をいただきますようお願いいたします。
また、3回目接種への対応でありますが、2回目接種を終えてから、原則として8カ月以上を経過した18歳以上の方を対象に、今月から接種を開始いたします。スケジュールの目途といたしましては、医療従事者の方が今月から来年2月頃まで、高齢者や高齢者施設の従事者の方が来年1月頃から4月頃まで、その他の方が来年4月頃から7月頃までの接種となる見込みでございます。追加接種用の接種券は、2回目接種を終えた月から7カ月後となる月までに、順次お送りいたしますので、それまでお待ちをいただきたいと願います。
接種方法は、従前と同様、医療機関での個別接種と、特設会場での集団接種により行いますが、現段階で129の医療機関から、個別接種の御協力をいただけることとなっております。予約方法については、従前からの、インターネットやコールセンターでの予約、医療機関への直接予約に加え、高齢者の方は、集団接種に限り、はがきでの申し込みが可能となるよう、現在、準備を進めているところでございます。3回目接種は、高齢者や基礎疾患をお持ちの方などの重症化リスクが高い方や、そのような方と接触することが多い方、医療従事者などの職業上感染リスクが高い方などに、特に推奨されておりますが、それ以外の方につきましても、積極的に接種を御検討いただきますよう、お願いいたします。なお、ワクチン接種は決して強制ではなく、あくまでも本人の意思に基づくものであります。副反応への不安や、体質、病気等で接種できない方もいらっしゃいます。ワクチン接種を受けていない方が接種を強要されたり、差別的な扱いを受けたり、排除されるといったことがないよう、市民の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。

記者:

ワクチン接種の3回目についてお伺いします。先ほど、高齢者の部分について、これまでの予約方法に加えて、はがきでの申し込みということの発表がありましたけれども、具体的にどのような形で、例えば、接種券はすでにお送りしているかと思うんですが、新たに往復はがきみたいなものを郵送してそれを返信するような形にするのか、といった具体的な手法を、現在固まっているところまでで結構ですので、教えていただければと思います。またはがき予約を行うと決めた理由というんでしょうか。過去にはネットが、高齢者の方々は使いづらいという声も上がっておりましたけれども、そういった声に対応した措置なのかというあたりをお答えいただければと思います。

保健福祉部長:

高齢者に向けた対応ですけれども、お話にありましたように、1回目、2回目の接種については、高齢者の方にとってみますとちょっと使いにくい、それから慣れていない、こういった部分がありまして、予約を取りにくいというような声も多くいただいているところでありました。大きな反省点の一つというふうにとらえております。今回、高齢者に向けてということで、具体については今検討中ではありますが、高齢者の方が始まるときは、予診券付き接種券というのを皆様にお送りする際に、封書として、その中に返信用のはがきを入れる、というような形で、その中には集団的接種の日程を決めておきまして、第一から第三希望くらいまでの御意向を書いたものを送り返していただくというようなことを、現在で想定しております。今後、詳細については決定しますが、概ねの枠としてはそのような形を取りたいというふうに思っているところです。

記者:

12月から医療機関の方への接種を始めるということでしたが、今日から行っているということでよろしいですか。

保健福祉部長:

全国的には今日からオープンということになりました。各医療機関ごとに自院内接種というようなことを御希望されているところもございます。それが12月に入りましてから順次、各医院のスケジュールに合わせて行われる予定になっております。具体的には、明日、市立病院で始まるという情報がございます。今日の該当はないですけれども、明日から順次始まるというような状況です。

記者:

新型コロナワクチンを2回接種済みの男性から、オミクロン株が国内で初確認されましたけれども、3回目のワクチン接種を厚労省が状況に応じて6カ月基準としましたが、それについて市長はどのように思いますか。

保健福祉部長:

2回目接種の方が、外国から入ってこられた外交官の方で、モデルナ製のワクチンを2回接種済みだったということで、報道で我々も承知したところです。2回目までの接種というものが、だいぶ効果を上げているということはその通りでありますし、それから期間が経った場合に、3つの予防効果といわれている中でも、重症化を予防する、こういったものについては十分有効であるというふうな状況にあります。オミクロン株については、まだまだ、詳細な部分がこれからということになると思います。こういった情報をしっかり捉えながら、判断をしていく必要があろうと思っておりますが、現時点では詳しい情報を持ち合わせていないのでなかなか、細かいところが分からないという状況です。

記者:

状況に応じて8カ月基準を6カ月にしたことについては、どのように思っていますか。

保健福祉部長:

国の説明を聞いておりますと、あくまでも8カ月が原則であって、6カ月に短縮をすることについては、厚労省と協議の上で、国の了解を得て行うということになっているようですので、基本的には8カ月ということが基準で、それを維持していくというふうに考えております。

記者:

8カ月を前提に高齢者への接種を進める政府の対応については、どのように思うかお聞かせください。

保健福祉部長:

高齢者向けについても国の方で同様に8カ月ということで判断されておりますので、これに従った形での組み立てをしていくということになるものと思っております。

記者:

政府の方針のままでいいということでよろしいでしょうか。

保健福祉部長:

国の方針に基づいた形で実施をしておりますので、そのようになるものと存じます。

記者:

先ほど集団接種をやるという話でしたが、集団接種の対象はどのあたり、例えば一般の高齢者の接種が始まるあたりでやるのかとか、会場はどこかとか、そういったところをお願いします。

保健福祉部長:

集団接種の会場につきましては、高齢者の方などが始まる1月くらいからは、現在行っておりますSGプラザを使った集団接種を予定したいと現時点で思っております。それからこの先、期間的に集中的に接種が増えた時期がありまして、ひと月の中で5万2千回くらい打たなければいけないような月が2月、3月にかけて来ることが分かっております。そういう手厚い接種をしなければいけない時期には、そのほかにも大きな施設を使った接種というのを組み合わせて、対応していきたいと思っておりますが、詳細は今詰めているという状況であります。

記者:

交差接種ですけれども、ファイザーとモデルナを使うということが今回行われるかと思うんですが、これまで県などの集団接種はモデルナ使っていたところがあり、モデルナを受けていた人はモデルナを受けたいというのが大半だと思います。両方使えるということで、混乱が生じるんじゃないか、接種が遅れるんじゃないかという自治体もありまして、そのあたりは盛岡市はどのようにとらえて接種を進めていきますか。

保健福祉部長:

ファイザー製のワクチンの供給が、国の方からは概ねの目途としては知らされているところがあります。先ほど申し上げたように、2月、3月に5万2千くらいの数を、厚くやらなければいけない時期が来るわけですけれども、その時に、示されているファイザーだけでは賄いきれない状況が見えており、その部分については補うような形でモデルナの供給をするということで、国からはそれを組み合わせた形で実施するように話が来ております。御希望される方が、どちらを選択されるかというのを選んでいただくことが必要になるというふうに思っております。集団的接種については、基本的にはモデルナを使うことが必要になると思っているところですが、市中の医療機関の皆様にも可能なところについてはモデルナを併用していただくということも現在想定しております。
交差接種は可能だということになっておりますけれども、接種を分注するといいまして、希釈をするとか、どのくらいの単位で打つかということはそれぞれ違いますので、そのあたり間違えないような形でしっかりと対応をしていかなければいけないというふうに思っております。

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2 新型コロナウイルス感染症の現状と経済対策について

市長:

全国の新規感染者数は減少が継続し、本市でも、新規患者数が10月11日から昨日までゼロが継続しています。しかしながら、日本でも昨日オミクロン変異株が確認され、感染の拡大が危惧されております。国においても、入国制限をするなど検疫を強化したところです。市民の皆様には、この状況だからこそ、マスクの着用や手洗い、三密の回避などの基本的な感染対策をしっかり続けていただきますよう、御協力を何卒お願いいたします。なお、今後、新型コロナウイルス感染症に加え、インフルエンザの流行も考えられますことから、のどの違和感や発熱など風邪のような症状がある方は、外出を自粛し、かかりつけ医や受診・相談センターに電話相談の上、必ず早期に医療機関を受診していただきたいと思います。
さて、経済対策については、年末年始に資金需要が高まる飲食店を支援するため、1店舗当たり最大20万円を支給する「もりおか頑張る飲食店応援事業」の申請受付を11月22日から開始しており、苦境が続いている飲食店の事業継続を下支えしてまいります。また、プレミアム付き応援チケット「モリオ☆エール~冬~」を12月15日から販売する予定であります。本市では、11月19日に「盛岡市職員飲食店応援宣言」を見直し、飲食店における人数制限をなくしたところであり、市民の皆さんにおかれましても、市内経済を回復させ、まちに元気を取り戻すためにも、重ねてお願いとなりますが、感染対策に万全を期したうえで、積極的に飲食店を御利用いただきたいと思います。

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3 紺屋町番屋の改修工事の完了について

市長:

「紺屋町番屋」は大正2年に改築され、老朽化が著しく耐震性もないことから景観重要建造物としての外観を保持しつつ、耐震化を含め、改修工事を行ってまいりました。工事は順調に進んでおり、12月8日に完了し、引き渡し予定となっております。引き渡しを受けた後は、紺屋町界隈の活性化につなげる用途として利活用を図るため、事業者である合同会社ほっぷステップによりテナント工事を開始し、来年3月にカフェや機織り工房として利活用を開始する予定となっております。テナント工事の着手前となりますが、12月10日(金曜)に報道各社様に向けて、現地公開を行いますので、ぜひ御参加をいただければと存じます。
また、本日より近隣の東北電力株式会社様の協力のもと、同社岩手支社前面のギャラリーには、番屋に関する資料や写真を展示しております。紺屋町番屋は、地元の皆様の御厚意により寄附いただいたものであり、地元の方々の保存へのお気持ちを大切にしながら、市民の皆様に愛される施設となるよう利活用事業者と連携し、取り組んでまいたいと存じます。

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4 年末年始の忘・新年会に際しての、飲食店等への注意呼びかけ等について

記者:

年末年始の忘年会や新年会、そういった市民の飲食店の利用が増える時期を迎え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐために、飲食店への呼びかけやメッセージがあれば市長にお願いします。

市長:

これからいよいよ年末年始の忘年会また新年会の時期を迎えるわけでありますが、多くの市民の皆様が飲食店を利用することが想定されます。飲食店等の事業者の皆さんにおかれましては、これまで、席ごとのアクリル板等の設置、それから店内のこまやかな消毒、十分な換気を行っていただくほか、従業員の体調管理やマスク着用の徹底など、業種ごとの感染拡大予防ガイドラインを遵守してきていただいておりますが、引き続き、感染対策に万全を尽くすようお願いをいたしたいと思います。
また、岩手県が認証している「いわて飲食店安心認証店」の拡充、それから来店者への氏名・連絡先の記録の協力依頼、いわゆる「もりサポ岩手(正しくは「もしサポ岩手」)」などの感染対策アプリの利用促進を呼びかけていただくなど、市民の皆様が安心してお店を利用できるような環境を整えていただきたいと思っております。
今後も、飲食店等の事業者の皆さんと市民の皆さんが感染対策に取り組み、現在の落ち着いている状況を継続できるよう、御協力をお願いしたいと思います。

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5 年末年始にあたっての市民への呼びかけについて

記者:

年末年始の時期、帰省したいという方もいらっしゃるかと思います。今、感染状況は落ち着いている状況ですけれども、国内では変異株が新たなのが見つかっている状況です。そういった中で市民に呼び掛けることがありましたらお願いします。

市長:

市民の皆さん方の御協力もいただいて、今、ゼロ人が継続している状況にあるわけであります。年末年始にかけて、多くの方々の行動が拡大していくわけでありますけれども、ぜひ今までどおりといいますか、感染予防をきっちりやっていただくということをお願いしたいと思います。あわせて市内経済の活性化というのも必要でありますので、十分に注意したうえで、交流していってもらいたいなと思います。

記者:

ということは、市民に対しては、感染が広がっていた時みたいに、県内の移動・帰省というのは強く規制はしないという考えでよろしいですか。

市長:

はい、そのようにとらえています。

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6 対面での成人式開催にあたっての考えについて

記者:

先ほど、オミクロン株の懸念のお話も出ていましたけれども、1月に盛岡市では対面の成人式が行われるという計画があると伺っております。ふるさと盛岡に久しぶりに帰ってくるのを楽しみにしている方もいる一方で、帰ってきてもいいのかなとためらっている方もいらっしゃるかと思うんですが、そこで市長のお気持ち、お考えを教えていただけますでしょうか。

市長:

久しぶりにお会いすると、成人式を通じてですね。そしてまた御父兄の方々にしても、一つの成人という節目を迎えるということですから、先ほども申し上げましたけれども、感染対策、予防対策をしっかりとったうえで、成人式を迎えていただきたいなと思います。我々としても、対面で行うにしても十分な感染防止対策をきっちり講じたうえで開催をしていきたいと思っております。

記者:

感染状況に応じては、帰省を控えるように、といったお考えは。

市長:

今の時点ではですね。これから一気に拡大するとか、そういう状況が大きく変化した場合にはまた、別個の対応をしていかなければならないと思います。

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7 生活保護費不正受給事件について

記者:

先日、盛岡市の生活保護費をだまし取ったとして、詐欺罪に問われている夫婦のうち、妻の判決が出ました。実刑3年6カ月ということですが、まずこの点について市長の受け止めをお聞かせください。

市長:

生活保護費不正受給事件についてですけれども、詐欺事案の公判について、これまで、主犯格の世帯主については、第2回公判が11月11日に行われているほか、妻については、11月29日に第4回公判で有罪が言い渡されたところでございます。この事件は生活保護制度を悪用した悪質な行為であり、誠に遺憾であります。既に被害額については調査の上、返還命令を発出したところであります。市としては、引き続き、裁判の動向を注視してまいります。
また、11月19日に県の特別監査の結果の講評があり、訪問調査活動が実施されていないなどの指摘を受けました。市では県からの指摘を真摯に受け止め、しかるべき措置を急ぐとともに、あらためて適正な生活保護行政を実施してまいります。
なお、特別監査の各指摘事項については、措置を検討して県に報告するとともに、現在、第三者委員会における検証を行っておりますので、報告をして、検証作業にしっかりと役立てていただけるようにしたいと思っております。

記者:

特別監査の件、また第三者委員会の件もお話がありました。現時点ではそれに尽きるのかなと思うんですけれど、一点、特別監査に関わって、家庭訪問自体を最初の方で、裁判のやり取りの中で、家庭訪問のリストから家族が外されていたというのがあったんですが、特別監査によって、そもそも訪問調査をしていなかったという。それをさかのぼると当時の担当者が退職されているというケースもあるかもしれません。ただ、前年度まで訪問調査をしていなかったということであれば、改めて第三者委員会によらずとも、異動になったとしても職員等の聞き取りをすればすぐどういう経緯でなったかというのは説明できるのではないかということもあると思うんで、まずその一点についてどう思われるか御所感をお知らせください。

保健福祉部長:

妻の先日の第3回の公判だったかと思いますが、被告側の弁護人から当該世帯を県監査のリストから外したという主張がございました。共犯者である妻の弁護人からそのような主張はあったわけですが、リストから外したことについて今振り返ってみますと、確かに外れているということの事実確認、まずこれはできております。ただ、なぜ当時の課長がそのように指示をしたかについては不明でありますので、改めて独自に調査をしておりまして、第三者委員会に報告してこれも検証に役立ててまいりたいというふうに考えております。

記者:

第三者委員会は年内に開かれる予定かどうかということと、報道等でも出ておりますけれども、この状況だと当然、だまし取ったというふうに裁判になっている方に非があるというのもありますが、そういっただまし取るというか、通常ではありえない住宅扶助の費用を長年にわたって給付していることを市が黙認していたというか、そういった非も市民の声から、市民が声を上げているというのもあるので、その点二つお聞きします。

保健福祉部長:

第三者委員会の次回の期日ですが、所管が総務部ということになりますので、そちらの方で進行等やっておりますが、今月中に開催を予定したいということでは伺っているところでございます。
それから、市の内部での自己検証ということですけれども、「ケース記録」という記録が残されていたり、それから支出についても、支出関係の書類が残されております。こういったものを調べると共に、ホテル側で実際どのくらいの支払額であったのかというようなこと、警察から証拠的なものを提供いただけなかったので、我々の方で個別にすべての宿泊施設等には改めての調査をして、情報を収集したところでありまして、これを集約することで、水増しの差額分を割り出してきたところです。こういったようなことから、当時、世帯の生活保護の経緯、それから状況など改めて、自己検証として確認をしておりまして、これを今、継続して行っているところであります。この先にはこれを第三者委員会にも提出をして検証の資料なり、役に立てていただくようにしたいというふうに考えているところです。

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