盛岡市地域おこし協力隊活動報告(令和8年8月・山田隊員)

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広報ID1058301  更新日 令和8年8月20日 印刷 

ご覧いただきありがとうございます。
盛岡市地域おこし協力隊の山田です。

いま私は、モリノートという小さなメディアを運営しています。
盛岡ブランドのコンセプトである“暮らしの物語”から着想を得て、この街の「日常の価値」を写真や文章で記録しています。

日常に価値があるということを説明するのは、なかなか難しいもの。
特に派手なニュースもないし、数字でパッと出てくるというものでもない。
雰囲気や情感を感じとってほしいのですが、うまく伝えるのは難しいといつも思います。

そんな日常の価値を、私なりの視点でどのように表現しようか。
考えに考えて、この街のお商売に着目してみることにしました。

ビジネスと言うとせわしない雰囲気が出ますが、商売と言うと、人や街との付き合いがあるという感覚が湧いてきます。人の営みと、街が関わる接点が、商売だと思うのです。

そして商売や仕事には、物語があります。
この街で何代も続く家業を営む人にとっては、それは家族の歴史でもあるし、昼夜問わず技を磨く職人にとっては、仕事と人生は分かちがたい。

たぶん商売とは、日常の営みそのものだ。
そう思って始めたのが、「日々の商い、盛岡の暮らし」という連載です。

この街で商いやものづくりに携わる方々のお話を伺い、1本の物語にしています。
毎回、渾身の力で書いています。今ようやく3本目が完成しそうという段階です。

初回に取り上げたのは、とある豆腐の会社でした。
本町通りにある平安商店は、いま盛岡で唯一、お商売を目的に豆腐づくりを営む会社です。水の美味しい盛岡では豆腐の消費量が多く、豆腐文化が盛んでしたが、だんだん作り手は減ってきました。そんなこの街の食文化を見つめた1本です。

「盛岡にただひとつ残る、ある豆腐店の話。」

次に訪れたのは、仙北町にある小さな南部せんべい店「炉何煎」。
もっと美味しいせんべいを目指して研究をつづけてきたご主人の情熱と、それを支える奥様の記録です。素朴なせんべいの美味しさの裏には、かけがえのない商売の物語がありました。

「小さなせんべい屋〈炉何煎〉の、幸せな商いの話。」

日常の暮らしが、そのまま物語でもある。
そんな幸せな時間が、盛岡には至るところに流れているように思います。

私はその現場に立ち会わせてもらい、それを大事に記録していく。
取材に協力いただく方々に感謝しながら、この活動を続けていきます。
その記録がどこかで、盛岡の価値に共感する人を増やすことにつながると信じて。

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